コンチネンタル第3四半期決算 不安定な市場環境が継続する中、業績やや回復
[20/11/24]
提供元:PRTIMES
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・連結売上高103億ユーロ (前年同期: 111億ユーロ)
・調整後EBIT 8.32億ユーロ (前年同期: 6.12億ユーロ)、調整後EBITマージン:8.1% (前年同期: 5.6%)
・既に報告済の減損処理および特別費用により、第3四半期単体のEBITはマイナス6.73億ユーロ
(前年同期: マイナス19.71億ユーロ)、純利益マイナス7.19憶ユーロ (前年同期: マイナス19.86億ユーロ)
・買収・カーブアウト効果前のフリーキャッシュフロー: 18億ユーロ (前年同期: 3.43億ユーロ)
・CEOエルマー・デゲンハート: 「経営的な観点からみれば、第3四半期は、非常に良い結果を達成できました。通年でも、買収・カーブアウト効果調整前のフリーキャッシュフローは黒字になると予想」
・2020年度の展望: グループ連結売上高約375億ユーロ / 調整後EBITマージン約3パーセント / 買収・カーブアウト効果調整前のフリーキャッシュフロー黒字
・未来型テクノロジーに対する数十億ユーロ級のシリーズ生産受注: 統合ブレーキシステムや電動車用高電圧ボックスなど
こちらは現地時間2020年11月11日にドイツ・ハノーバーで発行されたプレスリリースの抄訳です。英文の原文との間で解釈に相違が生じた際には原文が優先します。
コンチネンタルは2020年第2四半期に続き非常に不安定な市場状況の中、全体的に堅実な四半期業績を達成しました。経営的な観点から見れば、2020年第3四半期は、史上最低とも言える第2四半期よりも良好な収益状況でした。第3四半期のグループ連結売上高は103億ユーロ (2019年第3四半期: 111 億ユーロ)でした。連結範囲および為替レート変動の効果調整前、前年同期と比較して2.7%の落ち込みで済んでいます。2020年第2四半期には、前年同期で40%の落ち込みを見せていました。第3四半期の調整後営業利益 (調整後EBIT) は8.32億ユーロに増加しました (2019年第3四半期: 6.12億ユーロ)。これは、調整後EBITマージン8.1%に相当します(2019年第3四半期: 5.6%)。
コンチネンタルCEO、エルマー・デゲンハート (Dr. Elmar Degenhart) は、四半期報告において、次のように述べています。「経営的な観点から見れば、第3四半期は、非常に良い結果を達成できました。コロナ禍が勃発した直後に講じた措置の効果が表れています。私たちは徹底的にブレーキをかけることに躊躇しませんでした。中国と北米では、市場の回復に伴い徹底的に加速しました。機敏性の高さと厳格なコスト管理によって世界での競争性を高めています。引き続き困難な市場状況の中、満足できるという以上のパフォーマンスをお見せしていきます。まだいくらかの慎重さが必要とはいえ、将来を楽観することができる事実です。通年でも、買収・カーブアウト効果調整前のフリーキャッシュフローを黒字にできると予想しています」
彼はさらに続けます。「しかしながら、この現在の動向に騙されて忘れてはいけないことがあります。それは、世界中の自動車業界が遅れを取り戻すのにあと数年かかり、今まさに根源的な技術改革の真っ最中であるということです。コロナ感染者数がまた増加していることで、世界市場は引き続き予測不可能な状態です。このため、危機的な状況によっていっそう明らかになることは、とりわけ柔軟な行動が競争性と将来性を担保するということです。私たちの構造改革プログラムや組織調整、そして戦略がまさにゴールとするところです。取締役会および監査役会の最新の決定に伴い、1つの重要なマイルストーンを通過しました。今後は未来のテクノロジーという採算性のある成長に一層注力してまいります」
北米、中国を動力とする市場展開 / 欧州は引き続き低迷
第3四半期の市場規模は、特に中国 (630万ユニット / +10.7%) と北米 (400万ユニット / +0.5%)で予想を上回りました。欧州におけるライトビークル生産台数 (420万ユニット / -8.0%)、とりわけドイツの生産台数(90万ユニット / -16.1%) はまだ回復しておらず、前年レベルをかなり下回るレベルで推移しています。第3四半期の暫定的な数字によれば、世界のライトビークル生産台数は3.5%の減産で、トータル2030万ユニット (2019年第3四半期:2100万ユニット)でした。
