Seagate、30TBを超える画期的なハードディスク・ドライブが、ストレージ業界における変曲点となる大容量化を実現
[24/01/28]
提供元:PRTIMES
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ハイパースケールのデータセンターが、プラッタあたり3TB超という前例のない記録密度を実現する新しいMozaic 3+プラットフォームの採用を主導
[画像: https://prtimes.jp/i/45648/48/resize/d45648-48-381b0364c7f2301a2e88-0.png ]
本プレスリリースはSeagate Technologyが2024年1月17日発表したプレスリリースの抄訳版です。
カリフォルニア州フリーモント、2024年1月17日- 持続可能な大容量データ・ストレージ・ソリューションの世界的リーダーであるSeagate(R) Technology Holdings plc (NASDAQ: STX) は本日、ストレージ業界の新時代を示すマイルストーンを発表しました。
Seagateは、同社の先駆的なHAMR(熱補助型磁気記録)技術を搭載したMozaic 3+(TM)ハードディスク・ドライブ・プラットフォームを発表しました。この発表により、プラッタ当たり3TB超という比類ない記録密度が実現し、今後数年間でプラッタ当たり4TB超および5TB超を達成するロードマップが示されました。
Mozaic 3+プラットフォームは、Seagateのフラッグシップ製品であるExos(R) 製品に提供されており、新たに発表された30TBを超える業界最高水準の容量を備えています。Exos 30TB+の製品は今四半期において、ハイパースケール・クラウドの顧客向けに大量出荷されます。
プラッタに保存できるビット数を増やすSeagateの記録密度に関するイノベーションは、業界に共通して抱える課題の解決に貢献します。Mozaic 3+は、これまで以上に多くのデータを同じフロア・スペースに保存することを可能にします。例えば、従来の垂直磁気記録方式(PMR)の16TBのドライブ(大規模データセンターにおける平均的な容量 )からExos 30TB Mozaic 3+ テクノロジー・ドライブにアップグレードをした場合、同じ設置面積にも関わらず実質的には2倍の容量を実現することができます。
このプラットフォームは、PMRハードディスク・ドライブとほぼ同じ材料を使用しながら、容量を大幅に増やすことができるため、データセンターは、テラバイトあたりの消費電力を40%改善するなど、ストレージの取得コストと運用コストを大幅に削減することができます。また、Mozaic 3+は、テラバイトあたりの内包二酸化炭素(エンボディドカーボン)量を55%削減(30TBのMozaic 3+ドライブと従来の16TBのPMRドライブを比較した場合)することで、大規模データセンターの最優先事項である持続可能性の目標達成にも貢献します。
Seagateは、今四半期末までにMozaic 3+の認定を完了し量産体制に移行する見込みのデータセンターの顧客からの強い需要を受けています。ある大手クラウド・サービス・プロバイダは、Seagateが提供するドライブにおいてMozaic 3+を増やすことに注力しており、Seagateの技術に対する信頼を示されています。
Seagateの最高経営責任者(CEO)であるデイブ・モズレー(Dave Mosley)は次のように述べています。「Seagateは、プラッタ当たり3TBを実現する記録密度の技術を持つ世界で唯一のハードディスク・ドライブ・メーカーであり、今後は5TBの実現も視野に入れています。AIのユースケースがローデータに重点が置かれるようになるにつれ、より多くの企業があらゆるデータを保存する必要が出てきます。その結果生じる大量のデータに対応するためには、記録密度がこれまで以上に重要になります。Mozaic 3+プラットフォームは、単なるHAMR技術ではありません。このプラットフォームは、記録密度を拡大するために統合された、業界初の革新的技術で構成されています」
以下の点をハイライトとしてご紹介いたします:
超格子プラチナ合金メディア:高密度記録の基本的な物理学では、媒体の粒径をナノスケールレベルで小さくする必要があります。その際の課題は、粒径が小さいほど不安定になることです。従来の合金では、効果的かつ信頼性の高いストレージにとって十分な磁気安定性が得られませんでした。Mozaic 3+ハードディスク・ドライブでは、メディア合金が先駆的な鉄プラチナ超格子構造を採用し、ディスクメディアの磁気保磁力を大幅に向上させています。これにより、正確なデータ書き込みとこれまでにないビット安定性を実現しています。
