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「給与が下がっても勤務時間を短くしたい」という働き手が日本はグローバル比較で1位に

エンプロイヤーブランド(企業の魅力度)を世界共通基準で測る調査 24の国と地域で調査した【ランスタッドアワード2016】を発表

世界最大級の総合人材サービス会社ランスタッドホールディング・エヌ・ヴィー(本社:オランダ王国ディーメン、CEO: ジャック・ファン・デン・ブルック)は、働く人をひきつける「エンプロイヤーブランド(企業魅力度)」を世界共通基準で調査する「ランスタッドアワード2016」を発表。今回はその中から「勤務時間」に対する意識について焦点を当てて発表します。




■調査結果 概要


[画像: http://prtimes.jp/i/4185/29/resize/d4185-29-786018-1.jpg ]



「給与が下がっても勤務時間を短くしたい」に対しグローバル平均では6.0%が賛同。日本は14.1%で1位

 今回の勤務時間に対する労働者の意識調査で、日本では42.0%が「現状の勤務時間に満足」、更に42.3%が「高い給与のためなら長く勤務をしたい」と回答しました。その一方、14.1%の回答者は「給与を下げても勤務時間を短くしたい」と回答し、これは調査対象である世界の国と地域では最上位の結果でした。(グローバル平均6.0%)


勤務時間を短くしたい理由について、日本は「自分自身の時間を増やす」という選択肢のみがグローバル平均を上回り、より具体的な時間の使い方については全て下回った。

 更に、「給与が下がっても勤務時間を短くしたい」と回答した方に、その理由を尋ねたところ(複数選択可)、「自分自身の時間を増やすため」が75.0%でグローバル平均の70.0%を5%上回りました。

 一方、その他の「スポーツ、余暇・趣味のため」、「子供と過ごす時間を増やすため」、「通学などの自主学習、トレーニングのため」など、より時間の使い方が具体的である選択肢については、全てグローバル平均を下回りました。より勤務時間を短くし、自分自身の自由な時間を増やしたいと思いつつ、その時間の具体的な時間の使い方が不明確である傾向が、垣間見られました。


■ランスタッド株式会社  代表取締役社長 兼 COO  猿谷 哲 のコメント


 OECD(経済協力開発機構)の発表によると、2014年の日本人の年間総労働時間は1,729時間であり、他国と比較しても決して高い数字ではありません。また、1990年代には労働基準法の改正に伴い、日本の長時間労働を問題視する動きが活発となり、かつて2,000時間以上あった年間総労働時間は大幅に改善されました。

 しかしこのデータには、フルタイムで勤務していないパートタイム労働者や、自営業の方の労働時間が含まれていることも考慮に入れなければいけません。厚生労働省が発表する「毎月勤労統計調査」によると、こうしたフルタイムで勤務していないパートタイム労働者の比率は毎年増加しており、2015年には30.5%と発表されました。これが日本の年間総労働時間を押し下げている要因だとも考えられ、フルタイム労働者の労働時間だけに焦点をあてると、未だ日本の労働時間は長時間であると厚生労働省により指摘されています。

 「給与が下がっても勤務時間を短くしたい」、更に「自分自身の時間を増やしたい」という日本人回答者の比率が高かった今回の調査結果も、こうした長時間労働に憂慮する労働者の疲労感の表れかもしれません。余暇や家族との時間などの仕事以外での時間は、新しいアイディアを生むきっかけになる可能性もあり、ワークライフバランスのみならず、ビジネスの視点からも有効だと考えられます。ワークライフの多様化を認識し、全ての労働者が効率的かつ能動的に活躍できる社会を目指すことが求められていると思われます。


■ランスタッドアワードとは

 ランスタッドアワードは、ランスタッドHDが第三者機関であるICMAに調査を委託し、「エンプロイヤーブランド」(=勤務先としての企業の魅力度)を共通基準で評価する、世界最大規模の調査です。各国、18歳から65歳までの男女を対象に、売上規模が大きい企業、またそれに準ずる有力企業について「社名を知っているか」、「その企業で働きたいか」を問い、評価の高い企業を表彰します。また、「働く」に関連する様々な設問を設け、働き手の意識の傾向についても明らかにします。1999年にベルギーで開始して以来、世界共通基準のもと各国で毎年実施され、「エンプロイヤーブランド」を測るアワードとして高く評価されています。

