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Spacechips社のAI1トランスポンダ・ボード、Vicorの放射線耐性をもつDC-DCコンバータを採用
[25/12/17]
提供元：PRTIMES
提供元：PRTIMES
AI搭載人工衛星アプリケーションを支える、高電力密度のDC-DCコンバータ
※ 本リリースは、2025年12月6日（米国東部時間）に発表されました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88019/46/88019-46-2fcae61aff1eefc8077e3dd3784aebcc-2592x1728.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Vicor Corporation（本社：米国マサチューセッツ州、CEO: Patrizio Vinciarelli、NASDAQ上場：VICR、以下Vicor）は、Spacechip社（本社：英国、以下Spacechips）が、同社のAI1トランスポンダ・ボードに、Vicorの電源モジュールを採用したと発表しました。
5年から10年に及ぶ長期ミッションを実現するため、高度な演算能力と高い信頼性・堅牢性を備えるオンボードプロセッサシステムを搭載した小型人工衛星への需要が高まっています。これにより、最新のウルトラディープサブミクロンFPGAやASIC、その電力供給ネットワークの限界が押し広げられています。これらの高性能プロセッサは、低電圧・大電流という厳しい電源要件を持つ上、宇宙空間における温度管理や放射線対策も加わるので、システム設計はさらに複雑化しています。
こうした状況を受けて、Spacechipは ACAP (Adaptive Compute Acceleration Platform適応型演算アクセラレーションプラットフォーム) AIアクセラレータを搭載した小型オンボードプロセッサカード、AI1トランスポンダを発表しました。このスマートで再構成が可能な送信・受信機は、最大133TOPS（毎秒133兆回の演算） という高い性能をもつので、地球観測、宇宙空間での保守・組立・製造（ISAM）、電気信号の傍受（SIGINT） 、情報・監視・偵察（ISR）、通信分野で新らしいアプリケーションを可能になります 。これにより、リアルタイムかつ自律的なコンピューティングが実現するとともに、長期ミッションの完遂に求められる高い信頼性と耐久性も確保できます。
ほとんどの人工衛星は、リアルタイム処理のために取得した全データを地上にダウンロードするのに十分な無線周波数帯域を持ちません」とSpacechipsのCEOラジャン・ベディ博士は述べています。「代わりのソリューションは、軌道上で処理を完結させ、AIによる分析結果のみを地上にダウンリンクする方法です。」
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88019/46/88019-46-b64da6222634a6ff77072cb6d8c2daf7-1296x864.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
SpacechipsのAI1プロセッサを搭載した軌道上AIにより、森林火災、火山活動、産業事故などが引き起こす温度異常の検知が可能になります。これにより、非常事態発生時に最も影響を受けやすい火災多発地域を、迅速かつ的確に判断することができます。（出典：Business Insider、画像提供：Maxar）
- 宇宙デブリを追跡し、重大な衝突事故を回避
- ミッションに不可欠な衛星システムの健全性を監視
- 悪天候パターンの検出
- 農作物の生産に重要な降雨データの報告
こうした背景から、SpacechipsはVicorと提携し、高電力密度の電源モジュールを用いたVicorのファクトライズド・パワー・アーキテクチャ（FPA）を、SpacechipsのAI1トランスポンダボードに組み込みました。
FPAでは、DC-DC変換を機能毎に独立したモジュールに分割して、電力供給システムを組み立てます。Vicorの放射線耐性のモジュールは次の機能構成です。バスコンバータモジュール（BCM）は絶縁機能と28Vへの降圧、プレレギュレータモジュール（PRM）は電圧調整をして、後段の電圧変換モジュール（VTM）またはカレントマルチプライヤと組合わせることで、28V DCを0.8Vへと変換します。
ベディ氏によれば、Vicorのソリューションの価値は、極めて小型で高電力密度である点です。そのためサイズと重量の削減ができ、高効率でフレキシブルな設計が可能で、特にハイパフォーマンスコンピューティングのアプリケーションにおいては、より高い電力密度が得られます。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88019/46/88019-46-65ebbc0ff441dd31ae0f9608f7198809-2592x1728.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Vicorのファクトライズド・パワー・アーキテクチャ(FPA(TM)) では、DC-DC変換を機能毎に独立したモジュールに分割します。バスコンバータモジュールBCM(R)で絶縁を行い、レギュレータPRM(TM)で電圧調整を、カレントマルチプライヤVTM(TM)でDC変換を行います。これにより、高効率でフレキシブル、高電力密度の電力供給が可能で、特にハイパフォーマンスコンピューティングのアプリケーションで大きな効果が得られます。
