「地域型インパクト投資」の社会実装に向けて長野県塩尻市と(株)ゼブラアンドカンパニーが起業家と投資家のマッチング及び支援の実証事業をスタート
[22/07/21]
提供元:PRTIMES
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〜地域課題解決に取り組む社会起業家が事業成長しやすい環境を創出します〜
一般財団法人塩尻市振興公社は地域の未来を創る社会的事業の創出を目指し、塩尻市と連携の上で令和4年度より、自治体主導型で「地域型社会的インパクト投資」が実装される仕組みを構築します。「ゼブラ的経営の社会実装」を掲げる株式会社ゼブラアンドカンパニーと協働し、社会課題解決と事業成長を目指す社会起業家の支援を行うための共同実証をスタートします。今後、この取り組みに関心を持つ企業や社会投資家の皆さまとの連携を推進して参りますので、ご連絡をお待ちしています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/72283/42/resize/d72283-42-6d258f62210b4384b0f7-0.png ]
自治体主導で「地域型インパクト投資」を実装
<プロジェクトの背景「地域経営の未来に関する課題」>
長野県塩尻市は人口約66,000人の地方都市であり、他の多くの自治体と同様に、少子高齢化に伴って生産年齢人口が減少することが見込まれます。したがって、自治体で抱える社会課題や地域課題を解決していくためには、自治体主導のサービスや施策のみでは解決できる範囲やスパンの限界が見えてきています。
■長野県塩尻市ホームページ:https://www.city.shiojiri.lg.jp/
そのため地域が持続的に課題解決をしたり繁栄をしていくための「地域経営」の文脈では、多様な主体が参画し、共創や協働を行いながら、地域の未来を一緒になって形づくっていくことが求められています。
塩尻市では「市民起点のイノベーション = シビック・イノベーション」を加速度的に生み出すためのシビック・イノベーション拠点「スナバ」を2018年8月にオープンし、地域の課題やニーズに当事者意識をもって解決に取り組む地域の未来を創る担い手であるシビック・イノベーターが集うコミュニティを運営しながら、彼らの事業を成長させるための伴走支援や環境整備を行ってきました。
これらの支援体制を更に強化させるための体制を模索した結果、社会解決型の事業に特化する形でリスクマネーの提供を行う「社会的インパクト投資」の地域実装に着手しました。
「社会的インパクト投資」により社会起業家の手がける事業が加速し、また新たに社会的事業に着手をする社会起業家が増える環境を創出することで、持続可能な地域を実現します。
<「社会的インパクト投資」について>
社会的インパクト投資とは、社会課題解決に取り組む企業や領域に投資し、経済的なリターンと社会的なリターンの両立を実現する投資手法のことを指します。
従来、投資は財務的な観点からの「リスク」と「リターン」という2つの軸で価値判断が下されてきましたが、これに「社会的インパクト」という第3の軸が加わることで、事業や活動の成果として生じる社会的・環境的な変化や効果を客観的に評価していくことも目指しています。
国内でゼブラ企業のムーブメントを牽引する(株)ゼブラアンドカンパニーとの共同実証
(株)ゼブラアンドカンパニーとは「Different scale , Different future」をテーマに、誰もが社会課題解決と持続的で健康的な企業経営に挑戦できる「優しく健やかで楽しい社会」を目指し投資と経営支援を行う会社です。投資・経営支援、行政や金融企業との連携、「ゼブラ企業」に関するリサーチと情報発信を通してゼブラ的経営を体系化し、「ゼブラ企業」という概念が全ての企業にインストールされる世界を目指しています。
■公式ホームページ:https://www.zebrasand.co.jp/
<地域の起業家が抱える資金調達の課題>
塩尻のような地域においては、起業家の資金調達に関しても課題を抱えていることが分かってきており、インパクト投資事業にはそれを打破するという目的もあります。
