未来会議『2020年“エンジニアショック”は起こるのか?』佐々木俊尚氏が読み解く「2020年以降も活躍するエンジニア」とは?
[16/04/20]
提供元:PRTIMES
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開催事後レポート 2016年4月19日(火)
MCEAホールディングスグループ傘下の株式会社PE-BANK(東京都港区/代表取締役・櫻井 多佳子、以下 PE-BANK) は、2016年4月19日(火)都内にて、”未来会議『2020年“エンジニアショック”は起こるのか?』佐々木俊尚氏が読み解く「2020年以降も活躍するエンジニア」とは?”を開催いたしました。
[画像1: http://prtimes.jp/i/12015/30/resize/d12015-30-900460-3.jpg ]
昨今、マイナンバー制度の導入、オリンピックに向けた大規模システム開発、メガバンクのシステム統合、著しい発展を続けるIoT等を背景に、ITエンジニア不足の激化が進み、いわば“エンジニアバブル”の状況にあります。それに伴い、求められる業務の質やレベルも変化しつつあり、既存の受託会社の衰退などを背景にITエンジニアの大量失業、いわゆる“エンジニアショック”が起きるのではないか、という仮説もあります。
本イベントは、2020年にかけて、またそれ以降について様々な仮説が飛び交う中、本当に“エンジニアショック”は起きるのか、また今後活躍するITエンジニアとはどのような人材なのかについてディスカッションすることを主旨としております。
また、モデレーターにはジャーナリスト・作家としてご活躍される佐々木俊尚氏、登壇者には、主催であるPE-BANK のホールデイングカンパニーである株式会社MCEA ホールディングス 代表取締役社長 齋藤光仁、さらにエンジニアを雇用する立場である、リスク検知に特化したビッグデータ解析によるソリューションを提供するテクノロジー企業 株式会社エルテス 代表取締役社長 菅原貴弘氏、現場で働くエンジニア代表としての立場からプロエンジニアである尾張孝吏氏の 3 名をお招きいたしました。
■激化するITエンジニア不足
現在の業界の動向について、齋藤は、実際に現場でフリーランスのITエンジニアの方をコーディネートする事業をてがけている立場から「本当に人材不足が進んでいる。現在、PE-BANK内では、月ベースで2000人弱の方々が稼働しているが、契約が切れたタイミングで戻ってくる方はその内のわずか30名から40名程だ」と語りました。一方でITエンジニアを雇う立場の菅原氏も「ITベンチャー企業は、今や巨額の資金調達が可能で、その資金でITエンジニアの人材雇用を図るケースが多い」と語りました。「ITエンジニアを一度雇うと囲い込んで離さなかったり、エンジニアの紹介を求められることも多い」と、フリーランスのITエンジニアとして働く尾張氏も語り、現場がどの程度人材不足の状況にあるかが肌で感じられました。
■消えゆくITエンジニアの単純作業
今求められているITエンジニアの人物像について佐々木氏は「従来の技術者としての能力だけではなく、少し変化してきている」と語り、菅原氏にも意見を求めると「今の環境では、マーケティング上商品が常に新しく変化をして、従来のように単調に同じ作業を繰り返すわけではない。そのため、コミュニケーション能力に長けていなければ戦略的にプロダクトを作ることができない」と、従来のシステム保守的なITから、IT自体がコアコンピタンスに変化しつつある様を語りました。
■起こりうる“エンジニアショック”は「量」ではなく「質」!
