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「十二国記」18年ぶりの新作「250万部」突破で、2020年オリコン上半期ランキング「文庫 作家別」第1位に小野不由美さん!

5月28日、オリコンの「2020年上半期本ランキング」が発表された。2位・東野圭吾、3位・佐伯泰英、4位・宮部みゆき、5位・伊坂幸太郎と錚々たる名前が並んだ「文庫 作家別」部門で、見事「1位」となったのは、「十二国記」シリーズで知られる小野不由美さんだった。昨年10月と11月、「十二国記」の18年ぶりとなる新作長編『白銀の墟 玄の月(しろがねのおか くろのつき)』全4巻が刊行されたが、この新作だけで累計部数は「250万部」を突破。今回の1位獲得を牽引した。




 
[画像: https://prtimes.jp/i/47877/29/resize/d47877-29-916422-0.jpg ]

 18年ぶりの新作に対する「十二国記」愛読者の歓喜は半端ではなかった。昨年4月19日、「十二国記」の公式ツイッターで新作長編は「10月、11月に2巻ずつ発売」と告知されると、このツイートはわずか30分で「1万RT(リツイート)」を突破、最終的には「6万」を超えるRT、いいね!を記録し、同シリーズの人気ぶりが浮き彫りになった。「Yahoo!検索大賞2019」の小説部門賞を受賞したことからも明らかなように、「十二国記」への関心は、性別や年齢を超えて、いわば社会現象化する。それを受けて、第1巻の初版部数は「50万部」に。これは、「新潮文庫史上最高」の初版部数である。そして、今回の新作刊行によって、シリーズ累計部数も「1200万部」の大台に乗った(講談社刊行分を含む)。

 今年3月、「十二国記」シリーズは「第5回吉川英治文庫賞」も受賞。2018年12月1日から2019年11月30日までに文庫最新刊が刊行された5巻以上のシリーズ作品のなかから、もっとも優秀な大衆シリーズ文学作品に選ばれた。文芸評論家・北上次郎氏が「ホントにすごい。こんな小説、読んだことがない」と絶賛するように、「十二国記」は男女を問わず大人もはまってしまう本格ファンタジーである。それが、今回の1位獲得に繋がったとも言えるだろう。

【「十二国記」シリーズとは】
 1991年に『魔性の子』(新潮文庫)刊行で始まったこのシリーズは、我々の棲む世界とも繋がる異界〈十二国〉を舞台とした壮大なファンタジー。そして同時に、多くの謎に満ちたミステリでもある。
 かの世界では、天意を受けた霊獣「麒麟」が王を選び玉座に据える。王が国を治め、麒麟はそれを輔佐する。十二国の一つ・戴国では、武人の驍宗が王として選ばれたが、玉座に就いて半年、州の争いを鎮圧に出掛けたまま還らない。そして、麒麟・泰麒も忽然と姿を消した。王不在で荒廃する国を救うため、女将軍が各国に協力を仰ぎ、ようやく泰麒が戴国に戻り、いよいよ王の行方を捜すのだが……果たして、この国の運命は?
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