テクノロジー企業成長率ランキング 第11回「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」発表
[12/12/06]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
―1位は台湾のProCrystal Technology 収益成長率 10,028%
―上位10社の収益成長率は5,209%、500社全体では467%
―台湾と中国の企業がトップ5を席巻
デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(DTTL)は、12月6日、アジア太平洋地域のTMT(Technology, Media & Telecommunications)業界における過去3年間の収益(売上高)成長率からなる成長企業500社のランキング、第11回「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」を発表した。トップは台湾を拠点とし、様々なIT、照明、コンシューマーデバイス向けに半導体を製造するProCrystal Technologyで、3年間の売上高成長率は10,028%を記録した。全500社の平均売上高成長率では467%となり、昨年の476%からは微減、一昨年の374%からは大きく上回った。
デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500のDTTLリーダーおよび有限責任監査法人トーマツ パートナーの中山一郎は、「アジア太平洋地域で最も活気にあふれ、独創性に富んだ企業は、中国経済の減速、米国や欧州の景気低迷を力強い業績とともに克服しました。その功績がFast500プログラムのベンチマークとして刻まれることをとても嬉しく思います」と話した。
グローバルTMTインダストリーグループ マネージング ディレクターのJolyon Barkerは、「アジア太平洋地域、北米地域、EMEA地域(ヨーロッパ・中東・アフリカ)の3地域で開催されるFast500プログラムにおいて、我々は輝かしい業績を目の当たりにしました。特に、北米地域、EMEA地域の受賞企業は、アジア太平洋地域が直近3決算期の売上高成長率を対象にしているのに対し、直近5決算期を対象にしているにもかかわらず、素晴らしい業績を達成しています。これはテクノロジーというものが、受け入れられ、適応しながら取り入れられていることにより、企業が堅調な成長を享受していることを示していると言えます。北米地域ではクリーンテクノロジー分野、EMEA地域ではインターネット分野が拡大しており、アジア太平洋地域においては、家庭用電化製品、スマートフォンやタブレットの普及により、半導体、インターネット分野が引き続き上位3位にランクインしました」と話した。
ランキングの発表式は6日香港で行われ、各国の上位企業を招いた夕食会を開催するなど、国を越えた受賞企業同志の交流の場となった。
※参加国:オーストラリア、中国(香港・マカオを含む)、インド、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、台湾
<2012年 デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500の上位10社>
1位 ProCrystal Technology Co. Ltd. /台湾/成長率:10,028%/http://www.procrystal.com.tw
サファイア基板(サファイアウエハ)の製造・販売
2位 Vipshop Holdings Ltd. /中国/成長率:7,998%/http://www.vipshop.com
フラッシュマーケティングWebサイトVIPshopの運営
3位 Gamewave Group Limited (PRC) /中国/成長率:6,214%/http://www.gamewave.net
中国最大級のWebゲーム・プロバイダ
4位 Online Recharge Services Pvt. Ltd. /インド/成長率:5,227%/http://www.RechargeItNow.com
プリペイド携帯&DTHのリチャージサービス
5位 Brightek Optoelectronic Co., Ltd. /台湾/成長率:4,719%/http://www.brightekled.com
LED製品の研究開発・製造・販売
6位 C Media Limited /中国/成長率:4,517%/http://www.cmmobi.com
モバイルビデオの分野における技術の研究開発と事業運営
7位 gumi Inc. /日本/成長率:3,950%/http://gu3.co.jp
モバイルオンラインゲームの企画・開発・運営
8位 Nazca Co.,Ltd. /韓国/成長率:3,841%/http://www.nazca.co.kr
モバイルゲームや携帯ゲーム機のタイトル開発
9位 Beomjin Co.,Ltd. /韓国/成長率:2,846%
変速機のコネクタを中心とした自動車部品の製造
10位 EROAD /ニュージーランド/成長率:2,746%/http://www.eroad.co.nz
Webアプリケーションを使用した輸送サービス