起業や創業が盛んでない地方都市は、事業資金を調達する手段が限られています。都心部のようにエンジェル投資家やVC等のファンドが豊富にあるわけではなく、多くの起業家は事業を進める際、自己資金による再投資か銀行融資を頼ります。その結果、起業家は「自身が理想とする社会や地域」というバックキャストではなく「現状の事業の延長」というフォアキャストの目線が強い中で事業を創っていくことになります。これでは起業家がどれだけ熱い想いを持って事業をスタートさせたとしても、結果として生み出される社会や地域へのインパクトは最大化されないのです。
私たちは地域に多様な資金調達手段を実装することで、社会起業家が想い描く社会や地域の実現可能性を高め、地域の未来を創る人を増やしていきたいと考えます。
ゼブラアンドカンパニーは、「社会性と経済性の両立」にくわえ、金融の多様化を通じて、既存の金融の仕組みでは対象となりづらかった企業に、新たな性質の資金が供給することを目指して活動しています。企業が社会的インパクトと成長を両立するために"思いあるファイナンスプラン"をデザインする新事業「Finance For Purpose」事業なども行っており、こうした同社の知見・経験を本事業でも活用し、実証事業を行っていく予定です。
社会起業家の伴走支援は、自治体自ら運営するインキュベーション施設「スナバ」が担う
[画像2: https://prtimes.jp/i/72283/42/resize/d72283-42-2f17e44b5f389f51dd01-2.jpg ]
「スナバ」は、長野県塩尻市に2018年に設立され、塩尻市及び一般財団法人塩尻市振興公社が連携して運営を行うシビック・イノベーションを創出するための拠点です。スナバは「生きたい地域を、ともに創る」という未来に向けて「人を創る」「事業を創る」「場を創る」ことをミッションに掲げ、未来の地域を創る人や事業の育成を実現すべく、伴走支援や環境整備を行ってきました。
2018年8月のオープンから約4年が経ち、現在約100名(延べ約180名)の会員制のコミュニティを形成し、日々のコワーキングスペースの運営のほか、起業家育成や起業家教育のためのアクセラレータ、企業との新規事業開発プログラムのリビングラボなど3つの機能を持っています。
近年スナバでは徐々に社会的意義と経済的な持続可能性の両立を目指す事業が生まれており、0→1を立ち上げ仮説検証を繰り返しながら、更なる事業拡大を目指すべく法人化する事業も出てきております。
今回の「社会的インパクト投資」につきましても、塩尻市が持つシビック・イノベーション拠点「スナバ」が培ってきた関係資本等を活用しながら、推進していきます。
■シビックイノベーション拠点スナバ
〇facebook:https://www.facebook.com/sunaba.shiojiri
〇ホームページ:https://www.sunaba.org/
担当者コメント
<塩尻市担当者コメント>
三枝大祐(一般財団法人塩尻市振興公社 マネージャー/スナバ運営チーム)
この度は、塩尻市における社会的インパクト投資の仕組みづくりにご協力をいただき、大変嬉しく思っております。
人口減少、少子高齢化という社会現象の中で、私たち塩尻市のような地域が存続していくためには、地域の未来を自らの手で創造していく「人を育てる」ことのできる地域になっていく必要があると考えます。
現在スナバには、地域にインパクトを生み出す事業をつくる起業家が徐々に増えてきています。そしてこれからスタートする社会的インパクト投資の仕組みこそが、そのような起業家や、また起業家が手がける事業が育っていくのに必要なものになると信じています。
地域の未来を作り、人と事業を育てることに関心がある起業家、支援者、投資家の皆様のご連絡をお待ちしております。
<Zebras and Company担当者コメント>
陶山祐司(Zebras and Company 共同創業者 / 代表取締役)
この度、塩尻市・スナバさんと一緒に、新たな社会的インパクト投資の形を切り開いていく機会をいただけましたこと、大変嬉しく思っています。
これまでも、地方自治体が投資家の一人として社会的インパクト投資に関わってファンドの組成を後押しすることはありました。しかし、今回のように、起業家の発掘、伴走支援、投資家とのマッチング、望ましい投資スキームの模索まで行うことはありませんでした。
また、本実証事業では、短期間で急成長を求めるベンチャーキャピタルなど、既存の金融では対象となりにくい起業家への新たな社会的投資の地平を切り開いていくことに取り組んでおり、日本の全ての地域の参考になる先進事例になっていくと考えています。
