「デジタルバッジ単位証明書システム」をズイタン大学へ導入
[24/12/05]
提供元:PRTIMES
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株式会社フォアー(以下、フォアー)は(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:田中 悠斗)は、ズイタン大学(ベトナム)において「デジタルバッジ単位証明書システム」を導入したことをお知らせします。
W3C Verifiable Credentials標準[1]、 Decentralized Identifiers標準[2]に準拠したデータ構造による単位取得証明書をオープンバッジ V3標準[3]を仕様拡張したデジタルバッジとして発行が可能です。
1. 背景
採用市場において学習者の個性や能力を生かす最適なスキルマッチングを実現が求められています。
しかしながら、企業にとって個人の能力の判断基準となる情報元が曖昧で、企業が求めている人材を採用することは困難な現状があります。
フォアーでは能力証明となる情報の真正性の判断が困難であることがその原因のひとつとして捉え、信頼できる実績・能力証明実現を目指した研究開発に取り組んでいます。
特に、ベトナム国内では証明書偽造や学歴詐称が頻発し、社会問題になっています[4][5][6]。
また、画像編集技術の発展により偽造が容易であり、従来の証明書の真贋判定が困難なことから偽造証明書が頻発しています。
これらの問題に伴い、偽造された卒業・単位証明書による大学ブランディングの低下が懸念されます。
2. ソリューションの開発
我々はベトナム国内における証明書偽造の問題にフォーカスし、デジタルバッジ技術に注目しました。
弊社が提供するVC/DIDの生成・管理基盤プラットフォーム「iDroit Dashboard」をベースとした応用的なアプリケーションとして、VC付きデジタルバッジの発行・保管・検証用のアプリケーションを行う「デジタルバッジ単位証明書システム」を開発しました。
※「iDroit Dashboard」をVC/DIDの発行・管理を行うAPI群、UIとして提供開始
W3C Verifiable Credentials(VC)技術とDecentralized Identifiers(DID)標準に準拠した暗号鍵取得や署名検証技術を用い、偽造が困難なデジタルバッジの発行を実施します。
また新たな実験的な取り組みとして、オープンバッジV3標準仕様を拡張し、従来のオープンバッジ標準におけるデジタル署名検証や構造化データの利用だけでなく、暗号技術を用いた証明書の書面の改ざん検知やUXを考慮しPDFでの改ざんの検知可能な証明書を発行しました。
3. ズイタン大学デジタルバッジ単位証明書システム導入
ズイタン大学のセキュリティコースにおける単位証明書として本ソリューションを導入しました。
・ 証明書発行
教員や大学事務員向け管理用ポータルWebサイトから、シンプルなUIを操作し証明書の記載項目を入力することでデジタルバッジ単位証明書を発行が可能です。
・ 証明書受け取り
学生個人のポータルサイトからのダウンロードが可能です。
・ 証明書検証
証明書の検証にはフォアーが提供する検証サイト、もしくは現在オープンソースで公開されているVC検証ツールなどを用いて暗号学的な検証を行い、デジタルバッジの真正性の検証を行うことが可能です。
本ソリューションの活用による安心した採用活動と効率的なスキルマッチの実現に注力していきます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/32885/36/32885-36-52c0ed248f0d795c74ba628778f5d7ae-1350x512.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
今後、学生からのフィードバックによる改善やオープンバッジ標準、VC/DIDの動向の変化を注視し、サービスの向上に取り組む予定です。
また、本アプリケーションはオープンバッジ標準やVC/DID技術、デジタルアイデンティティ技術の発展やコミュニティへの寄与を目指し、将来的にオープンソースでの公開も検討しています。
4. お問合せ
「デジタルバッジ単位証明書システム」、VC/DIDの生成・管理基盤「iDroit Dashboard」にご関心・ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。
【お問合せ先】
株式会社フォアー
代 表 者:代表取締役CEO 田中 悠斗
U R L : https://www.fore-co.ltd/ja/index
所 在 地:〒101-0032 東京都千代田区岩本町2丁目17-12 Fore-ビル
お問い合わせ:fore-info@fore-co.ltd
一緒に働くメンバー募集
株式会社フォアーは、データサイエンス、サイバーセキュリティ、分散型台帳技術の領域を中心とした研究開発に取り組むディープテックファームです。優れた基礎研究の中には、しかるべき社会的認知を受けていないものも多くあり、また官民を問わず、ほとんどすべての組織が「テクノロジカル・クライシス」に直面しています。私たちの研究開発プロジェクトは、アカデミアとエンドユーザーとを最も自然な形で架橋することを目的としており、学際的な専門家チームにより進められています。
VC/DID, デジタルアイデンティティ, 分散型台帳技術による社会問題解決を加速するため、採用活動に力を入れています。
ご興味を持っていただいた方は、まずはお気軽に当社ウェブサイトよりご応募ください。
採用ページ:https://www.fore-co.ltd/ja/contact-us
参考文献
[1] W3C Verifiable Credentials (VCs) Data Model v2.0. W3C Recommendation. 2024.
URL: https://www.w3.org/TR/vc-data-model-2.0/
[2] Decentralized Identifiers (DIDs) v1.0. W3C. W3C Recommendation. 2022.
URL: https://www.w3.org/TR/did-core/
[3] Open Badges Specification Final Release Spec Version 3.0. 1EduTech. 2024.
URL: https://www.imsglobal.org/spec/ob/v3p0
[4] Police expose fake English certificate ring. viet Nam News. October 30, 2024.
URL: https://vietnamnews.vn/society/1665980/police-expose-fake-english-certificate-ring.html
[5] 英語資格証明書の偽造販売が横行、得意客は大学生, VIET JO, Seprtember 30, 2014.
URL: https://www.viet-jo.com/news/social/140925042012.html
[6] ホーチミン:各種証明書の偽造販売、大規模ルートを摘発, VIET JO, 2015/01/16,
URL: https://www.viet-jo.com/news/social/150115083034.html