減損と構造改革関連費用の影響
2020年10月21日の報告資料に記載の通り、年間計画プロセス内で作成し、調整を行っている市場予想に基づき、2020年第3四半期にVehicle Networking and Information部門における6.49億ユーロののれん減損を計上、この大半は2008年度以前の買収に端を発するものです。また、計画プロセスにおいては、構造改革措置による影響も考慮されています。
その他、2020年第3四半期には構造改革プログラム「トランスフォーメーション 2019-2029」の枠内で発生した構造改革費用ならびに有形固定資産減損額6.87億ユーロを計上しています。第4四半期にも本プログラムに関連し、さらなる構造改革費用と有形固定資産の不確定の減損が予想されています。
これらの減損と構造改革関連費用が、2020年第3四半期のEBITのマイナス値の原因となっています。これは、株主に帰属する当期純利益に関しても同様です。2020年第3四半期の業績 (EBIT) はマイナス6.73億ユーロ (2019年第3四半期:マイナス19.71億ユーロ) となりました。これはEBITマージン、マイナス6.5%に相当します(2019年第3四半期:マイナス17.7%)。純利益はマイナス7.19億ユーロ(2019年第3四半期:マイナス19.76億ユーロ)です。
買収・カーブアウト効果調整前フリーキャッシュフローは堅調
2020年第3四半期の買収・カーブアウト効果前フリーキャッシュフローは、18億ユーロ (2019年第3四半期:3.43億ユーロ)でした。2020年第2四半期の値は、マイナス18億ユーロでした。「第2四半期の運転資金のマイナス効果は、第3四半期の営業安定化によって予想通り中和されました」このように説明するのは、コンチネンタル最高財務責任者ヴォルフガング・シェーファー(Wolfgang Schäfer) です。
ご参考) CFOシェーファーによる第3四半期決算におけるビデオステートメント
https://www.continental.com/en/press/press-releases/nine-months-2020-results-240024
2020年度の展望
コンチネンタルは、全世界のライトビークル生産台数について、前年比4〜6%の落ち込みを予想しています。2020年度通年では、およそ18〜19%の落ち込みになると予想しています。この予測生産台数とスペアタイヤ市場の展開予想をもとに、また、未だ収束しないコロナ禍において、生産・サプライチェーンおよび顧客需要について予想外の事態が起こらないという想定の下で、コンチネンタルの2020年度のグループ売上高は375億ユーロ、調整後EBITマージンが3%程度になるものと見ています。
オートモーティブ事業のAutonomous Mobility and Safety(自律モビリティ&セーフティ) 部門、Vehicle Networking and Information (車載ネットワーキング・インフォメーション) 部門、さらにパワートレイン事業に関して、売上高220億ユーロ、調整後EBITマージンがマイナス1.5%程度を予測しています。この見通しには、保証のための引当金や、予定より高額となった研究開発費を考慮しています。これらの要素は2020年第4四半期の調整後EBITに大きく影響を与えることになるでしょう。
ラバー事業分野に関して、2020年度の予測値として、売上高155億ユーロ、調整後EBITマージ10.5%程度を見込んでいます。
構造改革プログラム「トランスフォーメーション 2019-2029」に関連する構造改革費用、資産価値減損の費用計上が2020年第4四半期に予定されています。これらは調整後EBITに影響しませんが、EBITおよび株主に帰属する当期純利益に影響します。
財政投資前の資本支出率は、売上高の約6.3%になる見込みです。
コンチネンタルは、2020年通年で、買収・カーブアウト効果前のフリーキャッシュフローを黒字にできると予想しています。しかしながら、フリーキャッシュフロー額は前年よりもかなり落ち込む見込みです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/23443/38/resize/d23443-38-996749-3.png ]
