ディスク、キャリパー、マスターシリンダーなど、ブレンボのMotoGP、Moto2、Moto3向け2023年ブレーキシステムについて
[23/03/30]
提供元:PRTIMES
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ブレンボは8シーズン連続でMotoGPの全ライダーにカスタマイズした製品を供給。Moto2では新型キャリパー、Moto3では新ソリューションが登場。
ステッツァーノ(イタリア)、2023年3月21日―2023年、ブレンボは来る第22回MotoGP世界選手権に参戦する全22名のライダーにカスタマイズしたブレーキシステムを供給する予定です。Moto GP / 500cc時代を含む最高峰47回の世界選手権の中で、ブレンボのブレーキを搭載したマシンはライダーチャンピオンシップ34勝、コンストラクターズチャンピオンシップ35勝を達成、さらに主要チームとともに500回を超える勝利をGP戦で挙げました。
参戦する11チームは、ブレーキキャリパー、カーボンディスク、ブレーキマスターシリンダー、クラッチマスターシリンダー、パッドなどのパーツにおいて、今回もまた高性能・信頼性・安全が約束されたブレンボの製品に勝利を託すことを決定しました。
2023年シーズン、ブレンボは技術的ソリューションを幅広く取り揃え、各ライダーのライディングスタイル、サーキット、レース戦略に合わせた最適なブレーキシステムのカスタマイズを可能にします。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=N76XIuRsqTU ]
MotoGPにおけるブレンボのブレーキングシステム―特徴と技術詳細
参戦する全ライダーは、2020年登場のMotoGP選手権専用4ピストンキャリパー、「GP4」を使用します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/83573/33/resize/d83573-33-47d0a7f71a2f68e11a3c-2.jpg ]
GP4は無垢のアルミニウムインゴッドから切削加工されたモノブロックキャリパーで、ラジアルマウントと4ピストンを特徴とします。外側にフィンを設けるなど各種の革新的な機能を組み合わせるデザイン設計により、制動時のトルク向上を図り、さらにアンチドラッグシステムを備えています。
補完する力を発生させることでブレーキフルードの油圧によりピストンに加わる圧力を高め、同じ力でブレーキレバーを操作しても、より高い制動力が得られるという仕組みです。
一方、アンチドラッグシステムのスプリング機構により残留トルクが減少し、パッドとディスクの接触によるマシンの減速を防ぎます。
ディスクについては、ブレンボは各チームに幅広いカーボンブレーキディスクを提供しています。直径は5種類あり、それぞれにハイマスとスタンダードマスがあります。これらの組み合わせで、合計10種類のソリューションが可能になります。
大多数のライダーは直径340mmのディスクを選択し、その中でハイマスかスタンダードマスを選択すると見られています。ただし、一部のチームでは引き続き両タイプともに直径320mmのディスクを採用する可能性があります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/83573/33/resize/d83573-33-3ed3a34419ecacaa4e33-1.jpg ]
ディスクのラインナップで特に注目したいのがベンチレーテッドディスクです。2種類の直径(340mmと355mm)から選択可能となります。直径355mmのものは、2022年の選手権からブレンボのラインナップに加わった最新イノベーションです。この2種類のソリューションは、スピルバーグやもてぎ、セパン、ブリーラムといった、ブレーキシステムにとって非常に過酷なサーキットに臨むマシンに特化して開発されました。
ディスクの厚さは直径にかかわらず8mm、重量は直径と適用される仕様によって異なり、1kgから1.4kgとなります。MotoGP用ブレーキシステムの総重量は、フロントとリアで約5.5kgです。
カーボンディスクの動作温度は、250°C〜850°Cである必要がありますが、ブレンボは、カーボンの3つのメリットを挙げています。それは、バネ下重量の低減、ブレーキング開始からリリースまでの安定した摩擦係数、スチールディスクにみられる残留トルクの問題がないことです。
