ソラミツ、ソロモン諸島中央銀行がCBDC実証実験を実施
[23/11/30]
提供元:PRTIMES
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ソガバレ首相、8カ国の中央銀行総裁らによる式典開催
ソロモン諸島中央銀行(ソロモン諸島ホニアラ、以下CBSI)とブロックチェーン技術開発
企業のソラミツ株式会社(代表取締役社長:宮沢和正、グループCEO:武宮誠、本社:東京
都渋谷区、以下ソラミツ)は、経済産業省の新興国DX 等新規事業創造推進支援事業費補助金
を活用して、2023 年11 月1 日から中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験(PoC)を開始
しました。ソラミツ社が提供するシステムを利用し、CBSI は個人間・企業間送金・店舗での
支払い(リテールCBDC)、銀行間決済(ホールセールCBDC)や国際送金シミュレーション
(クロスボーダーCBDC)などのユースケースの試験を実施しています。
CBSIは、2023年11月3日付で、中央銀行がCBDCを発行するために必要な法律「CBSI(修
正)法2023」を既に制定しています。2023年10月17日には、CBSIとソラミツにてCBDC実証
実験開始の契約を締結しています。
2023年11 月28日には、CBDC 実証実験の式典が開催され、ソガバレ・ソロモン諸島首相、ク
マ財務大臣、フォラウ中央銀行総裁、三輪駐ソロモン日本国特命全権大使、池田日本政府内閣
官房参事官、渡邉JICAソロモン支所長、ソラミツの出席の下、参加者のスピーチとテープカッ
ト、CBDCのデモンストレーションやビデオ上映などが行われました。ソガバレ首相は「CBDC
は、安全性、信用力、プライバシーを向上し、一人として取り残さずに金融サービスを提供
し、ソロモン諸島に持続的な経済発展、技術開発をもたらし、新しい時代を実現する」と述べ
ました。この式典には、フィジー、バヌアツ、サモア、トンガ、オーストラリア、ニュージー
ランド、パプアニューギニアの各中央銀行も参加しました。
2023年11 月29日には、上記8カ国の中央銀行総裁が参加する第38回大洋州中央銀行総裁
会議に、日本政府内閣官房やソラミツが参加しました。ソラミツからは、CBDC実証実験の成果
やCBDCの金融セクター・国民・産業セクター・政府などに与える効果を説明し、大洋州島嶼国
各国がCBDCを導入するメリット等についても理解を求めました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/19078/29/resize/d19078-29-0f7766999d9d6e81c1f4-3.png ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/19078/29/resize/d19078-29-3476fa68ddbb17a79d13-3.png ]
CBDCシステム「Bokolo Cash」は、パーミッション型ブロックチェーンの一種であるソラミ
ツが元々開発したハイパーレジャー・イロハ・バージョン2 を活用して構築されています。
CBSIはこのシステムを使用して「CBSI(修正)法2023」に基づきソロモン諸島ドル通貨と1対
1の価値をもつBokolo CashのCBDCを発行し、実証実験の参加者はBokolo Cashを購入して利
用します。これらのCBDCは、実証実験の範囲内で送金や支払いに利用でき、個々の参加者同士
や企業間でBokolo Cashを送金し、参加者がソロモン諸島ホニアラ市内のいくつかの参加店舗
において商品購入のためにBokolo Cashで支払うことができます(リテールCBDC)。また、
Bokolo Cash はCBSIと商業銀行の間や商業銀行間での銀行間決済にも使用されます(ホールセ
ールCBDC)。なお、Bokolo Cash は、ソロモン諸島において特別な用途に使用される貝殻から
作られた貨幣「Bokolo」にちなんで命名されました。
Bokolo Cashウォレット・アプリを使用することで、実証実験の参加者や各店舗はスマート
フォンでCBDCを管理できます。参加者は標準化されたQR コードをBokolo Cashウォレットで
スキャンして、参加者同士や店舗での即時支払いができます。また、eKYCを含む国際基準に準
拠した2段階の厳格な本人確認の仕組みが搭載されているため、将来的に国民IDシステムとの
統合の可能性があります。なお、本実証実験の終了後はBokolo Cash CBDCは全てのエコシステ
ム上からその価値を失います。
