ベーリンガーインゲルハイム、プロバイオジェン社の新たなGlymaxX(R)技術に関するライセンス契約を締結
[11/08/11]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
2011年8月10日 ドイツ/インゲルハイム・ベルリン
ベーリンガーインゲルハイムとプロバイオジェン社(ProBioGen AG)はこのほど、プロバイオジェン社 のGlymaxX(R)技術について、非独占的なライセンス契約を締結したことを発表しました。ベーリンガーインゲルハイムの受託製造部門は、抗体のADCC(抗体依存性細胞傷害:Antibody-Dependent Cell-Mediated Cytotoxicity)活性の増強にこの技術を応用する予定です。
アフコシル化糖タンパク質を産生させるためのGlymaxX(R)は、あらゆる抗体産生細胞株に適用可能な、シンプルかつ有効性の高い技術です。この技術が他の技術と異なる点は、既存の抗体産生細胞株の生産性を変えることなく、使用することができることにあります。そして、このGlymaxX(R)技術は容易に、ベーリンガーインゲルハイムの高発現CHO細胞を用いたBI-HEX(R)システムに組み入れることができます。
プロバイオジェン社 チーフ・サイエンティフィック・オフィサー フォルカー・サンディヒ(Volker Sandig)氏は次のように述べました。「ベーリンガーインゲルハイムが当社のGlymaxX(R)技術をテクノロジーポートフォリオに組み入れると決断して頂き、大変嬉しく思います。このことは、両社の長年にわたるビジネスパートナーシップの歴史の中で、画期的な出来事になります」。更に、プロバイオジェン社 チーフ・エグゼクティブ・オフィサー ヴィーラント・ヴォルフ(Wieland Wolf)氏は次のようにコメントをしました。「このGlymaxX(R)技術は、プロバイオジェン社がその注力する分野での専門性や動物細胞生物学への理解力が高く、これらの専門知識を活かし、プロセス開発や製品デザインの中に先駆的な解決策を見出せることを裏付けるひとつの事例です」。
ベーリンガーインゲルハイム バイオ医薬部門上級副社長 サイモン・スタージ(Simon Sturge)は次のように述べました。「BI-HEX(R)プラットフォームとプロバイオジェン社のGlymaxX(R)技術を組み合わることで、高活性の抗体を高発現化させ、個々の顧客に合わせた解決策を提供することが可能となります。今回のライセンス契約は、我々の最先端の技術に継続的な投資を実施し、柔軟性ある解決策を提供することで顧客のニーズに対応していくための、新たな一歩となります。」
ADCC
ADCC(抗体依存性細胞傷害:Antibody-Dependent Cell-Mediated Cytotoxicity)活性は、たとえば癌細胞や病原体感染細胞などの標的細胞の選択的な破壊をもたらす重要な抗体機能です。現在市販されている数種類の抗体治療薬は、作用機序をADCCに依存しています。ADCCを増強すると、治療効果を高められるほか、抗体の必要用量を大幅に減らすことができるため、結果的に副作用や治療費を減らすことができます。
GlymaxX(R)技術ついて
プロバイオジェン社が開発したGlymaxX(R)技術は、抗体産生細胞によって「フコース」という糖がN結合型抗体糖鎖に付加されることを防ぐものです。フコースが存在しないことにより、ADCCは増強されます。GlymaxX(R)技術は、フコース生合成経路を変える酵素遺伝子の導入に基づいた技術です。GlymaxX(R)技術は、あらゆる抗体細胞株に適用でき、シンプルかつ強力であるため、どのような既存の抗体産生細胞株にもすばやく適用でき、新たな細胞株開発にも取り入れることができます。プロバイオジェン社は、このGlymaxX(R)技術を第三者にロイヤリティーフリーで提供しています。
http://www.glymaxx.com
プロバイオジェン社(ProBioGen AG)について