グループセクター別進展
オートモーティブ・テクノロジーズグループセクターの売上高は41億ユーロ (2019年第3四半期:47億ユーロ)、調整後EBITマージンは2.4% (2019年第3四半期:5.0%)でした。本源的売上成長率はマイナス6.4 %となりました。
コンチネンタルは、オートモーティブ・テクノロジーズグループセクターにおいて、この2020年第3四半期に統合ブレーキシステムなどの未来テクノロジー関連でドイツのプレミアムメーカーから数十億ユーロの受注を獲得しました。フォルクスワーゲン社の新しい電動自動車ID.3が、すでにコンチネンタルの安全・接続性テクノロジーとともに実働しています。テクノロジーカンパニーは、堅牢でほぼメンテナンスフリーのドラムブレーキ、省エネタイヤ、熱管理システム用ホースライン、センターディスプレー、車両とデジタル世界をつなぐ重要な接続ポイントとなる、完全ネットワーク化高性能コンピューターなどの重要なコンポーネントを納入しています。コンチネンタルはすでに、この高性能車載コンピューターで総額40億ユーロを上回る受注を世界の自動車メーカーから受けています。
ラバー・テクノロジーズグループセクターの売上高は43億ユーロ(2019年第3四半期:46億ユーロ)、調整後EBITマージンは15.0% (2019年第3四半期:11.8%)でした。本源的売上成長率は、マイナス1.4%でした。2020年第3四半期のEBITマージンがプラスに転じているのは、とりわけ徹底したコスト管理、原材料価格動向や中国・北米における堅調な販売ボリュームに支えられています。欧州における販売量は前年レベル以下にとどまりました。タイヤ部門では欧州の冬用タイヤ需要の低下を見込んでいます。
コンチテック部門は、2018年以来進めている構造改革措置と徹底したコスト管理が収益面で効果を見せています。2020年第3四半期の調整後EBITマージンは10.6% (2019年第3四半期:7.5%)で、二桁のマージン目標を達成しました。コンチテック部門では、2020年第3四半期、中国市場における規制導入に伴いトラック用エアスプリング需要が増大しました。しかしながら、原材料価格と大規模な支出削減による後押しは持続可能ではなく、ラバー・テクノロジーグループセクターのマージンレベルも長続きしないと考えています。
パワートレイン・テクノロジーズグループセクターの売上高は19億ユーロ (2019年第3四半期: 19億ユーロ)、調整後EBITマージンは5.8% (2019年第3四半期:マイナス6.5%)でした。本源的売上成長率は2.4 %となりました。ヴィテスコ・テクノロジーズ は、駆動制御エレクトロニクスおよびセンサーでの売上増加の他、電動化コンポーネントの需要増で恩恵を受けています。このようなポジティブな展開が受注状況にも反映されており、第3四半期に電気自動車向けの完全統合型高電圧ボックスで数十億ユーロの受注がありました。このボックスは、複数機能 (充電プロセス制御、電源供給確保など) をまとめる動作電圧最大800ボルトに対応するように設計された変電所のようなものです。
[画像2: https://prtimes.jp/i/23443/38/resize/d23443-38-307423-4.png ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/23443/38/resize/d23443-38-716702-2.png ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/23443/38/resize/d23443-38-891442-1.png ]
2020年第3四半期終了時点のコンチネンタルの従業員数は233,000人以上で、2019年末時点と比較し7,700人以上の減少に相当します。減少の理由は、コロナ禍での生産量低下、効率化、構造改革プログラム内の措置によるものです。
コンチネンタルは、持続可能でコネクテッドなモビリティの未来に向けた革新的な技術を開発しています。その歴史は1871年にさかのぼり、テクノロジーカンパニーとして、車両、機械、交通、運輸分野に向けた安全、効率的、インテリジェントでアフォーダブルなソリューションを提供します。2019年度の売上高は445億ユーロで、世界59カ国に233,000人の従業員を擁しています。
