都市部などの狭小地向けCLT建築の新工法『LC-gate構法(プロトタイプ)』を開発!
[23/05/27]
提供元:PRTIMES
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―1棟目となる建物が東京都世田谷区に完成ー
ライフデザイン・カバヤ株式会社(取締役社長:窪田健太郎/本社:岡山県岡山市)が運営する、CLTフランチャイズネットワーク本部『日本CLT技術研究所』は、狭小地向けCLT建築の新工法『LC-gate(エルシーゲート)構法』を開発いたしました。
また、本工法を採用した1棟目の建物となる店舗が、2023年5月24日(水)に東京都世田谷区上馬5丁目にて完成。本店舗は日本CLT技術研究所の加盟企業である『株式会社エー・ディー・アンドシー(代表取締役:荒川浩司/本社:東京都世田谷区)』が設計・施工・監理を担当いたしました。
本店舗の建築は『世田谷区上馬5丁目プロジェクト』として、林野庁の令和4年度『CLT活用建築物等実証事業』を活用しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-82e14fe24bd4c4f810ce-0.jpg ]
〈Garage house上馬 竣工写真〉
LC-gate構法のプロトタイプとなる本店舗は、日本の事例として数少ない都市部狭小地でのCLT建築を実現した事例となります。CLT建築はCLTの資材置き場の確保を要することもあり、これまで地方の広い敷地面積を活用した事例が多いですが、日本CLT技術研究所は本工法を普及することでより一層CLTの活用の幅を広げ、都市部や狭小地を含めた日本全国の多様な敷地や建物でCLT建築を可能とすることで、日本林業の活性化と脱炭素社会(カーボンニュートラル)の実現に貢献したい考えです。
LC-gate構法とは
当社では、敷地に制限があり資材置き場等が確保しにくい都市部などの狭小地においてCLTの特性を最大限に活かした新工法の開発を目指し、2021年9月より開発に着手いたしました。
LC-gate構法の“gate”は“門型”を意味します。“『LC-gate構法』はCLTパネル工法に、RC造や鉄骨造で一般的に使われるラーメン構造を掛け合わせ、門型架構の薄肉ラーメン構造とした構法です。
間口方向の耐力壁を一切必要としないため、柱型が出ず、間口の開口を大きく確保でき、限られた空間を最大限に利用できるのが特徴です。
また、構造金物は、建物の内側からのみでも施工可能かつ接合剛性が高い、専用の『基礎-壁接合金物』及び『梁-壁接合金物』を新たに開発いたしました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-6e4596010d98e61297af-1.png ]
本店舗をもとにした様々な検証
1.工期短縮と敷地有効活用を目的とするオフサイト(プレセット)製造の検証
都市部での建築では、より短い工期としたいことと、敷地いっぱいに建築したいため、工場で内外装をセットするオフサイト製造としました。
都市部狭小地でのオフサイト製造は、建て方後に外壁施工の確認やメンテナンスが出来ないことが課題です。そのため、事前に実寸大のCLTパネルを用いて、工場でプレセットしたCLTの外壁の防水性を検証いたしました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-e6a604d75627c2caba25-2.jpg ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-db774e1fa4c602a1bf36-3.jpg ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-a3dfbad9e79bebb61c73-18.jpg ]
[画像6: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-c3297a3b589b5e14a265-19.jpg ]
〈2022年9月2日(金)/事前に岡山県真庭市にて狭小地を想定して実施〉
2.BIM(=Building Information Modeling)を用いた施工シミュレーションによる検証
内外装をプレセットした大型CLTパネルの搬入及び建て方を効率よく進めるため、BIMを用いて施工シミュレーションを繰り返し行いました。
本店舗の建築では前面道路の交通量が多いことや電線が多く通っていること等の条件をクリアするため、クレーンの配置やトラックを搬入する時間を予め決定したり、オリジナルの治具を開発したりと有効的にBIMを活用しました。
建て方は2023年1月17日(火)〜1月23日(月)の7日間で終了いたしましたが、今回の建て方は1.道路の占有許可が各日6時間であること。2.時間に幅を持たせた工程を組むこと。という条件下で実施したため、事後検証の結果、最短4日間での建て方が可能な工法であることが実証できました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-44e0a26eb587557c9587-6.png ]
〈BIMによる施工シミュレーション図〉
[画像8: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-77bc60d1361f1b0d7159-7.jpg ]
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〈建て方の様子〉
LC-gate構法を採用した1棟目の建物
