アルム、徳島大学病院が実施する救急現場における脳梗塞トリアージと搬送施設最適化に関する実証研究にJoinとJoinTriageを提供
[22/04/01]
提供元:PRTIMES
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株式会社アルム(東京都渋谷区、代表取締役社長:坂野哲平、以下 アルム)は、アルムが開発・提供する医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」および救急搬送トリアージアプリ「JoinTriage」を、徳島大学病院(徳島県徳島市、病院長:香美祥二)脳卒中センターと徳島市消防本部による「脳卒中患者の病院前スクリーニングと搬送施設最適化に関する実証研究」(研究期間2022年1月1日〜6月30日)に、医療関係者間で利用される医療コミュニケーションツールとして提供したことをお知らせします。
国民の死亡原因の上位である脳卒中は、発症から時間が経つにつれて重症化する疾患です。脳卒中の中でも脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つが代表的で、そのうち脳梗塞が全体の60%以上を占めます(※1)。脳梗塞、特に脳主幹動脈閉塞に対する治療方法としては、t-PAという血栓溶解治療薬と血栓回収による再開通治療がありますが、前者は発症から4.5時間以内かつ出血傾向などの禁忌事項に相当しないという条件に当てはまる患者にのみ適用可能となり、その他の患者には血栓回収療法の実施が必要となります。
徳島県内には、t-PA療法を常に実施可能な施設である一時脳卒中センターが10施設ある一方で、血栓回収療法を行うためには血管内治療専門医と専門スタッフが必要となるために、血栓回収療法を常に実施可能な施設は、徳島大学病院および徳島赤十字病院の2施設しかありません。限られた施設で脳梗塞の患者に適切な治療を実施するためには、患者トリアージが必須となります。
そこで徳島大学病院の脳卒中センターと徳島市消防本部は、アルムが開発・提供する医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」および救急搬送トリアージアプリ「JoinTriage」を活用し、脳梗塞患者のトリアージ結果に応じて、適切な治療を実施できる医療機関への搬送を目的とする実証研究を開始しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/44577/53/resize/d44577-53-5cb01f035986a0eb803e-0.png ]
画像:徳島県内におけるJoinとJoinTriageを活用した救急連携
救急隊は、JoinTriageを使って病院前脳卒中トリアージスケールであるFAST-ED(Field Assessment Stroke Triage for Emergency Destination)(※2)を患者に実施し、トリアージ結果をJoinのチャットで徳島大学病院 脳卒中センターへ共有します。 本実証では、FAST-EDのスコアが4点未満の場合には血栓回収療法の必要性が低いとし、近隣の2次救急医療機関へ搬送します。一方、スコアが4点以上の場合は、血栓回収療法を行うことのできる徳島大学病院へ搬送します。これにより、血栓回収療法が必要な患者を適切に徳島大学病院へ搬送することが可能となります。
徳島大学病院 脳卒中センター長 高木康志先生は「JoinTriageシステムを用いることで限られた医療資源をより有効に活用することが期待できる」と述べています。
今後は、トリアージによる脳梗塞患者の的中率や予後などもあわせて検証することで、医療体制の最適化を実現するためのエビデンスを創出し、限られた医療資源を効率的に活用する医療提供体制の仕組みづくりを目指します。また、本実証を皮切りに、今後は徳島県全域へJoinとJoinTriageを活用した適正搬送の取り組みを展開します。
(※1) 出典:脳卒中治療ガイドライン2009
(※2) 大血管閉塞性脳卒中(LVOS)を識別するためのシンプルで正確なトリアージスケール。米国国立衛生研究所の脳卒中評価尺度(NIHSS)と同等の精度を持つことが示されている(https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/STROKEAHA.116.013301)。
■Joinについて
株式会社アルムが開発・提供する、医療関係者が高セキュリティ環境下でコミュニケーションをとることができるアプリです。標準搭載されたDICOMビューワーで医用画像を閲覧、チャットに共有することで、夜間休日などに院外にいる医師へのコンサルテーションツールとしての活用や、救急患者の転院時の病院間連携・情報共有などに利用されています。日本ではじめて保険収載されたプログラム医療機器です。日本、米国(FDA)、欧州(CE)、ブラジル、サウジアラビアの医療機器認証を取得しています(販売名:汎用画像診断装置用プログラム Join)。
https://www.allm.net/join/
■JoinTriageについて
株式会社アルムが開発・提供する、救急現場において臨床効果が証明されたアルゴリズムを使用し、瞬時に正確なトリアージを提供するアプリです。Joinと連携することで、搬送先にJoinのチャットで患者情報を事前共有することができるため、搬送先の医療関係者が最適な治療の準備をするための十分な時間を確保することができます。 https://www.allm.net/jointriage/
■会社概要
株式会社アルムは「すべての医療を支える会社(All Medical)」として、「Shaping Healthcare」をコーポレートメッセージに掲げ、 ICTの力で医療の格差・ミスマッチをなくし、全ての人に公平な医療福祉を実現します。 また、医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」を始めとした医療ICT事業では、グローバル展開に積極的に取り組み、日本発の医療ICT企業として累計30カ国へのソリューション提供を行っています。
