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岩手県、宮城県の14,000人の子どもたちの声 約7割が自分のまちの復興に関わりたいと回答

子ども支援の国際NGOセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン調べ

子ども支援の国際NGO、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(本部:東京都千代田区、理事長:上野昌也、専務理事・事務局長:千賀邦夫)は、震災から3年8カ月が経過した今、復興に対する子どもたちの意識、子どもたちは何を求めているのか、子ども参加によるまちづくり事業の促進に何が必要なのかを知る手掛かりを探るため、宮城、岩手県内の3地域(岩手県山田町・陸前高田市、宮城県石巻市)、約1万4千人の子どもたちが「地域の復興に参加すること」をどのように考えているのかについて、2011年、2012年に続き調査しました。本日11月20日の「世界子どもの日」に、子ども参加に関する意識調査の結果を発表します。




調査結果から、約7割の子どもたちが「自分のまちの復興に関わりたい」と回答しており、子どもたちは積極的に復興に関わりたいという意思があることがわかりました。一方で関わりたくない子どもの理由として、「何をしたらいいのかわからない」「関わる機会がない」という子どもたちの率直な意見が得られました。また、「部活動や勉強で忙しいから」などの回答も上位にあがり、震災前の子どもの学校生活が徐々に回復しつつあり、子どもたちは日々の生活に追われて十分な時間がないことも考えられます。復興に関わりたいと思う子どもの意思に反して、復興に対する情報や子ども参加の機会が提供されていないなど、震災から3年8カ月経ってもなお、子どもたちが復興に関わることのできる環境が整っていないことが課題であることが浮き彫りになりました。
(詳細はこちら:http://www.savechildren.or.jp/scjcms/sc_activity.php?d=1770


セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、SCJ)では震災以前からも子ども参加促進事業を行っていましたが、東日本大震災後は東北を中心に、復興支援事業の一環として、子ども参加によるまちづくり事業“Speaking Out From Tohoku(SOFT)〜子どもの参加でより良いまちに!〜”を実施してきました。同SOFT事業の活動のひとつが、子どもたちにまちづくりへの参加の機会を提供する「子どもまちづくりクラブ」です。同クラブは、2011年5月に岩手・宮城県で約1万人の子どもたちに実施したアンケート結果を受け、子どもたちとともに立ち上げたものです。現在も子どもたちがまちづくりに参加できる機会を提供するために、岩手県山田町、陸前高田市、宮城県石巻市で子ども参加によるまちづくり事業を実施しています。

※「世界子どもの日」は、今から25年前の1989年11月20日に、国連で子どもの権利条約が採択されたことを記念するものです。子どもの権利条約は、日本では1994年に批准されています。
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