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アクセルスペース、低軌道衛星間光通信ネットワークシステムの技術開発・実証プロジェクトに参画

〜国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「経済安全保障重要技術育成プログラム/光通信等の衛星コンステレーション基盤技術の開発・実証」に採択〜

 株式会社アクセルスペース(東京都中央区、代表取締役CEO 中村友哉)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「経済安全保障重要技術育成プログラム」*における「光通信等の衛星コンステレーション基盤技術の開発・実証」に採択されました。本開発・実証プロジェクトは、株式会社Space Compass(NTTとスカパーJSATの合弁会社)、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、日本電気株式会社(NEC)とともに取り組むものです。




[画像: https://prtimes.jp/i/66150/26/resize/d66150-26-17b25b117998e810beb1-0.png ]

本研究の社会的背景
 2030年頃に実装が見込まれている次世代の情報通信インフラ「Beyond 5G(6G)」では、地上の通信インフラだけでなく、非地上での通信ネットワークシステム(NTN:Non-Terrestrial Network)を利用することで、さらなる通信エリア拡大が検討されています。また、地球低軌道(LEO)で衛星間光通信を行うことによるネットワーク構築は次世代のキーテクノロジーとして注目されています。単に地上の通信インフラ未整備エリアを補完するだけでなく、従来通信サービスが十分に提供されていなかった空間(山間部、船舶・航空機、無電化地域)や、自然災害発生時といった地上通信インフラが一時的に使えない場合に、非地上の通信インフラがより広域かつ堅牢な通信ネットワークを提供し、より安心、安全な社会の実現につなげることができると考えられています。

 今回の「光通信等の衛星コンステレーション基盤技術の開発・実証」プロジェクトでは、大容量・低遅延でのデータ通信・データ処理のサービスの提供を可能にする技術の研究開発に取り組み、2029年までに日本近傍で衛星光通信ネットワークシステムとしての機能・性能実証を行います。このうち、弊社はLEO光通信衛星コンステレーションを構築する小型の光通信衛星およびネットワーク統合制御システム(ネットワーク運用制御システム、衛星自動・自律運用システム)の開発をおこなうと共に、システム実証のための光通信ターミナル搭載の地球観測衛星や電波(RF)地上局の構築を担当します。本プロジェクトの技術開発により、衛星間光通信を利用した軌道上ネットワーク網が構築され、海上・僻地・宇宙空間などどこでも通信可能な社会の実現に寄与します。

弊社にとっての本プロジェクト参画の意義
 弊社は2008年の創業以来9機の小型人工衛星の開発・製造・運用に取り組み、2015年より日本初の小型地球観測衛星コンステレーションによる地球観測プラットフォーム事業「AxelGlobe」を、2022年に日本初の小型衛星量産体制を活用し、顧客が宇宙空間で行いたいミッションを搭載する衛星システムをワンストップで提供する事業「AxelLiner」を立ち上げました。光中継コンステレーションを利用した衛星に対するデータ送受信のリアルタイム化はゲームチェンジを引き起こす次世代キー技術として注目されており、弊社事業の提供価値にも大きな意味を持ちます。

 これらを実現させる光通信端末が小型人工衛星の搭載必須コンポーネントになると見越し、2021年より国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が実施している「Beyond 5G 次世代小型衛星コンステレーション向け電波・光ハイブリッド通信技術の研究開発」に採択され、小型衛星による電波・光ハイブリッド通信技術の研究開発活動を進めてまいりました。

 弊社はAxelGlobe事業において自社地球観測衛星コンステレーションを運用し、すでにサービス提供を開始していますが、リアルタイムのデータ送受信が可能となることにより、顧客に新しい価値を届けることができるようになります。本プロジェクトの成果を通じ、AxelGlobe事業の成長及び競争力の向上を目指します。

