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東工大発ベンチャー aiwell株式会社と東大発ベンチャー 株式会社イノカが海の環境保全を達成するための共同プロジェクトを開始

AIプロテオミクスと環境移送技術、大学発技術の融合




タンパク質の網羅的解析技術“AIプロテオミクス”の汎用化と社会実装と進めている東工大発ベンチャー企業 aiwell(アイウェル)株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役 馬渕 浩幸、以下「aiwell」)と、環境移送技術(※1)の研究開発および社会実装を推進する東大発ベンチャー企業 株式会社イノカ(本社:東京都港区、代表取締役CEO 高倉 葉太、以下「イノカ」)は、海洋環境を保護するための共同事業を開始します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/34921/35/resize/d34921-35-941266-0.png ]

背景・概要
2018年1月に創業したaiwellは、東京工業大学 生命理工学院 林宣宏研究室と次世代技術“AIプロテオミクス”に関する共同研究を2018年10月より開始し、2019年4月には東京工業大学 大岡山キャンパス内に「東京工業大学・aiwell AIプロテオミクス協働研究拠点」を開設。2019年12月には東工大発ベンチャー認定企業となり、“AIプロテオミクス”に関する研究開発とその実用化、社会実装を推進しています。本研究開発では、生体内の遺伝子産物を網羅的に解析するプロテオミクスの基盤技術である二次元電気泳動法を用いて、画像化された血中タンパク質のデータをAIで解析することに成功し、様々な病気や怪我を起こす一歩手前の状態を発見できる技術として注目されています。また、人間以外の動物や植物などにも幅広く応用が利くことから、SDGs達成のための技術の一つとして今後広く活用されることが期待されています。

一方、「100年先も人と自然が共生する世界を創る」というビジョンを掲げ活動しているイノカは、日本で有数のサンゴ礁飼育技術を持つアクアリスト(水槽飼育者)と、東京大学でAI研究を行っていたエンジニアが中心となり、特定水域の生態系を陸上の閉鎖環境に再現する「環境移送技術」の研究開発と社会実装を推進しています。2020年5月には、IoT技術により水温を沖縄の久米島付近の海面水温と同期させた完全閉鎖環境内の実験で、サンゴの人工抱卵を実現。この技術を活用し、研究機関と協同して海洋環境の健康診断技術の確立を目指す一方、民間企業と連携して環境保全活動や教育事業に取り組んでいます。

今回、タンパク質解析のプロであるaiwellと海洋環境を熟知したイノカがタッグを組むことで、海のコンディション管理を行い、SDGsの目標14「海の豊さを守ろう」を達成すべく、今後様々なプロジェクトを遂行していきます。

今後の計画について
今後aiwellとイノカは下記の共同プロジェクトを進めていく予定です。

1、サンゴの健康診断水質の良い海でのみ生息が出来るサンゴが健康な状態であれば、その水質は良いと言えるはず。サンゴの人工抱卵に成功したイノカが保有している、健康なサンゴに含まれるタンパク質を解析し、サンゴの生態系を解明。サンゴの状態をモニタリングすることで、海の生態系の保護へと繋げていきます。

[画像2: https://prtimes.jp/i/34921/35/resize/d34921-35-108930-1.png ]


2、海の健康診断

「仮に海洋をひとつの生き物として捉えたとき、海水は人にとっての血液にあたるのではないか。」そんな高倉氏の発想より、海水中に含まれる魚などの排せつ物あるいは微生物の死骸などの物質をプロテオミクスで解析。生物にとって住みやすい海の環境の定義をタンパク質レベルで解明します。

[画像3: https://prtimes.jp/i/34921/35/resize/d34921-35-149948-2.png ]

3、人の手によって汚染されてしまった海洋環境を救う取り組み

上記1、2を解明することで、実際に重油や排水などで汚染されてしまった海洋環境の改善やサンゴ礁の保全が達成できる仕組みづくりを行います。

このように、見た目だけでは決して判断がつかない海洋環境の実態を、タンパク質レベルで解明し、改善・保全する取り組みを順次展開していきます。

一定の成果が出た後は、現状汚水を海に排出するしか方法のない化学工場やサンゴ礁を傷つけてしまうと言われている化粧品を開発している企業に向けて、海洋環境を守る仕組みづくりを共有し、共に海の環境を守り、企業イメージの向上に貢献していければと考えています。

