「CFOサーベイ 2016」経営環境及び課題認識等の調査結果発表
[16/10/18]
提供元:PRTIMES
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78.8%のCFOが国内景気の横ばいや悪化を認識、前年比32.4%増
78.8%のCFOが国内景気の横ばいや悪化を認識、前年比32.4%増
CFOが取り組むべき重要課題は「企業価値最大化を達成する投資マネジメントの徹底」が4年連続最多
22.2%のCFOがビジネスパートナーとしての社内の期待役割に応えられていないと認識、前年比12.5%増
デロイト トーマツ グループ(東京都港区、CEO 小川陽一郎)は、CFO(Chief Financial Officer: 財務担当役員)の課題認識に関する「CFOサーベイ 2016」を実施した。本サーベイは、2016年9月27日に「CFOプログラム」*の一環としてデロイト トーマツ グループが開催したCFO向けのカンファレンスである「CFO VISION 2016」に参加した上場企業を中心とした約100社のCFOを対象に実施したもので、2013年、2014年、2015年に続き今回で4回目となる。
1.昨今の経営環境に対する認識
(1)現在の景気動向
国内景気については、78.8%のCFOが「横ばい」や「緩やかながら悪化」と回答し、2015年(46.4%)、2014年(19.8%)、2013年(20.2%)と比較して大幅に増加している。多くのCFOが国内景気が停滞・減速しているという認識を持っていることが分かった。世界景気については、「緩やかながら拡大」という回答が46.5%を占め2015年の回答(30.5.%)より増加している一方で、「緩やかながら悪化」と「急速に悪化」は12.1%と2015年(34.1%)に比べて大幅に減少しており、世界景気が拡大傾向にあると認識している。(図表1)
【図表1】国内および世界景気に対する認識
[画像1: http://prtimes.jp/i/6446/31/resize/d6446-31-666565-0.jpg ]
(2)今後の日本企業のポジション
今後の日本企業のポジションについては、64.6%のCFOが「グローバル競争が激化し、相対的に低下する」と回答しており、2015年(61.0%)より若干増加している。また、「更なる不況が訪れる」と回答したCFOは5.1%となっており、2015年(0%)の回答とも合わせ、日本企業の状況について好転していないことがうかがえる。
2.CFOとしての課題認識
(1)グローバル化において対応すべき課題
グローバル化が進む中、CFOが認識している課題(複数回答)は、2013年、2014年、2015年に引き続き「グローバル化をリードする人材の獲得・育成」が最多で、2016年は65.7%であった。次いで「経営資源の最適分配と収益性の向上」(60.6%)が多く、過去4年の回答と比較しても、増加している。その一方、前年度回答数が多かった「世界に通用する商品・サービスの開発」(27.3%)が前回(52.4%)の半数程度となり、グローバル化に伴いCFOが抱える課題が変動していることがわかる(図表2)
【図表2】グローバル化において対応すべき課題(3つ選択)
[画像2: http://prtimes.jp/i/6446/31/resize/d6446-31-797871-4.jpg ]
(2)CFOにとっての重要課題
CFO自身が取り組むべき重要な課題は、「企業価値最大化を達成する投資マネジメントの徹底」が75.8%で、4年連続で最も多い回答となった。次いで「事業管理に資する情報の提供」が37.4%となり、2015年(36.6%)、2014年(40.4%)、2013年(36.0%)と比べ大きな変動はない。また、「会計や財務オペレーションの効率化」については29.3%となり、昨年(20.7%)に比べると注目が集まっていることが読み取れる。
【図表3】CFOにとっての重要課題(3つ選択)
[画像3: http://prtimes.jp/i/6446/31/resize/d6446-31-244667-2.jpg ]
3. CEOや事業部門のビジネスパートナーとしてのCFOの役割
76.8%のCFOが「ビジネスパートナーとしての役割を果たしている」と回答し、そのうち「役割を十分に果たしている」は19.2%、「役割を一定程度果たしている」は57.6%となった。今回特筆すべきは、「ビジネスパートナーの役割をあまり果たしていない」と回答したCFOが20.2%にのぼり、「ビジネスパートナーの役割を果たしていない」(2.0%)を含めると、22.2%がCEOや事業部門の戦略立案や事業遂行の協同者であるビジネスパートナーとしての期待に応えられていないと認識している。2015年(9.7%)、2014年(11.2%)と比較しても大幅3.に増加している。この傾向は、経理・財務部門全体においても変わらず、「役割を果たしている」との回答は77.8%に上る一方、「役割をあまり果たしていない」(20.2%)、「役割を果たしていない」(1.0%)を合わせると回答は21.2%となり、2015年(12.2%)、2014年(10.1%)と比較しても増加していた。(図表4)
【図表4】CEOや事業部門のビジネスパートナーとしてのCFOおよび経理財務部門
[画像4: http://prtimes.jp/i/6446/31/resize/d6446-31-229359-1.jpg ]
[画像5: http://prtimes.jp/i/6446/31/resize/d6446-31-855195-8.jpg ]
※設問により未回答の企業があるため、有効回答数は設問により異なります。
* CFOプログラム
様々な課題に直面するCFOを支え、ファイナンス組織の能力向上に寄与することを目指すデロイト トーマツ グループによる包括的な取り組みです。グローバルに展開するプロフェッショナルファームとして先進的な知見やネットワークの場を提供します。CFOプログラムWebサイト: http://www.deloitte.com/jp/cfo
