【ヤマガタデザインアグリ】化学肥料高騰・異常気象対策としてバイオスティミュラント資材の開発・販売を開始
[22/08/22]
提供元:PRTIMES
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地域の有機物を活用した農業生産や販売に取り組むヤマガタデザインアグリ株式会社(本社:山形県鶴岡市 以下、当社)は、世界情勢の影響を受けた化学肥料の高騰や異常気象の影響による収量減少など全国的に農業を取り巻く状況が悪化していることを受け、その対策につながる化学肥料代替資材、バイオスティミュラント資材等(以下、資材)を広く全国の生産者に届ける資材開発・販売事業を今年9月から本格始動いたします。
その第一弾として、資材の開発、施用設計から、製造販売までを行うバイオシードテクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区 代表取締役 広瀬陽一郎、以下BST)と戦略パートナーシップ契約を8月19日に締結いたしました。今後、BSTが取り扱う資材の仕入販売、新規資材の共同開発で連携し、農業者の所得増大、農業生産額の拡大に向けて取り組んでまいります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/27599/38/resize/d27599-38-9587315922018730aab1-5.png ]
日本の農業を取り巻く環境
農産物の栽培で特に必要とされる窒素、リン酸、カリウムは、原料のほぼ全量を輸入に頼っており、且つこれらの資源は世界的に偏在しているため、昨今の世界情勢の急変によって価格が高騰しています。2021年から化学肥料は値上がりが続き、本年2月にはウクライナ侵攻が発生、日本のカリウム(塩化カリ)の約25%程度はロシア、ベラルーシとなっているため、両国への経済制裁により更なる値上がりが起きています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/27599/38/resize/d27599-38-0ea5a875b5efa5ee4f9d-4.png ]
また、近年では下図のとおり猛暑日が増え、大雨の発生頻度も増加し、台風や干ばつ被害も増加しています。従来の病害虫などの生物的ストレスであれば農薬によってある程度は対応できたものの、猛暑や大雨などの非生物的ストレスの増加には、既存の肥料・農薬での対応は難しい状況です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/27599/38/resize/d27599-38-216a54185ddb1ee24241-3.png ]
新たな栽培体系を確立し、持続可能な農業を実現
化学肥料の価格高騰と供給の不安定化、異常気象が頻発する状況下において、新たな栽培体系へのニーズが高まっています。一方で生産者が新たな栽培体系を導入するには、同じ生産者としての目線・知見を持ったパートナーが必要不可欠です。
当社はこれまで、有機農業の実践を通じて、化学合成農薬・化学肥料に依存しない生産、地域の未利用資源の開発、環境負荷の低い農産物の販路確保に取り組んできました。その知見やネットワークを活かしながら、BSTの化学肥料代替資材(普通肥料:汚泥発酵肥料※1、特殊肥料:廃菌床堆肥※2)、バイオスティミュラント資材※3(過酷な環境下における農産物のストレスを低減)の販売を行い、生産者の所得安定化に寄与します。
[画像4: https://prtimes.jp/i/27599/38/resize/d27599-38-47e07717f2eac907ad1c-6.png ]
ヤマガタデザインアグリとは
当社は、田んぼに浮かぶ木造ホテル「スイデンテラス」などを運営する街づくり会社ヤマガタデザイン株式会社が農業の課題を解決するために2019年に設立しました。現在は、農業用ハウス51棟(1.44ha)にてベビーリーフやオカヒジキ、ミニトマト等を生産しています。また、独自ブランド「SHONAI ROOTS」の取り組みを通じて、環境負荷の低い方法によって育てた、地域の農産物の販売も行っています。5月に発売された『週刊ダイヤモンド 儲かる農業2022』では、面積あたりの収益性などが評価され「中小キラリ農家ベスト20」の1位に山形県内ではじめて選ばれました。
バイオシードテクノロジーズとは