敷地面積が61.69m2(18.6坪)、間口が5.1mの狭小地における本店舗は、45分準耐火建築物で設計しており、防耐火規制が厳しい都市部ですが、内外装をCLTの現し仕上げとした木の香りが心地よい空間を実現しました。
狭小地にトレーラーを設置できる店舗建築という事業主の要望に対し、鉄骨造や在来木造でも設計しましたが、柱型や耐力壁があることで空間を有効的に活用しづらく、今回、柱型の無いすっきりとした間取りが可能なLC-gate構法を採用いただくこととなりました。
[画像12: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-50151af44ca4f22d87e7-17.jpg ]
[画像13: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-9a64062424f100e6d4a1-11.jpg ]
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〈Garage house上馬 竣工写真〉
〈物件概要〉
工事名称:世田谷区上馬5丁目プロジェクト Garage house上馬新築工事
工事場所:東京都世田谷区上馬5丁目40-14
用途:店舗
工法・構造:CLT工法(薄肉ラーメン構造)
階数:2
敷地面積:61.69m2(18.6坪)
建築面積:47.66m2(14.4坪)
延床面積:95.32m2(28.8坪)
CLT使用量:加工前製品量42.34m3、加工後建築物使用量38.00m3
CLTの仕様:壁(210mm厚/5層7プライ/Mx90A-5-7/ヒノキ・スギHB)・床(36mm厚/3層3プライ/Mx60-3-3/スギ)・屋根(36mm厚/3層3プライ/Mx60-3-3/スギ)
工期:2022年11月1日〜2023年4月(6ヶ月)
設計・施工:株式会社エー・ディー・アンドシー
▼株式会社エー・ディー・アンドシー (https://www.adandc.jp/)
本社:東京都世田谷区北烏山9-2-4
代表取締役:荒川 浩司
設立:1997年
TEL:03-5315-3519
▼日本CLT技術研究所 https://nc-labo.jp/
設立:2018年4月20日
本部:岡山県岡山市北区中仙道二丁目9-11
東京支店:東京都中央区日本橋本町二丁目6-1 日本橋本町プラザビル6階
フリーダイヤル:0120-50-6663
▼日本CLT技術研究所の運営会社
商号:ライフデザイン・カバヤ株式会社 https://lifedesign-kabaya.co.jp/
設立:1972年12月1日/カバヤ小堀住研株式会社として設立
1990年/エス・バイ・エル・カバヤ株式会社に社名変更
2017年/ライフデザイン・カバヤ株式会社に社名変更
▼事業内容
建築工事の請負及び施工に関する事業/上記事業に関するフランチャイズチェーン事業/建築物の設計及び工事監理に関する事業/土木工事の設計、請負、施工及び監理に関する事業/リフォーム及びエクステリア等の設計、請負、施工及び監理に関する事業/不動産の売買及び仲介に関する事業/不動産の管理及びコンサルタントに関する事業/風力・太陽光・地熱の利用等による発電並びに電気・熱の供給に関する事業/清掃事業/警備事業/損害保険代理店事業及び生命保険の募集に関する業務/前各号に付帯関連する一切の事業
《ライフデザイン・カバヤ株式会社》
https://lifedesign-kabaya.co.jp/
ライフデザイン・カバヤ株式会社(取締役社長:窪田健太郎/本社:岡山県岡山市)が運営する、CLTフランチャイズネットワーク本部『日本CLT技術研究所』は、狭小地向けCLT建築の新工法『LC-gate(エルシーゲート)構法』を開発いたしました。
また、本工法を採用した1棟目の建物となる店舗が、2023年5月24日(水)に東京都世田谷区上馬5丁目にて完成。本店舗は日本CLT技術研究所の加盟企業である『株式会社エー・ディー・アンドシー(代表取締役:荒川浩司/本社:東京都世田谷区)』が設計・施工・監理を担当いたしました。
本店舗の建築は『世田谷区上馬5丁目プロジェクト』として、林野庁の令和4年度『CLT活用建築物等実証事業』を活用しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-82e14fe24bd4c4f810ce-0.jpg ]
〈Garage house上馬 竣工写真〉
LC-gate構法のプロトタイプとなる本店舗は、日本の事例として数少ない都市部狭小地でのCLT建築を実現した事例となります。CLT建築はCLTの資材置き場の確保を要することもあり、これまで地方の広い敷地面積を活用した事例が多いですが、日本CLT技術研究所は本工法を普及することでより一層CLTの活用の幅を広げ、都市部や狭小地を含めた日本全国の多様な敷地や建物でCLT建築を可能とすることで、日本林業の活性化と脱炭素社会(カーボンニュートラル)の実現に貢献したい考えです。
LC-gate構法とは
当社では、敷地に制限があり資材置き場等が確保しにくい都市部などの狭小地においてCLTの特性を最大限に活かした新工法の開発を目指し、2021年9月より開発に着手いたしました。
LC-gate構法の“gate”は“門型”を意味します。“『LC-gate構法』はCLTパネル工法に、RC造や鉄骨造で一般的に使われるラーメン構造を掛け合わせ、門型架構の薄肉ラーメン構造とした構法です。
間口方向の耐力壁を一切必要としないため、柱型が出ず、間口の開口を大きく確保でき、限られた空間を最大限に利用できるのが特徴です。
また、構造金物は、建物の内側からのみでも施工可能かつ接合剛性が高い、専用の『基礎-壁接合金物』及び『梁-壁接合金物』を新たに開発いたしました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-6e4596010d98e61297af-1.png ]