=================================================
■上位500社の全ランキングは、http://www.deloitte.com/fast500asiapac(英語)をご覧ください。
今年、アジア太平洋地域のテクノロジー企業として1位となったProCrystal Technologyは、強力な研究開発力、着実な本業での成長、生産ラインを横断したワンストップのショップサービス提供による競合との明確な差別化が成功の要因であった。
ProCrystal Technologyの代表であるChang Guo-Rei氏は、「イノベーションと絶え間ない改善が我々の基本的価値観である。今後も計画達成に向けて、新たにサファイアに関連する製品を開発し、日本、韓国、北米といった新市場を拡大していく」と話した。
またChang氏は成功した要因が、8インチのサファイアインゴットとウエハーが台湾に導入されたこと、これをきっかけに、台湾政府経済部からイノベーションアワードを受賞したことを挙げ、レンズカバーやスクリーン保護といった、その分野においてこれまでにない利用方法を考え出すことで、成長を続ける余地はまだあると語った。
<2012年度ランキングより>
売上高成長傾向
500社全体の3年間の平均売上高成長率は467%となり、昨年の476%から微減した。上位5社の平均売上高成長率は6,837%を記録し、500社全体の売上は力強い成長を見せている。売上規模では10億米ドル以上は14社(昨年は8社)、5,000万米ドル以上1億米ドル未満は78社(昨年は44社)と増加した一方、1,000万米ドル未満は177社(昨年は207社)と減少し、2010年度の175社に戻る結果となった。
国別傾向
昨年の国別1位の台湾は、引き続き中国をおさえ、今年度も国別企業数でトップとなった。ランキング1位のProCrystal Technology や、5位となったBrightek Optoelectronics (昨年8位)が上位にランクインするなど、全体では昨年の133社と同様の130社となった。中国は500位以内に103社が入賞し、2位となった。フラッシュマーケティングサイトを運営するVipshopが7,998%で2位、オンラインゲーム開発のGamewave Groupが6,214%で3位を受賞した。韓国はトップ10内に2社がランクインするなど、71社で国別では3位となった。オーストラリアは60社で、インドは4位にランクインしたOnline Recharge Servicesをはじめ全体で55社となり、ニュージーランドはその小さな市場にもかかわらずEROADが10位にランクインするなど全体で45社となった。日本企業は7位にランクインしたgumiを含み、全体で26社の受賞となった。
業種別傾向
半導体/部品/電子機器分野は160社となり、昨年の166社からは微減となったが、2010年実績の77社からは依然として倍以上の水準で、業種別トップを維持しており、ランキング1位のProCrystal Technologyや5位のBrightek Optoelectronicなどが上位に入賞した。ソフトウェア分野は119社となり、昨年の87社から大きく増加し、2位となった。
インターネット分野は、個人消費の低迷により、昨年の92社から85社と減少したが、中国のVipshopとインドのOnline Recharge Servicesがトップ5にランクインした。
通信/ネットワーキング分野は40社で昨年に続き業種別4位、バイオテクノロジー/製薬/医療機器分野が33社で5位となった。コンピュータ/周辺機器分野は25社、グリーンテクノロジー分野は19社となり、昨年とほぼ同数となった。メディア/エンターテインメント分野はGamewave Groupが企業別トップ5に入るなど、19社がランクインした。
受賞企業の上場指数
非公開企業が305社となり、昨年の291社から増加した。公開市場の不安定が続く中、上場企業は昨年の209社から195社まで減少した。
<2012年 デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500を受賞した日本企業26社>
日本からは26社がランクイン。最上位は売上成長率3,950%を達成したモバイルオンラインゲームの企画・開発・運営の株式会社gumiの7位だった。その他、住宅地盤の高度再解析サービスの地盤ネット株式会社が2,014%で16位、モバイルエンターテイメントプラットフォーム運営の株式会社モブキャストが898%で53位となった。事業領域ではモバイルアプリ開発等の「ソフトウェア」および「インターネット」関連の企業が中心となっており、また、全Fast500受賞企業の三分の一を占める「半導体・部品・電子機器」関連の企業は含まれていない結果となった。
7位 株式会社gumi /成長率:3,950%
モバイルオンラインゲームの企画・開発・運営
16位 地盤ネット株式会社 /成長率:2,014%
住宅地盤の高度再解析サービス「地盤セカンドオピニオンR」
53位 株式会社モブキャスト /成長率:898%
モバイルエンターテインメントプラットフォーム「mobcast」の運営
144位 株式会社UBIC /成長率:442%
リーガルテクノロジー関連事業(e ディスカバリ事業他)