まず、勉強したい、もっと情報を知りたいというご連絡でも構いません。こうした先進的な取組みを一緒につくりあげていく、数多くの起業家・支援者・投資家の方々からのご連絡をお待ちしています。
一般財団法人塩尻市振興公社は地域の未来を創る社会的事業の創出を目指し、塩尻市と連携の上で令和4年度より、自治体主導型で「地域型社会的インパクト投資」が実装される仕組みを構築します。「ゼブラ的経営の社会実装」を掲げる株式会社ゼブラアンドカンパニーと協働し、社会課題解決と事業成長を目指す社会起業家の支援を行うための共同実証をスタートします。今後、この取り組みに関心を持つ企業や社会投資家の皆さまとの連携を推進して参りますので、ご連絡をお待ちしています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/72283/42/resize/d72283-42-6d258f62210b4384b0f7-0.png ]
自治体主導で「地域型インパクト投資」を実装
<プロジェクトの背景「地域経営の未来に関する課題」>
長野県塩尻市は人口約66,000人の地方都市であり、他の多くの自治体と同様に、少子高齢化に伴って生産年齢人口が減少することが見込まれます。したがって、自治体で抱える社会課題や地域課題を解決していくためには、自治体主導のサービスや施策のみでは解決できる範囲やスパンの限界が見えてきています。
■長野県塩尻市ホームページ:https://www.city.shiojiri.lg.jp/
そのため地域が持続的に課題解決をしたり繁栄をしていくための「地域経営」の文脈では、多様な主体が参画し、共創や協働を行いながら、地域の未来を一緒になって形づくっていくことが求められています。
塩尻市では「市民起点のイノベーション = シビック・イノベーション」を加速度的に生み出すためのシビック・イノベーション拠点「スナバ」を2018年8月にオープンし、地域の課題やニーズに当事者意識をもって解決に取り組む地域の未来を創る担い手であるシビック・イノベーターが集うコミュニティを運営しながら、彼らの事業を成長させるための伴走支援や環境整備を行ってきました。
これらの支援体制を更に強化させるための体制を模索した結果、社会解決型の事業に特化する形でリスクマネーの提供を行う「社会的インパクト投資」の地域実装に着手しました。
「社会的インパクト投資」により社会起業家の手がける事業が加速し、また新たに社会的事業に着手をする社会起業家が増える環境を創出することで、持続可能な地域を実現します。
<「社会的インパクト投資」について>
社会的インパクト投資とは、社会課題解決に取り組む企業や領域に投資し、経済的なリターンと社会的なリターンの両立を実現する投資手法のことを指します。
従来、投資は財務的な観点からの「リスク」と「リターン」という2つの軸で価値判断が下されてきましたが、これに「社会的インパクト」という第3の軸が加わることで、事業や活動の成果として生じる社会的・環境的な変化や効果を客観的に評価していくことも目指しています。
国内でゼブラ企業のムーブメントを牽引する(株)ゼブラアンドカンパニーとの共同実証
(株)ゼブラアンドカンパニーとは「Different scale , Different future」をテーマに、誰もが社会課題解決と持続的で健康的な企業経営に挑戦できる「優しく健やかで楽しい社会」を目指し投資と経営支援を行う会社です。投資・経営支援、行政や金融企業との連携、「ゼブラ企業」に関するリサーチと情報発信を通してゼブラ的経営を体系化し、「ゼブラ企業」という概念が全ての企業にインストールされる世界を目指しています。
■公式ホームページ:https://www.zebrasand.co.jp/
<地域の起業家が抱える資金調達の課題>
塩尻のような地域においては、起業家の資金調達に関しても課題を抱えていることが分かってきており、インパクト投資事業にはそれを打破するという目的もあります。
起業や創業が盛んでない地方都市は、事業資金を調達する手段が限られています。都心部のようにエンジェル投資家やVC等のファンドが豊富にあるわけではなく、多くの起業家は事業を進める際、自己資金による再投資か銀行融資を頼ります。その結果、起業家は「自身が理想とする社会や地域」というバックキャストではなく「現状の事業の延長」というフォアキャストの目線が強い中で事業を創っていくことになります。これでは起業家がどれだけ熱い想いを持って事業をスタートさせたとしても、結果として生み出される社会や地域へのインパクトは最大化されないのです。