コンチネンタル企業サイト - www.continental.com/jp-jp
・調整後EBIT 8.32億ユーロ (前年同期: 6.12億ユーロ)、調整後EBITマージン:8.1% (前年同期: 5.6%)
・既に報告済の減損処理および特別費用により、第3四半期単体のEBITはマイナス6.73億ユーロ
(前年同期: マイナス19.71億ユーロ)、純利益マイナス7.19憶ユーロ (前年同期: マイナス19.86億ユーロ)
・買収・カーブアウト効果前のフリーキャッシュフロー: 18億ユーロ (前年同期: 3.43億ユーロ)
・CEOエルマー・デゲンハート: 「経営的な観点からみれば、第3四半期は、非常に良い結果を達成できました。通年でも、買収・カーブアウト効果調整前のフリーキャッシュフローは黒字になると予想」
・2020年度の展望: グループ連結売上高約375億ユーロ / 調整後EBITマージン約3パーセント / 買収・カーブアウト効果調整前のフリーキャッシュフロー黒字
・未来型テクノロジーに対する数十億ユーロ級のシリーズ生産受注: 統合ブレーキシステムや電動車用高電圧ボックスなど
こちらは現地時間2020年11月11日にドイツ・ハノーバーで発行されたプレスリリースの抄訳です。英文の原文との間で解釈に相違が生じた際には原文が優先します。
コンチネンタルは2020年第2四半期に続き非常に不安定な市場状況の中、全体的に堅実な四半期業績を達成しました。経営的な観点から見れば、2020年第3四半期は、史上最低とも言える第2四半期よりも良好な収益状況でした。第3四半期のグループ連結売上高は103億ユーロ (2019年第3四半期: 111 億ユーロ)でした。連結範囲および為替レート変動の効果調整前、前年同期と比較して2.7%の落ち込みで済んでいます。2020年第2四半期には、前年同期で40%の落ち込みを見せていました。第3四半期の調整後営業利益 (調整後EBIT) は8.32億ユーロに増加しました (2019年第3四半期: 6.12億ユーロ)。これは、調整後EBITマージン8.1%に相当します(2019年第3四半期: 5.6%)。
コンチネンタルCEO、エルマー・デゲンハート (Dr. Elmar Degenhart) は、四半期報告において、次のように述べています。「経営的な観点から見れば、第3四半期は、非常に良い結果を達成できました。コロナ禍が勃発した直後に講じた措置の効果が表れています。私たちは徹底的にブレーキをかけることに躊躇しませんでした。中国と北米では、市場の回復に伴い徹底的に加速しました。機敏性の高さと厳格なコスト管理によって世界での競争性を高めています。引き続き困難な市場状況の中、満足できるという以上のパフォーマンスをお見せしていきます。まだいくらかの慎重さが必要とはいえ、将来を楽観することができる事実です。通年でも、買収・カーブアウト効果調整前のフリーキャッシュフローを黒字にできると予想しています」
彼はさらに続けます。「しかしながら、この現在の動向に騙されて忘れてはいけないことがあります。それは、世界中の自動車業界が遅れを取り戻すのにあと数年かかり、今まさに根源的な技術改革の真っ最中であるということです。コロナ感染者数がまた増加していることで、世界市場は引き続き予測不可能な状態です。このため、危機的な状況によっていっそう明らかになることは、とりわけ柔軟な行動が競争性と将来性を担保するということです。私たちの構造改革プログラムや組織調整、そして戦略がまさにゴールとするところです。取締役会および監査役会の最新の決定に伴い、1つの重要なマイルストーンを通過しました。今後は未来のテクノロジーという採算性のある成長に一層注力してまいります」
北米、中国を動力とする市場展開 / 欧州は引き続き低迷
第3四半期の市場規模は、特に中国 (630万ユニット / +10.7%) と北米 (400万ユニット / +0.5%)で予想を上回りました。欧州におけるライトビークル生産台数 (420万ユニット / -8.0%)、とりわけドイツの生産台数(90万ユニット / -16.1%) はまだ回復しておらず、前年レベルをかなり下回るレベルで推移しています。第3四半期の暫定的な数字によれば、世界のライトビークル生産台数は3.5%の減産で、トータル2030万ユニット (2019年第3四半期:2100万ユニット)でした。
