川崎医療福祉大学 医療福祉経営学科の授業に Claris FileMaker を導入
[24/07/10]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
近年、卒業生の就職率100% を誇る川崎医療福祉大学 医療福祉マネジメント学部 医療福祉経営学科が、2024年度よりローコード開発ツールを使用して、学生の学びを深める取り組みを開始。
2024 年 7 月 10 日 - Claris International Inc.(本社:米国 カリフォルニア州、以下 Claris)は、幅広い知識と技能を身に付け、医療福祉を総合的に考えて多様なニーズに応えることができる人材の育成に取り組む川崎医療福祉大学(岡山県倉敷市)において、時代に求められる人材を排出するため、2 年次必修科目「病院情報システム演習」のための基盤ツールとして Apple Inc. の 100% 子会社である Claris が提供するローコード開発ツール Claris FileMaker を導入し、その授業が開始されたことを発表しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/53419/28/resize/d53419-28-01c5c655279e084cbb7d-0.jpg ]
■ 導入の背景
川崎医療福祉大学 医療福祉マネジメント学部は「医療福祉分野のマネジメントに関する専門的知識・技術の融合を理解したうえで、医療福祉サービス及び関連分野で運営・管理が的確に実践できる専門家を養成する」を教育理念としています。2024 年 現在、医療福祉経営、医療情報、医療秘書、医療福祉デザインの4学科で 300 余の学生が学んでいます。
医療福祉マネジメント学部の卒業生の多くは、医療機関において、医師・看護師などのメディカルスタッフが良質な医療サービスを提供し続けるための事務分野のマネジメントスタッフとして、医事会計・医療システム・データマネジメントなどの専門知識を生かして活躍しています。
近年、医療機関では急速に IT 化が進み、電子カルテやレセプト(診療報酬明細書)データの分析は病院経営を分析するうえで重要な役割を担っています。しかし、教育機関では病院で利用する高額な IT システムを学生がそのまま利用することが難しく、医療福祉マネジメント学部の一部の授業においては紙をベースとした旧来の学びの手法が残っていました。
医療福祉マネジメント学部は、近年の医療機関がデジタル化へシフトしている状況に合わせ、紙や表計算ソフトをベースとしたレセプトデータ処理という従来の授業内容から脱却することに取り組んでいます。その一環として、Claris International Inc. が教育機関向けにライセンスを無償提供する「FileMaker キャンパスプログラム」を導入しました。また同時にClaris 認定パートナーである 株式会社エムシス(東京都)が提供する 病院向け電子カルテ・オーダリンクシステム「ANNYYS」を採用し、IT システムによる学習環境の改善を図りました。
??学習内容
1.医療福祉マネジメント学部 医療福祉経営学科
2 年次必修の専門基礎科目である 「病院情報システム演習」 (全 15 回) においては、電子カルテシステム等の病院情報システムの取り扱いについて学習します。地理情報システム(GIS; jSTAT MAP)を用いた地域の医療提供の可視化、Microsoft Excel を用いた医療データの前処理・加工、Tableau Public を用いた 医療データのBI分析などの演習をするほか、Claris FileMaker を使った iPad アプリの作成演習が行われます。授業後半では、Claris FileMaker プラットホームをベースにして開発された 電子カルテ・オーダリンクシステム「ANNYYS」と医事会計システム「WebORCA」を利用し、糖尿病・循環器・消化器の代表的な症例データや、診療報酬に関して体系的に学びます。
表計算ソフトと紙を使った従来の授業形式から新たに FileMaker プラットフォームに移行したことに関して、医療福祉マネジメント学部 医療福祉経営学科 学科長 櫃石 秀信 准教授は、次のように述べています。
「これまで医事会計システムの演習ができていなかったため、IT 化された医療機関に就職して当惑する学生が多かったと思われます。電子カルテと連動し医事会計にデータが流れてくる仕組みを大学で触れ、学ぶことでより学習意欲を高めることができます。表計算ではなく、データベースの概念を学生のうちから習得することは社会に出たときに大変役に立つと思います」
また、授業の中で、iPad アプリの作成演習を 2 コマ入れた狙いについて、次のように述べています。
「本学で教える前に3つの病院で勤務しましたが、その全ての病院で FileMaker が使われていました。システムベンダーではなく、病院スタッフや医師が作ったアプリが病院経営にとても良い効果を生み出していました。システムは使うだけでなく、作ることもできるという概念を理解してもらうことは大切です。情報システムなどの専門分野でない学生にアプリ開発させることはハードルが高いと思っていましたが、実際には学生の反応は予想以上に良く、次年度に向けて学生の成功体験を増やすことを重視していく予定です」