プロバイオジェン社(ProBioGen AG)は、世界に展開する医薬品開発製造受託企業(CDMO)として、哺乳類細胞培養、プロセス開発、GMP製造において約20年の経験を有しています。プロバイオジェン社はその科学的卓越性と強力な知的財産の基盤を背景に、もっとも困難な開発や製造要件に対してさえもカスタマイズされた解決策を提供する、有能かつ信頼できるCDMOパートナーです。これを支えているのは、同社の確立されたCHO細胞・媒体のプラットフォームや、動物およびヒト設計細胞株のAGE1ファミリーです。また、サービスと技術の全てを総合的品質管理システムに組み込むことにより、国際的なISO基準およびGMP基準(EMA/FDA)が遵守できるようにしています。1994年に創立されたプロバイオジェン社は、ドイツのベルリンにその拠点を置いています。
http://www.probiogen.de
当プレスリリースについて
当資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム社(Boehringer Ingelheim GmbH)が8月10日付でグローバルに配信したプレスリリースの日本語版であり日本国内の状況と異なる情報が含まれる場合があります。内容および解釈は、オリジナルである英文が優先します。下記をご参照ください。
http://www.boehringer-ingelheim.com/news.html
ベーリンガーインゲルハイムについて
ドイツのインゲルハイムを本拠とし、世界50ヵ国に145の関連会社を持つベーリンガーインゲルハイムグループは、世界全体で42,000人以上の社員を擁し、世界の製薬会社トップ20のひとつに名を連ねています。1885年の設立以来125年間、株式公開をしない企業形態の特色を生かしながら、高い治療効果を持つ新規のヒト用医薬品および動物薬を研究、開発、製造、販売しています。
ベーリンガーインゲルハイムは、バイオ医薬品の受託開発・製造事業でも世界の大手企業のひとつに数えられます。哺乳類細胞株、微生物株の開発から製造最終工程、世界市場への供給に至るまで、ワンストップ・ショップのコンセプトでサービスを提供します。モノクローナル抗体、組換えタンパク、インターフェロン、酵素、融合分子、スカフォールドタンパク、プラスミドDNAなど複数の分子クラスで長年の経験を持ち、既に19もの物質を製品として市場に提供しています。さらに、受託製造用に、骨格タンパク質や抗体フラグメントなど新しい抗体模倣フォーマットに対する高抗体価プラットフォーム技術を有しています。
www.biopharma-cmo.com
ベーリンガーインゲルハイムとプロバイオジェン社(ProBioGen AG)はこのほど、プロバイオジェン社 のGlymaxX(R)技術について、非独占的なライセンス契約を締結したことを発表しました。ベーリンガーインゲルハイムの受託製造部門は、抗体のADCC(抗体依存性細胞傷害:Antibody-Dependent Cell-Mediated Cytotoxicity)活性の増強にこの技術を応用する予定です。
アフコシル化糖タンパク質を産生させるためのGlymaxX(R)は、あらゆる抗体産生細胞株に適用可能な、シンプルかつ有効性の高い技術です。この技術が他の技術と異なる点は、既存の抗体産生細胞株の生産性を変えることなく、使用することができることにあります。そして、このGlymaxX(R)技術は容易に、ベーリンガーインゲルハイムの高発現CHO細胞を用いたBI-HEX(R)システムに組み入れることができます。
プロバイオジェン社 チーフ・サイエンティフィック・オフィサー フォルカー・サンディヒ(Volker Sandig)氏は次のように述べました。「ベーリンガーインゲルハイムが当社のGlymaxX(R)技術をテクノロジーポートフォリオに組み入れると決断して頂き、大変嬉しく思います。このことは、両社の長年にわたるビジネスパートナーシップの歴史の中で、画期的な出来事になります」。更に、プロバイオジェン社 チーフ・エグゼクティブ・オフィサー ヴィーラント・ヴォルフ(Wieland Wolf)氏は次のようにコメントをしました。「このGlymaxX(R)技術は、プロバイオジェン社がその注力する分野での専門性や動物細胞生物学への理解力が高く、これらの専門知識を活かし、プロセス開発や製品デザインの中に先駆的な解決策を見出せることを裏付けるひとつの事例です」。