177位 株式会社エスキュービズム(*) /成長率:361%
EC・O2O ソリューション事業、「会社なび」就活支援事業等
179位 グリー株式会社(*) /成長率:360%
SNS「GREE」及びソーシャルゲームの開発・運営
184位 パスクリエイト株式会社 /成長率:336%
Webメディア、Webサービスの企画・開発・運営
203位 株式会社エイタロウソフト(*) /成長率:289%
モバイル及びWebコンテンツの開発・運営
256位 株式会社エージェントゲート /成長率:216%
アドテクノロジーを中心としたソリューション事業
268位 株式会社ドリコム /成長率:204%
ソーシャルゲームを始めとしたネットコンテンツの企画、運営
299位 株式会社スリー・ディー・マトリックス(*) /成長率:176%
マサチューセッツ工科大の発明を用いた医療用バイオマテリアルのグローバルな製品開発
323位 トレンダーズ株式会社(*) /成長率:159%
ソーシャルメディアマーケティング事業
337位 株式会社Speee(*) /成長率:150%
SEO事業/バーティカルメディア事業/スマートフォンアプリ事業
343位 イー・アクセス株式会社 /成長率:147%
ブロードバンド IP 通信サービス
350位 株式会社カヤック(*) /成長率:145%
日本的面白コンテンツ事業
362位 株式会社シャノン /成長率:139%
マーケティング クラウドアプリケーション
370位 株式会社じげん(*) /成長率:135%
日本最大級のライフメディアプラットフォーム事業
393位 株式会社ネオ・モルガン研究所 /成長率:125%
微生物育種と発酵技術で地球環境問題の解消に貢献
396位 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(*) /成長率:124%
再生医療の産業化をめざすメーカー型のバイオベンチャー
405位 アブラハム・グループ・ホールディングス株式会社(*) /成長率:120%
富裕層組織「ゆかし」、自分年金支援サービス「いつかはゆかし」
417位 株式会社コマース21 /成長率:115%
ECサイト構築を中心としたECソリューションとサービスの提供
432位 ペットゴー株式会社 /成長率:110%
ペットのオンラインドラッグストア「ペットビジョン」の運営
441位 株式会社ブレインパッド(*) /成長率:108%
データ活用支援及びデータマイニング・最適化技術を用いたサービスの提供
460位 株式会社アクトコール /成長率:102%
住生活に関連する総合アウトソーシング会社
465位 株式会社豆蔵ホールディングス /成長率:101%
ITコンサルティング、システム受託開発、半導体技術サービス
472位 株式会社リブセンス(*) /成長率:98%
求人情報・不動産情報・中古車情報をはじめとするインターネットメディアの運営
(*)2011年Fast500受賞
【デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500とは】
「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」は、アジア太平洋地域のTMT(Technology, Media & Telecommunications)業界における企業の売上高成長率によるランキングを発表するもの。主な対象業界は通信、ネットワーキング、コンピュータ/周辺機器、インターネット、半導体、電子部品、電子機器、ソフトウェア、コンテンツ、バイオテクノロジー、製薬、医療機器、グリーンテクノロジー、メディア/エンターテインメント。直近3年間の売上高成長率を対象とする。
「デロイト テクノロジー Fast 500」プログラムは、1995年から北米で実施しており、ヨーロッパ、アジア太平洋地域においても最も急速に成長している企業500社の努力を称え、成長中のテクノロジー企業の知名度を世界に高める支援を目的に、2002年から開始した。
【本プログラムで開示されている情報について】
この情報は、集計に当たり正確を期しておりますが、企業からの回答をそのまま集計し反映したものであり、有限責任監査法人トーマツやデロイト トウシュ トーマツ リミテッド は、明示または黙示を問わず、これらの情報の正確性などについて何らかの意見を表明したり、または内容を保証したりするものではありません。
■「アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」の詳細は、http://www.deloitte.com/fast500asiapac/ よりご覧いただけます。
【ご参考】2012年北米地域テクノロジーFast500詳細 http://www.deloitte.com/us/fast500/
2012年EMEA地域テクノロジーFast500詳細 http://www.deloitte.co.uk/fast500emea/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第11回「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」において405位にランクインしたアブラハム・グループ・ホールディングス株式会社について、本プログラムの目的に照らして不適当であると判断される事実が発覚したため、受賞を取り消しました。これに伴う他企業のランキングに変更はありません。(2013年10月11日)
