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ABEJA、シリーズCラウンド総額約42億5,000万円の資金調達を完了

〜 グローバルにおけるAI運用システム拠点を整備し海外展開を加速 〜

ディープラーニングを活用したAIの社会実装事業を展開する株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO兼CTO:岡田陽介、以下 ABEJA(アベジャ))は、第三者割当増資を実施し、2018年6月29日にシリーズCラウンド総額約42億5,000万円の資金調達を完了いたしましたので、お知らせいたします。

この度の資金調達では、合計9社の既存株主および新規引受先より資金調達を実施いたしました。引受先の詳細は以下のとおりです。

【 シリーズCラウンドの引受先 】
※ 引受先は会社名五十音順に記載

■ 既存株主
· PNB-INSPiRE Ethical Fund 1投資事業有限責任組合(株式会社インスパイアPNBパートナーズ運営)
· エヌビディア コーポレーション
· 株式会社産業革新機構

■ 新規引受先
· SBI AI&Blockchain 投資事業有限責任組合(SBIインベストメント株式会社運営)
· ダイキン工業株式会社
· TBSイノベーション・パートナーズ2号投資事業組合(TBSグループ運営)
· 株式会社トプコン
· 日本郵政キャピタル株式会社
· 武蔵精密工業株式会社

なお、この度調達した資金の使途は主に次の3点です。1点目は、ASEANおよび米国等の海外における各進出エリアにおいて「ABEJA Platform」※1上で世界レベルの分散環境を構築すべく、AI運用システム※2の拠点を整備する資金として充当し、海外展開を加速します。また、本AI運用システムは、2018年5月より適用開始となった「一般データ保護規則(General Data Protection Regulation:GDPR)」の対応も視野に入れ設計する予定です。2点目は、現在、小売・流通業界、製造業界、インフラストラクチャー業界に提供している業界特化型パッケージサービス「ABEJA Insight」※3の対象業界を拡充すべく開発費用に充当し、「ABEJA Platform」の顧客およびパートナーとともに「ABEJA Insight」の協創に取り組みます。3点目は、さらなる成長に向け、組織体制の強化に資金を充当します。具体的には、研究開発および研究開発に紐づく知的財産活動の強化、AI特にディープラーニングの領域において専門知識を有する人材のさらなる獲得に取り組みます。

ABEJAは、この度の資金調達を長期的な成長に向けた基盤構築に活かし、引き続き、AI、特にディープラーニングの活用により、国内外問わず多様な業界、シーンにおけるビジネスのイノベーションを促進し産業構造の変革に貢献してまいります。

※1:「ABEJA Platform」とは、AIの継続的なインテグレーションに必要なパイプラインを包括的に提供するAIプラットフォーム。AI、特にディープラーニングを活用するための5つの運用サイクル、1.取得、2.蓄積、3.学習、4.デプロイ、5.推論・再学習、における各工程において必要なインフラや周辺システム等を利用でき、AI、特にディープラーニングの実装および運用において大幅な省力化・自動化を可能とする

※2:「AI運用システム」とは、AI、特にディープラーニングの学習と推論の環境をグローバルで効率的に分散する運用システム。例えば、他国で実施した推論の結果を、日本に所在するデータセンターの環境に再度アップロードする等の非効率的なプロセスを省き、推論を実施した国のエリア内のデータセンター環境で処理が実行されるような運用システムを指す

※3:「ABEJA Insight」とは、業界特化型のSaaSであり、小売・流通業界を対象とした「ABEJA Insight for Retail」の他、製造業界を対象とした「ABEJA Insight for Manufacture」および、インフラ業界を対象とした「ABEJA Insight for Infrastructure」の3つのサービスを提供

【 シリーズCラウンド引受先からのコメント 】
※ コメントは会社名五十音順に記載

■ 既存株主
· エヌビディア コーポレーション ビジネス開発担当バイスプレジデント 兼 NVIDIA GPUベンチャー・プログラム担当 ジェフ・ヘルプスト(Jeff Herbst)氏
 世界でも有数の、先進的なディープラーニング プラットフォームの開発を推進するABEJAの企業戦略を評価し、追加出資を実行しました。ABEJAはこれまで、NVIDIA GPUのコンピューティング能力を活用しながら、幅広く横断的に多様な業界のクライアントにディープラーニングのソリューションを提供し、その実力を証明してきました。今後も、ABEJA Platformが国内外で一層勢いを得て、新しいクライアントを獲得し続けることを期待しています。

· 株式会社産業革新機構 代表取締役社長 勝又 幹英 氏
 ABEJAは、AIの実用化をサポートするプラットフォームサービスを世界に先駆けて提供し、小売・流通産業をはじめとした様々な産業の自動化・効率化に貢献しています。今後は、日本だけでなくグローバル市場でもより一層活躍されることを期待しています。

