―コロナ禍でがん検診受診者数が減少している今、オンラインプレスセミナーを開催―『胃がんとピロリ菌の現状と、最新の知見による対策』
[22/06/29]
提供元:PRTIMES
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総合内科専門医、循環器専門医、スポーツドクターを務める秋津 壽男先生が胃がんの原因で最も多い“ピロリ菌”の対策と、胃と口腔環境の繋がりについて解説
日本カバヤ・オハヨーホールディングスグループにおいて、ヘルスケア領域で事業を展開しているオハヨーバイオテクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:野津 基弘)は、6月2日(木)に、胃がんとピロリ菌に関するオンラインプレスセミナー『胃がんとピロリ菌の現状と、最新の知見による対策』を開催いたしました。
セミナーには、長年にわたり総合内科専門医、循環器専門医、スポーツドクターを務める秋津 壽男先生を講師に迎え、日本人の死因で最も多いがんの中で3番目に多い胃がんの原因であるピロリ菌の対策についてお話しいただきました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/32621/42/resize/d32621-42-fa44032e61aca4909ef2-0.jpg ]
■日本人の死因1位は”がん”
秋津先生は、日本人の三大死因を1.がん 2.脳卒中 3.心臓病 と挙げ、その中でもがん(悪性新生物/腫瘍)が最も多いと述べました。また性別によってがんの種類も異なるとのことで、『全体としては、肺がんが最も多く、その次に男性は胃がん、女性は大腸がんが挙がります。』と説明しました。さらに、胃がんについて『胃がんが発見されるのは年間12万人で、そのうち3分の1の方が亡くなっています。胃がんの疾患者は、30歳から増え始め40、50歳になると急激に増え、80歳がピークとなります。』と胃がんは日本人にとって身近に起こりうる病だと述べました。
■胃がんの原因となるピロリ菌について
『胃がんの原因で最も多いのは、ピロリ菌です。』と話し、『ピロリ菌の感染により慢性的な胃の炎症が起き、炎症で悪くなる、治す、悪くなる…を繰り返しているうちに、再生エラーが起き、胃ががん化してしまう。』と胃がんが発症するまでの仕組みについて説明しました。他にも、『食物繊維、ビタミンが不足した偏った食事や過度な飲酒によって胃の粘膜にダメージを与えたり、ストレスにより胃の収縮が繰り返されることでがんの原因にもなります。』と述べました。
■ピロリ菌とは
胃がんの原因となるピロリ菌の生息実態について、『ピロリ菌は体に悪影響を及ぼす菌の1つで、現代の日本の自然環境にはほとんど存在しません。しかし、1970年代の上下水道の普及前に井戸水から感染する人が増え、その菌をもった人々によって親子で経口感染が起きています。』と説明しました。続けて、『ピロリ菌は他の菌と違い、体に入ったらすぐ症状を起こすのではなく、長い間胃の中で生き続ける特徴があります。ピロリ菌は粘膜の中でアンモニアというアルカリ性物質を出し自分の身の回りだけ中性にし、胃酸にやられないように暮らしています。そのため、症状のない人がほとんどです。』と話し、『こういった酸を抑える現象により、胃の消化が悪くなり胃の膨満感、消化不良などが起きます。慢性的な胃炎や運が悪いと胃潰瘍や十二指腸潰瘍になり、最悪の場合は悪性リンパ腫としてがんを発症することがあります。』とピロリ菌の恐ろしさについて説明しました。
■ピロリ菌を除去するには
『ピロリ菌が胃の中に住み着いてしまったとしても、薬を飲んで治療したりすることできれいに除去することができます。またそれ以外に胃をきれいにすることと、胃につながる口の中をきれいにする口腔ケアも大切です。』と説明し、『口腔ケアの1つとして、口腔環境の菌バランスを整えるロイテリ菌があります。口から摂っても生きて胃や腸まで届き、胃のピロリ菌の抑制効果もある乳酸菌です。ロイテリ菌が産出するロイテリンという物質がピロリ菌を抑制する報告があり、今話題になっています。ロイテリ菌を摂取することでピロリ菌が消えたケースもある。』と述べました。
最後に胃がんの対策で一番重要なこととして『定期的な検査で早期発見することです。もしピロリ菌が見つかったら、それをできる限り除去する努力を行うこと。さらにロイテリ菌のようなプロバイオティクスの摂取も一つの方法として、うまく取り入れていくことが大切です。』と述べました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/32621/42/resize/d32621-42-7444f9cb7d25e4954524-1.jpg ]
― 秋津 壽男(あきつ としお)先生プロフィール ―
大阪大学工学部 醗酵工学科 卒業
酵母醗酵による核酸生成と回収について研究