[画像3: https://prtimes.jp/i/19078/29/resize/d19078-29-531f0c51c73c3bbbcd00-3.png ]
世界においてはパブリック・ブロックチェーンを通じたCBDCの国際送金の実証実験が行わ
れ、グローバルな展開や相互運用性が検討されています。この実証実験では、ソロモン諸島の
参加者の方々に国境を跨ぐBokolo Cashによる国際送金の実現可能性をテストする機会も提供
されています。今回は1つの事例として、SORAパブリック・ブロックチェーン・ネットワーク
向けにソラミツが開発したFearless Walletモバイル向けアプリを海外での相手先と想定し
て、Bokolo Cashウォレットの利用者からSORAネットワークを経由して海外の相手先への
Bokolo Cash を国際送金するシミュレーションを行いました。実際に実現するためには各国の
規制や中央銀行の方針にしたがって、どのような方法で実現するかについて詳細な検討が必要
になりますが、これにより、Bokolo Cashを国際送金のユースケースにも拡張できるようにな
ります(クロスボーダーCBDC)。
CBSIは、最先端のブロックチェーン技術を採用し、ソラミツおよびハイパーレジャー・イロ
ハ・ブロックチェーンと連携することにより、ソロモン諸島の金融システムを高度化し、グロ
ーバル金融システムにおける金融包摂と相互接続性を促進することに貢献します。Bokolo Cash
の実証実験は、ソロモン諸島の利益のために最新テクノロジーを最大限に活用しようと努める
CBSIによる意思決定を支援するための貴重なデータを提供します。金融システムの高度化は、
革新的なソリューションのためのサンドボックスの活用と、ソロモン諸島におけるデジタル通
貨の発展に対応するための「CBSI(修正)法2023」の制定によりさらに前進します。
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ソロモン中央銀行について
ソロモン諸島の中央銀行および主要金融機関として設立されたCBSIは、国の経済発展のため
に、通貨の安定を促進、健全な金融インフラを育成、内外の通貨の安定を維持し続けていま
す。
ソラミツについて
ソラミツは受賞歴のある世界的な金融テクノロジー企業で、中央銀行、多国間金融機関、そし
て分散型暗号経済エコシステム向けのブロックチェーン・ベースのソリューション開発におけ
る専門知識を有します。ソラミツの使命は、ブロックチェーンを活用してイノベーションを促
進し、差し迫った社会課題を解決することです。
ソロモン諸島中央銀行(ソロモン諸島ホニアラ、以下CBSI)とブロックチェーン技術開発
企業のソラミツ株式会社(代表取締役社長:宮沢和正、グループCEO:武宮誠、本社:東京
都渋谷区、以下ソラミツ)は、経済産業省の新興国DX 等新規事業創造推進支援事業費補助金
を活用して、2023 年11 月1 日から中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験(PoC)を開始
しました。ソラミツ社が提供するシステムを利用し、CBSI は個人間・企業間送金・店舗での
支払い(リテールCBDC)、銀行間決済(ホールセールCBDC)や国際送金シミュレーション
(クロスボーダーCBDC)などのユースケースの試験を実施しています。
CBSIは、2023年11月3日付で、中央銀行がCBDCを発行するために必要な法律「CBSI(修
正)法2023」を既に制定しています。2023年10月17日には、CBSIとソラミツにてCBDC実証
実験開始の契約を締結しています。
2023年11 月28日には、CBDC 実証実験の式典が開催され、ソガバレ・ソロモン諸島首相、ク
マ財務大臣、フォラウ中央銀行総裁、三輪駐ソロモン日本国特命全権大使、池田日本政府内閣
官房参事官、渡邉JICAソロモン支所長、ソラミツの出席の下、参加者のスピーチとテープカッ
ト、CBDCのデモンストレーションやビデオ上映などが行われました。ソガバレ首相は「CBDC
は、安全性、信用力、プライバシーを向上し、一人として取り残さずに金融サービスを提供
し、ソロモン諸島に持続的な経済発展、技術開発をもたらし、新しい時代を実現する」と述べ
ました。この式典には、フィジー、バヌアツ、サモア、トンガ、オーストラリア、ニュージー
ランド、パプアニューギニアの各中央銀行も参加しました。
2023年11 月29日には、上記8カ国の中央銀行総裁が参加する第38回大洋州中央銀行総裁
会議に、日本政府内閣官房やソラミツが参加しました。ソラミツからは、CBDC実証実験の成果
やCBDCの金融セクター・国民・産業セクター・政府などに与える効果を説明し、大洋州島嶼国