グループのSBSフリクションとホタ・ホアンブランドとともに、Moto2およびMoto3への参加も確定
ポルティマオでのテストを経て、ブレンボはMoto2およびMoto3においても、ブレーキングシステムをリードする立場を確立しました。
2023年のMoto2に参戦する15チーム・Moto3に参戦する14チームの100%にキャリパー、約50%にスチールディスク、80%にパッド、90%にマスターシリンダー、30%近くにマルケジーニ製ホイールを供給する予定です。
Moto2において、MotoGP由来の設計と技術による新型4ピストン・フィン付きキャリパーが登場。このキャリパーと、2021年の選手権で登場した、同じくフィンのあるMoto3向け2ピストンキャリパーとで、3つのレースにおけるフィン付きキャリパーのラインナップが更新・完成されます。ディスクについては、Moto2とMoto3の両クラスでサーキットの過酷さに合わせてフィン付きスチールディスクまたはスタンダードディスクを選択することになります。どちらのクラスでも、動作温度は100°C〜650°Cを維持する必要があります。
ディスクの重量はMoto3で約0.5kg、Moto2では1.3kgと、小さいサイズのディスクと比較して約3倍となります。
ブレーキングシステムの総重量はフロントとリアで、Moto2向けは約6kg、Moto3向けは4.5kg前後です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/83573/33/resize/d83573-33-68ed60f96d878af6541b-3.jpg ]
2021年にブレンボグループに加わった2つのブランド、SBSフリクションとホタ・ホアンでも、Moto2およびMoto3の一部チームに供給を行っています。SBSフリクションはオートバイ・スクーター・ATVおよびUTV・自動車・産業分野における、アフターマーケット向けブレーキパッドと摩擦材の開発・製造・販売をリードしています。また、ホタ・ホアンはオートバイ産業向け金属メッシュブレーキホースおよびブレーキシステムパーツの開発・製造のリーダー的存在です。
マルケジーニホイール
2023年シーズンは、11チーム中8チームがマルケジーニ製鍛造マグネシウムホイールを採用します。マルケジーニ製ホイールは、フロントが5本または7本のY字型スポーク、リアが7本のスポークです。ブレンボグループの一員であるマルケジーニ製の軽量ホイールは、加速時や方向転換時に加え、コーナー進入の際の制動や大きなバンク角(最大60°)でのコーナリング、フルスロットルでのコーナー立ち上がりといった、マシンが傾く非常に重要な場面でその軽さによるメリットを発揮します。
[画像4: https://prtimes.jp/i/83573/33/resize/d83573-33-fbf7ed2fae7e7aec34ae-0.jpg ]
画像やビデオのダウンロードはこちらから。
https://mediakit.brembo.com/index.php/discs-calipers-and-master-cylinders#images
ブレンボSpAについて
ブレンボは、高性能ブレーキシステムおよびコンポーネントの設計・開発・生産の世界的なリーディングカンパニーです。1961年にイタリアで創業して以来、乗用車やバイク、商用車の一流メーカーへ革新的なソリューションを提供し続け、過酷なモータースポーツの世界選手権においては600以上のタイトルを獲得しています。15カ国に30の生産・事業拠点と8つの研究開発センターを構え、約15,000名の従業員と共に、最高のドライブ体験を追求する全ての人々が信頼できるソリューションを開発し続け、2022年の売上高は36億2,900万ユーロに達しました。「Turning Energy into Inspiration(エネルギーをインスピレーションに)」をビジョンに、最先端のデジタル技術と持続可能なソリューションを通じて、モビリティ分野の発展と未来の形成に貢献します。
ブレンボの連絡先
Roberto Cattaneo
Chief Communication Officer Brembo SpA
Tel. +39 035 6055787 Email: roberto_cattaneo@brembo.it
Daniele Bettini
Motorsport Media Relations Brembo Spa
Tel. +39 345 6988272 Email: daniele_bettini@brembo.it