2018年12月に創業した、農業分野のベンチャー企業です。主に、ビール酵母細胞壁(βグルカン)由来のバイオスティミュラント資材、二価鉄資材、廃菌床堆肥、そして汚泥発酵肥料という、食品産業や、化学・工業分野という異業種からの廃棄物を、サステナブルで再生可能な農業分野(Regenerative Agriculture)に向けて、高度に、且つ安価に製品化すること、また、超低コストで高効率な施用方法を開発することを、主たる業務にしております。資材の購入はメーカーからの直接購買を原則とし、販売形態では、生産者への直売モデルをベースとした、従来にない、全く新しいサプライチェーンをビジネスモデルにしております。「今回のヤマガタデザインアグリ様とのお取組みでは、当社資材の直売+αの大きな可能性を強く感じました。」
参考)用語の説明
※1 汚泥発酵肥料とは
一般的には、下水処理場での水処理工程で発生した汚泥を脱水し、植物残渣等と混和発酵させて肥料化したものを指します。これまでは、1.重金属が含まれる 2.臭気がきつい 3.品質が安定しない、そして何より4.生産量が安定しない等の問題によって肥料化と広域流通が難しかったのですが、大手飲料メーカーと連携し、茶葉、コーヒー残渣、又は麦芽等を混和して発酵処理して肥料化することで、これらの問題をクリアした普通肥料を作りました。BST社における生産量は現時点において年間最大約7,000tとなっています。化学肥料の代替肥料としてきわめて有望で、特に還元型肥料の特徴である平均肥料成分(N-P-Kで概ね4-4-1)にて、ラベルの2倍近い肥効を示す特徴があります。また、持続性も化学の100日ロング肥料に似た、栽培期間中を通じて安定性の高い肥効を維持します。この9月には、生産者がより散布しやすいようにペレット化も実現しました。
※2 廃菌床堆肥とは
大手一流キノコメーカー(ホクトの堆肥の元)に、アサヒグループホールディングス開発特許、ビール酵母細胞壁(βグルカン)土壌改良材を配合した、特殊肥料(堆肥)です。最大の特徴は、強烈な残渣分解能力と、廃菌床由来の活性の高い微生物による、短期間での土壌改良効果です。かなり手強いナスの残渣であっても、超短期間(夏場なら1ヶ月程度)で、次作に向けての優良な土壌に戻します。
※3 バイオスティミュラント資材とは
農薬は、害虫、病気、雑草などの『生物的ストレス』を対象としますが、バイオスティミュラントは高温障害、日照不足、乾燥など、環境から受けるストレス『非生物的ストレス』を対象としています。今までの資材では対処不能だったストレスを管理するための、新しいカテゴリーの農業資材です。具体的には腐植質、海藻、アミノ酸、鉄、ビタミン、微生物資材などかなり幅広く、共通するのは、いわゆる肥料でも農薬でもなく、植物になんらかの刺激を与えて収量・品質を向上させる特性を持つ点です。
その第一弾として、資材の開発、施用設計から、製造販売までを行うバイオシードテクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区 代表取締役 広瀬陽一郎、以下BST)と戦略パートナーシップ契約を8月19日に締結いたしました。今後、BSTが取り扱う資材の仕入販売、新規資材の共同開発で連携し、農業者の所得増大、農業生産額の拡大に向けて取り組んでまいります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/27599/38/resize/d27599-38-9587315922018730aab1-5.png ]
日本の農業を取り巻く環境
農産物の栽培で特に必要とされる窒素、リン酸、カリウムは、原料のほぼ全量を輸入に頼っており、且つこれらの資源は世界的に偏在しているため、昨今の世界情勢の急変によって価格が高騰しています。2021年から化学肥料は値上がりが続き、本年2月にはウクライナ侵攻が発生、日本のカリウム(塩化カリ)の約25%程度はロシア、ベラルーシとなっているため、両国への経済制裁により更なる値上がりが起きています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/27599/38/resize/d27599-38-0ea5a875b5efa5ee4f9d-4.png ]
また、近年では下図のとおり猛暑日が増え、大雨の発生頻度も増加し、台風や干ばつ被害も増加しています。従来の病害虫などの生物的ストレスであれば農薬によってある程度は対応できたものの、猛暑や大雨などの非生物的ストレスの増加には、既存の肥料・農薬での対応は難しい状況です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/27599/38/resize/d27599-38-216a54185ddb1ee24241-3.png ]