VicorのFPA電力供給システムを採用することで、通信トラフィックの状況に応じて、使用するRF周波数帯、チャネル管理、変調方式、通信規格を自律的に変更しながらリアルタイムのオンボード処理を行うことが可能になります。さらに、Vicorのコンバータモジュールは電力変換部が二重化されています。フォルトトレランスが求められる宇宙用途向けに、冗長構成の電力変換部は各々100％の負荷を取ることができます。
「VicorのFPAによるソリューションは、きわめて小さいサイズに納まり、とても洗練されて効率が良い」とベディ氏は述べています。「市場のあらゆる製品と比べて、まさに桁違いに優れている。」
SpacechipsとVicorは、軌道上で運用する、最も電力密度が高く信頼性の高いプロセッサ・ボードの設計に共同で取り組みました。AI1ボードは、放射線耐性、堅牢性を備えており小型です。これは電力処理の新たな標準を確立し、ニュースペース 向けの次世代のコンピューティングとアプリケーションの設計を可能にします。
■ Spacechipsの新しい大容量トランスポンダのさらに詳しい情報はこちら：
https://www.vicorpower.com/ja-jp/resource-library/case-studies/spacechips
詳しくは、Vicorウェブサイト： www.vicorpower.com/ja-jp をご参照ください。
Vicor、BCM(R)、PRM(TM)、VTM(TM)は、Vicor Corporationの登録商標です。
Vicor KK ソーシャルメディア
X (旧Twitter) - @VicorKK
※ 本リリースは、2025年12月6日（米国東部時間）に発表されました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88019/46/88019-46-2fcae61aff1eefc8077e3dd3784aebcc-2592x1728.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Vicor Corporation（本社：米国マサチューセッツ州、CEO: Patrizio Vinciarelli、NASDAQ上場：VICR、以下Vicor）は、Spacechip社（本社：英国、以下Spacechips）が、同社のAI1トランスポンダ・ボードに、Vicorの電源モジュールを採用したと発表しました。
5年から10年に及ぶ長期ミッションを実現するため、高度な演算能力と高い信頼性・堅牢性を備えるオンボードプロセッサシステムを搭載した小型人工衛星への需要が高まっています。これにより、最新のウルトラディープサブミクロンFPGAやASIC、その電力供給ネットワークの限界が押し広げられています。これらの高性能プロセッサは、低電圧・大電流という厳しい電源要件を持つ上、宇宙空間における温度管理や放射線対策も加わるので、システム設計はさらに複雑化しています。
こうした状況を受けて、Spacechipは ACAP (Adaptive Compute Acceleration Platform適応型演算アクセラレーションプラットフォーム) AIアクセラレータを搭載した小型オンボードプロセッサカード、AI1トランスポンダを発表しました。このスマートで再構成が可能な送信・受信機は、最大133TOPS（毎秒133兆回の演算） という高い性能をもつので、地球観測、宇宙空間での保守・組立・製造（ISAM）、電気信号の傍受（SIGINT） 、情報・監視・偵察（ISR）、通信分野で新らしいアプリケーションを可能になります 。これにより、リアルタイムかつ自律的なコンピューティングが実現するとともに、長期ミッションの完遂に求められる高い信頼性と耐久性も確保できます。
ほとんどの人工衛星は、リアルタイム処理のために取得した全データを地上にダウンロードするのに十分な無線周波数帯域を持ちません」とSpacechipsのCEOラジャン・ベディ博士は述べています。「代わりのソリューションは、軌道上で処理を完結させ、AIによる分析結果のみを地上にダウンリンクする方法です。」
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88019/46/88019-46-b64da6222634a6ff77072cb6d8c2daf7-1296x864.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
SpacechipsのAI1プロセッサを搭載した軌道上AIにより、森林火災、火山活動、産業事故などが引き起こす温度異常の検知が可能になります。これにより、非常事態発生時に最も影響を受けやすい火災多発地域を、迅速かつ的確に判断することができます。（出典：Business Insider、画像提供：Maxar）
処理能力の飛躍的向上により、宇宙空間と地上で革新的アプリケーションが実現