ベーリンガーインゲルハイム バイオ医薬部門上級副社長 サイモン・スタージ(Simon Sturge)は次のように述べました。「BI-HEX(R)プラットフォームとプロバイオジェン社のGlymaxX(R)技術を組み合わることで、高活性の抗体を高発現化させ、個々の顧客に合わせた解決策を提供することが可能となります。今回のライセンス契約は、我々の最先端の技術に継続的な投資を実施し、柔軟性ある解決策を提供することで顧客のニーズに対応していくための、新たな一歩となります。」
ADCC
ADCC(抗体依存性細胞傷害:Antibody-Dependent Cell-Mediated Cytotoxicity)活性は、たとえば癌細胞や病原体感染細胞などの標的細胞の選択的な破壊をもたらす重要な抗体機能です。現在市販されている数種類の抗体治療薬は、作用機序をADCCに依存しています。ADCCを増強すると、治療効果を高められるほか、抗体の必要用量を大幅に減らすことができるため、結果的に副作用や治療費を減らすことができます。
GlymaxX(R)技術ついて
プロバイオジェン社が開発したGlymaxX(R)技術は、抗体産生細胞によって「フコース」という糖がN結合型抗体糖鎖に付加されることを防ぐものです。フコースが存在しないことにより、ADCCは増強されます。GlymaxX(R)技術は、フコース生合成経路を変える酵素遺伝子の導入に基づいた技術です。GlymaxX(R)技術は、あらゆる抗体細胞株に適用でき、シンプルかつ強力であるため、どのような既存の抗体産生細胞株にもすばやく適用でき、新たな細胞株開発にも取り入れることができます。プロバイオジェン社は、このGlymaxX(R)技術を第三者にロイヤリティーフリーで提供しています。
http://www.glymaxx.com
プロバイオジェン社(ProBioGen AG)について
プロバイオジェン社(ProBioGen AG)は、世界に展開する医薬品開発製造受託企業(CDMO)として、哺乳類細胞培養、プロセス開発、GMP製造において約20年の経験を有しています。プロバイオジェン社はその科学的卓越性と強力な知的財産の基盤を背景に、もっとも困難な開発や製造要件に対してさえもカスタマイズされた解決策を提供する、有能かつ信頼できるCDMOパートナーです。これを支えているのは、同社の確立されたCHO細胞・媒体のプラットフォームや、動物およびヒト設計細胞株のAGE1ファミリーです。また、サービスと技術の全てを総合的品質管理システムに組み込むことにより、国際的なISO基準およびGMP基準(EMA/FDA)が遵守できるようにしています。1994年に創立されたプロバイオジェン社は、ドイツのベルリンにその拠点を置いています。
http://www.probiogen.de
当プレスリリースについて
当資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム社(Boehringer Ingelheim GmbH)が8月10日付でグローバルに配信したプレスリリースの日本語版であり日本国内の状況と異なる情報が含まれる場合があります。内容および解釈は、オリジナルである英文が優先します。下記をご参照ください。
http://www.boehringer-ingelheim.com/news.html
ベーリンガーインゲルハイムについて
ドイツのインゲルハイムを本拠とし、世界50ヵ国に145の関連会社を持つベーリンガーインゲルハイムグループは、世界全体で42,000人以上の社員を擁し、世界の製薬会社トップ20のひとつに名を連ねています。1885年の設立以来125年間、株式公開をしない企業形態の特色を生かしながら、高い治療効果を持つ新規のヒト用医薬品および動物薬を研究、開発、製造、販売しています。
ベーリンガーインゲルハイムは、バイオ医薬品の受託開発・製造事業でも世界の大手企業のひとつに数えられます。哺乳類細胞株、微生物株の開発から製造最終工程、世界市場への供給に至るまで、ワンストップ・ショップのコンセプトでサービスを提供します。モノクローナル抗体、組換えタンパク、インターフェロン、酵素、融合分子、スカフォールドタンパク、プラスミドDNAなど複数の分子クラスで長年の経験を持ち、既に19もの物質を製品として市場に提供しています。さらに、受託製造用に、骨格タンパク質や抗体フラグメントなど新しい抗体模倣フォーマットに対する高抗体価プラットフォーム技術を有しています。
www.biopharma-cmo.com