プラズモニック・ライター:メディアは不安定性を防ぐために磁気的に「硬く」作られているため、設計には画期的な書き込み技術が必要です。それは、Seagateが独自に実装した HAMRによる小型化と精密工学の驚異的な成果です。この技術を支えるのはナノフォトニック・レーザーであり、メディア表面に極小の熱スポットを生成してデータを確実に書き込みます。
Seagateは、ナノフォトニック・レーザーをプラズモニック・ライター・サブシステムに垂直統合する予定です。モズレーは、「Mozaic 3+のためにこの独自のレーザー技術を自社開発することで、効率と歩留まりがさらに向上し、大量生産の迅速な拡張が可能になります」と述べています。
第7世代スピントロニック・リーダー:書き込まれたデータの小さな粒は、読み取ることができなければ意味がありません。プラズモニック・ライターのサブコンポーネントとともに統合された読み込み技術も進化させる必要がありました。量子技術を取り入れたMozaic 3+には、世界最小・最高感度の磁界読み取りセンサーが搭載されている。
12nm統合コントローラー:これらすべての技術を効率的に統合するためには、 社内で開発されたシステムオンチップである統合コントローラーが必要でした。この洗練された特定用途向け集積回路は、従来のソリューションと比較して最大3倍の性能を実現します。
IDCのGlobal Datasphere、リサーチバイスプレジデントであるジョン・ライドニング(John Rydning)は次のように述べています。「ハードディスク・ドライブの記録密度の向上は、特にデータセンターのようなすでに設置されているハードディスク・ドライブ・ベースでの大容量ストレージを経済的かつ効率的に拡大するために不可欠です。Seagateの革新的な記録密度の飛躍的向上は時宜を得たものであり、長年にわたってますます大容量のハードディスク・ドライブ製品を提供することを可能にするでしょう」
データセンターに加え、Mozaic 3+ストレージ技術は、エンタープライズからエッジ、NAS、ビデオおよび画像アプリケーション(VIA)市場まで、幅広いユースケースを可能にします。
Mozaic 3+のテクノロジーと製品について詳細は、こちらのページ( https://www.seagate.com/jp/ja/innovation/mozaic/?prodSrc=enterprise-drives&utm_product=enterprise-drives&use_case=general&utm_use_case=general&utm_source=pr-press-release&utm_medium=pr-earned-media&utm_campaign=2024-mozaic-3-launch )をご覧ください。また、画像と補足資料はこちら( https://www.seagate.com/jp/ja/news/media-kits/ )をご確認ください。
Seagate Technologyについて
Seagate Technologyは、大容量データ・ストレージ・ソリューションの世界的なイノベーターで、お客様が自信を持ってデータを保存し、その価値を簡単に引き出すことができるよう、画期的な技術を開発しています。45年以上前に設立された同社は、これまで40億テラバイト以上のデータ容量を出荷し、エッジからクラウドまで、ストレージ・デバイス、システム、およびサービスを含めたポートフォリオを提供しています。Seagateがストレージの革新をどのようにリードしているかについては、www.seagate.comまたはブログ( https://www.seagate.com/jp/ja/blog/ )をご覧いただくか、X( https://twitter.com/Seagate )、Facebook( https://www.facebook.com/SeagateJP/?brand_redir=27335728124 )、LinkedIn( https://www.linkedin.com/company/seagate-technology/ )、およびYouTube( https://www.youtube.com/user/SeagateTechnology )をフォローしてください。
(C)2024 Seagate Technology LLC.無断複写・転載を禁じます。Seagate、Seagate Technology、Mozaic 3+、Exos、およびSpiralのロゴは、米国およびその他の国々におけるSeagate Technology LLCの商標または登録商標です。その他の商標または登録商標は、各所有者に帰属します。ドライブの容量を示す場合、1ギガバイト (GB) は10億バイト、1テラバイト (TB) は1兆バイト、1エクサバイト (EB) は5億バイトに相当します。
