ソースポッド、「スパムメール実情レポート」2009年3月版を公開 〜スパムメール過去最高の20,000通、検知率への影響は?〜
[09/04/16]
提供元:PRTIMES
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メールシステム導入コンサルティング及びメール専門情報サイト『SourcePod』を企画・運営する株式会社ソースポッド(本社:東京都台東区、代表取締役社長:山本剛、以下ソースポッド)は、同社のSourcePod Technical Intelligence Lab.(以下、STIL)で実施しているスパム対策製品比較検証環境において、2009年3月(2009年3月1日〜3月31日)の結果及び受信したスパムメールの傾向等をまとめた「スパムメール実情レポート」2009年3月版を発表しました。弊社検証環境に限定した内容となりますが、国内におけるスパム対策製品とスパムメールの現状把握にご活用ください。
■検証環境について
日々送られてくる正常メールとスパムメールを全ての参加スパム対策製品に配送される環境を準備しました。詳細は下記をご覧ください。
http://www.source-pod.com/stil/antispam/
■検証参加製品
・ IronMail
・ Panda GateDefender Performa
・ SPAM WATCHER Appliance
・ Symantec Mail Security 8300シリーズ
・ マトリックススキャンAPEX
■メール及びスパムメールの流量
受信メール通数は、正規メールとスパムメールをあわせて1日に5,000通程を想定している。今回の検証対象期間である2009年3月1日〜3月31日の内訳は、下記となる。(図:受信メール内訳をご参照ください。)
メール総受信数 :212,703通
[内訳]
正常メール : 6,716通
スパムメール :205,987通
■主な比較検証概要データ
下記をご確認ください(会員限定)。
http://www.source-pod.com/stil/antispam/comparison.html
■スパムメールの実情
1)言語
検証環境に送られてくるスパムメールを言語別に分類すると、英語が95.30%、ロシア語が1.93%、日本語が2.64%、残りが中国語、韓国語、ヨーロッパ言語等だった。先月と比べると、英語が増加しており、その分ロシア語と日本語が減少した。(図:言語別スパムメールの割合をご参照ください。)
2)メール形式
multipart形式とtext形式の比率は、英語が6対4、ロシア語が4対6、日本語はほとんどがtext形式であった。先月と比較してロシア語はmultipart形式が増加しており、日本語はtext形式が増加していた。
内容に関しては、英語の場合、URLをクリックさせバイアグラや高級腕時計等の通販サイトへ誘導するものがほとんどであった。今月は、先月以上にバイアグラの通販サイトへ誘導するメールが増加しており、その中でも画像スパムが非常に多かった。ロシア語に関しては、URLから通販サイトへ誘導するものが多かったが、連絡先に電話番号やメールアドレスを使用しているものも増加していた。日本語に関しては、アダルトサイトへの誘導と融資やキャッシング等のスパムがほとんどであったが、バイアグラやコピーブランドの通販サイトへ誘導するメールも増えていた。
3)スパムメール数
先月後半から減少傾向にあったスパムメールだったが、今月は初旬から急増し、1日8,000通を超える日もあった。その後はスパムメール断続的に減少していったが、全体的に通数が増加した影響で、月毎のスパムメール数が200,000通以上と過去最高となった。
4)フィッシングメール
3月のフィッシングメールは、約150通と先月と比べると減少した。内容の多くはオンラインバンクを装ったもので、一部PayPalを装ったものも見られた。
■判定漏れしたスパムメールの傾向
3月2日から4日かけてスパムメールが急増した影響で、検知率が全体的に低下していた。その中でも2製品の検知率が急激に落ち込んだ。これは、増加したスパムメールの多くが同じ内容であったため、この検知の差が結果に表れたと考えられる。検知率が元の水準まで戻るまでの日数も製品により異なる結果となった。(図:3月1〜3月15日における全5製品の検知率推移をご参照ください。)
■誤判定したメールの傾向
1)正常メール
今回は、以下のメールを誤判定した
・社内メール
社内でやり取りされているメールで、本文中には、特にスパム判定されそうな箇所はなかったことから、レピュテーション機能等でスパム判定したと思われる。このメールは、1製品のみで誤検出された。
2)メールマガジン
メールマガジンは、正常メールと比較して誤判定しやすい傾向にあるため、正常メールとは別に集計を行った。その中で最も誤判定が多かったのが、『Biglobe カプライト』の「当たる!楽しい懸賞生活(件名)」だった。1日1通の割合で懸賞に関する情報が送られてくるが、本文には「現金GET」「お小遣いを稼ごう」「キャッシュバック」等の金銭関連の単語が多いのが特徴だ。スパム判定される時期と頻度は製品により異なるが、5製品4製品で十通以上誤判定されていた。
また、様々なサイトを紹介するメールマガジン『百式』が2製品で数通誤判定された他、HTMLのみで構成されている『楽天メールマガジン』が2製品で多く誤判定された。同じ楽天メールでも「楽天オークションニュース」が多くスパム判定されており、ビジネス、エンタテイメント、ライフスタイル等の情報を週1回配信してくれる『ウィークリーまぐまぐ』や『Google アラート』もそれぞれ1製品で誤判定された。
■STILスパム対策製品検証について
STILスパム対策製品比較検証の詳細については下記サイトをご参照ください。
http://www.source-pod.com/stil/antispam/
■メール専門情報サイト『SourcePod』について
メール専門情報専門サイト『SourcePod』については、Webサイトにてご確認ください。
http://www.source-pod.com/
【報道関係者様お問い合わせ先】
株式会社ソースポッド
マーケティング部
担当:滝井
E-Mail: info@source-pod.com
TEL:03-6914-2691