○社名:株式会社アルム
○所在地:東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号 渋谷マークシティ ウエスト16階
○代表:坂野 哲平
○設立:2001年4月18日
○資本金:1億円
○ホームページ:https://www.allm.net/
<ソリューションに関するお問い合わせ先>
株式会社アルム コンサルティング部
Email:cd@allm.jp
国民の死亡原因の上位である脳卒中は、発症から時間が経つにつれて重症化する疾患です。脳卒中の中でも脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つが代表的で、そのうち脳梗塞が全体の60%以上を占めます(※1)。脳梗塞、特に脳主幹動脈閉塞に対する治療方法としては、t-PAという血栓溶解治療薬と血栓回収による再開通治療がありますが、前者は発症から4.5時間以内かつ出血傾向などの禁忌事項に相当しないという条件に当てはまる患者にのみ適用可能となり、その他の患者には血栓回収療法の実施が必要となります。
徳島県内には、t-PA療法を常に実施可能な施設である一時脳卒中センターが10施設ある一方で、血栓回収療法を行うためには血管内治療専門医と専門スタッフが必要となるために、血栓回収療法を常に実施可能な施設は、徳島大学病院および徳島赤十字病院の2施設しかありません。限られた施設で脳梗塞の患者に適切な治療を実施するためには、患者トリアージが必須となります。
そこで徳島大学病院の脳卒中センターと徳島市消防本部は、アルムが開発・提供する医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」および救急搬送トリアージアプリ「JoinTriage」を活用し、脳梗塞患者のトリアージ結果に応じて、適切な治療を実施できる医療機関への搬送を目的とする実証研究を開始しました。
[画像: https://prtimes.jp/i/44577/53/resize/d44577-53-5cb01f035986a0eb803e-0.png ]
画像:徳島県内におけるJoinとJoinTriageを活用した救急連携
救急隊は、JoinTriageを使って病院前脳卒中トリアージスケールであるFAST-ED(Field Assessment Stroke Triage for Emergency Destination)(※2)を患者に実施し、トリアージ結果をJoinのチャットで徳島大学病院 脳卒中センターへ共有します。 本実証では、FAST-EDのスコアが4点未満の場合には血栓回収療法の必要性が低いとし、近隣の2次救急医療機関へ搬送します。一方、スコアが4点以上の場合は、血栓回収療法を行うことのできる徳島大学病院へ搬送します。これにより、血栓回収療法が必要な患者を適切に徳島大学病院へ搬送することが可能となります。
徳島大学病院 脳卒中センター長 高木康志先生は「JoinTriageシステムを用いることで限られた医療資源をより有効に活用することが期待できる」と述べています。
今後は、トリアージによる脳梗塞患者の的中率や予後などもあわせて検証することで、医療体制の最適化を実現するためのエビデンスを創出し、限られた医療資源を効率的に活用する医療提供体制の仕組みづくりを目指します。また、本実証を皮切りに、今後は徳島県全域へJoinとJoinTriageを活用した適正搬送の取り組みを展開します。
(※1) 出典:脳卒中治療ガイドライン2009
(※2) 大血管閉塞性脳卒中(LVOS)を識別するためのシンプルで正確なトリアージスケール。米国国立衛生研究所の脳卒中評価尺度(NIHSS)と同等の精度を持つことが示されている(https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/STROKEAHA.116.013301)。
■Joinについて
株式会社アルムが開発・提供する、医療関係者が高セキュリティ環境下でコミュニケーションをとることができるアプリです。標準搭載されたDICOMビューワーで医用画像を閲覧、チャットに共有することで、夜間休日などに院外にいる医師へのコンサルテーションツールとしての活用や、救急患者の転院時の病院間連携・情報共有などに利用されています。日本ではじめて保険収載されたプログラム医療機器です。日本、米国(FDA)、欧州(CE)、ブラジル、サウジアラビアの医療機器認証を取得しています(販売名:汎用画像診断装置用プログラム Join)。
https://www.allm.net/join/
■JoinTriageについて
株式会社アルムが開発・提供する、救急現場において臨床効果が証明されたアルゴリズムを使用し、瞬時に正確なトリアージを提供するアプリです。Joinと連携することで、搬送先にJoinのチャットで患者情報を事前共有することができるため、搬送先の医療関係者が最適な治療の準備をするための十分な時間を確保することができます。 https://www.allm.net/jointriage/
■会社概要
株式会社アルムは「すべての医療を支える会社(All Medical)」として、「Shaping Healthcare」をコーポレートメッセージに掲げ、 ICTの力で医療の格差・ミスマッチをなくし、全ての人に公平な医療福祉を実現します。 また、医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」を始めとした医療ICT事業では、グローバル展開に積極的に取り組み、日本発の医療ICT企業として累計30カ国へのソリューション提供を行っています。
○社名:株式会社アルム
○所在地:東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号 渋谷マークシティ ウエスト16階
○代表:坂野 哲平
○設立:2001年4月18日
○資本金:1億円
○ホームページ:https://www.allm.net/
<ソリューションに関するお問い合わせ先>
株式会社アルム コンサルティング部
Email:cd@allm.jp