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本プレスリリースはSeagate Technologyが2024年1月17日発表したプレスリリースの抄訳版です。
カリフォルニア州フリーモント、2024年1月17日- 持続可能な大容量データ・ストレージ・ソリューションの世界的リーダーであるSeagate(R) Technology Holdings plc (NASDAQ: STX) は本日、ストレージ業界の新時代を示すマイルストーンを発表しました。
Seagateは、同社の先駆的なHAMR(熱補助型磁気記録)技術を搭載したMozaic 3+(TM)ハードディスク・ドライブ・プラットフォームを発表しました。この発表により、プラッタ当たり3TB超という比類ない記録密度が実現し、今後数年間でプラッタ当たり4TB超および5TB超を達成するロードマップが示されました。
Mozaic 3+プラットフォームは、Seagateのフラッグシップ製品であるExos(R) 製品に提供されており、新たに発表された30TBを超える業界最高水準の容量を備えています。Exos 30TB+の製品は今四半期において、ハイパースケール・クラウドの顧客向けに大量出荷されます。
プラッタに保存できるビット数を増やすSeagateの記録密度に関するイノベーションは、業界に共通して抱える課題の解決に貢献します。Mozaic 3+は、これまで以上に多くのデータを同じフロア・スペースに保存することを可能にします。例えば、従来の垂直磁気記録方式(PMR)の16TBのドライブ(大規模データセンターにおける平均的な容量 )からExos 30TB Mozaic 3+ テクノロジー・ドライブにアップグレードをした場合、同じ設置面積にも関わらず実質的には2倍の容量を実現することができます。
このプラットフォームは、PMRハードディスク・ドライブとほぼ同じ材料を使用しながら、容量を大幅に増やすことができるため、データセンターは、テラバイトあたりの消費電力を40%改善するなど、ストレージの取得コストと運用コストを大幅に削減することができます。また、Mozaic 3+は、テラバイトあたりの内包二酸化炭素(エンボディドカーボン)量を55%削減(30TBのMozaic 3+ドライブと従来の16TBのPMRドライブを比較した場合)することで、大規模データセンターの最優先事項である持続可能性の目標達成にも貢献します。
Seagateは、今四半期末までにMozaic 3+の認定を完了し量産体制に移行する見込みのデータセンターの顧客からの強い需要を受けています。ある大手クラウド・サービス・プロバイダは、Seagateが提供するドライブにおいてMozaic 3+を増やすことに注力しており、Seagateの技術に対する信頼を示されています。
Seagateの最高経営責任者(CEO)であるデイブ・モズレー(Dave Mosley)は次のように述べています。「Seagateは、プラッタ当たり3TBを実現する記録密度の技術を持つ世界で唯一のハードディスク・ドライブ・メーカーであり、今後は5TBの実現も視野に入れています。AIのユースケースがローデータに重点が置かれるようになるにつれ、より多くの企業があらゆるデータを保存する必要が出てきます。その結果生じる大量のデータに対応するためには、記録密度がこれまで以上に重要になります。Mozaic 3+プラットフォームは、単なるHAMR技術ではありません。このプラットフォームは、記録密度を拡大するために統合された、業界初の革新的技術で構成されています」
以下の点をハイライトとしてご紹介いたします:
超格子プラチナ合金メディア:高密度記録の基本的な物理学では、媒体の粒径をナノスケールレベルで小さくする必要があります。その際の課題は、粒径が小さいほど不安定になることです。従来の合金では、効果的かつ信頼性の高いストレージにとって十分な磁気安定性が得られませんでした。Mozaic 3+ハードディスク・ドライブでは、メディア合金が先駆的な鉄プラチナ超格子構造を採用し、ディスクメディアの磁気保磁力を大幅に向上させています。これにより、正確なデータ書き込みとこれまでにないビット安定性を実現しています。
