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Berryz工房10周年記念舞台 演劇女子部『ミュージカル戦国自衛隊』 本日開幕

半村良の名作『戦国自衛隊』がミュージカルに! 本日 東京・新宿全労済ホールスペースゼロにて開幕

Berryz工房10周年記念舞台 演劇女子部 『ミュージカル戦国自衛隊』が、2014年5月12日(月)、東京・新宿全労済ホールスペースゼロにて開幕した。
本公演は、本来、昨日11日(日)から開幕の予定であったが、主要キャストである、Berryz工房の熊井友理奈がインフルエンザというハプニングで、一日遅れでの開幕となったが、無事、開幕日の午後にゲネプロを終え、開幕した。






『戦国自衛隊』といえば、1979年、千葉真一主演で描かれた映画を思い出す人も多いだろう。
その『戦国自衛隊』がミュージカルに…しかも、出演者は全部女性…という状況は、なかなか想像がつかないかもしれない。
しかし、そんな思いはどこかへ吹き飛んでしまうほど、この名作は、どんな色にも染まるのに、その世界観を失わない稀有な作品なのであるということを、今回のBerryz工房10周年舞台として上演される本作で実感できるのである。
ほぼ原作の通りの舞台設定ではあるが、演じるのはすべて女性…。
そして、この舞台…3年前、今回も主演しているBerryz工房は、同じくアップフロントグループに所属するアイドルグループ、℃-uteとともに女性自衛官としてタイムスリップするという設定で上演している。
ただ、今回は、彼女たち女性アイドルが、男性の役を演じるという形に姿を変わっている。
それが、まさしく、演劇女子部の特長なのである。


ストーリーは以下の通り…。
舞台は、201×年…自衛隊による大規模な演習が行われた。
伊庭曹長をリーダーとする甲斐、斎藤、島田、加納の5人の自衛官は、10式戦車の搬送中、エンジントラブルにより新潟県糸魚川市で足止めとなってしまう。
そこへ襲い掛かる鋭い閃光。
気がつくと5人の自衛官たちは、戦国時代へとタイムスリップしていた。
戸惑いを隠せない隊員たちの前に現れたのは、後に上杉謙信と名乗るようになる長尾景虎。
おりしも、上杉守護代を務める長尾家は、謀反を起こした黒だけと交戦中であった。
歴史は彼らに何をさせようとしているのか…?

とにかく、第一のみどころは、アイドルグループならではの、歌とダンス。
これは、言わずもがな、Berryz工房のファンならずとも、120%以上満足のできるものとなっている。
「それは、できて当然…まさに、いわずもがなでしょ!」
という方々…そして、彼女たちの歌とダンスで満足というファンの人たちをもうならせるのは、彼女たちの表情…特に、リーダーの伊庭曹長を演じている菅谷梨沙子の苦悩を表す表情には注目してほしい。
自衛隊は国を守るためにある…決して、同じ国のもの同士の争いのためにあるのではない…そして、国を守るために持っている銃は、決して人に向けられるべきものではない…と思っている伊庭の心の機微を菅谷は、見事に描き出している。
明るく元気なダンスで魅了するコンサートでの彼女を想像している人…今まで彼女が演劇で見せていた、いかにも女性らしいしなやかなたたずまいとは、180度違う魅力は新たな発見である。

そして、彼女たちの殺陣シーンも圧巻である。
特に、殺陣シーンで見る人を魅了するのは、熊井友理奈。
長尾景虎という名だたる戦国武将ならではの見事な刀裁きを魅せる。

また、いわゆる美人…普段は、こんな美しい女性が世の中にいるのだな…と感じさせるほど女性らしいファッションでも魅せる夏焼雅も、彼女に、こんなボーイッシュ…いや…、むしろたくましさがあったのか、と驚かされる。

須藤茉麻は、ある種、深刻に進むストーリーの中で、少し笑える部分をくれる。彼女のセリフは、「なるほど…!」と思わせてくれる知識をくれる重要な役割…そういうシーンを演じられるのは、数々の舞台で重要な役割を演じてきた彼女にしかできないのではないかと再認識させられる役なのだ。
そう…そういう、ちょっとほっとさせるシーンでのセリフは、何より相手役とのタイミング、いわゆる間合いが重要なので、みんなに気を配れる彼女ならではの役なのだ。