海の課題を”AIプロテオミクス”で解決し、海の豊かさを未来永劫守るため、aiwellとイノカはプロジェクトを開始します。
そしてこのモデルを日本全国、そして世界へ展開し、SDGsの達成を世界に向けて発信していきます。


AIプロテオミクスとは
国立大学法人 東京工業大学 生命理工学院 准教授 博士(理学) 林 宣宏氏が発明した、生体の状態をプロファイルする次世代特許技術。二次元電気泳動技術の(大量の検体を扱うための)ハイスループット化と(微量な検体でも分析を可能とする)高感度化に成功。血中タンパク質の二次元電気泳動画像をAIが学習することにより、様々な病気や怪我になる一歩手前の状態を発見する画期的な研究として注目されています。敗血症においては、98.2%の精度で的確な判断を可能にしました。


※1環境移送技術とは
水質(30以上の微量元素の溶存濃度)をはじめ、水温・水流・照明環境・微生物を含んだ様々な生物の関係など、多岐に渡るパラメータのバランスを取りながら、自社で開発したIoTデバイスを用いて実際の自然環境と同期させ、特定地域の生態系を自然に限りなく近い状態で水槽内に再現するイノカ独自の技術のこと。


SDGsとは
持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。 SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。※2
※2 出展:外務省HP

〈aiwell株式会社 概要〉
東工大発ベンチャー認定企業。2018年、AIプロテオミクスの実用化を進めるための共同研究を東工大と開始。2019年4月には協働研究拠点を東工大の学内に設立。
AIプロテオミクスの社会実装を進めることで、病気や怪我の自覚症状が出る前、そして重篤化をする前にAIの画像判断による診断支援や遠隔診療支援、創薬支援が可能になるサービスの実現を進めています。現在AIプロテオミクスの実用化、汎用化と社会実装を進めるため、各企業との共同研究を行っています。

会社名 aiwell株式会社(アイウェルカブシキガイシャ、英文表記:aiwell Inc.)
代表者 代表取締役 馬渕 浩幸
設立  2018年1月23日
所在地 東京都千代田区二番町9−3 THE BASE 麹町
会社HP https://www.aiwelljapan.com
AIプロテオミクス紹介動画 https://www.youtube.com/watch?v=uGXMXDuDV38&t=3s


〈株式会社イノカ 概要〉
「100年先も人と自然が共生する世界を創る」というビジョンを掲げ2019年に創業し、国内最高峰の『生態系エンジニア』とAI・IoTエンジニアを中心に特定水域の生態系を陸上の閉鎖環境に再現する「環境移送技術」の研究開発および社会実装を推進する東京大学発スタートアップ企業。
東京大学 暦本研究室にてAI研究を行っていたCEO高倉、ブロックチェーン開発経験など高い実装力を誇るCTO栗田をはじめ、IoTデバイス開発や機械学習の高度な知見を持った最先鋭のエンジニアチーム、メガベンチャー出身のマーケティングチーム、大手広告代理店・プロダクトデザイナーのクリエイティブチームを有しており、社内外の先端プロダクト開発を積極的に手掛けながら、生態系の価値を「ひろめる」「いかす」「のこす」という3つの事業領域を拡大中。
『環境移送サービス』を含む、生態系の価値を「ひろめる」事業としては、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドに設置された「空っぽの水槽」に、参加者自ら半年かけてサンゴ礁の生態系を育てていく体験型環境教育プログラム「よこはまサンゴ礁ラボ」をはじめ、生態系の価値を五感で味わう「食べリウム」、サンゴの蛍光タンパクを利用した光るカクテルイベントなど、ユニークな環境教育を展開しています。

「よこはまサンゴ礁ラボ」プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000047217.html

会社名 株式会社イノカ
代表者 代表取締役CEO  高倉 葉太
設立  2019年4月
所在地 東京都港区虎ノ門1-4-7 第一誠ビル3・4階
会社HP https://corp.innoqua.jp
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