Serena Zunino
Brembo Motorsport Media Relations Consultant
Tel. +39.349.1631561 Email: serenazunino87@gmail.com
株式会社ブレンボ・ジャパン
https://www.brembo.com/jp/
ステッツァーノ(イタリア)、2023年3月21日―2023年、ブレンボは来る第22回MotoGP世界選手権に参戦する全22名のライダーにカスタマイズしたブレーキシステムを供給する予定です。Moto GP / 500cc時代を含む最高峰47回の世界選手権の中で、ブレンボのブレーキを搭載したマシンはライダーチャンピオンシップ34勝、コンストラクターズチャンピオンシップ35勝を達成、さらに主要チームとともに500回を超える勝利をGP戦で挙げました。
参戦する11チームは、ブレーキキャリパー、カーボンディスク、ブレーキマスターシリンダー、クラッチマスターシリンダー、パッドなどのパーツにおいて、今回もまた高性能・信頼性・安全が約束されたブレンボの製品に勝利を託すことを決定しました。
2023年シーズン、ブレンボは技術的ソリューションを幅広く取り揃え、各ライダーのライディングスタイル、サーキット、レース戦略に合わせた最適なブレーキシステムのカスタマイズを可能にします。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=N76XIuRsqTU ]
MotoGPにおけるブレンボのブレーキングシステム―特徴と技術詳細
参戦する全ライダーは、2020年登場のMotoGP選手権専用4ピストンキャリパー、「GP4」を使用します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/83573/33/resize/d83573-33-47d0a7f71a2f68e11a3c-2.jpg ]
GP4は無垢のアルミニウムインゴッドから切削加工されたモノブロックキャリパーで、ラジアルマウントと4ピストンを特徴とします。外側にフィンを設けるなど各種の革新的な機能を組み合わせるデザイン設計により、制動時のトルク向上を図り、さらにアンチドラッグシステムを備えています。
補完する力を発生させることでブレーキフルードの油圧によりピストンに加わる圧力を高め、同じ力でブレーキレバーを操作しても、より高い制動力が得られるという仕組みです。
一方、アンチドラッグシステムのスプリング機構により残留トルクが減少し、パッドとディスクの接触によるマシンの減速を防ぎます。
ディスクについては、ブレンボは各チームに幅広いカーボンブレーキディスクを提供しています。直径は5種類あり、それぞれにハイマスとスタンダードマスがあります。これらの組み合わせで、合計10種類のソリューションが可能になります。
大多数のライダーは直径340mmのディスクを選択し、その中でハイマスかスタンダードマスを選択すると見られています。ただし、一部のチームでは引き続き両タイプともに直径320mmのディスクを採用する可能性があります。
[画像2: https://prtimes.jp/i/83573/33/resize/d83573-33-3ed3a34419ecacaa4e33-1.jpg ]
ディスクのラインナップで特に注目したいのがベンチレーテッドディスクです。2種類の直径(340mmと355mm)から選択可能となります。直径355mmのものは、2022年の選手権からブレンボのラインナップに加わった最新イノベーションです。この2種類のソリューションは、スピルバーグやもてぎ、セパン、ブリーラムといった、ブレーキシステムにとって非常に過酷なサーキットに臨むマシンに特化して開発されました。
ディスクの厚さは直径にかかわらず8mm、重量は直径と適用される仕様によって異なり、1kgから1.4kgとなります。MotoGP用ブレーキシステムの総重量は、フロントとリアで約5.5kgです。
カーボンディスクの動作温度は、250°C〜850°Cである必要がありますが、ブレンボは、カーボンの3つのメリットを挙げています。それは、バネ下重量の低減、ブレーキング開始からリリースまでの安定した摩擦係数、スチールディスクにみられる残留トルクの問題がないことです。
グループのSBSフリクションとホタ・ホアンブランドとともに、Moto2およびMoto3への参加も確定
ポルティマオでのテストを経て、ブレンボはMoto2およびMoto3においても、ブレーキングシステムをリードする立場を確立しました。