和歌山県立医科大学 卒業
日本内科学会認定総合内科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本禁煙学会認定禁煙専門指導者
日本カバヤ・オハヨーホールディングスグループにおいて、ヘルスケア領域で事業を展開しているオハヨーバイオテクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:野津 基弘)は、6月2日(木)に、胃がんとピロリ菌に関するオンラインプレスセミナー『胃がんとピロリ菌の現状と、最新の知見による対策』を開催いたしました。
セミナーには、長年にわたり総合内科専門医、循環器専門医、スポーツドクターを務める秋津 壽男先生を講師に迎え、日本人の死因で最も多いがんの中で3番目に多い胃がんの原因であるピロリ菌の対策についてお話しいただきました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/32621/42/resize/d32621-42-fa44032e61aca4909ef2-0.jpg ]
■日本人の死因1位は”がん”
秋津先生は、日本人の三大死因を1.がん 2.脳卒中 3.心臓病 と挙げ、その中でもがん(悪性新生物/腫瘍)が最も多いと述べました。また性別によってがんの種類も異なるとのことで、『全体としては、肺がんが最も多く、その次に男性は胃がん、女性は大腸がんが挙がります。』と説明しました。さらに、胃がんについて『胃がんが発見されるのは年間12万人で、そのうち3分の1の方が亡くなっています。胃がんの疾患者は、30歳から増え始め40、50歳になると急激に増え、80歳がピークとなります。』と胃がんは日本人にとって身近に起こりうる病だと述べました。
■胃がんの原因となるピロリ菌について
『胃がんの原因で最も多いのは、ピロリ菌です。』と話し、『ピロリ菌の感染により慢性的な胃の炎症が起き、炎症で悪くなる、治す、悪くなる…を繰り返しているうちに、再生エラーが起き、胃ががん化してしまう。』と胃がんが発症するまでの仕組みについて説明しました。他にも、『食物繊維、ビタミンが不足した偏った食事や過度な飲酒によって胃の粘膜にダメージを与えたり、ストレスにより胃の収縮が繰り返されることでがんの原因にもなります。』と述べました。
■ピロリ菌とは
胃がんの原因となるピロリ菌の生息実態について、『ピロリ菌は体に悪影響を及ぼす菌の1つで、現代の日本の自然環境にはほとんど存在しません。しかし、1970年代の上下水道の普及前に井戸水から感染する人が増え、その菌をもった人々によって親子で経口感染が起きています。』と説明しました。続けて、『ピロリ菌は他の菌と違い、体に入ったらすぐ症状を起こすのではなく、長い間胃の中で生き続ける特徴があります。ピロリ菌は粘膜の中でアンモニアというアルカリ性物質を出し自分の身の回りだけ中性にし、胃酸にやられないように暮らしています。そのため、症状のない人がほとんどです。』と話し、『こういった酸を抑える現象により、胃の消化が悪くなり胃の膨満感、消化不良などが起きます。慢性的な胃炎や運が悪いと胃潰瘍や十二指腸潰瘍になり、最悪の場合は悪性リンパ腫としてがんを発症することがあります。』とピロリ菌の恐ろしさについて説明しました。
■ピロリ菌を除去するには
『ピロリ菌が胃の中に住み着いてしまったとしても、薬を飲んで治療したりすることできれいに除去することができます。またそれ以外に胃をきれいにすることと、胃につながる口の中をきれいにする口腔ケアも大切です。』と説明し、『口腔ケアの1つとして、口腔環境の菌バランスを整えるロイテリ菌があります。口から摂っても生きて胃や腸まで届き、胃のピロリ菌の抑制効果もある乳酸菌です。ロイテリ菌が産出するロイテリンという物質がピロリ菌を抑制する報告があり、今話題になっています。ロイテリ菌を摂取することでピロリ菌が消えたケースもある。』と述べました。
最後に胃がんの対策で一番重要なこととして『定期的な検査で早期発見することです。もしピロリ菌が見つかったら、それをできる限り除去する努力を行うこと。さらにロイテリ菌のようなプロバイオティクスの摂取も一つの方法として、うまく取り入れていくことが大切です。』と述べました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/32621/42/resize/d32621-42-7444f9cb7d25e4954524-1.jpg ]
― 秋津 壽男(あきつ としお)先生プロフィール ―
大阪大学工学部 醗酵工学科 卒業
酵母醗酵による核酸生成と回収について研究
和歌山県立医科大学 卒業
日本内科学会認定総合内科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本スポーツ協会公認スポーツドクター
日本禁煙学会認定禁煙専門指導者