2.医療福祉マネジメント学部 医療秘書学科
医療秘書学科では、医師の診療・研究・教育・経営活動などの業務の段取りマネジメントする専門知識・技能で支え、医療チームの一員として活躍する人材を育成しています。将来、医療チームの一員として活躍することが期待されており、医療保険制度や診療報酬制度を理解し、最終的には医療事務管理士や診療情報管理士の資格取得を目指しています。1 年次の必修科目である「医療情報システム概論」では、医療情報の活用に必要な情報通信技術の基礎を理解する必要があり、今回導入した オーダリングシステム、電子カルテシステムは、学生が一貫して医療情報システムのシステムを理解することの一助となります。
医療福祉マネジメント学部 医療秘書学科筑後一郎講師は、次のように述べています。
「医療現場で IT を導入する病院が増加するなかで、医療と IT を座学で学ぶだけでなく、電子カルテやレセプトに触れることで理解度が高まります。IT 演習において FileMaker は大切な学習支援ツールです」
FileMaker はデータベースとしての機能と、業務効率化のためのローコード開発プラットフォームとしての役割を兼ね備えており、多くの医療機関において DX への取り組みや、医師の働き方改革のツールとして採用されています。ローコード開発ツール FileMaker の導入により、病院職員が自らの手で迅速に簡易な業務システムの開発を行うことで、スタッフが定型業務・単純作業から解放され、患者への対応や医療の質向上など本来医療者が専念すべき業務に注力できるようになり、患者サービスの向上につながることが期待されています。
??少子高齢化社会で期待される良質な医療福祉サービス人材を目指す
日本におけるヘルスケア産業は今後 2040 年まで成長が期待されている業種です。なかでも医療機関は安定した職場環境であることや、学生が地元の医療機関に就職することで地域経済の担い手としても期待され、同学部は進学先としても有望な学部となっています。しかし、2020 年に発生した新型コロナウィルスの感染爆発において、医療機関に就職するリスクへの懸念から入学希望者は減少傾向にあり、医療福祉マネジメント学部においてはここ数年定員割れが続いています。
今回の川崎医療福祉大学 医療福祉マネジメント学部の取り組みにより、学生の学習意欲を向上させるだけでなく、大学での ICT 教育、医療システム演習により具体的に将来の活躍をイメージしやすくなりました。このことが高校生の進学先選定の探求につながり、入学希望者の増加が期待されます。
ANNYYSについて
Claris FileMaker プラットフォームをベースにした、病院向け電子カルテ・オーダリンクシステムで、日医標準レセプトソフト ORCA と API によってシームレスに連携可能。クライアントは Windows、Mac、iPhone、iPad に対応し、アプリケーション内部では、MEDIS 標準マスター、臨床検査マスター、厚生労働省が提供する医療保険請求に係る各種マスター(ORCA 準拠)、放射線領域コード JJ1017 など、各種標準マスタが採用された内部仕様となっています。基本的なワークフローにおけるオーダリング機能はパッケージングされており、拡張すればPACS システムや査のラボとのデータ連携も実現できます。FileMaker キャンパスプログラム導入校における ANNYYS の採用は、福島県立医科大学に次いで、川崎医療福祉大学が2校目となります。
ANNYYS EVE : https://www.annyys.net/annyys_eve
FileMaker キャンパスプログラムについて
FileMaker キャンパスプログラムは、プログラミング学習とアプリ開発ができる人材育成を行う教育機関向け支援プログラムです。これから社会人として活躍する世代に、実際のビジネスシーンで使用する FileMaker を広く知っていただき、また、今後さらに急速に普及することが予想されるモバイルデバイスで利用可能なビジネスソリューションを構築できる人材育成の支援を目的としています。キャンパスプログラムは 情報処理関連に限らず、医療・観光・教育実習など専門性の高い演習でも利用することができます。
FileMaker キャンパスプログラム:https://content.claris.com/ja_campus-program
Claris International Inc. について
Claris International Inc. は、短期間のローコード開発が可能な世界トップクラスのプラットフォームを開発し、規模を問わずあらゆる企業でデジタルトランスフォーメーションを実現できるように、問題解決者を支援する一連のサービスを提供しています。中小企業と Fortune 500 企業で 130 万人以上のユーザに利用されています。Apple Inc. の一員である Claris は 20 年以上にわたってビジネスを成功させてきた比類のない実績を持ち、イギリス、中国、オーストラリアなど世界各地で事業を展開しています。日本国内における Claris 製品は Apple Japan, Inc. が販売しています。
Claris ホームページ:https://www.claris.com/ja
一般のお問い合わせ先Claris カスタマサポート
