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ジョンソン・エンド・ジョンソン、エボラワクチン開発を加速し 生産を大幅に拡大する大規模な取り組みを発表

*当資料は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが2014年10月22日(現地時間)に発表した英文プレスリリースを日本語に翻訳(要約)したものを、参考資料として発表させていただくものです。従いまして、必ずしも日本の状況を反映したものではないことをご了承ください。また、正式言語が英語であるため、内容につきましては英文リリースが優先されます。
英文サイト:http://www.jnj.com/news/all/Johnson-Johnson-Announces-Major-Commitment-to-Speed-Ebola-Vaccine-Development-and-Significantly-Expand-Production


ニュージャージー州ニューブランズウィック(2014年10月22日):ジョンソン・エンド・ジョンソン(以下J&J)は、医薬品部門であるヤンセンファーマシューティカル(以下ヤンセン)で開発中のエボラワクチン計画の加速と生産の大幅拡大に向けて最高2億ドルの投入を決定したと発表しました。J&Jは、世界保健機関(WHO)、国立アレルギー感染病研究所(NIAID)を始めとする主な関係機関、政府、公共衛生機関と、ワクチン製剤の臨床試験、開発、生産、配布で密接に協力しています。

ワクチン製剤は国立衛生研究所(NIH)との共同研究で発見されたもので、ヤンセンの予防ワクチンとデンマークのバイオ企業Bavarian Nordic社のワクチンを混合したものです。この混合ワクチンは前臨床試験で有望な結果が得られ、現在、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカの健康な被験者を対象として安全性と免疫原性を調べる試験が1月初旬から予定されています。ヤンセンは、2015年に100万回分以上のワクチン製剤の生産を目指しており、そのうち25万回分は2015年5月までに幅広く臨床試験で用いられる予定です。

このワクチン製剤は、ヤンセンのグループ会社であるCrucell Holland B.V.のAdVac(R)技術およびBavarian Nordic社のMVA-BN(R)技術に基づく2つのワクチンで構成されています。エボラウイルスのザイール株を標的とする単価ワクチンの共同研究は、エボラウイルスやマールブルグウイルスなど、ヒトの病原となるウイルスの多価ワクチンについて進められている開発計画に組み込まれています。

ヤンセンでは、世界中のいまだ満たされない医療ニーズに対応するイノベーションを進める全体的取り組みの一環として、この予防ワクチンを必要な人々に届けることに注力する専任の専門家チームを任命しました。J&Jは、Bavarian Nordic社のワクチンの開発、試験、生産のための資本提供を目的として同社に対する株式投資などの取り組みも行っています。混合ワクチン製剤の2つのワクチンの資金調達と開発はヤンセンが主導します。

J&Jのアレックス・ゴースキー会長兼CEOは、「当社は、エボラ出血熱の危機に対応するため、ワクチンに関する当社の専門知識、生産能力、人材、資源の提供に緊急に取り組んでいます。当社のイノベーションモデルを活かせば、幅広い資源を早急に動員し、保健衛生担当当局、政府、その他の専門機関と協力し、エボラ出血熱を封じ込め、患者さんの命を救い、危険な状況にある人々の健康と生命を守る一助となることができます。ヘルスケアの国際的リーディングカンパニーとして、この緊急のアンメットメディカルニーズに対応するために全力を尽くす重要な責任が当社にはあります。」と述べています。

J&Jのチーフサイエンスオフィサー兼ワールドワイド・チェアマン・ファーマシューティカルのポール・ストッフェルス医学博士は「今後数カ月で100万回分以上のワクチンを生産するという当社の目標は実現可能な見込みです。エボラ出血熱は西アフリカの人々にとって拡大しつつある重大な脅威であり、その脅威は世界中の人々に影響を与える可能性があります。当社は、科学技術、イノベーション、資源で、人間の生命に関わる病気の予防と治療の一助となるべく取り組んでいます。」と述べています。

ヤンセンの感染症・ワクチン担当のグローバル・ヘッド、ヨハン・ヴァン・フーフ医学博士は「国立衛生研究所(NIH)と協力して実施された前臨床試験において、この混合ワクチン製剤はエボラ出血熱に対して完全な予防効果があることが立証されました。ワクチン製剤に含まれるヤンセンワクチンは、当社のPER.C6(R)高密度細胞培養技術を用いて試験バッチで大量に作ることができ、数カ月後にワクチンの臨床試験を行うという目標に向かって既に生産を開始しました。」と述べています。

9月、J&JおよびBavarian Nordic社は、「一方のベクターをプライム(初回免疫)に用いもう一方のベクターをブースト(追加免疫)に用いるプライムブーストワクチンのワクチンプログラムの開発と臨床試験を迅速に進める」と初めて発表しました。