私たちは地域に多様な資金調達手段を実装することで、社会起業家が想い描く社会や地域の実現可能性を高め、地域の未来を創る人を増やしていきたいと考えます。
ゼブラアンドカンパニーは、「社会性と経済性の両立」にくわえ、金融の多様化を通じて、既存の金融の仕組みでは対象となりづらかった企業に、新たな性質の資金が供給することを目指して活動しています。企業が社会的インパクトと成長を両立するために"思いあるファイナンスプラン"をデザインする新事業「Finance For Purpose」事業なども行っており、こうした同社の知見・経験を本事業でも活用し、実証事業を行っていく予定です。
社会起業家の伴走支援は、自治体自ら運営するインキュベーション施設「スナバ」が担う
[画像2: https://prtimes.jp/i/72283/42/resize/d72283-42-2f17e44b5f389f51dd01-2.jpg ]
「スナバ」は、長野県塩尻市に2018年に設立され、塩尻市及び一般財団法人塩尻市振興公社が連携して運営を行うシビック・イノベーションを創出するための拠点です。スナバは「生きたい地域を、ともに創る」という未来に向けて「人を創る」「事業を創る」「場を創る」ことをミッションに掲げ、未来の地域を創る人や事業の育成を実現すべく、伴走支援や環境整備を行ってきました。
2018年8月のオープンから約4年が経ち、現在約100名(延べ約180名)の会員制のコミュニティを形成し、日々のコワーキングスペースの運営のほか、起業家育成や起業家教育のためのアクセラレータ、企業との新規事業開発プログラムのリビングラボなど3つの機能を持っています。
近年スナバでは徐々に社会的意義と経済的な持続可能性の両立を目指す事業が生まれており、0→1を立ち上げ仮説検証を繰り返しながら、更なる事業拡大を目指すべく法人化する事業も出てきております。
今回の「社会的インパクト投資」につきましても、塩尻市が持つシビック・イノベーション拠点「スナバ」が培ってきた関係資本等を活用しながら、推進していきます。
■シビックイノベーション拠点スナバ
〇facebook:https://www.facebook.com/sunaba.shiojiri
〇ホームページ:https://www.sunaba.org/
担当者コメント
<塩尻市担当者コメント>
三枝大祐(一般財団法人塩尻市振興公社 マネージャー/スナバ運営チーム)
この度は、塩尻市における社会的インパクト投資の仕組みづくりにご協力をいただき、大変嬉しく思っております。
人口減少、少子高齢化という社会現象の中で、私たち塩尻市のような地域が存続していくためには、地域の未来を自らの手で創造していく「人を育てる」ことのできる地域になっていく必要があると考えます。
現在スナバには、地域にインパクトを生み出す事業をつくる起業家が徐々に増えてきています。そしてこれからスタートする社会的インパクト投資の仕組みこそが、そのような起業家や、また起業家が手がける事業が育っていくのに必要なものになると信じています。
地域の未来を作り、人と事業を育てることに関心がある起業家、支援者、投資家の皆様のご連絡をお待ちしております。
<Zebras and Company担当者コメント>
陶山祐司(Zebras and Company 共同創業者 / 代表取締役)
この度、塩尻市・スナバさんと一緒に、新たな社会的インパクト投資の形を切り開いていく機会をいただけましたこと、大変嬉しく思っています。
これまでも、地方自治体が投資家の一人として社会的インパクト投資に関わってファンドの組成を後押しすることはありました。しかし、今回のように、起業家の発掘、伴走支援、投資家とのマッチング、望ましい投資スキームの模索まで行うことはありませんでした。
また、本実証事業では、短期間で急成長を求めるベンチャーキャピタルなど、既存の金融では対象となりにくい起業家への新たな社会的投資の地平を切り開いていくことに取り組んでおり、日本の全ての地域の参考になる先進事例になっていくと考えています。
まず、勉強したい、もっと情報を知りたいというご連絡でも構いません。こうした先進的な取組みを一緒につくりあげていく、数多くの起業家・支援者・投資家の方々からのご連絡をお待ちしています。