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【JAXA×BIZ NEWS】ビッグデータ事業を手がけるベンチャーで、新事業開発に取り組む。〜初めて試行導入した他社留学2019の成果は?〜

(他社留学2019 Report Vol.2)ソフトバンク関連会社・(株)Agoopに留学したJAXA松尾尚子に聞く

JAXAでは、第4期中長期計画(2018〜2024年度)において打ち出した人材育成実施方針にもとづき、職員を一定期間(週1回・半年間)、他社に「留学」させるプログラムを初めて試行導入しました。実際に、「他社留学2019」を経験した松尾尚子がどんな気付き、学びを得たのか、そして留学を受け入れた企業にはどんなシナジー効果が生まれたかなどについて紹介いたします。

●受け入れた会社の担当者の想いは?留学当初の気づきは?
●留学先での仕事の進め方、どういうことを学んだか?留学前後で変容した点は?
●JAXAでこの経験をどう活かしたいか?




[画像1: https://prtimes.jp/i/43170/27/resize/d43170-27-370006-0.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/43170/27/resize/d43170-27-655434-1.jpg ]

■留学した人:
JAXA第一宇宙技術部門 衛星利用運用センター 
主任研究開発員 松尾尚子


東京大学大学院卒業後、旧宇宙開発事業団に入社以来、宇宙実験や衛星データ利用など宇宙アセットの利用拡大を担当。有人宇宙技術部門にてISS日本実験棟「きぼう」で初めての人文社会科学テーマを実験として実施したほか、NASAジョンソン宇宙センターに1年間広報リエゾンとして派遣、若田宇宙飛行士の初めてのISS長期滞在や野口宇宙飛行士、古川飛宇宙行士のISS滞在を広報担当として支えた。第一宇宙技術部門では地球観測衛星データに関する国際的な協力を担当し、パリ協定、仙台防災枠組み、SDGsへの衛星の貢献策についてまとめた。現在、2025年以降の衛星ミッション立上げに向けた検討を行っている。福岡県出身。

■留学先:
株式会社Agoop(アグープ) https://www.agoop.co.jp/

■他社留学期間:
週1回/約6カ月(2019年7月〜2020年1月)


[画像3: https://prtimes.jp/i/43170/27/resize/d43170-27-507385-2.jpg ]

■迎え入れた人:
(株)Agoop 技術本部本部長/取締役兼CTO 加藤有祐氏
(株)Agoop 技術本部企画開発部部長 桜本拓也氏

松尾さんの留学先であるAgoopは2009年に設立されたソフトバンク100%出資の子会社。全世界で集積した位置情報ビッグデータを独自の技術で解析し、人の動きを見える化することで、「流動人口データ」などの情報を生成・提供しています。 松尾さんが配属されたのは企画開発部。4人のメンバーとともにチームを組み、AgoopのデータとJAXAの衛星データを組み合わせたサービスを検討、最終的には留学先企業にてプレスリリースを行いました。


● AgoopのCTO・加藤さん、チームリーダーの桜本さんに、松尾さんを受け入れたときのお気持ちをお伺いします。


[画像4: https://prtimes.jp/i/43170/27/resize/d43170-27-443313-3.jpg ]

(加藤)私たちは今、グローバルネットワークを改善するようなビッグデータのサービスの事業化に取り組んでいます。JAXAさんから留学のお話をいただいたとき、衛星データと組み合わせることで新たなシナジーを生み出せるんじゃないかと考え、喜んでお受けしました。
(桜本) 国の研究機関の方ということで、最初は「堅い」イメージを抱いていたんですが、松尾さんはすごく気軽に話せて、柔軟な方。「学びたい」「吸収したい」という気持ちが強く、真摯に話を聴いてくださるのがありがたいですね。課題が持ち上がった際、誰よりもしっかり調べてくださいますし、うちのメンバーにもいい緊張感、刺激が生まれました。

●Agoopにおけるプロジェクト推進のプロセスで、どんなことを学びましたか?

(松尾)JAXAの場合、方針をしっかり決めた上で1年〜3年といったスパンで取り組みますが、ソフトバンクやAgoopのスタイルである「小さなサイクルでどんどん回す」を経験できました。2ヵ月(実質8日間の勤務)の議論で3つの案件を立ち上げて、さらに2ヵ月間(実質8日間)で事業開発の要素をまとめ、役員説明し判断を仰ぐというスピード感、そして「このうち1件はやめる」という結果は、「スモールスタート」を十分に学べるものでした。

プロジェクトが立ち上がった後の、事業化へのプロセスも学べました。「顧客は誰で、どんなふうに喜ばれるのか」「お金の流れはどうなるのか」を突き詰めて考えることも、競合他社について調べることも、JAXAでは経験してこなかったことです。また、JAXAでは必要な事業に予算を使いますが、こちらではことあるごとに「ここにコストがかかる」「このコストを削減できるか」が論点となります。
このように、事業を創り上げるプロセスでの民間企業の考え方を知ることができたのは、大きな学びになったと思います。

(加藤)プロジェクトのうち一つを中止したわけですが、それも事業開発プロセスを正しく踏んだおかげで、正しく意思決定できたんです。「やめる」という判断はとても大事。「やるべきではない」という判断に至るプロセスは、松尾さんにとっていい経験だったのかもしれませんね。

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(下記ウエブサイトにつづく)
上記内容のほか、留学当初の気づき、留学先での仕事の進め方、留学前後で変容した点、JAXAでこの経験をどう活かしたいかなどについて、下記ウエブサイトで紹介します。
https://aerospacebiz.jaxa.jp/topics/news/ryugaku2019-vol02/

※JAXA第4期人材育成実施方針 https://www.jaxa.jp/about/h-resource/index_j.html
※なお、本ページは、エッセンス株式会社による取材内容(2020年1月)をもとに作成いたしました。
エッセンス株式会社 https://www.essence.ne.jp/service/ryugaku
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