咽頭画像データベース(レジストリ)が6大学病院とアイリス共同で始動
[24/06/18]
提供元:PRTIMES
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〜複数大学と連携、AIによる咽頭画像解析で医療領域での新たな貢献をめざす〜
AI医療機器を開発するアイリス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:沖山翔、以下アイリス)では、このたびAI搭載の咽頭内視鏡システムnodoca(R)を用いた咽頭画像レジストリ構築を開始しました。順天堂大学医学部総合診療科学講座とアイリスに加え岡山大学、埼玉医科大学、東邦大学、独協医科大学、日本医科大学とも連携し、咽頭画像の研究・分析を通じて、医療者間で咽頭画像に関する情報、経験や知見を「集合知」として共有し合い、データ利活用を支援するプラットフォームを構築し、咽頭画像の医学的価値の探究と、これを用いたよりよい診断治療に寄与することを目指してまいります。
■咽頭画像レジストリ構築の背景
咽頭の視診は、身体診察の最も基本的な項目のひとつです。咽頭に何らかの症状が出現しうる疾患は非常に多く100を下らないため、咽頭画像の利活用は、医療分野において大きな進歩をもたらす可能性を秘めています。しかし咽頭画像はこれまでデータ化が進んでおらず、データやエビデンスの蓄積はまだ不十分です。咽頭の診察所見として、赤みや腫れの有無などがカルテに記載されることが多いですが、その程度に関して明確な基準はなく、医師の主観や目測によって判断され、客観性は不十分でした。順天堂大学医学部 総合診療科学講座 内藤俊夫教授は各大学と連携しこの課題解決に取り組み、明瞭な咽頭画像を撮影しデータ化すると共に、医師の臨床経験や専門知識とAIを用いて客観的な分析・解析をする方法を探求していました。
この度、咽頭画像と問診情報等をAIで解析するAI医療機器を独自に設計・開発してきたアイリスと連携することで、咽頭画像レジストリ構築への着手が実現しました。
今後はさらに連携研究施設を拡大し、咽頭診察について臨床経験や知見を持ち寄り、咽頭画像に関する発表・議論の機会や、共同研究の枠組みを提供する場としても活用されることを期待しています。
■臨床研究の実施について
咽頭画像研究会の発足を機に、アイリスでは今後多施設で共同して臨床研究を実施、展開してまいります。
この研究は、複数の大学病院を含む医療機関で、咽頭所見を呈する疾患について、咽頭画像および診療情報を収集し、咽頭画像のレジストリ構築や医療者向け咽頭画像集の刊行等を目的としています。具体的には、発熱や上気道感染症状を訴えて受診した患者に対し、アイリスのAI医療機器「nodoca」で咽頭の撮影を行い、収集した臨床データの検証等を行います。
■順天堂大学 医学部 総合診療科学講座 教授 内藤俊夫先生 コメント
[画像1: https://prtimes.jp/i/35813/57/resize/d35813-57-12eef22df9a385db6bcc-4.jpg ]
咽頭視診はプライマリケア領域での重要な身体診察の一つです。インフルエンザの咽頭後壁の特徴的なリンパ濾胞を始め、咽頭や扁桃の丁寧な観察は疾患の推定や同定に繋がります。これまで客観的に咽頭画像の評価を行うことが難しい現状がありましたが、近年、咽頭画像デバイスの開発を契機に多様な咽頭画像を撮影し保存することが可能となりました。
本レジストリ構築後は、咽頭画像を用いた症例検討のディスカッションを通じて、咽頭視診に関する知見を深めることを目的としています。臨床研究を平行して行いながらプライマリケアに関わる多くの医師が咽頭視診に熟練し診断が可能となるようプラットフォームの作成に努めて参ります。先生方のご参加、ご助力を心よりお願い申し上げます。
■アイリス株式会社 代表取締役 沖山翔 コメント
[画像2: https://prtimes.jp/i/35813/57/resize/d35813-57-953eb0b56429d963f03a-1.jpg ]
検査結果のデータベースが豊富なレントゲンやCTといった領域と異なり、視診や聴診といった医師の技法は、暗黙知下の取り扱いにとどまっています。視診であれば撮影、聴診であれば録音といった医療機器でのセンシングを行うことで、客観的なデータ化を実現することができます。
データ化は、医師間でのコミュニケーションや研究、教育にも役立ちますし、またそれをAIによって解析することも可能です。あらゆる営みのAI化が進むこの時代に私たちアイリスは、AIを作るだけでなく、医療データの創造にも貢献して参ります。
