顔の経穴(ツボ)への鍼刺激の心身効果を検証〜Society for Acupuncture Research (SAR) 2019国際学会発表レポート〜
[19/07/31]
提供元:PRTIMES
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「ホームケア+サロンケア」を特徴とする化粧品メーカーの(株)シーボン(東証一部上場、以下シーボン.)は、シーボン.が提供するアフターサービスのメインである「東洋式美顔マッサージ」のエビデンスの収集と、脳科学的知見を応用した検証に取り組んでいます。この度2019年6月27日〜29日に米国バーリントンにて開催された、「Society for Acupuncture Research (SAR) 2019国際学会」に参加し、研究成果の一つである「顔面部の経穴(ツボ)への鍼刺激による心身への効果」を発表しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/27943/55/resize/d27943-55-952595-0.jpg ]
シーボン.について
シーボン.は、「美を創造し、演出する」という理念に基づき、「お客様の肌に最後まで責任を持つ」という想いから、化粧品の研究開発・製造・販売・サービスまで一環して自社で行っている化粧品メーカーです。会員制のシーボン.フェイシャリストサロン※1を中心に化粧品を販売し、購入金額に応じて、東洋式美顔マッサージなどのアフターサービスを提供する「ホームケア+サロンケア」の独自のビューティシステムを採用しています。
※1 店舗数 直営106店舗、代理店4店舗 2019年7月31日時点
背景
シーボン.では、30年以上も前に、体全体のバランスから健康をつくるという東洋医学の考え方に基づき「経絡経穴理論」に着目して「東洋式美顔マッサージ」を開発。「東洋式美顔マッサージ」は、36ヶ所の美肌ポイントをオールハンドで刺激し、毛穴の奥にたまった老廃物を排出。巡りを促すことで肌本来の美しさを引き出すというもので、お手入れ後には「とてもここち良い」「気分もスッキリする」など、長年沢山のお客様からご満足をいただいています。
こうした「東洋式美顔マッサージ」の効果を科学的に解明するため、日本初の鍼灸高等教育機関である明治国際医療大学との受託研究や、脳科学の産業応用事業会社(株)NeUとの提携により、エビデンスの収集と脳科学的知見を応用した検証を行っています。
今回の研究成果〜顔面の経穴への鍼刺鍼による効果〜
今回、その取り組みの一環で、「東洋式美顔マッサージ」の基となる「経絡経穴理論」の効果を検証し、2019年6月27日〜29日に開催された「Society for Acupuncture Research (SAR) 2019国際学会」※2 (米国バーリントン)にて、「顔面部の経穴(ツボ)への鍼刺激による心身への効果」と題して成果を発表しました。
本研究では、脳科学や生化学の手法を用いて顔面部の経穴(ツボ)への鍼刺激が抗ストレス作用を有することを発見しました。さらに、心身状態に対する主観評価の結果、身体的な自覚症状に対する緩和作用があることを発見しました。
顔の経穴(ツボ)への刺激による心身効果の研究報告は少なく、今回の結果が今後の新たな美容法開発への一助となる可能性が期待されます。
シーボン.は本取組を通じて、『統合医療』 ※3的視点のスキンケアメーカーを目指して、より革新的なスキンケアの提案や製品・サービスの提供につなげてまいります。
※2 「Society for Acupuncture Research 国際学会」・・・1993年にアメリカにて設立された鍼灸学会。鍼治療と東洋医学の研究の進歩と問題に関する国際的な会議を隔年で開催している
※3 『統合医療』 ・・・ 西洋医学のみならず東洋医学・伝統医学などの様々な医療を融合し患者中心の医療を行うもの
<参考資料> 顔面部の経穴(ツボ)への鍼刺鍼による効果について
本研究では、顔面部の経穴への鍼刺激が抗ストレスホルモンとして知られる生体内DHEA量を高めること、並びに、大脳の前頭前野において、、「ネガティブな感情の制御」と「快感情」に関連する部位の活動が活性化することを発見。
主観評価による気分状態の改善もこれら客観指標と一致する結果でした。
また、身体的な主観評価として胃・腸の不快感の緩和、末端の冷えの緩和といった遠隔部位(臓器)への作用も確認されました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/27943/55/resize/d27943-55-437162-1.jpg ]
方法:
鍼刺激群とコントロール群(仰臥位閉眼安静)によるカウンターバランス、クロスオーバー試験。
介入前後において以下の項目を測定・評価した: 1.ストレス反応に関連する唾液中因子、2.近赤外分光法(NIRS)による前頭前野の血流動態、3.気分状態 (POMS(R)2 日本語版)、4.身体部位ごとの自覚症状(Visual Analogue Scale (VAS))。
研究協力者: 健康成人女性10名(平均年齢52.5±1.6)
実施期間: 2019年2月〜3月