現在の“エンジニアバブル”の状況がいったん落ち着き、市場が一時縮小したり“エンジニアショック”が起きる可能性について齋藤は「経理などのいわゆる基幹システムと言われる類の領域は落ち着く可能性がある。しかしながらITというのはもはや生活に根ざしたもので、むしろこれからどんどん拡大していくだろう」と、述べました。佐々木氏も概ね同意しつつ「現在我々の生活に溶け込むスマートフォンも、まだフューチャーフォンしかなかった時代には、今のようなアプリやSNSの市場は想像できなかった。同じように、いまIoTやAI、ビッグデータ分析の市場が進んでいると言われているが、漠然とした未来的なイメージで、どのようなニーズで市場が生まれてくるかは少々不透明な部分がある」と、異なる角度から意見を発しました。
尾張氏はエンジニアのニーズについて「今後単純なプログラミングは自動化してしまい、誰でも作れるようになるかもしれない。たとえばホームページ制作等も以前はそれだけでビジネスとして成立していたが、いまは誰でも簡単に作れるようになってきている。これからは、幅広い技術とコミュニケーション能力がニーズとして現れてくる」と語りました。
ITエンジニアのニーズが今よりも減っていく「量」の観点の“エンジニアショック”ではなく、ニーズの内容が大きくかわっていく、「質」の観点の “エンジニアショック”が起きる可能性がうかがえました。
■2020年以降活躍するキーワードは“企画提案型エンジニア”
今回のディスカッションを総括して、まだ誰にも正確には分からないが、2020年以降に活躍できるITエンジニアについてディスカッションをすると「単純な繰り返しのような仕事はなくなっていく」「最先端の技術関連情報の多くは英語圏のWEBから発信され、英語力が必要」「専門的な領域でエキスパートとなるようなスキルが求められる」などの意見が交わされました。そして佐々木氏は総括して「一つの技術のライフスパンは短くなってきおり、ニーズに対して技術を組み合わせ、ソリューションを提供することができる能力が重要になってくるのではないか」と、述べました。いわば技術力を駆使して新しい価値やビジネスを創造していく“企画提案型エンジニア”が求められていると考えられます。
[画像2: http://prtimes.jp/i/12015/30/resize/d12015-30-920401-0.jpg ]
未来会議『2020年“エンジニアショック”は起こるのか?』
開催日程 : 2016年4月19日(火)
開催時間 : 11:00〜13:00
開催会場 : ベクトルラウンジ
登壇者 : 作家・ジャーナリスト 佐々木俊尚 氏
株式会社MCEAホールディングス 代表取締役社長 齋藤光仁
株式会社エルテス 代表取締役社長 菅原貴弘氏
プロエンジニア代表 尾張孝吏氏
実施内容 : ・主催者挨拶
・未来会議『2020年“エンジニアショック”は起こるのか?』パネルディスカッション
・懇親会
主催 : 株式会社PE-BANK
株式会社PE-BANK 会社概要
会社名 : 株式会社PE-BANK
代表者 : 代表取締役社長 櫻井 多佳子
本社所在地 : 東京都港区高輪2丁目15番8号 グレイスビル泉岳寺前
設立年月日 : 1989年5月1日(協同組合として)
資本金 : 3億1,295万円
URL : https://pe-bank.co.jp(コーポレートサイト)
事業内容 : ・フリーランスITエンジニアのブランド化プラットフォーム事業
・個人情報管理ソリューション事業
※ フリーエンジニアのブランド化プラットフォーム事業「PE-BANK」について
https://pe-bank.jp/service/pebank.html
MCEAホールディングスグループ傘下の株式会社PE-BANK(東京都港区/代表取締役・櫻井 多佳子、以下 PE-BANK) は、2016年4月19日(火)都内にて、”未来会議『2020年“エンジニアショック”は起こるのか?』佐々木俊尚氏が読み解く「2020年以降も活躍するエンジニア」とは?”を開催いたしました。
[画像1: http://prtimes.jp/i/12015/30/resize/d12015-30-900460-3.jpg ]
昨今、マイナンバー制度の導入、オリンピックに向けた大規模システム開発、メガバンクのシステム統合、著しい発展を続けるIoT等を背景に、ITエンジニア不足の激化が進み、いわば“エンジニアバブル”の状況にあります。それに伴い、求められる業務の質やレベルも変化しつつあり、既存の受託会社の衰退などを背景にITエンジニアの大量失業、いわゆる“エンジニアショック”が起きるのではないか、という仮説もあります。
本イベントは、2020年にかけて、またそれ以降について様々な仮説が飛び交う中、本当に“エンジニアショック”は起きるのか、また今後活躍するITエンジニアとはどのような人材なのかについてディスカッションすることを主旨としております。
また、モデレーターにはジャーナリスト・作家としてご活躍される佐々木俊尚氏、登壇者には、主催であるPE-BANK のホールデイングカンパニーである株式会社MCEA ホールディングス 代表取締役社長 齋藤光仁、さらにエンジニアを雇用する立場である、リスク検知に特化したビッグデータ解析によるソリューションを提供するテクノロジー企業 株式会社エルテス 代表取締役社長 菅原貴弘氏、現場で働くエンジニア代表としての立場からプロエンジニアである尾張孝吏氏の 3 名をお招きいたしました。
■激化するITエンジニア不足
現在の業界の動向について、齋藤は、実際に現場でフリーランスのITエンジニアの方をコーディネートする事業をてがけている立場から「本当に人材不足が進んでいる。現在、PE-BANK内では、月ベースで2000人弱の方々が稼働しているが、契約が切れたタイミングで戻ってくる方はその内のわずか30名から40名程だ」と語りました。一方でITエンジニアを雇う立場の菅原氏も「ITベンチャー企業は、今や巨額の資金調達が可能で、その資金でITエンジニアの人材雇用を図るケースが多い」と語りました。「ITエンジニアを一度雇うと囲い込んで離さなかったり、エンジニアの紹介を求められることも多い」と、フリーランスのITエンジニアとして働く尾張氏も語り、現場がどの程度人材不足の状況にあるかが肌で感じられました。
■消えゆくITエンジニアの単純作業
今求められているITエンジニアの人物像について佐々木氏は「従来の技術者としての能力だけではなく、少し変化してきている」と語り、菅原氏にも意見を求めると「今の環境では、マーケティング上商品が常に新しく変化をして、従来のように単調に同じ作業を繰り返すわけではない。そのため、コミュニケーション能力に長けていなければ戦略的にプロダクトを作ることができない」と、従来のシステム保守的なITから、IT自体がコアコンピタンスに変化しつつある様を語りました。
■起こりうる“エンジニアショック”は「量」ではなく「質」!