■ 新規引受先
· SBIインベストメント株式会社 投資部次長 松本 祐典 氏
 SBIインベストメントは2018年1月に、SBI AI&Blockchain 投資事業有限責任組合を設立し投資活動を開始しております。本ファンドでは、世界的に注目を集めるFinTech分野を含む、AI、ブロックチェーン、さらにはこれら技術と関連の深いIoT、ロボティクス、シェアリングエコノミーといった分野の国内外の有望なベンチャー企業への投資を積極的に進めております。ABEJAは、創業時以来、AI(特にディープラーニング)開発を推し進め、様々な産業において実務ベースで利用可能なノウハウを構築しており、その事業レベルの高さを評価してこの度投資を決定いたしました。今回の投資を機に、本ファンドの投資家やSBIグループが有する事業基盤や顧客ネットワークとABEJAのノウハウを掛け合わせることで、特にFinTech分野を中心とした、様々な取組みを推し進めていく考えです。

· ダイキン工業株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 十河 政則 氏
 ABEJA様とはこれまでディープラーニングを活用した業務改善・効率化において協業し、成果の創出に結び付けています。AI技術の活用は、既存の空調業界のビジネスモデルに大きな変革をもたらす可能性があり、当社が今後の成長を果たす上で注力すべき分野の1つ だと考えています。今回出資を行うことにより、両社における協業関係を強化し、AIを活用した空調ソリューションの創出など、新たな価値を創造できると確信しています。

· TBSイノベーション・パートナーズ2号投資事業組合 代表パートナー 井上 一茂 氏
 近年、放送業界は変革の時期にあり、番組制作等に関する業務効率化の必要性が高まってきております。映像・画像認識に強みを持つABEJAの技術を活用し、放送業界にとって革新的なシステムを共に築き上げていくことを目指してまいります。

· 株式会社トプコン 代表取締役社長 平野 聡 氏
 株式会社トプコンは、アイケア分野における当社成長戦略の実現に不可欠なITソリューションビジネスの展開において、株式会社ABEJAと同社AIプラットフォームの活用を含む協業を進めて参ります。この度ABEJA様の第三者割当増資を引き受けさせていただくことで、技術開発における協業関係を一層深化させていきたいと期待しております。

· 日本郵政キャピタル株式会社 代表取締役社長 千田 哲也 氏
 AI技術の発展に向けた世界の潮流において、日本の技術開発が重要な役割を担い、また、その中でABEJAのAIプラットフォーム開発が大きな貢献を果たすことを期待するとともに、日本郵政グループにおいても、その技術活用によるイノベーション創出を検討してまいります。

· 武蔵精密工業株式会社 代表取締役社長・社長執行役員 大塚 浩史 氏
 当社ではディープラーニングを活用したべベルギヤの外観検査自動化について、ABEJA様との共同開発を進めてきました。今回の出資を機にABEJA様とのパートナーシップを更に強化することで、ものづくり現場にイノベーションを起こす、独創的なエッジプラットフォームを共に創り上げていけるものと確信しています。

【 株式会社ABEJAについて 】
ABEJAは、蓄積されたビックデータから、人間の手を介さずしてそのデータを適切に表現する特徴量を自動的に抽出する「ディープラーニング」を活用し、多様な業界、シーンにおけるビジネスのイノベーションを促進するベンチャー企業です。2012年の創業時より、国内のAI関連を専門とする大学教員陣と連携し、ディープラーニング技術などの研究を行っており、提供するサービスで用いられるディープラーニングの技術はすべて自社で開発しています。コア技術であるAIプラットフォーム「ABEJA Platform」を活用し、ダイキン工業、武蔵精密工業、コマツ製作所等との協業を実施、各種ソリューションを様々な業界に提供し、100社以上でAIの本番運用を実現しています。また、小売・流通業界、製造業界、インフラ業界向けのパッケージサービス「ABEJA Insight」の提供を行っており、これまで、パルコ、ICI石井スポーツ等、国内大手小売・流通企業を中心に約70社480店舗(2018年5月末時点)以上への導入実績を有します。2017年3月にはシンガポール共和国に現地法人を設立し、ASEANを中心としたグローバル展開も進めています。

会社名: 株式会社 ABEJA
代表者: 代表取締役社長CEO兼CTO 岡田 陽介
所在地: 東京都港区白金1-17-3 NBFプラチナタワー10F
資本金: 5,399,974,043円(資本準備金含む)
事業内容: ディープラーニングを活用したAIの社会実装事業
URL: https://abejainc.com
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