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CAEツールの導入率は43.4%。1万人超の企業では67.9%が導入済み

「工数・費用・日程面で開発効率を向上できる」「これ無しでは、仕事にならない」が、「処理スピードが遅い」「シミュレーションを過信する風潮が気になる」「利用者の立場での設計になっていない」といった課題も

エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、製造系エンジニア500人を対象に、社内における「CAEツールの利用状況」に関する調査を実施しました。
企業規模別のCAE(Computer Aided Engineering:コンピューター支援設計)ツールの導入率、CAEツールを利用する社内体制などについて調べたデータを公開します。




【TOPICS】


エンジニアの43.4%がCAEツールを導入。企業規模が大きいほど導入率が高くなる結果に
CAEツールは「工数・費用・日程面で開発効率を向上できる」「これ無しでは、仕事にならない」
導入数の多いCAEツールは「CATIA」「ANSYS」「AutoCAD」
1万人超企業の38.5%がCAE専門の“部署”を置いている


【調査背景】
fabcross for エンジニアではこれまでに、3D CADなどの導入率や、組み込み系エンジニアが利用する言語/OSなど、メーカーで働くエンジニアが業務で活用するツールに関する調査レポートを公開してきました。

今回は、製造系エンジニアが利用するツールに関する調査の第3弾として、CAE(コンピューター支援設計)に関する利用状況を調査してみました。

【調査結果サマリー】
◇43.4%がCAEツールを導入。企業規模が大きいほど導入率が高くなる結果に

・製造系エンジニアとして働いている回答者500人に調査した結果、自社でCAE(コンピューター支援設計)ツールを「導入している」割合は43.4%だった。

[画像1: https://prtimes.jp/i/16691/29/resize/d16691-29-101363-4.jpg ]


・回答者の働く会社の従業員数別に集計した結果は次のグラフのとおり。従業員数1万人超の企業で働くエンジニアは67.9%が導入していると回答しが、100人以内の企業では導入率は16.0%にとどまった。

[画像2: https://prtimes.jp/i/16691/29/resize/d16691-29-563183-1.jpg ]


◇CAEツールは「工数・費用・日程面で開発効率を向上できる」「これ無しでは、仕事にならない」
CAEツールに対する評価を、自由回答形式で尋ねたところ、タイプ別に次のような回答が集まった。

【導入している/肯定的な意見】
・試作品を作るなど実物による試験に比べ、時間と費用がかからないので、工数・費用・日程面で開発効率を向上できる
・設計検証型の開発が実現できるため開発効率を大幅に改善できる
・現在の設計業務では、これ無しでは、仕事にならない
・一品一様の受注生産体勢では、必須。生産現場でも、活用しつつある
・業界標準のツールであり、使い勝手に改善の余地はあるものの、大きな不満はない
・コンピュータの能力が上がり、かつ、ソフト自体の能力も上がって、かなり使えるものになってきた
・パラメータ変更の影響や、複数の選択肢の中から最適値を選んだりする場合に有効で、評価条件(評価工数)を減らすことができる
・自社のグループ各社が共通のCAEを導入しているので汎用性が高い
・計算等が複雑であるためCAEでないと評価ができない
・過去の資料を辿りやすいため、トラブル発生時に対応しやすくなった

【導入している/肯定的だが課題も指摘する意見】
・便利だが処理スピードが遅い
・ツールとしての使い勝手、手軽さに関しては十分以上のレベルに達している。一方で設計者が安易に解析して前提がおかしいことに気付かず満足する場合があるなど、使う側の問題がますます顕著になっている。当たり前のことだが、教育が重要
・非常に有効。ネットワーク上でデータのみならず、ノウハウも共有されることが大きい。反面、それに頼りすぎて、新しいものや新たな経験が生まれにくい
・幾何学的な造形は、CAEは優れており、すぐ3D化も可能。クリエイティブなものはまだ
・シミュレーションは精度に難があるが、当たりをつけるためには必要と思う一方、シミュレーションを過信する風潮が気になる