本店舗をもとにした様々な検証
1.工期短縮と敷地有効活用を目的とするオフサイト(プレセット)製造の検証
都市部での建築では、より短い工期としたいことと、敷地いっぱいに建築したいため、工場で内外装をセットするオフサイト製造としました。
都市部狭小地でのオフサイト製造は、建て方後に外壁施工の確認やメンテナンスが出来ないことが課題です。そのため、事前に実寸大のCLTパネルを用いて、工場でプレセットしたCLTの外壁の防水性を検証いたしました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-e6a604d75627c2caba25-2.jpg ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-db774e1fa4c602a1bf36-3.jpg ]
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〈2022年9月2日(金)/事前に岡山県真庭市にて狭小地を想定して実施〉
2.BIM(=Building Information Modeling)を用いた施工シミュレーションによる検証
内外装をプレセットした大型CLTパネルの搬入及び建て方を効率よく進めるため、BIMを用いて施工シミュレーションを繰り返し行いました。
本店舗の建築では前面道路の交通量が多いことや電線が多く通っていること等の条件をクリアするため、クレーンの配置やトラックを搬入する時間を予め決定したり、オリジナルの治具を開発したりと有効的にBIMを活用しました。
建て方は2023年1月17日(火)〜1月23日(月)の7日間で終了いたしましたが、今回の建て方は1.道路の占有許可が各日6時間であること。2.時間に幅を持たせた工程を組むこと。という条件下で実施したため、事後検証の結果、最短4日間での建て方が可能な工法であることが実証できました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-44e0a26eb587557c9587-6.png ]
〈BIMによる施工シミュレーション図〉
[画像8: https://prtimes.jp/i/35877/28/resize/d35877-28-77bc60d1361f1b0d7159-7.jpg ]
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〈建て方の様子〉
LC-gate構法を採用した1棟目の建物
敷地面積が61.69m2(18.6坪)、間口が5.1mの狭小地における本店舗は、45分準耐火建築物で設計しており、防耐火規制が厳しい都市部ですが、内外装をCLTの現し仕上げとした木の香りが心地よい空間を実現しました。
狭小地にトレーラーを設置できる店舗建築という事業主の要望に対し、鉄骨造や在来木造でも設計しましたが、柱型や耐力壁があることで空間を有効的に活用しづらく、今回、柱型の無いすっきりとした間取りが可能なLC-gate構法を採用いただくこととなりました。
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〈Garage house上馬 竣工写真〉
〈物件概要〉
工事名称:世田谷区上馬5丁目プロジェクト Garage house上馬新築工事
工事場所:東京都世田谷区上馬5丁目40-14
用途:店舗
工法・構造:CLT工法(薄肉ラーメン構造)
階数:2
敷地面積:61.69m2(18.6坪)
建築面積:47.66m2(14.4坪)
延床面積:95.32m2(28.8坪)
CLT使用量:加工前製品量42.34m3、加工後建築物使用量38.00m3
CLTの仕様:壁(210mm厚/5層7プライ/Mx90A-5-7/ヒノキ・スギHB)・床(36mm厚/3層3プライ/Mx60-3-3/スギ)・屋根(36mm厚/3層3プライ/Mx60-3-3/スギ)
工期:2022年11月1日〜2023年4月(6ヶ月)
設計・施工:株式会社エー・ディー・アンドシー
▼株式会社エー・ディー・アンドシー (https://www.adandc.jp/)
本社:東京都世田谷区北烏山9-2-4
代表取締役:荒川 浩司
設立:1997年
TEL:03-5315-3519
▼日本CLT技術研究所 https://nc-labo.jp/
設立:2018年4月20日
本部:岡山県岡山市北区中仙道二丁目9-11
東京支店:東京都中央区日本橋本町二丁目6-1 日本橋本町プラザビル6階
フリーダイヤル:0120-50-6663
▼日本CLT技術研究所の運営会社
商号:ライフデザイン・カバヤ株式会社 https://lifedesign-kabaya.co.jp/
設立:1972年12月1日/カバヤ小堀住研株式会社として設立
1990年/エス・バイ・エル・カバヤ株式会社に社名変更
2017年/ライフデザイン・カバヤ株式会社に社名変更
▼事業内容
建築工事の請負及び施工に関する事業/上記事業に関するフランチャイズチェーン事業/建築物の設計及び工事監理に関する事業/土木工事の設計、請負、施工及び監理に関する事業/リフォーム及びエクステリア等の設計、請負、施工及び監理に関する事業/不動産の売買及び仲介に関する事業/不動産の管理及びコンサルタントに関する事業/風力・太陽光・地熱の利用等による発電並びに電気・熱の供給に関する事業/清掃事業/警備事業/損害保険代理店事業及び生命保険の募集に関する業務/前各号に付帯関連する一切の事業
《ライフデザイン・カバヤ株式会社》
https://lifedesign-kabaya.co.jp/