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【SolidWorks】EPDM導入で、「3次元データによる一貫したものづくり」がさらに加速 

大型映像機器から産業・メカトロ機器、電気・電子機器、空調冷熱機器などの製造メーカーである株式会社日本ベネックスにおけるSolidWorks活用事例のご紹介です。

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日本ベネックスは、大型映像機器の設計を完全3次元化して、仕様検討から設計、解析、NCデータ生成に至る「3次元ものづくり」の体制づくりに成功した。さらにSolidWorks Enterprise PDMを導入して、設計データの参照と流用が効率よく正確に行えるようになった。大型映像機器は短納期化の要求が年を追うごとに厳しくなっているが、「3次元で一貫
したものづくり」を実現したことで、今後、効率化やプロセス変革をさらに推し進め、「製造業の従来の常識さえ打ち破る短納期への対応」を実現していくための可能性を手に入れたのである。

■□事例記事全文はこちらから□■
http://www.solidworks.co.jp/sw/successes/customer-story.htm?record=%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%99%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9&id=4821

日本ベネックスは、精密板金加工技術を基盤に、大型映像機器、産業・メカトロ機器、電気・電子機器、空調冷熱機器などを幅広く製造してきた。
「30年以上にわたって、映像機器メーカーと一体になって開発に取り組み、構造設計や製造にさまざまなノウハウを積み上げてきました」と、製造部 部長の永川利雄氏は語る。
この大型映像機器の設計を3次元化する取り組みが本格化したのは、2007年から2008年にかけてのことだ。
「大型映像機器は短納期化の要求が年を追って厳しくなっており、ものづくりの根本的な変革が急務になっていました」と、製造部 技術課 設計グループ 係長の岡本孝治氏は説明する。
SolidWorksを選んだのは、製造現場にアマダのNC加工機を導入していたからだ。SolidWorksであれば、アマダの板金用CAD「SheetWorks」と連携して、一貫作業のもとにNCデータを生成できる。
「NCデータを改めて作るのなら、設計を変革する意味がありません、言い換えると、仕様検討から、設計と解析、さらにはCAMに至るまで、3次元データを一貫して使うにはSolidWorksしかないというのが、わたしたちの思いでした」と永川氏は語る。

同社は現在、SolidWorksを10ライセンス使用している。全社に設計者は8名おり、そのうちの4〜5名が主に大型映像機器設計を担当するが、必要に応じて8名の設計者が分担を変える柔軟な設計体制である。
設計の完全3次元化は、リードタイム短縮につながるさまざまな効果を生んだ。
仕様検討段階では、空間利用を構想しやすくなった。2次元では、断面図をたくさん描かなければならず、仕様を変更するたびにすべての断面図をもれなく修正するのに大変な手間がかかっていたのである。
修正もれがなくなり、干渉チェックはもちろん、設計者自身による構造解析も実施されるため、製造段階に入っての不具合発見が激減。手戻りがなくなった。
そして、設計した3次元モデルは、SheetWorksを介してそのままNCデータとなる。設計者が思い描いたとおりの部品が、加工機から出てくるしくみが確立したのだ。
客先とのやりとりも効率化した。eDrawings ViewerのHTML出力機能を利用して設計データを送ることで、出向いての会議が激減し、意思決定は速くなった。
「自動化、効率化を工夫していけるのも3次元の良いところ。SolidWorksの部品表機能を利用して部品の手配リストを生成するプログラムをExcelのVBAで作ったところ、クリック2回で正確な手配リストを自動作成できるようになりました。以前は6人がかりの作業でしたから、年間約500時間の作業時間短縮です」と岡本氏は言う。

設計3次元化が進展するとともに、データ管理の問題が増大してきた。
「参照と流用を繰り返していると、同じデータがいくつも保存されたり、参照が途切れたりします。また、『間違えて上書きしたので戻してくれ』というミスへの対応だけで、年間60時間をとられていました。フォルダを区別するなどで対応しようとしましたが、ルールを徹底することができませんでした」と岡本氏。
ワークフロー管理も煩雑だった。
2011年4月、日本ベネックスは、SolidWorks Enterprise PDM(以降、EPDM)10ライセンスの導入に踏み切った。
「他のPDM/PLM製品も検討しましたが、CADと一体であることが最も重要だと判断しました。SolidWorksは加工機とつながっている存在であり、PDMシステムの情報も製造現場が自在に活用したい。SolidWorksのバージョンアップと同期がとれることも大切ですし、操作のわかりやすさも大切です」と永川氏。さらに岡本氏は、「使い方を広げていけることこそが3次元の効用。その良さをさらに発展させるPDMのしくみとして、EPDMを選択しました」と強調した。
導入が容易であることも、EPDMの魅力だ。
2011年4月に教育をスタートし、6月にデータベース作りとテスト運用を行い、7月には本格利用が始まった。3次元データだけで約10万ファイル、70GBあり、ほかに技術ドキュメントなども一括登録したにもかかわらず、わずか3カ月の準備期間で本稼働できたのである。
「照査・検認では、年間数万ファイルを手作業で電子捺印を行っていましたが、まったく不要になりました。この部分だけで、300時間の短縮効果です」と岡本氏。設計作業の効率化と合わせると、「EPDM導入による時間短縮効果は400時間以上」と試算する。

■□事例記事全文はこちらから□■
http://www.solidworks.co.jp/sw/successes/customer-story.htm?record=%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%99%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9&id=4821

日本ベネックスでは、SolidWorks Enterprise PDM Viewer(以降、EPDM Viewer)も5ライセンス導入し、営業部門で使っている。
「EPDM Viewerは、CADを操作したことがない人でも、全体を把握したうえで、必要なデータへすぐに行き着くことができます。参照関係もわかるし、部品表も見ることができますから、まさに営業向きのツール」だと岡本氏。
営業担当者は、最終仕様を確認して見積へ反映させたり、客先からの問い合わせへ迅速に対応するために活用しているという。
設計3次元化にEPDMが加わり、まさに「鬼に金棒」の体制が整った日本ベネックスでは、産業機器、制御機器など、大型映像機器以外の製品でも設計3次元化を進めている。
「次のステップでは、設計が確定したら、すべての後作業が同時に始められるようにしていきます。たとえば、ものが目の前に来るまで手がつけられなかった配線作業も変革したい。CADとデータ管理を充実させることにより、『製造業の従来の常識さえ打ち破るほどの短納期化』を行い、他社差別化を強めていきたい」と永川氏は、「3次元で一貫したものづくり」のさらなる進化を目指している。

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【ニュースリリースに関するお問い合わせ】
ソリッドワークス・ジャパン株式会社
マーケティング部・担当 金谷
TEL:03-5442-4005 / E-Mail: Michio.Kanaya@3ds.com



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