【SolidWorks】日本のものづくりを支える人材をSolidWorksで育成 CAD操作から「ものづくりの考え方」へ至る総合教育に成功
[12/02/27]
提供元:PRTIMES
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中央工科デザイン専門学校は、日本のものづくりを支える「若きプロフェッショナル」の育成を目指して、3次元CAD教育に力を入れている中央工科デザイン専門学校におけるSolidWorksの活用事例のご紹介です。
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群馬県前橋市の中央工科デザイン専門学校のメカトロニクス学科 3DCAD技術者コースでは、教育ツールとしてSolidWorksを採用したことで、CAD操作習得に多大な時間を奪われることなく、3次元モデリングから、解析、ものづくりの考え方まで総合的な教育を行うことに成功した。2年間の教育によって、3次元CAD利用技術者試験1級の資格とともに、「3次元モデリングのDNA」を身につけた同校卒業生たちは、企業の第一線で活躍しながら、明日のものづくりをしっかりと支えていく。
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http://www.solidworks.co.jp/sw/successes/customer-story.htm?record=%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%B7%A5%E7%A7%91%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AD%A6%E6%A0%A1&id=4864
1998年に設立された中央工科デザイン専門学校は、全校コンセプトとして「創る 造る 作る」(Creation Product Making)を掲げ、多様な角度からものづくり教育に取り組んでいる。学科は、デジタルデザイン学科、メカトロニクス学科、テクニカルエンジニア学科の3学科。実践的な教育が特徴であり、全卒業生に対する就職率97.2%を誇る。
「当校は、2005年、『ものづくり』という全学コンセプトを打ち出して、学科・コースを再編成し3DCADを導入、2008年からはメカトロニクス学科に3DCAD技術者コースを新設しました」と、教務部 統括部長の五十部(いそべ)昌克先生は紹介する。
2005年当時の話だが、ものづくりを主眼にして機械系デザインへ注力することになり、多くの企業にヒアリングしたところ、欲しい人材は「3DCAD技術者」であり、「3DCAD技術者なら何人でもほしい」という答えを多数得た。
そこで、3DCAD技術者コースを新設することを決断。教育ツールとなる3次元CAD選びが始まった。
評価項目としては、「価格」、「企業での普及率」と「将来性」、「操作性」を重視した。
「専門学校は全員にしっかりした技術を身につけさせることが大切ですから、1人1台環境が必須。その視点で見たとき、ハイエンド3次元CADは高価すぎますし、パソコン環境の整備にも多大なコストがかかります。そこでミッドレンジ製品に目を向けると、企業で最も多く使われており、操作性もよいのが、SolidWorksでした」(五十部先生)。
非常勤講師として教師陣に加わった木村昇先生も、SolidWorksを高く評価する。
「SolidWorksは、開発の構想段階からWindowsとの親和性の高さを追求しており、これが操作性のよさとして表れています。パラメータ設定も楽なので、学生にはとっつきやすい。SolidWorksなら、操作教育に多大な時間をとられることなく、3次元設計やものづくりの考え方を教えるほうへ時間を確保することができるのです。つまりCADの操作に習熟するだけではなく、『3次元モデリングのDNA』を持った人材を育成できるのです」と語る。
さらに五十部先生は、「SolidWorksは『クセが少ない』のも魅力だという。ある卒業生が就職した企業ではCATIAを使っていましたが、1週間で使えるようになって周囲を驚かせました。」と語る。
現在では、CAD室の21ライセンスを中心に、合計36ライセンスをさまざまな形で活用している。
2年制のメカトロニクス学科には、総勢20名が所属している。
カリキュラムは、1年生では、社団法人コンピュータソフトウエア協会が主催するCAD利用技術者試験制度を活用して、2次元および3次元CADの2級、1級(準1級)取得を目標としながら、設計の基礎知識を広範囲に身につける。卒業研究は、主にSolidWorksを活用して機械系設計に取り組む。
例えば、2〜3人でグループを作り、ロボットや飛行機などのプラモデルを買ってきて、部品を計測し、SolidWorksに入力して設計するのだ。その際、プラモデルは実物を縮小したものだが、SolidWorks上では実物大の設計を行う。実物大にすれば誤差が出て干渉なども生じるので、それはなぜか、どこをどう直せばよいのか、どうすれば動くようになるのかを、学生自身に考えさせるのである。また、グループでテーマを相談して決めることから始まり、締め切りに間に合うようなスケジュールの立て方、仕事の分担、コミュニケーション力など、さまざまなノウハウを学ぶ。
昨年は、オリジナルの電気自動車設計をテーマに据えて、実物大で動くものを木工で作り上げたグループもあった。
「電気自動車を作りたいと相談されて、『お金をかけずに作る方法を考えてごらん』とアドバイスしたら、ホームセンターへ行って木材を買ってきたのには驚きました。苦労していましたが、最後には、人間の重量を支えて動くものをちゃんと作り上げました」と五十部先生は目を細める。
「ものづくりが目的だと、ホームセンターへ行っても、木材やネジ・金具などの部材を選ぶ目の色が違います。予算が限られているので、コストをかける部分とかけない部分を自分たちで厳しく切り分けていました。最後には学生のほうから、『低コスト、短納期、高品質を意識したものづくりを学べました』と言ってくれて、うれしかったですね」と木村先生は語る。
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2011年、中央工科デザイン専門学校は、「3DCADモデリングコンテスト」を創始した。同校学生のみならず、県内外の高校・高専・専門学校の生徒・学生に広く門戸を開き、SolidWorksをはじめとする3次元CADで設計した作品を総合的に評価するコンテストをスタートさせたのである。
発案したのは、コンテストという目標があると生徒の士気が上がり、技術も大きく伸びるからだ。一般の高校生、高校の先生に、3次元CADをもっと周知してもらうために、イベントとして盛り上げたいという思いもある。
第1回は、「楽しいオフィス機器」をテーマに、6月30日から9月2日の約2カ月間を応募期間として実施。筆立て、椅子、電気スタンド、カッター、USBブロックなど、内外から40作品の応募を得た。
「幅広い高校生からの作品を募りたかったので、広報に苦労しました。また、挑戦したくてもSolidWorksを持っていない学校もあります。そこで、夏休みには、当校以外の高校生を対象に、無料の『3DCAD体験講座』を開催しました」と五十部先生。
作品は、3次元モデルとしての完成度、デザイン性、機能性、独創性のほか、実際に製造可能かなど、多面的な角度から評価し、総合的に優れた作品を表彰した。
「思った以上によい作品がたくさん寄せられました。また、夏休みにも自主的にCAD室へ通い、真剣に取り組む学生たちの姿には驚かされました」と木村先生は振り返る。
中央工科デザイン専門学校は今後も、「いま社会から求められている技術」および「これからのものづくりの中核となる3次元設計の考え方」を学生たちに確実に身につけてもらうために、さまざまなSolidWorks活用へチャレンジしていく方針である。
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