各国がCBDCを導入するメリット等についても理解を求めました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/19078/29/resize/d19078-29-0f7766999d9d6e81c1f4-3.png ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/19078/29/resize/d19078-29-3476fa68ddbb17a79d13-3.png ]
CBDCシステム「Bokolo Cash」は、パーミッション型ブロックチェーンの一種であるソラミ
ツが元々開発したハイパーレジャー・イロハ・バージョン2 を活用して構築されています。
CBSIはこのシステムを使用して「CBSI(修正)法2023」に基づきソロモン諸島ドル通貨と1対
1の価値をもつBokolo CashのCBDCを発行し、実証実験の参加者はBokolo Cashを購入して利
用します。これらのCBDCは、実証実験の範囲内で送金や支払いに利用でき、個々の参加者同士
や企業間でBokolo Cashを送金し、参加者がソロモン諸島ホニアラ市内のいくつかの参加店舗
において商品購入のためにBokolo Cashで支払うことができます(リテールCBDC)。また、
Bokolo Cash はCBSIと商業銀行の間や商業銀行間での銀行間決済にも使用されます(ホールセ
ールCBDC)。なお、Bokolo Cash は、ソロモン諸島において特別な用途に使用される貝殻から
作られた貨幣「Bokolo」にちなんで命名されました。
Bokolo Cashウォレット・アプリを使用することで、実証実験の参加者や各店舗はスマート
フォンでCBDCを管理できます。参加者は標準化されたQR コードをBokolo Cashウォレットで
スキャンして、参加者同士や店舗での即時支払いができます。また、eKYCを含む国際基準に準
拠した2段階の厳格な本人確認の仕組みが搭載されているため、将来的に国民IDシステムとの
統合の可能性があります。なお、本実証実験の終了後はBokolo Cash CBDCは全てのエコシステ
ム上からその価値を失います。
[画像3: https://prtimes.jp/i/19078/29/resize/d19078-29-531f0c51c73c3bbbcd00-3.png ]
世界においてはパブリック・ブロックチェーンを通じたCBDCの国際送金の実証実験が行わ
れ、グローバルな展開や相互運用性が検討されています。この実証実験では、ソロモン諸島の
参加者の方々に国境を跨ぐBokolo Cashによる国際送金の実現可能性をテストする機会も提供
されています。今回は1つの事例として、SORAパブリック・ブロックチェーン・ネットワーク
向けにソラミツが開発したFearless Walletモバイル向けアプリを海外での相手先と想定し
て、Bokolo Cashウォレットの利用者からSORAネットワークを経由して海外の相手先への
Bokolo Cash を国際送金するシミュレーションを行いました。実際に実現するためには各国の
規制や中央銀行の方針にしたがって、どのような方法で実現するかについて詳細な検討が必要
になりますが、これにより、Bokolo Cashを国際送金のユースケースにも拡張できるようにな
ります(クロスボーダーCBDC)。
CBSIは、最先端のブロックチェーン技術を採用し、ソラミツおよびハイパーレジャー・イロ
ハ・ブロックチェーンと連携することにより、ソロモン諸島の金融システムを高度化し、グロ
ーバル金融システムにおける金融包摂と相互接続性を促進することに貢献します。Bokolo Cash
の実証実験は、ソロモン諸島の利益のために最新テクノロジーを最大限に活用しようと努める
CBSIによる意思決定を支援するための貴重なデータを提供します。金融システムの高度化は、
革新的なソリューションのためのサンドボックスの活用と、ソロモン諸島におけるデジタル通
貨の発展に対応するための「CBSI(修正)法2023」の制定によりさらに前進します。
--
ソロモン中央銀行について
ソロモン諸島の中央銀行および主要金融機関として設立されたCBSIは、国の経済発展のため
に、通貨の安定を促進、健全な金融インフラを育成、内外の通貨の安定を維持し続けていま
す。
ソラミツについて
ソラミツは受賞歴のある世界的な金融テクノロジー企業で、中央銀行、多国間金融機関、そし
て分散型暗号経済エコシステム向けのブロックチェーン・ベースのソリューション開発におけ
る専門知識を有します。ソラミツの使命は、ブロックチェーンを活用してイノベーションを促
進し、差し迫った社会課題を解決することです。