 ランスタッドアワード2016は日本での開催を皮切りに、過去最高の参加数である世界24の国と地域で開催がされました。人材の流動化、ビジネスのグローバル化が進む現代において、「エンプロイヤーブランド」は、雇用戦略の大きな要となります。ランスタッドは本アワードを通じて、企業の採用活動や組織力向上に貢献することを目指しています。

公式サイト  https://www.randstad.co.jp/award/

調査対象国
ヨーロッパ:
ベルギー、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、UK
アメリカ大陸:
アルゼンチン、カナダ、USA
APAC/その他:
オーストラリア、中国、香港、インド、日本、マレーシア、ニュージーランド、ロシア、シンガポール
以上25の国と地域

(※)本調査は、上記の25の国と地域で行われておりますが、本リリース内容については、ルクセンブルクを除く24の国と地域の調査内容結果を反映したものとなります。(ルクセンブルクの調査サンプル数が基準を満たしていないため)


下記の通り、一部データに誤りがありました。お詫びして、訂正いたします。


ルクセンブルクを含む25の国と地域の数字だったため、「給与が下がっても勤務時間を短くしたい」のグローバル平均を6.08%から6.0%へ修正しました(2016/08/01)
日本の結果のデータに誤りがあったため、「スポーツ、余暇・趣味のため」の数値を28%を29%へ、「起業をしたり、自分の事業経営のため」の5%を6%へ修正しました(2016/08/01)
猿谷のコメント内のOECD結果を「2014年の日本人の年間総労働時間は1,729時間」へ修正しました(2016/08/02)



■ランスタッド 会社概要
ランスタッド・ホールディング・エヌ・ヴィーは、1960年に設立されたオランダディーメンに本社を置く総合人材サービスグループ会社です。人材派遣をはじめ、人材紹介、インハウスサービス、その他人事ソリューション等多岐に渡る人材サービスを提供しています。ランスタッド・グループは、世界最大級の人材サービスプロバイダーとして、オランダ、フランス、ドイツ、イギリス、スペイン、ポルトガル、スイス、ポーランド、ベルギー、ルクセンブルク、ギリシャ、インド、アメリカ、カナダ、アルゼンチン、メキシコおよびチリではトップ3以上の地位を、またオーストラリアおよび日本では主要な地位を占めております。

ランスタッドは、2014年末時点で、世界39の国と地域の4,400を超える支店やインハウス・ロケーションにおよそ29,000名の従業員を擁しています。2014年、173億ユーロの売上を上げており NYSEユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ランスタッド・ホールディングのウェブサイトをご参照ください。(www.randstad.com)


○ ランスタッド・ホールディングの会社概要
[社名]
ランスタッド・ホールディング・エヌ・ヴィー

[設立]
1960年10月

[代表]
ジャック・ファン・デン・ブルック

[所在地]
オランダ

[従業員数]
29,750人

[売上]
2兆5,331億円(192億1920万ユーロ)2015年度実績(12月決算)

[資本金]
3,027億円(22億9,630万ユーロ)

[事業所]
オランダ、フランス、ドイツ、イギリス、スペイン、ポルトガル、イタリア、アメリカ、カナダ、日本、 オーストラリア、インド、中国など世界39の国と地域

[事業内容]
総合人材サービス

[URL]
www.randstad.com

(※1ユーロ131.8円換算/2015年12月末時点)


○ランスタッド(日本法人)の会社概要
[社名]
ランスタッド株式会社

[設立]
1980年8月

[代表]
代表取締役会長兼CEO マルセル・ウィガース
代表取締役社長兼COO 猿谷哲

[所在地]
東京都千代田区紀尾井町4-1ニューオータニガーデンコート21F

[TEL]
03-5275-1871(代)

[資本金]
1億円

[事業内容]
人材派遣サービス/紹介予定派遣サービス/人材紹介サービス/再就職支援サービス/アウトソーシング事業

[URL]
http://www.randstad.co.jp/
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