78.8%のCFOが国内景気の横ばいや悪化を認識、前年比32.4%増
CFOが取り組むべき重要課題は「企業価値最大化を達成する投資マネジメントの徹底」が4年連続最多
22.2%のCFOがビジネスパートナーとしての社内の期待役割に応えられていないと認識、前年比12.5%増
デロイト トーマツ グループ(東京都港区、CEO 小川陽一郎)は、CFO(Chief Financial Officer: 財務担当役員)の課題認識に関する「CFOサーベイ 2016」を実施した。本サーベイは、2016年9月27日に「CFOプログラム」*の一環としてデロイト トーマツ グループが開催したCFO向けのカンファレンスである「CFO VISION 2016」に参加した上場企業を中心とした約100社のCFOを対象に実施したもので、2013年、2014年、2015年に続き今回で4回目となる。
1.昨今の経営環境に対する認識
(1)現在の景気動向
国内景気については、78.8%のCFOが「横ばい」や「緩やかながら悪化」と回答し、2015年(46.4%)、2014年(19.8%)、2013年(20.2%)と比較して大幅に増加している。多くのCFOが国内景気が停滞・減速しているという認識を持っていることが分かった。世界景気については、「緩やかながら拡大」という回答が46.5%を占め2015年の回答(30.5.%)より増加している一方で、「緩やかながら悪化」と「急速に悪化」は12.1%と2015年(34.1%)に比べて大幅に減少しており、世界景気が拡大傾向にあると認識している。(図表1)
【図表1】国内および世界景気に対する認識
[画像1: http://prtimes.jp/i/6446/31/resize/d6446-31-666565-0.jpg ]
(2)今後の日本企業のポジション
今後の日本企業のポジションについては、64.6%のCFOが「グローバル競争が激化し、相対的に低下する」と回答しており、2015年(61.0%)より若干増加している。また、「更なる不況が訪れる」と回答したCFOは5.1%となっており、2015年(0%)の回答とも合わせ、日本企業の状況について好転していないことがうかがえる。
2.CFOとしての課題認識
(1)グローバル化において対応すべき課題
グローバル化が進む中、CFOが認識している課題(複数回答)は、2013年、2014年、2015年に引き続き「グローバル化をリードする人材の獲得・育成」が最多で、2016年は65.7%であった。次いで「経営資源の最適分配と収益性の向上」(60.6%)が多く、過去4年の回答と比較しても、増加している。その一方、前年度回答数が多かった「世界に通用する商品・サービスの開発」(27.3%)が前回(52.4%)の半数程度となり、グローバル化に伴いCFOが抱える課題が変動していることがわかる(図表2)
【図表2】グローバル化において対応すべき課題(3つ選択)
[画像2: http://prtimes.jp/i/6446/31/resize/d6446-31-797871-4.jpg ]
(2)CFOにとっての重要課題
CFO自身が取り組むべき重要な課題は、「企業価値最大化を達成する投資マネジメントの徹底」が75.8%で、4年連続で最も多い回答となった。次いで「事業管理に資する情報の提供」が37.4%となり、2015年(36.6%)、2014年(40.4%)、2013年(36.0%)と比べ大きな変動はない。また、「会計や財務オペレーションの効率化」については29.3%となり、昨年(20.7%)に比べると注目が集まっていることが読み取れる。
【図表3】CFOにとっての重要課題(3つ選択)
[画像3: http://prtimes.jp/i/6446/31/resize/d6446-31-244667-2.jpg ]
3. CEOや事業部門のビジネスパートナーとしてのCFOの役割
76.8%のCFOが「ビジネスパートナーとしての役割を果たしている」と回答し、そのうち「役割を十分に果たしている」は19.2%、「役割を一定程度果たしている」は57.6%となった。今回特筆すべきは、「ビジネスパートナーの役割をあまり果たしていない」と回答したCFOが20.2%にのぼり、「ビジネスパートナーの役割を果たしていない」(2.0%)を含めると、22.2%がCEOや事業部門の戦略立案や事業遂行の協同者であるビジネスパートナーとしての期待に応えられていないと認識している。2015年(9.7%)、2014年(11.2%)と比較しても大幅3.に増加している。この傾向は、経理・財務部門全体においても変わらず、「役割を果たしている」との回答は77.8%に上る一方、「役割をあまり果たしていない」(20.2%)、「役割を果たしていない」(1.0%)を合わせると回答は21.2%となり、2015年(12.2%)、2014年(10.1%)と比較しても増加していた。(図表4)
【図表4】CEOや事業部門のビジネスパートナーとしてのCFOおよび経理財務部門
[画像4: http://prtimes.jp/i/6446/31/resize/d6446-31-229359-1.jpg ]
[画像5: http://prtimes.jp/i/6446/31/resize/d6446-31-855195-8.jpg ]
※設問により未回答の企業があるため、有効回答数は設問により異なります。
* CFOプログラム
様々な課題に直面するCFOを支え、ファイナンス組織の能力向上に寄与することを目指すデロイト トーマツ グループによる包括的な取り組みです。グローバルに展開するプロフェッショナルファームとして先進的な知見やネットワークの場を提供します。CFOプログラムWebサイト: http://www.deloitte.com/jp/cfo