新たな栽培体系を確立し、持続可能な農業を実現
化学肥料の価格高騰と供給の不安定化、異常気象が頻発する状況下において、新たな栽培体系へのニーズが高まっています。一方で生産者が新たな栽培体系を導入するには、同じ生産者としての目線・知見を持ったパートナーが必要不可欠です。
当社はこれまで、有機農業の実践を通じて、化学合成農薬・化学肥料に依存しない生産、地域の未利用資源の開発、環境負荷の低い農産物の販路確保に取り組んできました。その知見やネットワークを活かしながら、BSTの化学肥料代替資材(普通肥料:汚泥発酵肥料※1、特殊肥料:廃菌床堆肥※2)、バイオスティミュラント資材※3(過酷な環境下における農産物のストレスを低減)の販売を行い、生産者の所得安定化に寄与します。
[画像4: https://prtimes.jp/i/27599/38/resize/d27599-38-47e07717f2eac907ad1c-6.png ]
ヤマガタデザインアグリとは
当社は、田んぼに浮かぶ木造ホテル「スイデンテラス」などを運営する街づくり会社ヤマガタデザイン株式会社が農業の課題を解決するために2019年に設立しました。現在は、農業用ハウス51棟(1.44ha)にてベビーリーフやオカヒジキ、ミニトマト等を生産しています。また、独自ブランド「SHONAI ROOTS」の取り組みを通じて、環境負荷の低い方法によって育てた、地域の農産物の販売も行っています。5月に発売された『週刊ダイヤモンド 儲かる農業2022』では、面積あたりの収益性などが評価され「中小キラリ農家ベスト20」の1位に山形県内ではじめて選ばれました。
バイオシードテクノロジーズとは
2018年12月に創業した、農業分野のベンチャー企業です。主に、ビール酵母細胞壁(βグルカン)由来のバイオスティミュラント資材、二価鉄資材、廃菌床堆肥、そして汚泥発酵肥料という、食品産業や、化学・工業分野という異業種からの廃棄物を、サステナブルで再生可能な農業分野(Regenerative Agriculture)に向けて、高度に、且つ安価に製品化すること、また、超低コストで高効率な施用方法を開発することを、主たる業務にしております。資材の購入はメーカーからの直接購買を原則とし、販売形態では、生産者への直売モデルをベースとした、従来にない、全く新しいサプライチェーンをビジネスモデルにしております。「今回のヤマガタデザインアグリ様とのお取組みでは、当社資材の直売+αの大きな可能性を強く感じました。」
参考)用語の説明
※1 汚泥発酵肥料とは
一般的には、下水処理場での水処理工程で発生した汚泥を脱水し、植物残渣等と混和発酵させて肥料化したものを指します。これまでは、1.重金属が含まれる 2.臭気がきつい 3.品質が安定しない、そして何より4.生産量が安定しない等の問題によって肥料化と広域流通が難しかったのですが、大手飲料メーカーと連携し、茶葉、コーヒー残渣、又は麦芽等を混和して発酵処理して肥料化することで、これらの問題をクリアした普通肥料を作りました。BST社における生産量は現時点において年間最大約7,000tとなっています。化学肥料の代替肥料としてきわめて有望で、特に還元型肥料の特徴である平均肥料成分(N-P-Kで概ね4-4-1)にて、ラベルの2倍近い肥効を示す特徴があります。また、持続性も化学の100日ロング肥料に似た、栽培期間中を通じて安定性の高い肥効を維持します。この9月には、生産者がより散布しやすいようにペレット化も実現しました。
※2 廃菌床堆肥とは
大手一流キノコメーカー(ホクトの堆肥の元)に、アサヒグループホールディングス開発特許、ビール酵母細胞壁(βグルカン)土壌改良材を配合した、特殊肥料(堆肥)です。最大の特徴は、強烈な残渣分解能力と、廃菌床由来の活性の高い微生物による、短期間での土壌改良効果です。かなり手強いナスの残渣であっても、超短期間(夏場なら1ヶ月程度)で、次作に向けての優良な土壌に戻します。
※3 バイオスティミュラント資材とは
農薬は、害虫、病気、雑草などの『生物的ストレス』を対象としますが、バイオスティミュラントは高温障害、日照不足、乾燥など、環境から受けるストレス『非生物的ストレス』を対象としています。今までの資材では対処不能だったストレスを管理するための、新しいカテゴリーの農業資材です。具体的には腐植質、海藻、アミノ酸、鉄、ビタミン、微生物資材などかなり幅広く、共通するのは、いわゆる肥料でも農薬でもなく、植物になんらかの刺激を与えて収量・品質を向上させる特性を持つ点です。