各社コメント
■研究代表企業
株式会社Space Compass 代表取締役 Co-CEO 松藤 浩一郎氏、堀 茂弘氏
「安全性と経済性を兼ね備え、テクノロジーにおいても世界に引けを取らない光衛星通信ネットワークの構築は当社のビジョンでもあり、わが国における喫緊の課題でもあります。このような重要プロジェクトに代表企業として参画できることを光栄に思います。」

株式会社アクセルスペース 代表取締役CEO 中村友哉
「弊社は小型衛星技術のパイオニアとして、創業以来9機の衛星の設計開発・軌道上運用という成果を残してまいりました。衛星間光通信は次世代のキー技術であり、これを活用した今回の軌道上通信ネットワーク構築プロジェクトにおいて重要な役割を果たせることを誇りに思います。本プロジェクトを通じ、世界をリードする小型衛星プレイヤーとして事業成長及び社会貢献を目指します。」

経済安全保障重要技術育成プログラムとは
中長期的に日本が国際社会において確固たる地位を確保し続ける上で不可欠な要素となる先端的な重要技術について、科学技術の多義性を踏まえ、民生利用のみならず公的利用につながる研究開発及びその成果の活用を推進するものです。経済安全保障上のニーズを踏まえつつ、個別の技術の特性や技術成熟度等に応じて適切な技術流出対策をとりながら、研究開発から技術実証までを迅速かつ柔軟に推進するプログラムです。
https://www8.cao.go.jp/cstp/anzenanshin/kprogram.html
https://www.nedo.go.jp/activities/k-program.html

株式会社アクセルスペースについて
アクセルスペースは、”Space within Your Reach〜宇宙を普通の場所に〜"をビジョンに掲げ、独自の小型衛星技術を活用したソリューションを提供しています。地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」、小型衛星のワンストップサービス「AxelLiner」の2つの事業を軸に、小型衛星による地球観測事業、小型衛星及び関連コンポーネントの設計及び製造、小型衛星の打ち上げアレンジメント及び運用支援・受託等を行っています。
https://www.axelspace.com/

株式会社Space Compass について
Space Compass は 日本電信電話株式会社(NTT) とスカパーJSAT株式会社(スカパーJSAT) が設立した合弁会社です。代表取締役 Co-CEO 堀 茂 弘、同 松藤 浩一郎。宇宙統合コンピューティング・ネットワークの構築により、持続可能な社会 を実現します。この構想の第一歩として、宇宙データセンタ(宇宙における大容量通信・コンピューティング基盤)、宇宙 RAN(Beyond5G/6G におけるコミュニケーション基盤) の事業・サー ビスに取り組んでいます。
https://space-compass.com

国立研究開発法人情報通信研究機構について
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー)、理事長:徳田英幸)は、情報通信分野を専門とする我が国唯一の公的研究機関です。情報通信技術の研究開発を基礎から応用まで統合的な視点で推進し、同時に、大学、産業界、自治体、国内外の研究機関などと連携して、研究開発成果を広く社会に還元し、イノベーションを創出することを目指しています。
https://www.nict.go.jp/

日本電気株式会社について
日本電気株式会社(NEC)は創業以来120年を超える活動の中で、先進的な技術・様々な知見・経験・アイディアを駆使し、イノベーションを起こすことで社会に貢献してきました。社会価値創造型企業としてデジタルの力で安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指します。
https://jpn.nec.com/

株式会社アクセルスペース 会社概要
所在地:東京都中央区日本橋本町三丁目3番3号 Clipニホンバシビル
代表者:代表取締役 中村 友哉(なかむら ゆうや)
設立:2008年8月8日
資本金等の額:7,122百万円(資本準備金を含む)
主な事業内容:小型衛星による地球観測事業、小型衛星等を活用したソリューションの提案、小型衛星及び関連コンポーネントの設計及び製造、小型衛星の打ち上げアレンジメント及び運用支援・受託
URL:https://www.axelspace.com/ja/
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