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SAS、2010年売上高は5.2%増となる過去最高の24億3,000万米ドルを記録

SAS、2010年売上高は5.2%増となる過去最高の24億3,000万米ドルを記録
〜不況下での競争力獲得へのニーズの高まりを反映し、ビジネス・アナリティクス関連の売上高が26%増〜


*2011年1月20日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。


米国ノースカロライナ州キャリー発
ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下: SAS)は、2010年度の全世界の売上高が過去最高の24億3,000万米ドル(対前年比5.2%増)を記録したと発表しました。ビジネス・アナリティクス関連の売上高は、26%という高い成長率を達成しました。

SASのCEO ジム・グッドナイト(Jim Goodnight)は、爆発的なデータの増加に対して、企業において分析の重要性が強く認識されてきたことを成長の理由のひとつに挙げています。

グッドナイトは、「分析は、あらゆる業種の企業および官公庁で行われています。予測・分析の力を活用して将来を見通し、より迅速に戦略を実行することで競争優位が実現します。SASが創業以来35年連続の増収を達成できたのは、SASのソリューションによりお客様に価値を提供し続けてきた結果です」と述べています。

従来同様、SASは研究開発に対して売上高の24%という大規模な投資を行いました。また、社員数は2.4%増加しました。

グッドナイトは、「2010年、SASは米フォーチュン誌の『最も働きがいのある会社ベスト100 (100 Best Companies to Work For)』の第1位に選出され、2011年も2年連続で1位となりました。こうしたランキングには、社員がお客様への高品質なソフトウェアとサービスの提供に専念できるよう、ワークライフ・バランスのサポートに真剣に取り組んでいる姿勢が表れています。SASのような知識集約型の企業にとっては、モチベーションが高く優秀な社員の存在が不可欠であり、SASが最先端のソリューションを提供し続けられるのは、そのような社員たちのおかげです」と述べています。


SAS(R) のアナリティクス・ソリューションは、世界各地の企業に確かな結果をもたらしています。その一例を以下に紹介します。

●Commerzbank(ドイツ):
ドイツ第2位の信用機関である同社は、SAS Marketing Optimizationを活用することで、ダイレクトマーケティング・プログラムの収益性を55%向上させました。Forrester Consulting によるSASの委託調査では、SASソリューションによる総合的なリターンが484%と算出されました。

●第一三共(日本):
東京に本拠地を置きグローバルに展開する製薬会社である同社では、WebベースのプラットフォームによるSAS Drug Developmentを活用することで、外部の請負機関からのデータ転送コストを削減し、研究者の生産性を向上させました。Nucleus Researchは、4カ月間のROI(投資対効果)を319%と算出しています。

●First Niagara(米国):
SAS Activity-Based ManagementとSAS Profitability Managementを導入しました。その後、同行は6カ月以内に税引前利益を100万米ドル以上拡大しており、今後18カ月でこれを5倍に拡大する見込みです。

●OneBeacon Insurance Group(米国):
SAS Analyticsを活用し、複数の特殊保険市場において保険商品の的確な価格設定を行うことで、損害率を2〜4ポイント向上させました。価格設定が困難なことの多い特殊保険市場で分析のノウハウを活用することで、同社は確信を持って事業拡大を継続することができました。

●ノースカロライナ州(米国):
刑事司法・法執行データ自動化サービス(CJLEADS)アプリケーションでSAS Business Analyticsを活用しました。刑事司法のプロに対し、犯罪者に関する包括的な情報を提供することで、州の納税者のコストを年間700万米ドル節約しつつ、公共安全を向上させました。

●TrueCar.com(米国):
SAS Analyticsを採用することで、マーケティング・キャンペーン、業界の売上予測、価格設定やトレンドに関するレポートを改善しました。検索エンジン・キャンペーンによる売上高は300%増加しました。


不況下を乗り切るためにアナリティクスを活用
2010年には、適切かつタイムリーな意思決定を行うため、世界各地の企業が分析を重視しました。教育、エネルギー・公共事業、金融サービス、官公庁、ヘルスケア、ライフサイエンスなど、ほぼすべての業界別ソリューションで2桁成長を計上しました。顧客管理・マーケティング分析ソリューションと、リスク管理・不正対策ソリューションによる売上高は、ほとんどの業種で2桁成長を達成し、中には3桁の成長を記録したソリューションもありました。

上記をはじめ、ワールドワイドで2桁成長を達成し、注目に値するソリューションとして、ビジネス・インテリジェンス、顧客管理・マーケティング分析、データ管理、経営管理・管理会計、ライフサイエンス、マーチャンダイジング、リスク管理・不正対策、サプライチェーンなどがあります。