現在の“エンジニアバブル”の状況がいったん落ち着き、市場が一時縮小したり“エンジニアショック”が起きる可能性について齋藤は「経理などのいわゆる基幹システムと言われる類の領域は落ち着く可能性がある。しかしながらITというのはもはや生活に根ざしたもので、むしろこれからどんどん拡大していくだろう」と、述べました。佐々木氏も概ね同意しつつ「現在我々の生活に溶け込むスマートフォンも、まだフューチャーフォンしかなかった時代には、今のようなアプリやSNSの市場は想像できなかった。同じように、いまIoTやAI、ビッグデータ分析の市場が進んでいると言われているが、漠然とした未来的なイメージで、どのようなニーズで市場が生まれてくるかは少々不透明な部分がある」と、異なる角度から意見を発しました。
尾張氏はエンジニアのニーズについて「今後単純なプログラミングは自動化してしまい、誰でも作れるようになるかもしれない。たとえばホームページ制作等も以前はそれだけでビジネスとして成立していたが、いまは誰でも簡単に作れるようになってきている。これからは、幅広い技術とコミュニケーション能力がニーズとして現れてくる」と語りました。
ITエンジニアのニーズが今よりも減っていく「量」の観点の“エンジニアショック”ではなく、ニーズの内容が大きくかわっていく、「質」の観点の “エンジニアショック”が起きる可能性がうかがえました。
■2020年以降活躍するキーワードは“企画提案型エンジニア”
今回のディスカッションを総括して、まだ誰にも正確には分からないが、2020年以降に活躍できるITエンジニアについてディスカッションをすると「単純な繰り返しのような仕事はなくなっていく」「最先端の技術関連情報の多くは英語圏のWEBから発信され、英語力が必要」「専門的な領域でエキスパートとなるようなスキルが求められる」などの意見が交わされました。そして佐々木氏は総括して「一つの技術のライフスパンは短くなってきおり、ニーズに対して技術を組み合わせ、ソリューションを提供することができる能力が重要になってくるのではないか」と、述べました。いわば技術力を駆使して新しい価値やビジネスを創造していく“企画提案型エンジニア”が求められていると考えられます。
[画像2: http://prtimes.jp/i/12015/30/resize/d12015-30-920401-0.jpg ]
未来会議『2020年“エンジニアショック”は起こるのか?』
開催日程 : 2016年4月19日(火)
開催時間 : 11:00〜13:00
開催会場 : ベクトルラウンジ
登壇者 : 作家・ジャーナリスト 佐々木俊尚 氏
株式会社MCEAホールディングス 代表取締役社長 齋藤光仁
株式会社エルテス 代表取締役社長 菅原貴弘氏
プロエンジニア代表 尾張孝吏氏
実施内容 : ・主催者挨拶
・未来会議『2020年“エンジニアショック”は起こるのか?』パネルディスカッション
・懇親会
主催 : 株式会社PE-BANK
株式会社PE-BANK 会社概要
会社名 : 株式会社PE-BANK
代表者 : 代表取締役社長 櫻井 多佳子
本社所在地 : 東京都港区高輪2丁目15番8号 グレイスビル泉岳寺前
設立年月日 : 1989年5月1日(協同組合として)
資本金 : 3億1,295万円
URL : https://pe-bank.co.jp(コーポレートサイト)
事業内容 : ・フリーランスITエンジニアのブランド化プラットフォーム事業
・個人情報管理ソリューション事業
※ フリーエンジニアのブランド化プラットフォーム事業「PE-BANK」について
https://pe-bank.jp/service/pebank.html