減損と構造改革関連費用の影響
2020年10月21日の報告資料に記載の通り、年間計画プロセス内で作成し、調整を行っている市場予想に基づき、2020年第3四半期にVehicle Networking and Information部門における6.49億ユーロののれん減損を計上、この大半は2008年度以前の買収に端を発するものです。また、計画プロセスにおいては、構造改革措置による影響も考慮されています。
その他、2020年第3四半期には構造改革プログラム「トランスフォーメーション 2019-2029」の枠内で発生した構造改革費用ならびに有形固定資産減損額6.87億ユーロを計上しています。第4四半期にも本プログラムに関連し、さらなる構造改革費用と有形固定資産の不確定の減損が予想されています。
これらの減損と構造改革関連費用が、2020年第3四半期のEBITのマイナス値の原因となっています。これは、株主に帰属する当期純利益に関しても同様です。2020年第3四半期の業績 (EBIT) はマイナス6.73億ユーロ (2019年第3四半期:マイナス19.71億ユーロ) となりました。これはEBITマージン、マイナス6.5%に相当します(2019年第3四半期:マイナス17.7%)。純利益はマイナス7.19億ユーロ(2019年第3四半期:マイナス19.76億ユーロ)です。
買収・カーブアウト効果調整前フリーキャッシュフローは堅調
2020年第3四半期の買収・カーブアウト効果前フリーキャッシュフローは、18億ユーロ (2019年第3四半期:3.43億ユーロ)でした。2020年第2四半期の値は、マイナス18億ユーロでした。「第2四半期の運転資金のマイナス効果は、第3四半期の営業安定化によって予想通り中和されました」このように説明するのは、コンチネンタル最高財務責任者ヴォルフガング・シェーファー(Wolfgang Schäfer) です。
ご参考) CFOシェーファーによる第3四半期決算におけるビデオステートメント
https://www.continental.com/en/press/press-releases/nine-months-2020-results-240024
2020年度の展望
コンチネンタルは、全世界のライトビークル生産台数について、前年比4〜6%の落ち込みを予想しています。2020年度通年では、およそ18〜19%の落ち込みになると予想しています。この予測生産台数とスペアタイヤ市場の展開予想をもとに、また、未だ収束しないコロナ禍において、生産・サプライチェーンおよび顧客需要について予想外の事態が起こらないという想定の下で、コンチネンタルの2020年度のグループ売上高は375億ユーロ、調整後EBITマージンが3%程度になるものと見ています。
オートモーティブ事業のAutonomous Mobility and Safety(自律モビリティ&セーフティ) 部門、Vehicle Networking and Information (車載ネットワーキング・インフォメーション) 部門、さらにパワートレイン事業に関して、売上高220億ユーロ、調整後EBITマージンがマイナス1.5%程度を予測しています。この見通しには、保証のための引当金や、予定より高額となった研究開発費を考慮しています。これらの要素は2020年第4四半期の調整後EBITに大きく影響を与えることになるでしょう。
ラバー事業分野に関して、2020年度の予測値として、売上高155億ユーロ、調整後EBITマージ10.5%程度を見込んでいます。
構造改革プログラム「トランスフォーメーション 2019-2029」に関連する構造改革費用、資産価値減損の費用計上が2020年第4四半期に予定されています。これらは調整後EBITに影響しませんが、EBITおよび株主に帰属する当期純利益に影響します。
財政投資前の資本支出率は、売上高の約6.3%になる見込みです。
コンチネンタルは、2020年通年で、買収・カーブアウト効果前のフリーキャッシュフローを黒字にできると予想しています。しかしながら、フリーキャッシュフロー額は前年よりもかなり落ち込む見込みです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/23443/38/resize/d23443-38-996749-3.png ]
グループセクター別進展