徳永千奈美は、彼女の普段の人柄は、間違いなくこんな素敵な人なのだろうな…と感じさせてくれる重要な人物。
ストーリーに大きく絡む重要な役なので、これ以上は、あえて詳しく書けないのが残念なところ。
でも、彼女が主演した2012年の舞台、『シュガースポット』でもそうだったが、役を自分のキャラクターに近づけて行き、自分以外では役に仕立て上げられる技は、天性のものだろう。

そして、グループではキャプテンの清水佐紀。彼女のシーンは、涙なしでは見られない重要な役。
これまた、ネタばらしになってしまうので、詳しく書けないのが、非常に残念だが、独白部分と、そしてそして…うん…やはり、見る人の楽しみを奪ってしまうので書けないが、とにかく、彼女のシーンは泣けるのだ。


プロデューサーの丹羽多聞アンドリウは、こう語る。
「彼女たちはアイドルである。アイドルは本当に歌とダンスが上手い。その長所をいちばん活かせるなにかと考えたのが、この演劇女子部シリーズだ」と。
丹羽は、演劇女子部の創立にあたって、女性だけの演劇集団といえば、国内では創立100周年を誇る、あの宝塚歌劇団という老舗があり、そんな宝塚歌劇団とアイドルたちとの差別化を、徹底的に考えたのだという。
アイドルとミュージカル俳優との育ち方の違い…、主役(トップ)への昇格システムの違い…、そんなこともとことん考え抜いたという。
そこで出た答えが、この演劇女子部シリーズに生かされている。
宝塚歌劇団より、はるかに若い女性が主役を張る…それには、歌とダンスという彼女たちの強みを全面に押し出すことだという。
その強みを、よりはっきりと出すために、彼は今回、元宝塚歌劇団の五条まいにも出演を頼み、日本初の女性アクロバットカンパニーのG-Rocketsにも、出演を依頼した。
「そんなプロ集団が、それぞれ、プロの仕事を披露する、唯一無二の舞台になっっているはずなので、ぜひ、見てほしい…」と語る。

最後に、この舞台…Berryz工房出演なのに、ももちこと嗣永桃子は…?と思ったあなた…。

そんなあなたに特別情報です。

この舞台、Berryz工房が、新曲「愛はいつも君の中に」を披露するシーンがあるのだが、5月13日(火)と14日(水)の公演には、嗣永桃子も参加した、Berryz工房全員での参加となる。
これもまた、見逃せない展開となるはずである。


また、初日が延期となった、11日(日)の振り替え公演は、18日(日)の18時30分からとなる。


※Berryz工房10周年記念舞台 演劇女子部 『ミュージカル戦国自衛隊』詳細情報

<全公演日程>
・5月12日(月) 1.開演19:00
・5月13日(火) 1.開演19:00
・5月14日(水) 1.開演19:00
・5月15日(木) 1.開演19:00
・5月16日(金) 1.開演19:00
・5月17日(土) 1.開演11:30 / 2.開演15:00 残りわずか! / 3.開演18:30
・5月18日(日) 1.開演11:30 完売! / 2.開演15:00 完売! / 3.開演18:30
※日程によってエンディングが異なります。ご注意下さい。
※ただし、5/18(日)の18時30分は、11日(日)18時30分の振り替え公演です。
※振り替え公演は、11日(日)のチケットをお持ちの方はそのまま使用できます。

<会場>
東京・新宿全労済ホールスペースゼロ

<原作>
半村良

<脚本>
加藤淳也

<演出>
大岩美智子

<出演>
清水佐紀(Berryz工房)/徳永千奈美(Berryz工房)/須藤茉麻(Berryz工房)/
夏焼雅(Berryz工房)/熊井友理奈(Berryz工房)/菅谷梨沙子(Berryz工房)
村上東奈/五条まい/室伏摩耶/半澤友美/隅田佐知子/松林篤美/肥田野好美
※出演者は変更になる場合があります。
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