4月上旬のモニター内定率は15.0%、前年を上回るも出足鈍く 〜『日経就職ナビ2013 就職活動モニター調査』(2012年4月)結果より〜
[12/04/20]
提供元:PRTIMES
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就職情報会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:夏井丈俊)は、2013年3月卒業予定の大学生モニター(大学4年生、理系は修士2年生を含む)を対象に4月1日〜9日の期間、インターネットで就職活動に関する調査(第4回)を行いました。(回答数1,216人)
4月調査時点のモニター内定率は15.0%で、東日本大震災の影響があった前年(12.8%)より数値は高いものの、一昨年(2011年卒)の17.5%より低い数値となりました。ただ、弊社が2月に企業を対象に行った調査結果などを考えると、これは採用減によるものではなく、就活開始が例年より2カ月後ろ倒しになったことをふまえ、企業が現段階での選考を慎重に進めているためだといえそうです。(画像2参照)
1.内定を得ている人のうち2割は活動終了
調査時点(4月1日〜9日)で内定を得ている人は、モニター回答者全体の15.0%で、前年同期より2.2ポイント増えました。内定を得ている人のうち、就職先を決定し活動を終了させたのは20.8%(前年同期は16.0%)でした。これは、前年は東日本大震災の影響で主に大手人気企業が選考を延期させたため、4月時点での活動継続者が多かったのに対し、今年は内定を得た学生は比較的早い時期に活動を終了させる可能性が高いといえます。(画像2、3参照。参考データとして大学地域別集計を別紙に添付。)
2.活動量は前年と変わらない水準に
エントリー社数は一人当たり平均76.7社と、前年同期より7.7社減でしたが、エントリーシート提出社数(17.8社)、セミナー参加社数(49.0社)も前年とほぼ同数で、全体的な活動量は前年と変わらない水準となりました。(画像4参照)
また選考試験(筆記・WEB試験、面接試験、グループディスカッション)の受験社数も、前年同期を上回り、一昨年の数値に近づきました。面接試験の社数が一昨年より約1割少ないのは、倫理憲章を遵守し4月上旬に選考が集中した結果、受験社数を絞ったケースがあったためと考えられます。(画像5参照)
3.ここまでの就活で“後悔していること”、1位“自己分析”、2位“業界・企業研究”
ここまでの就活で「もっとしっかり(たくさん)やっておけばよかった」と後悔していることがあると回答した人は、全体の96.3%。その内容としてあてはまるものをすべて選んでもらったところ、「自己分析」が最も多く55.6%でした。「業界研究・企業研究」も51.8%と半数を超えました。また、「エントリー」(29.0%)、「エントリーシート対策」(28.9%)は、前年に比べそれぞれ7.7ポイント、8.5ポイント増えていました。
就活開始が2カ月間後ろ倒しになったことで準備不足のまま4月の選考を迎えざるを得なかった人が多かったと推測できます。(画像6参照)
*「内定」には、内々定を含みます。
《『日経就職ナビ2013 就職活動モニター調査』(2012年4月)概要》
発 行: 株式会社ディスコ
対 象: 2013年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生を含む)
調査方法・期間: インターネット調査法、2012年4月1日〜4月9日
サンプリング: 株式会社ディスコ「日経就職ナビ2013 学生モニター」2,000人
回 答 数: 1,216人(文系男子420人、文系女子318人、理系男子348人、理系女子130人)
*「日経就職Navi」は日本経済新聞社が主管し、株式会社日経HRが企画・管理し、株式会社ディスコが運営事務局を務めます。