このプログラムは、国立衛生研究所(NIH)の一部門である国立アレルギー感染病研究所(NIAID)の前臨床サービスから直接助成を受けており、すでに同サービスを利用しています(契約番号HHSN272200800056C、HHSN272201000006I、HHSN272201200003I)。混合ワクチン製剤について国立衛生研究所(NIH)で行われた前臨床試験では、両方のワクチンを2カ月の間隔を置いて接種すると、現在西アフリカで発生しているエボラ出血熱の原因ウイルスと酷似しているキクウィットザイール株に対して完全な予防効果が得られることが立証されました。

西アフリカのエボラ出血熱発生でリベリア、シエラレオネ、ギニアの医療体制に負担がかかっています。J&Jは、災害対応の長い伝統を背景に、国際的な人道支援団体ダイレクト・リリーフ・インターナショナルのこの分野の取り組み、その他の慈善援助団体の取り組みを支援しています。また、疾病予防管理センターやWHOなどの公衆衛生担当機関によるエボラ出血熱発生に伴う差し迫ったニーズに対する世界一丸となった継続的対応にも参加しているとともに、ワクチンの増産や臨床試験計画の更なるスピードアップの力となるパートナーや資源の追加確保にも努めています。

エボラ出血熱とは
エボラウイルスはフィロウイルス科に属するウイルスで、ヒトならびにヒト以外の霊長類の重症な出血熱の原因ウイルスです。世界保健機関によると、エボラ出血熱による死亡率は50%から90%です。死亡率が高いことから、米国政府はエボラウイルスを最優先の「カテゴリーA」の病原体に位置付けています。現在、エボラ出血熱のワクチン、治療、治療薬で認可されたものはありません。

ジョンソン・エンド・ジョンソンについて
「世界中の人々をケアすること」―これが私たちジョンソン・エンド・ジョンソンファミリーカンパニーの原点です。私たちは研究と科学を活用し、人々の健康増進とより幸せな生活を実現する革新的なアイデアや製品、サービスを提供します。270社余りのジョンソン・エンド・ジョンソン傘下企業で働く約12万6000人の社員が、ヘルスケア分野のパートナーと協力し、世界で毎日10億人余りの命に触れています。

Crucell社について
クルーセルはジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンファーマシューティカルの一つで、感染症の予防や治療に使われるワクチンやタンパク質、抗体の研究開発、生産を中心としており、ユニセフや開発途上地域へワクチンを供給している主要企業です。また完全液体五価ワクチンQUINVAXEM(R)を初めて発売したメーカーであり、この画期的製品で発展途上国の子どもを主な感染症から守る主要パートナーになりました。クルーセルには幅広い開発パイプラインがあり、製品候補は独自のAdVac(R)やPER.C6(R)生産技術を基本としているものがあります。

ヤンセンについて
我々ヤンセンは、現代においてもっとも重要な「いまだ満たされない医療ニーズ」への対応と解決に力を注いでいます。これには、感染症・ワクチン、がん、免疫疾患、神経科学、代謝・循環器疾患が含まれます。患者への貢献という強い意思に基づき、革新的な製品、サービスを開発提供し、健康問題の解決に努め、世界中の人々を支援しています。

将来予測に関する記述
このプレスリリースには、1995年米国民事証券訴訟改革法の定義する「将来予測に関する記述」が含まれています。本リリースをお読みになる皆さまは、将来予測に関する記述内容に依存することのないようご注意ください。また、本記述は、将来の事象に関する現時点での予想を基礎としています。基礎となる前提が不正確であると判明した場合、あるいは未知のリスクや不確実性が具現化した場合、実際の結果がヤンセンファーマ株式会社およびジョンソン・エンド・ジョンソンの予想や見通しとは実質的に異なるものとなる恐れがあります。リスクや不確実性には、利子や為替の変動などの経済的要因、技術的な進歩を含む競争、競合他社による新製品や特許の取得、規制当局による承認の取得を含む新製品の開発に本来伴う諸課題、特許に関する問題、医薬品やサービスの購入者の行動・消費パターンの変化や財政的困窮、政府の法律や規制の変更および国内外の医療改革、医療費削減の潮流を含む一般的業界動向および政府機関による医薬品業界への監督強化などが含まれますが、これらに限定されるものではありません。これらのリスクや不確実性およびその他の要因については、2013年12月29日に終了した会計年度のForm 10-Kに記載されているジョンソン・エンド・ジョンソンの年次報告書とその添付書類第99号および米国証券取引委員会への追加提出書類に詳述されています。これらの提出資料につきましては、インターネット(www.sec.gov、www.jnj.com)でご覧いただくか、ジョンソン・エンド・ジョンソンにお問い合わせください。ヤンセンファーマ株式会社およびジョンソン・エンド・ジョンソンはいずれも、新情報や今後発生する事象および事態の進展があった場合も、将来予測に関する記述を更新する義務を負いません。
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