Tel.: 03-4345-3366 / 050-3628-8844
受付時間 10:00〜17:30 (祝日を除く月曜日から金曜日)
https://www.claris.com/ja/company/#japan-office
2024 年 7 月 10 日 - Claris International Inc.(本社:米国 カリフォルニア州、以下 Claris)は、幅広い知識と技能を身に付け、医療福祉を総合的に考えて多様なニーズに応えることができる人材の育成に取り組む川崎医療福祉大学(岡山県倉敷市)において、時代に求められる人材を排出するため、2 年次必修科目「病院情報システム演習」のための基盤ツールとして Apple Inc. の 100% 子会社である Claris が提供するローコード開発ツール Claris FileMaker を導入し、その授業が開始されたことを発表しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/53419/28/resize/d53419-28-01c5c655279e084cbb7d-0.jpg ]
■ 導入の背景
川崎医療福祉大学 医療福祉マネジメント学部は「医療福祉分野のマネジメントに関する専門的知識・技術の融合を理解したうえで、医療福祉サービス及び関連分野で運営・管理が的確に実践できる専門家を養成する」を教育理念としています。2024 年 現在、医療福祉経営、医療情報、医療秘書、医療福祉デザインの4学科で 300 余の学生が学んでいます。
医療福祉マネジメント学部の卒業生の多くは、医療機関において、医師・看護師などのメディカルスタッフが良質な医療サービスを提供し続けるための事務分野のマネジメントスタッフとして、医事会計・医療システム・データマネジメントなどの専門知識を生かして活躍しています。
近年、医療機関では急速に IT 化が進み、電子カルテやレセプト(診療報酬明細書)データの分析は病院経営を分析するうえで重要な役割を担っています。しかし、教育機関では病院で利用する高額な IT システムを学生がそのまま利用することが難しく、医療福祉マネジメント学部の一部の授業においては紙をベースとした旧来の学びの手法が残っていました。
医療福祉マネジメント学部は、近年の医療機関がデジタル化へシフトしている状況に合わせ、紙や表計算ソフトをベースとしたレセプトデータ処理という従来の授業内容から脱却することに取り組んでいます。その一環として、Claris International Inc. が教育機関向けにライセンスを無償提供する「FileMaker キャンパスプログラム」を導入しました。また同時にClaris 認定パートナーである 株式会社エムシス(東京都)が提供する 病院向け電子カルテ・オーダリンクシステム「ANNYYS」を採用し、IT システムによる学習環境の改善を図りました。
??学習内容
1.医療福祉マネジメント学部 医療福祉経営学科
2 年次必修の専門基礎科目である 「病院情報システム演習」 (全 15 回) においては、電子カルテシステム等の病院情報システムの取り扱いについて学習します。地理情報システム(GIS; jSTAT MAP)を用いた地域の医療提供の可視化、Microsoft Excel を用いた医療データの前処理・加工、Tableau Public を用いた 医療データのBI分析などの演習をするほか、Claris FileMaker を使った iPad アプリの作成演習が行われます。授業後半では、Claris FileMaker プラットホームをベースにして開発された 電子カルテ・オーダリンクシステム「ANNYYS」と医事会計システム「WebORCA」を利用し、糖尿病・循環器・消化器の代表的な症例データや、診療報酬に関して体系的に学びます。
表計算ソフトと紙を使った従来の授業形式から新たに FileMaker プラットフォームに移行したことに関して、医療福祉マネジメント学部 医療福祉経営学科 学科長 櫃石 秀信 准教授は、次のように述べています。
「これまで医事会計システムの演習ができていなかったため、IT 化された医療機関に就職して当惑する学生が多かったと思われます。電子カルテと連動し医事会計にデータが流れてくる仕組みを大学で触れ、学ぶことでより学習意欲を高めることができます。表計算ではなく、データベースの概念を学生のうちから習得することは社会に出たときに大変役に立つと思います」
また、授業の中で、iPad アプリの作成演習を 2 コマ入れた狙いについて、次のように述べています。
「本学で教える前に3つの病院で勤務しましたが、その全ての病院で FileMaker が使われていました。システムベンダーではなく、病院スタッフや医師が作ったアプリが病院経営にとても良い効果を生み出していました。システムは使うだけでなく、作ることもできるという概念を理解してもらうことは大切です。情報システムなどの専門分野でない学生にアプリ開発させることはハードルが高いと思っていましたが、実際には学生の反応は予想以上に良く、次年度に向けて学生の成功体験を増やすことを重視していく予定です」
2.医療福祉マネジメント学部 医療秘書学科