―上位10社の収益成長率は5,209%、500社全体では467%
―台湾と中国の企業がトップ5を席巻
デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(DTTL)は、12月6日、アジア太平洋地域のTMT(Technology, Media & Telecommunications)業界における過去3年間の収益(売上高)成長率からなる成長企業500社のランキング、第11回「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」を発表した。トップは台湾を拠点とし、様々なIT、照明、コンシューマーデバイス向けに半導体を製造するProCrystal Technologyで、3年間の売上高成長率は10,028%を記録した。全500社の平均売上高成長率では467%となり、昨年の476%からは微減、一昨年の374%からは大きく上回った。
デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500のDTTLリーダーおよび有限責任監査法人トーマツ パートナーの中山一郎は、「アジア太平洋地域で最も活気にあふれ、独創性に富んだ企業は、中国経済の減速、米国や欧州の景気低迷を力強い業績とともに克服しました。その功績がFast500プログラムのベンチマークとして刻まれることをとても嬉しく思います」と話した。
グローバルTMTインダストリーグループ マネージング ディレクターのJolyon Barkerは、「アジア太平洋地域、北米地域、EMEA地域(ヨーロッパ・中東・アフリカ)の3地域で開催されるFast500プログラムにおいて、我々は輝かしい業績を目の当たりにしました。特に、北米地域、EMEA地域の受賞企業は、アジア太平洋地域が直近3決算期の売上高成長率を対象にしているのに対し、直近5決算期を対象にしているにもかかわらず、素晴らしい業績を達成しています。これはテクノロジーというものが、受け入れられ、適応しながら取り入れられていることにより、企業が堅調な成長を享受していることを示していると言えます。北米地域ではクリーンテクノロジー分野、EMEA地域ではインターネット分野が拡大しており、アジア太平洋地域においては、家庭用電化製品、スマートフォンやタブレットの普及により、半導体、インターネット分野が引き続き上位3位にランクインしました」と話した。
ランキングの発表式は6日香港で行われ、各国の上位企業を招いた夕食会を開催するなど、国を越えた受賞企業同志の交流の場となった。
※参加国:オーストラリア、中国(香港・マカオを含む)、インド、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、シンガポール、台湾
<2012年 デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500の上位10社>
1位 ProCrystal Technology Co. Ltd. /台湾/成長率:10,028%/http://www.procrystal.com.tw
サファイア基板(サファイアウエハ)の製造・販売
2位 Vipshop Holdings Ltd. /中国/成長率:7,998%/http://www.vipshop.com
フラッシュマーケティングWebサイトVIPshopの運営
3位 Gamewave Group Limited (PRC) /中国/成長率:6,214%/http://www.gamewave.net
中国最大級のWebゲーム・プロバイダ
4位 Online Recharge Services Pvt. Ltd. /インド/成長率:5,227%/http://www.RechargeItNow.com
プリペイド携帯&DTHのリチャージサービス
5位 Brightek Optoelectronic Co., Ltd. /台湾/成長率:4,719%/http://www.brightekled.com
LED製品の研究開発・製造・販売
6位 C Media Limited /中国/成長率:4,517%/http://www.cmmobi.com
モバイルビデオの分野における技術の研究開発と事業運営
7位 gumi Inc. /日本/成長率:3,950%/http://gu3.co.jp
モバイルオンラインゲームの企画・開発・運営
8位 Nazca Co.,Ltd. /韓国/成長率:3,841%/http://www.nazca.co.kr
モバイルゲームや携帯ゲーム機のタイトル開発
9位 Beomjin Co.,Ltd. /韓国/成長率:2,846%
変速機のコネクタを中心とした自動車部品の製造
10位 EROAD /ニュージーランド/成長率:2,746%/http://www.eroad.co.nz
Webアプリケーションを使用した輸送サービス
=================================================
■上位500社の全ランキングは、http://www.deloitte.com/fast500asiapac(英語)をご覧ください。