プラズモニック・ライター:メディアは不安定性を防ぐために磁気的に「硬く」作られているため、設計には画期的な書き込み技術が必要です。それは、Seagateが独自に実装した HAMRによる小型化と精密工学の驚異的な成果です。この技術を支えるのはナノフォトニック・レーザーであり、メディア表面に極小の熱スポットを生成してデータを確実に書き込みます。
Seagateは、ナノフォトニック・レーザーをプラズモニック・ライター・サブシステムに垂直統合する予定です。モズレーは、「Mozaic 3+のためにこの独自のレーザー技術を自社開発することで、効率と歩留まりがさらに向上し、大量生産の迅速な拡張が可能になります」と述べています。
第7世代スピントロニック・リーダー:書き込まれたデータの小さな粒は、読み取ることができなければ意味がありません。プラズモニック・ライターのサブコンポーネントとともに統合された読み込み技術も進化させる必要がありました。量子技術を取り入れたMozaic 3+には、世界最小・最高感度の磁界読み取りセンサーが搭載されている。
12nm統合コントローラー:これらすべての技術を効率的に統合するためには、 社内で開発されたシステムオンチップである統合コントローラーが必要でした。この洗練された特定用途向け集積回路は、従来のソリューションと比較して最大3倍の性能を実現します。
IDCのGlobal Datasphere、リサーチバイスプレジデントであるジョン・ライドニング(John Rydning)は次のように述べています。「ハードディスク・ドライブの記録密度の向上は、特にデータセンターのようなすでに設置されているハードディスク・ドライブ・ベースでの大容量ストレージを経済的かつ効率的に拡大するために不可欠です。Seagateの革新的な記録密度の飛躍的向上は時宜を得たものであり、長年にわたってますます大容量のハードディスク・ドライブ製品を提供することを可能にするでしょう」
データセンターに加え、Mozaic 3+ストレージ技術は、エンタープライズからエッジ、NAS、ビデオおよび画像アプリケーション(VIA)市場まで、幅広いユースケースを可能にします。
Mozaic 3+のテクノロジーと製品について詳細は、こちらのページ( https://www.seagate.com/jp/ja/innovation/mozaic/?prodSrc=enterprise-drives&utm_product=enterprise-drives&use_case=general&utm_use_case=general&utm_source=pr-press-release&utm_medium=pr-earned-media&utm_campaign=2024-mozaic-3-launch )をご覧ください。また、画像と補足資料はこちら( https://www.seagate.com/jp/ja/news/media-kits/ )をご確認ください。
Seagate Technologyについて
Seagate Technologyは、大容量データ・ストレージ・ソリューションの世界的なイノベーターで、お客様が自信を持ってデータを保存し、その価値を簡単に引き出すことができるよう、画期的な技術を開発しています。45年以上前に設立された同社は、これまで40億テラバイト以上のデータ容量を出荷し、エッジからクラウドまで、ストレージ・デバイス、システム、およびサービスを含めたポートフォリオを提供しています。Seagateがストレージの革新をどのようにリードしているかについては、www.seagate.comまたはブログ( https://www.seagate.com/jp/ja/blog/ )をご覧いただくか、X( https://twitter.com/Seagate )、Facebook( https://www.facebook.com/SeagateJP/?brand_redir=27335728124 )、LinkedIn( https://www.linkedin.com/company/seagate-technology/ )、およびYouTube( https://www.youtube.com/user/SeagateTechnology )をフォローしてください。
(C)2024 Seagate Technology LLC.無断複写・転載を禁じます。Seagate、Seagate Technology、Mozaic 3+、Exos、およびSpiralのロゴは、米国およびその他の国々におけるSeagate Technology LLCの商標または登録商標です。その他の商標または登録商標は、各所有者に帰属します。ドライブの容量を示す場合、1ギガバイト (GB) は10億バイト、1テラバイト (TB) は1兆バイト、1エクサバイト (EB) は5億バイトに相当します。