【導入している/否定的な意見】
・CAEツールは利用者の立場での設計にまだまだなっていない

【導入していない/否定的な意見】
・どのように使用できるのかが分からない
・そこまでのツールを必要としておりません
・一時的に有効だがもっと便利なツールが必要
・費用対効果がなかなか見極められない
・コストがかかる
・受発注型で、一品製品なので、活用しきれない

◇導入数の多いCAEツールは「CATIA」「ANSYS」「AutoCAD」

・自社にCAEツールを「導入している」と答えた回答者に、具体的な製品名を質問してみた。回答が多かった順に「CATIA」(11人)、「ANSYS」(9人)、「AutoCAD」(7人)となった。
他には、「Space-E」「iCAD SX」「SCRYU/Tetra」「Mentor Graphics」「GT-SUITE」「Thermo-Calc」「S-NAP」「Nastran」「PAM-CRASH」「Marc」「Advant Edge FEM」などの名前を挙げる回答者もいた。


[画像3: https://prtimes.jp/i/16691/29/resize/d16691-29-622675-0.jpg ]


◇1万人超企業で働くエンジニアの38.5%がCAE専門の“部署”を置いていると回答

・CAEツールを利用する体制はどうなっているのだろうか。最も多かったのは、「CAE専門の“部署”を置いている」で31.8%。「CAE専任の“担当者”を部署内に置いている」は9.7%で、「CAE担当を“兼任する技術者”を部署内に置いている」が23.0%で2番目に多かった。


[画像4: https://prtimes.jp/i/16691/29/resize/d16691-29-661750-2.jpg ]


・会社の従業員数別に集計すると、次のグラフのような結果となった。「CAE専門の“部署”を置いている」のは、1万人超の企業で最も割合が高くなり、38.5%となった。
[画像5: https://prtimes.jp/i/16691/29/resize/d16691-29-751056-3.jpg ]




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関連ページ:http://www.meitec.co.jp/service/solution/CAE_solutions.html

【調査概要】
調査方法:インターネットリサーチ
期間:2017年8月25日
対象:製造系エンジニア500人

--メディア関係の皆様へ---
本調査データはご自由にご活用ください。
記事での紹介・引用時には、エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」調べ、など、調査元を明記ください。
Webサイトでご紹介いただく際は、下記の記事にリンクを貼っていただけると幸いです。
http://engineer.fabcross.jp/archeive/170926_cae_tool.html

グラフデータは【プレスリリース画像一覧】からダウンロードいただくか、上記の記事URLから取得ください。より大サイズのグラフをご希望でしたら、メイテック広報部 三宅(kouhou@meitec.com)までお問い合わせください。
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【メイテックグループについて】
メイテックグループは、エンジニアのキャリアを支援することを事業コンセプトに、設計・開発から、解析・評価、設計補助まで、幅広い業務領域に対応したエンジニアによる技術サービスを提供しております。

グループで、約9,000名の正社員エンジニアが働いており、取引先は大手製造業を中心に、常時1,200社以上、延べ4,000社以上の取引実績があります。

社名:株式会社メイテック
設立:昭和49年(1974年)7月17日
代表者:代表取締役社長 國分 秀世
本社所在地:東京本社/〒107-0052 東京都港区赤坂8-5-26 住友不動産青山ビル 西館
Tel:(03)5413-2600(代)
資本金:50億円(2017年3月31日現在)
株式:東証1部(No.9744)
売上高:899億79百万円(グループ連結:2017年3月期)
社員数:7,132名(2017年3月31日現在)
営業拠点:東京・名古屋・大阪など国内主要都市33拠点
取引先:株式1部・2部上場企業および優良中堅企業約1,200社
事業内容:
1)研究開発
2)設計・開発
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労働者派遣事業許可番号「派 23-301659」

【「fabcross」「fabcross for エンジニア」について】
メイテックはメイカーズムーブメントや最新のものづくり事情をお伝えする「fabcross(https://fabcross.jp/)」、現役エンジニアに役立つ情報を配信する「fabcross for エンジニア(http://engineer.fabcross.jp/)」などの情報サイトを運営しております。
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