今年、アジア太平洋地域のテクノロジー企業として1位となったProCrystal Technologyは、強力な研究開発力、着実な本業での成長、生産ラインを横断したワンストップのショップサービス提供による競合との明確な差別化が成功の要因であった。
ProCrystal Technologyの代表であるChang Guo-Rei氏は、「イノベーションと絶え間ない改善が我々の基本的価値観である。今後も計画達成に向けて、新たにサファイアに関連する製品を開発し、日本、韓国、北米といった新市場を拡大していく」と話した。
またChang氏は成功した要因が、8インチのサファイアインゴットとウエハーが台湾に導入されたこと、これをきっかけに、台湾政府経済部からイノベーションアワードを受賞したことを挙げ、レンズカバーやスクリーン保護といった、その分野においてこれまでにない利用方法を考え出すことで、成長を続ける余地はまだあると語った。
<2012年度ランキングより>
売上高成長傾向
500社全体の3年間の平均売上高成長率は467%となり、昨年の476%から微減した。上位5社の平均売上高成長率は6,837%を記録し、500社全体の売上は力強い成長を見せている。売上規模では10億米ドル以上は14社(昨年は8社)、5,000万米ドル以上1億米ドル未満は78社(昨年は44社)と増加した一方、1,000万米ドル未満は177社(昨年は207社)と減少し、2010年度の175社に戻る結果となった。
国別傾向
昨年の国別1位の台湾は、引き続き中国をおさえ、今年度も国別企業数でトップとなった。ランキング1位のProCrystal Technology や、5位となったBrightek Optoelectronics (昨年8位)が上位にランクインするなど、全体では昨年の133社と同様の130社となった。中国は500位以内に103社が入賞し、2位となった。フラッシュマーケティングサイトを運営するVipshopが7,998%で2位、オンラインゲーム開発のGamewave Groupが6,214%で3位を受賞した。韓国はトップ10内に2社がランクインするなど、71社で国別では3位となった。オーストラリアは60社で、インドは4位にランクインしたOnline Recharge Servicesをはじめ全体で55社となり、ニュージーランドはその小さな市場にもかかわらずEROADが10位にランクインするなど全体で45社となった。日本企業は7位にランクインしたgumiを含み、全体で26社の受賞となった。
業種別傾向
半導体/部品/電子機器分野は160社となり、昨年の166社からは微減となったが、2010年実績の77社からは依然として倍以上の水準で、業種別トップを維持しており、ランキング1位のProCrystal Technologyや5位のBrightek Optoelectronicなどが上位に入賞した。ソフトウェア分野は119社となり、昨年の87社から大きく増加し、2位となった。
インターネット分野は、個人消費の低迷により、昨年の92社から85社と減少したが、中国のVipshopとインドのOnline Recharge Servicesがトップ5にランクインした。
通信/ネットワーキング分野は40社で昨年に続き業種別4位、バイオテクノロジー/製薬/医療機器分野が33社で5位となった。コンピュータ/周辺機器分野は25社、グリーンテクノロジー分野は19社となり、昨年とほぼ同数となった。メディア/エンターテインメント分野はGamewave Groupが企業別トップ5に入るなど、19社がランクインした。
受賞企業の上場指数
非公開企業が305社となり、昨年の291社から増加した。公開市場の不安定が続く中、上場企業は昨年の209社から195社まで減少した。
<2012年 デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500を受賞した日本企業26社>
日本からは26社がランクイン。最上位は売上成長率3,950%を達成したモバイルオンラインゲームの企画・開発・運営の株式会社gumiの7位だった。その他、住宅地盤の高度再解析サービスの地盤ネット株式会社が2,014%で16位、モバイルエンターテイメントプラットフォーム運営の株式会社モブキャストが898%で53位となった。事業領域ではモバイルアプリ開発等の「ソフトウェア」および「インターネット」関連の企業が中心となっており、また、全Fast500受賞企業の三分の一を占める「半導体・部品・電子機器」関連の企業は含まれていない結果となった。
7位 株式会社gumi /成長率:3,950%
モバイルオンラインゲームの企画・開発・運営
16位 地盤ネット株式会社 /成長率:2,014%
住宅地盤の高度再解析サービス「地盤セカンドオピニオンR」
53位 株式会社モブキャスト /成長率:898%
モバイルエンターテインメントプラットフォーム「mobcast」の運営
144位 株式会社UBIC /成長率:442%
リーガルテクノロジー関連事業(e ディスカバリ事業他)
177位 株式会社エスキュービズム(*) /成長率:361%
EC・O2O ソリューション事業、「会社なび」就活支援事業等
179位 グリー株式会社(*) /成長率:360%