■nodocaについて
[画像3: https://prtimes.jp/i/35813/57/resize/d35813-57-878f9fe20259527ca84a-2.jpg ]
nodocaは、咽頭(のど)の画像と問診情報等をAIが解析し、インフルエンザに特徴的な所見等を検出することでインフルエンザの診断に用いるAI医療機器です。
nodocaは累計100施設超の国内医療機関が関わり開発されました。 併せて「日本救急医学会推薦AI研究」としての研究開発、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による事業化支援、国立研究開発法人 産業技術総合研究所の国産スーパーコンピューター「ABCI」の活用など、医学×情報工学の「産官学医」が連携して開発されました。
■順天堂大学について
順天堂大学は、9学部5研究科6附属病院からなる健康総合大学・大学院大学として、「教育」「研究」「診療・実践」という3つの柱を通じた国際レベルでの社会貢献と人材育成を進めています。
学是「仁」(人在りて我在り、他を思いやり慈しむ心、これ即ち「仁」)と理念「不断前進」(現状に満足せず、常に高い目標を目指して努力し続ける姿勢)に則り、出身校、国籍、性による差別無く優秀な人材を求め活躍の機会を与えるという「三無主義」の学風を掲げ、「教育」「研究」「診療・実践」を柱に、グローバル社会において医療やスポーツ、人々の健康を支える人材の育成・輩出に取り組んでいます。
■アイリス株式会社について
「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」をミッションに掲げ、2017年に創業。現役医師である代表・沖山をはじめ、医療従事者、厚生労働省・経済産業省ほかの行政出身者、AI医療領域に特化したデータサイエンティスト、大手医療機器メーカー出身者など多数のプロフェッショナルが揃い、深層学習技術(AI技術)を活用し、医師のもつ匠の技をデジタル化するAI医療機器を開発しています。
【会社概要】
・会社名:アイリス株式会社
・代表取締役:沖山翔
・事業内容:AI技術を用いた医療機器の開発・製造・販売及び人工知能技術の研究開発
・設立:2017年11月
・所在地:〒104-0028 東京都中央区八重洲2-2-1 八重洲セントラルタワー7階
・企業URL:https://aillis.jp/
AI医療機器を開発するアイリス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:沖山翔、以下アイリス)では、このたびAI搭載の咽頭内視鏡システムnodoca(R)を用いた咽頭画像レジストリ構築を開始しました。順天堂大学医学部総合診療科学講座とアイリスに加え岡山大学、埼玉医科大学、東邦大学、独協医科大学、日本医科大学とも連携し、咽頭画像の研究・分析を通じて、医療者間で咽頭画像に関する情報、経験や知見を「集合知」として共有し合い、データ利活用を支援するプラットフォームを構築し、咽頭画像の医学的価値の探究と、これを用いたよりよい診断治療に寄与することを目指してまいります。
■咽頭画像レジストリ構築の背景
咽頭の視診は、身体診察の最も基本的な項目のひとつです。咽頭に何らかの症状が出現しうる疾患は非常に多く100を下らないため、咽頭画像の利活用は、医療分野において大きな進歩をもたらす可能性を秘めています。しかし咽頭画像はこれまでデータ化が進んでおらず、データやエビデンスの蓄積はまだ不十分です。咽頭の診察所見として、赤みや腫れの有無などがカルテに記載されることが多いですが、その程度に関して明確な基準はなく、医師の主観や目測によって判断され、客観性は不十分でした。順天堂大学医学部 総合診療科学講座 内藤俊夫教授は各大学と連携しこの課題解決に取り組み、明瞭な咽頭画像を撮影しデータ化すると共に、医師の臨床経験や専門知識とAIを用いて客観的な分析・解析をする方法を探求していました。
この度、咽頭画像と問診情報等をAIで解析するAI医療機器を独自に設計・開発してきたアイリスと連携することで、咽頭画像レジストリ構築への着手が実現しました。
今後はさらに連携研究施設を拡大し、咽頭診察について臨床経験や知見を持ち寄り、咽頭画像に関する発表・議論の機会や、共同研究の枠組みを提供する場としても活用されることを期待しています。
■臨床研究の実施について
咽頭画像研究会の発足を機に、アイリスでは今後多施設で共同して臨床研究を実施、展開してまいります。