2023年のMoto2に参戦する15チーム・Moto3に参戦する14チームの100%にキャリパー、約50%にスチールディスク、80%にパッド、90%にマスターシリンダー、30%近くにマルケジーニ製ホイールを供給する予定です。
Moto2において、MotoGP由来の設計と技術による新型4ピストン・フィン付きキャリパーが登場。このキャリパーと、2021年の選手権で登場した、同じくフィンのあるMoto3向け2ピストンキャリパーとで、3つのレースにおけるフィン付きキャリパーのラインナップが更新・完成されます。ディスクについては、Moto2とMoto3の両クラスでサーキットの過酷さに合わせてフィン付きスチールディスクまたはスタンダードディスクを選択することになります。どちらのクラスでも、動作温度は100°C〜650°Cを維持する必要があります。
ディスクの重量はMoto3で約0.5kg、Moto2では1.3kgと、小さいサイズのディスクと比較して約3倍となります。
ブレーキングシステムの総重量はフロントとリアで、Moto2向けは約6kg、Moto3向けは4.5kg前後です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/83573/33/resize/d83573-33-68ed60f96d878af6541b-3.jpg ]
2021年にブレンボグループに加わった2つのブランド、SBSフリクションとホタ・ホアンでも、Moto2およびMoto3の一部チームに供給を行っています。SBSフリクションはオートバイ・スクーター・ATVおよびUTV・自動車・産業分野における、アフターマーケット向けブレーキパッドと摩擦材の開発・製造・販売をリードしています。また、ホタ・ホアンはオートバイ産業向け金属メッシュブレーキホースおよびブレーキシステムパーツの開発・製造のリーダー的存在です。
マルケジーニホイール
2023年シーズンは、11チーム中8チームがマルケジーニ製鍛造マグネシウムホイールを採用します。マルケジーニ製ホイールは、フロントが5本または7本のY字型スポーク、リアが7本のスポークです。ブレンボグループの一員であるマルケジーニ製の軽量ホイールは、加速時や方向転換時に加え、コーナー進入の際の制動や大きなバンク角(最大60°)でのコーナリング、フルスロットルでのコーナー立ち上がりといった、マシンが傾く非常に重要な場面でその軽さによるメリットを発揮します。
[画像4: https://prtimes.jp/i/83573/33/resize/d83573-33-fbf7ed2fae7e7aec34ae-0.jpg ]
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ブレンボSpAについて
ブレンボは、高性能ブレーキシステムおよびコンポーネントの設計・開発・生産の世界的なリーディングカンパニーです。1961年にイタリアで創業して以来、乗用車やバイク、商用車の一流メーカーへ革新的なソリューションを提供し続け、過酷なモータースポーツの世界選手権においては600以上のタイトルを獲得しています。15カ国に30の生産・事業拠点と8つの研究開発センターを構え、約15,000名の従業員と共に、最高のドライブ体験を追求する全ての人々が信頼できるソリューションを開発し続け、2022年の売上高は36億2,900万ユーロに達しました。「Turning Energy into Inspiration(エネルギーをインスピレーションに)」をビジョンに、最先端のデジタル技術と持続可能なソリューションを通じて、モビリティ分野の発展と未来の形成に貢献します。
ブレンボの連絡先
Roberto Cattaneo
Chief Communication Officer Brembo SpA
Tel. +39 035 6055787 Email: roberto_cattaneo@brembo.it
Daniele Bettini
Motorsport Media Relations Brembo Spa
Tel. +39 345 6988272 Email: daniele_bettini@brembo.it
Serena Zunino
Brembo Motorsport Media Relations Consultant
Tel. +39.349.1631561 Email: serenazunino87@gmail.com
株式会社ブレンボ・ジャパン
https://www.brembo.com/jp/