資生堂、数理モデルによる先進的な皮膚研究を推進 〜痒み、皮膚老化、肌あれのメカニズムの解明と根本的治療法確立に向けて〜
[13/06/28]
提供元:PRTIMES
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国家レベルで進める戦略的創造研究推進事業“CREST 研究”にて
皮膚科学において、バリア機能低下を伴う「アトピー性皮膚炎・老人性乾皮症などの痒み」「敏感肌」「表皮の老化」などの発症メカニズムや、「バリア機能の回復過程」のメカニズムは未だに不明な点が多く、そのため根本的な治療法も確立されていません。
資生堂は、この大きな問題解決に向けて、国家レベルで進める戦略的創造研究推進事業「独立行政法人科学技術振興機構(以下、JST)のプロジェクト CREST 研究(以下、CREST 研究)」に参画し、皮膚科学領域でこれまで試みられていない、皮膚科学と数理モデル・コンピューターシミュレーションを融合させた先進の皮膚研究を2010年10月より進め、メカニズムの解明と根本治療法の確立を目指しています。研究成果については、適宜、医薬領域を中心として応用していきます。
【CREST 研究について】
(1)CREST 研究とは
JST の CREST 研究は、わが国の社会的・経済的ニーズの実現に向けた文部科学省が定めた戦略目標に対して、JST が研究領域を設定しインパクトの大きなイノベーションシーズを創出するためのチーム型研究です。CREST 研究の代表的な例としては、山中伸弥京都大学教授の「iPS 細胞の確立」があります。
資生堂が参画している CREST 研究の研究領域は、「数学と諸分野の協働によるブレークスルーの探索」です。数学領域の研究者が、医学、生物学、経済学など他分野の研究者と共同研究を行なうことで、それぞれの分野で解決が困難であった問題に数学的手段を導入し、問題を解決することを目的としています。
(2)資生堂が参画している研究チームの課題と研究体制
資生堂が参画している研究チームは、「皮膚科学で未だ不明のメカニズムを解明し、根本治療法を確立する」という研究課題を、皮膚科学と数理モデル・コンピューターシミュレーションを融合させ、従来とは全く異なる観点から課題解決を図るべく、北海道大学電子科学研究所 長山雅晴教授を研究リーダーとして CREST 研究に応募し採択されました※。
資生堂が参画している CREST 研究は、数理チーム(代表:長山雅晴 北海道大学教授)と皮膚生理チーム(代表:傳田光洋 資生堂リサーチセンター 新領域研究センター エキスパートサイエンティスト)から構成されています。皮膚生理チームは、細胞培養系、美容手術で得られたヒト皮膚組織培養系などを用いた研究を進め、そこで得られた知見を数理チームに託します。数理チームは、その知見を元に数理モデルを構築し、シミュレーションを行ないます。シミュレーションの結果は双方のチームで確認し、そのモデルの妥当性を検証しています。
■ 本CREST研究の概要については、資生堂WEBサイト内Pick Up Technology「世界は数式でできている」をご覧下さい。
http://group.shiseido.co.jp/technology/detail/23.html?rt_pr=tr047
■ 参考図書「皮膚感覚と人間のこころ」傳田光洋 新潮選書
※本 CREST 研究について
・ 戦略目標:社会的ニーズの高い課題の解決へ向けた数学/数理学研究によるブレークスルーの探索(幅広い科学技術の研究分野との協働を軸として)
・ 研究領域:数学と諸分野の協働によるブレークスルーの探索
・ 研究課題(採択された研究テーマ名):生理学と協働した数理科学による皮膚疾患機構の解明
・ 研究リーダー:北海道大学電子科学研究所 長山雅晴教授
・ 研究課題の概要:
皮膚表面にある角層はバリア機能と呼ばれる人体にとって非常に重要な機能を担っており、多くの皮膚疾患ではこのバリア機能の低下が見られます。生理学との協働により「実験検証に耐えうる皮膚ダイナミクスモデル」を構築することによって、生理学実験と数理科学の両面から皮膚バリア機能の仕組みを解明し、バリア機能低下を伴う皮膚疾患の発病機構の解明とその病態改善法の提案を行うことを目指します。
・ 研究期間と研究費:2010 年 10 月〜2016 年 3 月、2.2 億円(予定)。
ホームページ 「生理学と協働した数理科学による皮膚疾患機構の解明」
http://www.math.jst.go.jp/ja/scientists/teamnagayama/index.html
【詳細・リリース】
http://group.shiseido.co.jp/releimg/2168-j.pdf?rt_pr=tr047