グローバルの業績
SASの地域別売上比率は、南北アメリカが46%、ヨーロッパ/中東/アフリカ地域(EMEA)が42%、アジア太平洋地域が12%でした。新興市場では、アジア、中南米、中東の大半で2桁成長を達成しました。


買収により国家安全保障の分野での事業を拡大
SASは従来より、世界各地の国家安全保障関連の市場に参入していましたが、2010年の6月、英国Memex社(本社:英国グラスゴー)を買収したことで、同市場における影響力をさらに強固なものにしました。インテリジェンス・プロセスの向上、公安の強化、犯罪やテロといった脅威の防止・抑止を支援する、インテリジェンス・マネジメント・ソリューションの国際的リーダー企業であるMemexは、警察および国家安全保障関連の市場で確固たる地位を築いています。

さらに、2010年7月、SASは米国メリーランド州エリコット・シティーに本社を置くプロフェッショナル・サービス企業であるVision Systems & Technology Inc.(VSTI)社を買収しました。同社は過去10年以上にわたり、米国のインテリジェンス・コミュニティ* に高度な分析ソリューションを提供しています。

* 国家安全保障上重要となるインテリジェンスを提供する情報機関の総称。各情報機関の活動を調整し、情報を一元化する役割を果たす。


効果的なパートナーシップ
成長を続けるSASのパートナー・ネットワークは、SASの顧客基盤の拡大に欠かせない役割を果たし続けています。こうしたネットワークは、米国の小売業者であるMacy’s、ナショナル・バンク・オブ・アブダビ、イタリアのBanca Intesaや、最近ではノースカロライナ州の不正防止プロジェクトであるCJLEADSなど、新規売上の27%以上、全世界の取引上位50案件の60%以上に貢献しました。これ以外にも、イタリアのバンク・コンソーシアムであるSEC Serviziやイタリアの社会保障機関INPS、大分銀行、オーストラリアの通信会社であるTelstra、チェコ共和国最大の銀行Ceska Sporitelna、米国のCatalina Marketingなど、世界各地の顧客に対して、SASおよびアライアンスパートナーとの協業によるソリューションを提供しました。

SASは2010年初頭にアクセンチュアとの戦略的提携を拡大し、世界各地の企業や組織に対するビジネス・アナリティクスの導入を推し進めるため、「アクセンチュア・SAS・アナリティクスグループ (Accenture SAS Analytics Group)」を結成しました。アクセンチュアは、CapgeminiやDeloitteといったグローバルパートナーとの協力により、このほど開始した分析コンピテンシー・センターにSAS(R) Business Analytics Frameworkの中核要素を組み込みました。

さらに、SASは引き続き、テラデータやHPなど、大手テクノロジーベンダーとのパートナーシップを推進し、革新的な分析主導型ソリューションを顧客に提供することで、In-Database分析とハイパフォーマンス・コンピューティングへの高まる需要に応えています。


今後の見通し
2011年に入っても依然として先の見えない経済環境とデジタルデータの爆発的増加は、企業にとっては大きな課題です。SAS Business Analytics Frameworkに基づいた業種別および業務別ビジネス・ソリューションは、カスタマー・リレーションの向上から不正対策・リスク管理まで、企業や組織の抱える複雑な経営課題を解決します。銀行および小売業向けソリューションとして2010年半ばに提供開始したSAS(R) High-Performance Computingは、複数のプロセッサに分析タスクを分散させることで、記録的なスピードで、あるいはリアルタイムでこうした課題解決を支援します。

SASの上席副社長であるジム・デイビス(Jim Davis)は、「不況が及ぼす長期的な影響は依然として未知数です。しかし、昨年度の業績はもとより、あらゆる業界のお客様がアナリティクスを活用したビジネスプロセスの向上を模索している現状を踏まえると、将来の見通しは明るいと確信しています」と述べています。


<SAS Institute Inc.について>
SASは、ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであり、ビジネス・インテリジェンス市場においては最大の独立系ベンダーです。SASは、高度な分析と将来予測を実現するフレームワークにもとづき、顧客企業の50,000以上のサイトに革新的なソリューションを提供しています。複雑な経営課題を解決するビジネス・ソリューションによって迅速で正確な意思決定を実現することで、顧客のパフォーマンス向上と価値の創出を支援します。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide約1万名、日本法人約210名(http://www.sas.com/

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。
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