この研究は、複数の大学病院を含む医療機関で、咽頭所見を呈する疾患について、咽頭画像および診療情報を収集し、咽頭画像のレジストリ構築や医療者向け咽頭画像集の刊行等を目的としています。具体的には、発熱や上気道感染症状を訴えて受診した患者に対し、アイリスのAI医療機器「nodoca」で咽頭の撮影を行い、収集した臨床データの検証等を行います。
■順天堂大学 医学部 総合診療科学講座 教授 内藤俊夫先生 コメント
[画像1: https://prtimes.jp/i/35813/57/resize/d35813-57-12eef22df9a385db6bcc-4.jpg ]
咽頭視診はプライマリケア領域での重要な身体診察の一つです。インフルエンザの咽頭後壁の特徴的なリンパ濾胞を始め、咽頭や扁桃の丁寧な観察は疾患の推定や同定に繋がります。これまで客観的に咽頭画像の評価を行うことが難しい現状がありましたが、近年、咽頭画像デバイスの開発を契機に多様な咽頭画像を撮影し保存することが可能となりました。
本レジストリ構築後は、咽頭画像を用いた症例検討のディスカッションを通じて、咽頭視診に関する知見を深めることを目的としています。臨床研究を平行して行いながらプライマリケアに関わる多くの医師が咽頭視診に熟練し診断が可能となるようプラットフォームの作成に努めて参ります。先生方のご参加、ご助力を心よりお願い申し上げます。
■アイリス株式会社 代表取締役 沖山翔 コメント
[画像2: https://prtimes.jp/i/35813/57/resize/d35813-57-953eb0b56429d963f03a-1.jpg ]
検査結果のデータベースが豊富なレントゲンやCTといった領域と異なり、視診や聴診といった医師の技法は、暗黙知下の取り扱いにとどまっています。視診であれば撮影、聴診であれば録音といった医療機器でのセンシングを行うことで、客観的なデータ化を実現することができます。
データ化は、医師間でのコミュニケーションや研究、教育にも役立ちますし、またそれをAIによって解析することも可能です。あらゆる営みのAI化が進むこの時代に私たちアイリスは、AIを作るだけでなく、医療データの創造にも貢献して参ります。
■nodocaについて
[画像3: https://prtimes.jp/i/35813/57/resize/d35813-57-878f9fe20259527ca84a-2.jpg ]
nodocaは、咽頭(のど)の画像と問診情報等をAIが解析し、インフルエンザに特徴的な所見等を検出することでインフルエンザの診断に用いるAI医療機器です。
nodocaは累計100施設超の国内医療機関が関わり開発されました。 併せて「日本救急医学会推薦AI研究」としての研究開発、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による事業化支援、国立研究開発法人 産業技術総合研究所の国産スーパーコンピューター「ABCI」の活用など、医学×情報工学の「産官学医」が連携して開発されました。
■順天堂大学について
順天堂大学は、9学部5研究科6附属病院からなる健康総合大学・大学院大学として、「教育」「研究」「診療・実践」という3つの柱を通じた国際レベルでの社会貢献と人材育成を進めています。
学是「仁」(人在りて我在り、他を思いやり慈しむ心、これ即ち「仁」)と理念「不断前進」(現状に満足せず、常に高い目標を目指して努力し続ける姿勢)に則り、出身校、国籍、性による差別無く優秀な人材を求め活躍の機会を与えるという「三無主義」の学風を掲げ、「教育」「研究」「診療・実践」を柱に、グローバル社会において医療やスポーツ、人々の健康を支える人材の育成・輩出に取り組んでいます。
■アイリス株式会社について
「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」をミッションに掲げ、2017年に創業。現役医師である代表・沖山をはじめ、医療従事者、厚生労働省・経済産業省ほかの行政出身者、AI医療領域に特化したデータサイエンティスト、大手医療機器メーカー出身者など多数のプロフェッショナルが揃い、深層学習技術(AI技術)を活用し、医師のもつ匠の技をデジタル化するAI医療機器を開発しています。
【会社概要】
・会社名:アイリス株式会社
・代表取締役:沖山翔
・事業内容:AI技術を用いた医療機器の開発・製造・販売及び人工知能技術の研究開発
・設立:2017年11月
・所在地:〒104-0028 東京都中央区八重洲2-2-1 八重洲セントラルタワー7階
・企業URL:https://aillis.jp/