医療秘書学科では、医師の診療・研究・教育・経営活動などの業務の段取りマネジメントする専門知識・技能で支え、医療チームの一員として活躍する人材を育成しています。将来、医療チームの一員として活躍することが期待されており、医療保険制度や診療報酬制度を理解し、最終的には医療事務管理士や診療情報管理士の資格取得を目指しています。1 年次の必修科目である「医療情報システム概論」では、医療情報の活用に必要な情報通信技術の基礎を理解する必要があり、今回導入した オーダリングシステム、電子カルテシステムは、学生が一貫して医療情報システムのシステムを理解することの一助となります。
医療福祉マネジメント学部 医療秘書学科筑後一郎講師は、次のように述べています。
「医療現場で IT を導入する病院が増加するなかで、医療と IT を座学で学ぶだけでなく、電子カルテやレセプトに触れることで理解度が高まります。IT 演習において FileMaker は大切な学習支援ツールです」
FileMaker はデータベースとしての機能と、業務効率化のためのローコード開発プラットフォームとしての役割を兼ね備えており、多くの医療機関において DX への取り組みや、医師の働き方改革のツールとして採用されています。ローコード開発ツール FileMaker の導入により、病院職員が自らの手で迅速に簡易な業務システムの開発を行うことで、スタッフが定型業務・単純作業から解放され、患者への対応や医療の質向上など本来医療者が専念すべき業務に注力できるようになり、患者サービスの向上につながることが期待されています。
??少子高齢化社会で期待される良質な医療福祉サービス人材を目指す
日本におけるヘルスケア産業は今後 2040 年まで成長が期待されている業種です。なかでも医療機関は安定した職場環境であることや、学生が地元の医療機関に就職することで地域経済の担い手としても期待され、同学部は進学先としても有望な学部となっています。しかし、2020 年に発生した新型コロナウィルスの感染爆発において、医療機関に就職するリスクへの懸念から入学希望者は減少傾向にあり、医療福祉マネジメント学部においてはここ数年定員割れが続いています。
今回の川崎医療福祉大学 医療福祉マネジメント学部の取り組みにより、学生の学習意欲を向上させるだけでなく、大学での ICT 教育、医療システム演習により具体的に将来の活躍をイメージしやすくなりました。このことが高校生の進学先選定の探求につながり、入学希望者の増加が期待されます。
ANNYYSについて
Claris FileMaker プラットフォームをベースにした、病院向け電子カルテ・オーダリンクシステムで、日医標準レセプトソフト ORCA と API によってシームレスに連携可能。クライアントは Windows、Mac、iPhone、iPad に対応し、アプリケーション内部では、MEDIS 標準マスター、臨床検査マスター、厚生労働省が提供する医療保険請求に係る各種マスター(ORCA 準拠)、放射線領域コード JJ1017 など、各種標準マスタが採用された内部仕様となっています。基本的なワークフローにおけるオーダリング機能はパッケージングされており、拡張すればPACS システムや査のラボとのデータ連携も実現できます。FileMaker キャンパスプログラム導入校における ANNYYS の採用は、福島県立医科大学に次いで、川崎医療福祉大学が2校目となります。
ANNYYS EVE : https://www.annyys.net/annyys_eve
FileMaker キャンパスプログラムについて
FileMaker キャンパスプログラムは、プログラミング学習とアプリ開発ができる人材育成を行う教育機関向け支援プログラムです。これから社会人として活躍する世代に、実際のビジネスシーンで使用する FileMaker を広く知っていただき、また、今後さらに急速に普及することが予想されるモバイルデバイスで利用可能なビジネスソリューションを構築できる人材育成の支援を目的としています。キャンパスプログラムは 情報処理関連に限らず、医療・観光・教育実習など専門性の高い演習でも利用することができます。
FileMaker キャンパスプログラム:https://content.claris.com/ja_campus-program
Claris International Inc. について
Claris International Inc. は、短期間のローコード開発が可能な世界トップクラスのプラットフォームを開発し、規模を問わずあらゆる企業でデジタルトランスフォーメーションを実現できるように、問題解決者を支援する一連のサービスを提供しています。中小企業と Fortune 500 企業で 130 万人以上のユーザに利用されています。Apple Inc. の一員である Claris は 20 年以上にわたってビジネスを成功させてきた比類のない実績を持ち、イギリス、中国、オーストラリアなど世界各地で事業を展開しています。日本国内における Claris 製品は Apple Japan, Inc. が販売しています。
Claris ホームページ:https://www.claris.com/ja
一般のお問い合わせ先Claris カスタマサポート
Tel.: 03-4345-3366 / 050-3628-8844
受付時間 10:00〜17:30 (祝日を除く月曜日から金曜日)
https://www.claris.com/ja/company/#japan-office