現在の低軌道（LEO）観測衛星では、特定の地域に対して見通し内(LOS)の直接通信 が確立できるのは、10分に1回程度 です。もし衛星がAIアルゴリズムによってこうした通信の死角を補完できれば、地上と直接通信できない状況でも非常事態発生時に、より迅速で的確な判断を下すことが可能になります。Spacechipsは、こうした高性能のAI演算エンジンを活用した軌道上AIによって、地上と宇宙のさまざまな問題に対処することを可能にしています：- 宇宙デブリを追跡し、重大な衝突事故を回避
- ミッションに不可欠な衛星システムの健全性を監視
- 悪天候パターンの検出
- 農作物の生産に重要な降雨データの報告
Vicorのファクトライズド・パワー・アーキテクチャで実現する、大電流・低電圧の電力供給
宇宙は制約の多い運用環境であり、AI搭載のコンピューティングには高精度の電源管理が不可欠です。さまざまな種類の人工衛星を必要とするミッションの数・規模・種類が増えており、十分な電力を確保するために何らかの形で太陽光発電への依存が高まっているため、その必要性はいっそう増しています。こうした背景から、SpacechipsはVicorと提携し、高電力密度の電源モジュールを用いたVicorのファクトライズド・パワー・アーキテクチャ（FPA）を、SpacechipsのAI1トランスポンダボードに組み込みました。
FPAでは、DC-DC変換を機能毎に独立したモジュールに分割して、電力供給システムを組み立てます。Vicorの放射線耐性のモジュールは次の機能構成です。バスコンバータモジュール（BCM）は絶縁機能と28Vへの降圧、プレレギュレータモジュール（PRM）は電圧調整をして、後段の電圧変換モジュール（VTM）またはカレントマルチプライヤと組合わせることで、28V DCを0.8Vへと変換します。
ベディ氏によれば、Vicorのソリューションの価値は、極めて小型で高電力密度である点です。そのためサイズと重量の削減ができ、高効率でフレキシブルな設計が可能で、特にハイパフォーマンスコンピューティングのアプリケーションにおいては、より高い電力密度が得られます。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/88019/46/88019-46-65ebbc0ff441dd31ae0f9608f7198809-2592x1728.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Vicorのファクトライズド・パワー・アーキテクチャ(FPA(TM)) では、DC-DC変換を機能毎に独立したモジュールに分割します。バスコンバータモジュールBCM(R)で絶縁を行い、レギュレータPRM(TM)で電圧調整を、カレントマルチプライヤVTM(TM)でDC変換を行います。これにより、高効率でフレキシブル、高電力密度の電力供給が可能で、特にハイパフォーマンスコンピューティングのアプリケーションで大きな効果が得られます。
VicorのFPA電力供給システムを採用することで、通信トラフィックの状況に応じて、使用するRF周波数帯、チャネル管理、変調方式、通信規格を自律的に変更しながらリアルタイムのオンボード処理を行うことが可能になります。さらに、Vicorのコンバータモジュールは電力変換部が二重化されています。フォルトトレランスが求められる宇宙用途向けに、冗長構成の電力変換部は各々100％の負荷を取ることができます。
「VicorのFPAによるソリューションは、きわめて小さいサイズに納まり、とても洗練されて効率が良い」とベディ氏は述べています。「市場のあらゆる製品と比べて、まさに桁違いに優れている。」
SpacechipsとVicorは、軌道上で運用する、最も電力密度が高く信頼性の高いプロセッサ・ボードの設計に共同で取り組みました。AI1ボードは、放射線耐性、堅牢性を備えており小型です。これは電力処理の新たな標準を確立し、ニュースペース 向けの次世代のコンピューティングとアプリケーションの設計を可能にします。
■ Spacechipsの新しい大容量トランスポンダのさらに詳しい情報はこちら：
https://www.vicorpower.com/ja-jp/resource-library/case-studies/spacechips
Vicor について
Vicorは高性能電源モジュールのリーディングカンパニーです。電力源から負荷点まで高い電力密度と高効率を実現する電力供給ネットワークを、モジュールで構成する電源システムソリューションによって実現し、お客様の技術革新に貢献しています。配電アーキテクチャ、電力変換技術、パッケージ技術を、長年にわたり進化させることで、Vicorの電源モジュールは、電力密度、効率、電力容量の向上を続けてきました。Vicor は、ハイパフォーマンスコンピューティング、産業機器、自動車、航空宇宙・防衛などのお客様に製品を供給しており、要件の厳しい産業分野で、電源モジュールの設計、開発、製造を40 年以上続けています。詳しくは、Vicorウェブサイト： www.vicorpower.com/ja-jp をご参照ください。
Vicor、BCM(R)、PRM(TM)、VTM(TM)は、Vicor Corporationの登録商標です。
Vicor KK ソーシャルメディア
X (旧Twitter) - @VicorKK
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