SNS「GREE」及びソーシャルゲームの開発・運営
184位 パスクリエイト株式会社 /成長率:336%
Webメディア、Webサービスの企画・開発・運営
203位 株式会社エイタロウソフト(*) /成長率:289%
モバイル及びWebコンテンツの開発・運営
256位 株式会社エージェントゲート /成長率:216%
アドテクノロジーを中心としたソリューション事業
268位 株式会社ドリコム /成長率:204%
ソーシャルゲームを始めとしたネットコンテンツの企画、運営
299位 株式会社スリー・ディー・マトリックス(*) /成長率:176%
マサチューセッツ工科大の発明を用いた医療用バイオマテリアルのグローバルな製品開発
323位 トレンダーズ株式会社(*) /成長率:159%
ソーシャルメディアマーケティング事業
337位 株式会社Speee(*) /成長率:150%
SEO事業/バーティカルメディア事業/スマートフォンアプリ事業
343位 イー・アクセス株式会社 /成長率:147%
ブロードバンド IP 通信サービス
350位 株式会社カヤック(*) /成長率:145%
日本的面白コンテンツ事業
362位 株式会社シャノン /成長率:139%
マーケティング クラウドアプリケーション
370位 株式会社じげん(*) /成長率:135%
日本最大級のライフメディアプラットフォーム事業
393位 株式会社ネオ・モルガン研究所 /成長率:125%
微生物育種と発酵技術で地球環境問題の解消に貢献
396位 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(*) /成長率:124%
再生医療の産業化をめざすメーカー型のバイオベンチャー
405位 アブラハム・グループ・ホールディングス株式会社(*) /成長率:120%
富裕層組織「ゆかし」、自分年金支援サービス「いつかはゆかし」
417位 株式会社コマース21 /成長率:115%
ECサイト構築を中心としたECソリューションとサービスの提供
432位 ペットゴー株式会社 /成長率:110%
ペットのオンラインドラッグストア「ペットビジョン」の運営
441位 株式会社ブレインパッド(*) /成長率:108%
データ活用支援及びデータマイニング・最適化技術を用いたサービスの提供
460位 株式会社アクトコール /成長率:102%
住生活に関連する総合アウトソーシング会社
465位 株式会社豆蔵ホールディングス /成長率:101%
ITコンサルティング、システム受託開発、半導体技術サービス
472位 株式会社リブセンス(*) /成長率:98%
求人情報・不動産情報・中古車情報をはじめとするインターネットメディアの運営
(*)2011年Fast500受賞
【デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500とは】
「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」は、アジア太平洋地域のTMT(Technology, Media & Telecommunications)業界における企業の売上高成長率によるランキングを発表するもの。主な対象業界は通信、ネットワーキング、コンピュータ/周辺機器、インターネット、半導体、電子部品、電子機器、ソフトウェア、コンテンツ、バイオテクノロジー、製薬、医療機器、グリーンテクノロジー、メディア/エンターテインメント。直近3年間の売上高成長率を対象とする。
「デロイト テクノロジー Fast 500」プログラムは、1995年から北米で実施しており、ヨーロッパ、アジア太平洋地域においても最も急速に成長している企業500社の努力を称え、成長中のテクノロジー企業の知名度を世界に高める支援を目的に、2002年から開始した。
【本プログラムで開示されている情報について】
この情報は、集計に当たり正確を期しておりますが、企業からの回答をそのまま集計し反映したものであり、有限責任監査法人トーマツやデロイト トウシュ トーマツ リミテッド は、明示または黙示を問わず、これらの情報の正確性などについて何らかの意見を表明したり、または内容を保証したりするものではありません。
■「アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」の詳細は、http://www.deloitte.com/fast500asiapac/ よりご覧いただけます。
【ご参考】2012年北米地域テクノロジーFast500詳細 http://www.deloitte.com/us/fast500/
2012年EMEA地域テクノロジーFast500詳細 http://www.deloitte.co.uk/fast500emea/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第11回「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」において405位にランクインしたアブラハム・グループ・ホールディングス株式会社について、本プログラムの目的に照らして不適当であると判断される事実が発覚したため、受賞を取り消しました。これに伴う他企業のランキングに変更はありません。(2013年10月11日)