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内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)でサプライチェーン全体の輸送関連情報をリアルタイムで可視化する「トレーサビリティプラットフォーム」を活用した農産品の輸出実証を実施

Wismettacフーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:辻川弘、以下「Wismettacフーズ」)とヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾裕、以下「ヤマト運輸」)は、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)において、国内外で流通する荷物の位置情報や温度推移などの輸送関連情報をリアルタイムに可視化する「トレーサビリティプラットフォーム」を活用した、農産品を輸出する実証実験を実施しました。




[画像1: https://prtimes.jp/i/90251/34/resize/d90251-34-f3a9e62477fa21248314-6.jpg ]


1.背景および目的
農林水産省は、2020年12月に「農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略」※1を決定し、輸出額目標として2025年には2兆円、2030年には5兆円達成することを掲げています。
日本の農水産品はアジアを中心に高く評価されている一方、果物などの生鮮食品の輸送では鮮度や品質を保つために産地からお届け先まで一定の温度で保管・輸送することが求められています。また、米国へ食品を輸出する場合は、トレーサビリティに関する記録保存(以下、「食品トレーサビリティ規則」)が義務化※2されるなど、厳しい制限があります。
Wismettacフーズは、日本のハイクオリティな農産物を世界に広めるというミッションのもと、鮮度・品質を一定に保つための輸送環境の整備や、海外の規制遵守など、様々な障壁への対応を進めてまいりました。
ヤマト運輸は、法人のお客さまのLead Logistics Partnerとして、物流オペレーションの改善や効率化にとどまらず、お客さまの経営判断に資するサプライチェーン変革を支援しています。また、テクノロジーを活用したデータ取得・可視化の仕組みや、クラウド技術を中心としたデータ基盤「ヤマトデジタルプラットフォーム」の高度化によるデータ戦略を推進しています。
両社は、2021年7月から、農産品の位置情報や温度推移、輸送中の衝撃などをリアルタイムに測定し、品質を管理しながら輸送する、食品トレーサビリティ規則に対応した実証実験を実施してきました。また、「フードチェーン情報公表JAS」の制定に向けた規格原案を提出するための輸出実証を行うなど、日本の農産品の高付加価値化に向けた取り組みを進めています。
※1 政府の輸出促進政策(農林水産省Webサイト)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_kyouka_senryaku/h28_senryaku.html
※2 米国政府による食品トレーサビリティ規則について(農林水産省Webサイト)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/fsma_traceability.html

2.実証実験について
日本から米国・シンガポール・香港・タイ・台湾に、高品質なメロン、サツマイモ、イチゴ、リンゴなどをマルチモーダル輸送(陸・海・空)しました。リアルタイムに輸送中の温度や衝撃、位置情報などの関連情報を可視化・把握することで、温度などによる農産品の変色の未然防止や、食べ頃を考慮した輸送経路や時期の調整など、新たな付加価値を提供することが実証されました。

[熊本県からシンガポール・香港にイチゴを輸出実証した際の運用フロー]
[画像2: https://prtimes.jp/i/90251/34/resize/d90251-34-42047912b71a38e0105f-2.gif ]


[九州から米国(ニューヨーク)にイチゴの輸出実証した際のトレーサビリティ情報]
[画像3: https://prtimes.jp/i/90251/34/resize/d90251-34-e48a13418707a0083781-3.png ]


3.プラットフォームの特長
(1)IoTデバイスや電子タグを利用し、国内外の複数ユーザーの荷物の位置情報や温度推移をリアルタイムに確認が可能
(2)お客さま自身で輸送計画を事前に登録することができ、配送完了までの一連のオペレーションをひとつのシステム上でリアルタイムに管理が可能
(3)輸送時に温度やセキュリティなどの異常を検知した場合は、アラートを発出するため、速やかな対処が可能

4. 今後の展開
今回の実証実験の結果を踏まえ、日本の農産品のさらなる高付加価値化と輸出力強化に貢献してまいります。また、SIPのスマートフードチェーンコンソーシアムが推進する、フードチェーンにおける様々なデータを連携するプラットフォーム「Ukabis」との連携も検討していきます。

以上

【お問い合わせ先】
<一般の方>
Wismettacフーズ株式会社 TEL:03-6870-2005
ヤマト運輸株式会社 コールセンター TEL:0120-01-9625

<報道関係の方>
Wismettacフーズ株式会社 TEL:03-6870-2005
ヤマト運輸株式会社 コーポレートコミュニケーション部 TEL:03-3248-5822

【参考】
戦略的イノベーション推進プログラム(SIP)
総合科学技術・イノベーション会議が司令塔機能を発揮して、府省の枠や旧来の分野を超えたマネジメントにより、科学技術イノベーション実現のために創設した国家プロジェクトです。国民にとって真に必要な社会的課題や、日本経済再生に寄与できるような世界を先導する課題に取り組みます。各課題を強力にリードするプログラムディレクター(PD)を中心に産学官連携を図り、基礎研究から実用化・事業化を出口までを見据えて一気通貫で研究開発を推進しています。
Webサイト:https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/

スマートフードチェーンプラットフォーム「Ukabis」
スマートフードシステムを支える生産、加工・流通、販売・消費、資源循環、育種/品種改良におけるデータ共有を可能とする情報連携基盤です。
Webサイト:http://www.ukabis.com/

Wismettac(ウィズメタック)フーズ株式会社
所在地:東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号 日本橋室町三井タワー15階
代表取締役社長:辻川弘
創業:1912年
URL:https://www.wismettac.com/ja/index.html
主な事業内容:
・アジア食品の開発および海外販売(アジア食グローバル事業)
・農・水産品の国内および海外販売(農水産商社事業)
・その他商品の国内および海外販売(アメニティ&小売事業)
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