【動画「世界は数式でできている」】
http://group.shiseido.co.jp/technology/detail/23.html?rt_pr=tr047
皮膚科学において、バリア機能低下を伴う「アトピー性皮膚炎・老人性乾皮症などの痒み」「敏感肌」「表皮の老化」などの発症メカニズムや、「バリア機能の回復過程」のメカニズムは未だに不明な点が多く、そのため根本的な治療法も確立されていません。
資生堂は、この大きな問題解決に向けて、国家レベルで進める戦略的創造研究推進事業「独立行政法人科学技術振興機構(以下、JST)のプロジェクト CREST 研究(以下、CREST 研究)」に参画し、皮膚科学領域でこれまで試みられていない、皮膚科学と数理モデル・コンピューターシミュレーションを融合させた先進の皮膚研究を2010年10月より進め、メカニズムの解明と根本治療法の確立を目指しています。研究成果については、適宜、医薬領域を中心として応用していきます。
【CREST 研究について】
(1)CREST 研究とは
JST の CREST 研究は、わが国の社会的・経済的ニーズの実現に向けた文部科学省が定めた戦略目標に対して、JST が研究領域を設定しインパクトの大きなイノベーションシーズを創出するためのチーム型研究です。CREST 研究の代表的な例としては、山中伸弥京都大学教授の「iPS 細胞の確立」があります。
資生堂が参画している CREST 研究の研究領域は、「数学と諸分野の協働によるブレークスルーの探索」です。数学領域の研究者が、医学、生物学、経済学など他分野の研究者と共同研究を行なうことで、それぞれの分野で解決が困難であった問題に数学的手段を導入し、問題を解決することを目的としています。
(2)資生堂が参画している研究チームの課題と研究体制
資生堂が参画している研究チームは、「皮膚科学で未だ不明のメカニズムを解明し、根本治療法を確立する」という研究課題を、皮膚科学と数理モデル・コンピューターシミュレーションを融合させ、従来とは全く異なる観点から課題解決を図るべく、北海道大学電子科学研究所 長山雅晴教授を研究リーダーとして CREST 研究に応募し採択されました※。
資生堂が参画している CREST 研究は、数理チーム(代表:長山雅晴 北海道大学教授)と皮膚生理チーム(代表:傳田光洋 資生堂リサーチセンター 新領域研究センター エキスパートサイエンティスト)から構成されています。皮膚生理チームは、細胞培養系、美容手術で得られたヒト皮膚組織培養系などを用いた研究を進め、そこで得られた知見を数理チームに託します。数理チームは、その知見を元に数理モデルを構築し、シミュレーションを行ないます。シミュレーションの結果は双方のチームで確認し、そのモデルの妥当性を検証しています。
■ 本CREST研究の概要については、資生堂WEBサイト内Pick Up Technology「世界は数式でできている」をご覧下さい。
http://group.shiseido.co.jp/technology/detail/23.html?rt_pr=tr047
■ 参考図書「皮膚感覚と人間のこころ」傳田光洋 新潮選書
※本 CREST 研究について
・ 戦略目標:社会的ニーズの高い課題の解決へ向けた数学/数理学研究によるブレークスルーの探索(幅広い科学技術の研究分野との協働を軸として)
・ 研究領域:数学と諸分野の協働によるブレークスルーの探索
・ 研究課題(採択された研究テーマ名):生理学と協働した数理科学による皮膚疾患機構の解明
・ 研究リーダー:北海道大学電子科学研究所 長山雅晴教授
・ 研究課題の概要:
皮膚表面にある角層はバリア機能と呼ばれる人体にとって非常に重要な機能を担っており、多くの皮膚疾患ではこのバリア機能の低下が見られます。生理学との協働により「実験検証に耐えうる皮膚ダイナミクスモデル」を構築することによって、生理学実験と数理科学の両面から皮膚バリア機能の仕組みを解明し、バリア機能低下を伴う皮膚疾患の発病機構の解明とその病態改善法の提案を行うことを目指します。
・ 研究期間と研究費:2010 年 10 月〜2016 年 3 月、2.2 億円(予定)。
ホームページ 「生理学と協働した数理科学による皮膚疾患機構の解明」
http://www.math.jst.go.jp/ja/scientists/teamnagayama/index.html
【詳細・リリース】
http://group.shiseido.co.jp/releimg/2168-j.pdf?rt_pr=tr047
【動画「世界は数式でできている」】
http://group.shiseido.co.jp/technology/detail/23.html?rt_pr=tr047