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「葛花の抗男性ホルモン作用を介した育毛作用」を発見

近畿大学との共同研究成果発表
「葛花の抗男性ホルモン作用を介した育毛作用」を発見
〜日本生薬学会第57回年会にて発表いたします〜


株式会社 毛髪クリニック リーブ21(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:岡村勝正、以下リーブ21)は、2008年9月より、「新規育毛素材の探索」をテーマに近畿大学薬学部創薬科学科薬用資源学研究室(大阪府東大阪市、主宰:松田秀秋)と共同研究を行ない、このたび、「葛花(*1)の抗男性ホルモン作用を介した育毛作用」を発見しました。この研究成果を、9月25日(土)日本生薬学会(*2)にて発表いたします。 
*なお、本成果を「テストステロン5α-リダクターゼ阻害剤」として特許出願しました。

リーブ21では、「毛髪」、「発毛」をテーマとした産学共同研究を2003年より行なっております。安全な新規育毛素材探索を目指して研究に取り組み、このたび、初めて葛花に5α-リダクターゼ(*3)の阻害作用があることを見出しました。リーブ21では、本有効成分を今後の商品開発に応用し、2年後の実用化を目指します。薄毛・脱毛に悩まれる方々に幅広くご利用いただけることが期待されます。
また、今後も大学との共同研究、自社研究所での研究を通じて、毛髪のメカニズムを解明し、脱毛の根本的な解決を目指します。

【 研究概要 】
「男性型脱毛」の原因である5α-リダクターゼの阻害作用が期待される生薬・漢方に着目し、探索を行ないました。
先ず、女性ホルモン様作用を有する生薬・漢方を対象にスクリーニングを行い、更に男性ホルモン(テストステロン)を処置したマウスにおいて、毛成長障害の抑制効果を確認するとともに、その生薬に含まれる有効成分の探索を行ないました。
結果は、クズの花を基原とする葛花50%エタノール抽出エキスに強い5α-リダクターゼ阻害作用が認められ(*4)、 更にマウスを用いた試験において毛成長障害を抑制させる作用も認められました。(*5)

*1【 葛花(かっか) 】
マメ科のクズ(Pueraria lobata)の花を基原とする漢薬であり、古くから二日酔いの症状の予防・緩和に用いられてきました。その乾燥根は葛根(かっこん)と称され、風邪引きに汎用される葛根湯に配剤されています。                                                                   
*2【 日本生薬学会概要 】
漢方薬や生薬に関連する事業を行なう大学や企業の研究発表、知識の交換ならびに会員相互間及び関連学協会との連絡提携の場となり、生薬学に関する学術の進歩及び普及をはかることを目的とした学会です。

*3【 5α-リダクターゼ 】
男性ホルモン(テストステロン)と結び付き、5α-ジヒドロテストステロン(DHT)に変換する還元酵素。5α-ジヒドロテストステロン(DHT)は、毛周期(ヘアサイクル)に異常を引き起こし、脱毛を誘発する原因となります。


*4【 葛花エキスおよび葛根エキスの5α-リダクターゼ阻害作用 】
(被検体)コントロール(50%エタノール)
濃度:-,阻害率(%):-
(被検体)葛花エキス 
濃度:50(ug/mL),阻害率(%):8.4 *
濃度:200(ug/mL),阻害率(%):25.8 **
濃度:500(ug/mL),阻害率(%):50.9 **
(被検体)葛根エキス       
濃度:50(ug/mL),阻害率(%):3.0
濃度:200(ug/mL),阻害率(%):4.5
濃度:500(ug/mL),阻害率(%):6.9
*各試験は3連で行い、コントロールに対する有意差は*:p
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