オートモーティブ・テクノロジーズグループセクターの売上高は41億ユーロ (2019年第3四半期:47億ユーロ)、調整後EBITマージンは2.4% (2019年第3四半期:5.0%)でした。本源的売上成長率はマイナス6.4 %となりました。
コンチネンタルは、オートモーティブ・テクノロジーズグループセクターにおいて、この2020年第3四半期に統合ブレーキシステムなどの未来テクノロジー関連でドイツのプレミアムメーカーから数十億ユーロの受注を獲得しました。フォルクスワーゲン社の新しい電動自動車ID.3が、すでにコンチネンタルの安全・接続性テクノロジーとともに実働しています。テクノロジーカンパニーは、堅牢でほぼメンテナンスフリーのドラムブレーキ、省エネタイヤ、熱管理システム用ホースライン、センターディスプレー、車両とデジタル世界をつなぐ重要な接続ポイントとなる、完全ネットワーク化高性能コンピューターなどの重要なコンポーネントを納入しています。コンチネンタルはすでに、この高性能車載コンピューターで総額40億ユーロを上回る受注を世界の自動車メーカーから受けています。
ラバー・テクノロジーズグループセクターの売上高は43億ユーロ(2019年第3四半期:46億ユーロ)、調整後EBITマージンは15.0% (2019年第3四半期:11.8%)でした。本源的売上成長率は、マイナス1.4%でした。2020年第3四半期のEBITマージンがプラスに転じているのは、とりわけ徹底したコスト管理、原材料価格動向や中国・北米における堅調な販売ボリュームに支えられています。欧州における販売量は前年レベル以下にとどまりました。タイヤ部門では欧州の冬用タイヤ需要の低下を見込んでいます。
コンチテック部門は、2018年以来進めている構造改革措置と徹底したコスト管理が収益面で効果を見せています。2020年第3四半期の調整後EBITマージンは10.6% (2019年第3四半期:7.5%)で、二桁のマージン目標を達成しました。コンチテック部門では、2020年第3四半期、中国市場における規制導入に伴いトラック用エアスプリング需要が増大しました。しかしながら、原材料価格と大規模な支出削減による後押しは持続可能ではなく、ラバー・テクノロジーグループセクターのマージンレベルも長続きしないと考えています。
パワートレイン・テクノロジーズグループセクターの売上高は19億ユーロ (2019年第3四半期: 19億ユーロ)、調整後EBITマージンは5.8% (2019年第3四半期:マイナス6.5%)でした。本源的売上成長率は2.4 %となりました。ヴィテスコ・テクノロジーズ は、駆動制御エレクトロニクスおよびセンサーでの売上増加の他、電動化コンポーネントの需要増で恩恵を受けています。このようなポジティブな展開が受注状況にも反映されており、第3四半期に電気自動車向けの完全統合型高電圧ボックスで数十億ユーロの受注がありました。このボックスは、複数機能 (充電プロセス制御、電源供給確保など) をまとめる動作電圧最大800ボルトに対応するように設計された変電所のようなものです。
[画像2: https://prtimes.jp/i/23443/38/resize/d23443-38-307423-4.png ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/23443/38/resize/d23443-38-716702-2.png ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/23443/38/resize/d23443-38-891442-1.png ]
2020年第3四半期終了時点のコンチネンタルの従業員数は233,000人以上で、2019年末時点と比較し7,700人以上の減少に相当します。減少の理由は、コロナ禍での生産量低下、効率化、構造改革プログラム内の措置によるものです。
コンチネンタルは、持続可能でコネクテッドなモビリティの未来に向けた革新的な技術を開発しています。その歴史は1871年にさかのぼり、テクノロジーカンパニーとして、車両、機械、交通、運輸分野に向けた安全、効率的、インテリジェントでアフォーダブルなソリューションを提供します。2019年度の売上高は445億ユーロで、世界59カ国に233,000人の従業員を擁しています。
コンチネンタル企業サイト - www.continental.com/jp-jp