世界のスマートフォンODMとIDH業界、Wingtech、Huaqin、Longcheerが2019年も引き続き独占
[20/03/27]
提供元:PRTIMES
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Samsung、OPPO、Realme、Xiaomiの各社が、世界のスマートフォン設計及び製造アウトソーシング市場の上昇を牽引
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、スマートフォン各社が今年も引き続き、設計単体、設計並びに製造をIDHとODM業界に委託し続けたことにより、スマートフォン市場全体が縮小傾向(前年比マイナス2%)にも関わらず、ODM (※1) とIDH (※2) 業界は、2019年には前年比4%成長したという調査結果を含むODM/IDH/EMS trackerによる最新調査を発表致しました。
(※1) ODM=Original Design Manufacturerの略称で、委託元ブランドの製品を設計及び製造する企業を意味する
(※2) IDH=Independent Design Houseの略称で、製品設計に特化し、スマートフォンメーカーや製造受託会社に設計サービスを提供する企業を意味する
図1: 2019年の世界のスマートフォンにおける設計のシェア
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/58/resize/d33140-58-384701-0.png ]
出典: Counterpoint Global Smartphone ODM/IDH/EMS Tracker 2019
最新状況に関して、カウンターポイント社のリサーチアナリストFlora Tang氏は以下のようにコメントしています。
「設計の外部委託は、スマートフォンODM企業(設計と組立てを担当)への委託が前年比18%増え、IDH企業(設計のみを担当)への委託もまた前年比8%増加した。ODM企業へ設計製造を一括で委託する動きが、2019年により顕著になった。Samsung、OPPO + Realme、XiaomiとLGというスマートフォンメーカーによる委託量の増加により、ODM業界の成長を支えている。その一方で、HuaweiグループはODMへの委託を減らし、同社が『設計は内製化し、製造はアウトソーシングする』という事業戦略にシフトしつつあることを示している。」
Tang氏はさらに続けて以下のように述べています。
「ODM/IDH市場の競合状況を見てみると、Wingtech、Huaqin、Longcheerが相変わらず世界のスマートフォン向けODM & IDH市場を独占している。この市場の淘汰はさらに進んでおり、トップ3社のシェアは2019年には68%となり、2年前の52%から増加している。」
図2: 世界のスマートフォンODM企業とIDH企業のシェア
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/58/resize/d33140-58-453124-2.png ]
出典: Counterpoint Global Smartphone ODM/IDH/EMS Tracker 2019
各社の業績と市場動向に関して、カウンターポイント社のシニアアナリストEthan Qi氏は以下のように述べています。
「スマートフォンODMの分野において、WingtechがHuaqinを抜いて初めて首位となった。これはSamsungなどからの受注増と設計案件獲得とによるものである。一方で、スマートフォンのIDHに関してはLongcheerがWingtechを抑えて首位である。これは、XiaomiがIDHへの委託案件をWingtechから切り替えたことによる。Huaqin Telecomは、主要顧客であるHuaweiからの委託が打ち切られたものの、2019年下期には二桁成長して回復した。国外のOEMやキャリアからの受注が増えたため、Tinno Mobileなど他のODM企業も2019年に成長した。」
「2020年は5Gスマートフォン普及の年である一方、COVID-19(コロナウイルス)の流行によって上半期の状況は不透明のままであることと、スマートフォン企業の淘汰も進んでいるため、ODM/IDH業界の競争は激しさを増すだろう。」とQi氏は付け加えています。
また、新しい市場とその機会についてカウンターポイント社のリサーチVP であるNeil Shar氏は以下のようにコメントしています。
「世界のスマートフォン市場が飽和してきている中で、ODM各社はIoT (Internet of Things)セクターへの業務拡大を加速している。2019年にはHuaqinやLongcheerが担当した民生用のIoT機器が健全に成長した。スマートホーム、タブレットやPC、ウェアラブル、メディカル、移動体のアプリケーションはコンシューマー用途ではホットであり、中国のODM企業にとって2020年の重点領域となるだろう。
さらに、これらODM企業の多くは設計と製造のオペレーションを多様化しており、中国からインド、ベトナム、メキシコに拠点を広げ、各地域に強い主要顧客の要求や各地域の法令に対応している。主要OEM企業やサプライチェーン上の各企業は、地域的にもオペレーション上も、中国への依存を減らそうとしている。」
詳細で包括的な調査報告書 “Global Smartphone ODM/IDH/EMS Report 2019-2020”は、購読者の皆様にリサーチポータル(https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/Individual/1769)にて提供しております。
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、スマートフォン各社が今年も引き続き、設計単体、設計並びに製造をIDHとODM業界に委託し続けたことにより、スマートフォン市場全体が縮小傾向(前年比マイナス2%)にも関わらず、ODM (※1) とIDH (※2) 業界は、2019年には前年比4%成長したという調査結果を含むODM/IDH/EMS trackerによる最新調査を発表致しました。
(※1) ODM=Original Design Manufacturerの略称で、委託元ブランドの製品を設計及び製造する企業を意味する
(※2) IDH=Independent Design Houseの略称で、製品設計に特化し、スマートフォンメーカーや製造受託会社に設計サービスを提供する企業を意味する
図1: 2019年の世界のスマートフォンにおける設計のシェア
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/58/resize/d33140-58-384701-0.png ]
出典: Counterpoint Global Smartphone ODM/IDH/EMS Tracker 2019
最新状況に関して、カウンターポイント社のリサーチアナリストFlora Tang氏は以下のようにコメントしています。
「設計の外部委託は、スマートフォンODM企業(設計と組立てを担当)への委託が前年比18%増え、IDH企業(設計のみを担当)への委託もまた前年比8%増加した。ODM企業へ設計製造を一括で委託する動きが、2019年により顕著になった。Samsung、OPPO + Realme、XiaomiとLGというスマートフォンメーカーによる委託量の増加により、ODM業界の成長を支えている。その一方で、HuaweiグループはODMへの委託を減らし、同社が『設計は内製化し、製造はアウトソーシングする』という事業戦略にシフトしつつあることを示している。」
Tang氏はさらに続けて以下のように述べています。
「ODM/IDH市場の競合状況を見てみると、Wingtech、Huaqin、Longcheerが相変わらず世界のスマートフォン向けODM & IDH市場を独占している。この市場の淘汰はさらに進んでおり、トップ3社のシェアは2019年には68%となり、2年前の52%から増加している。」
図2: 世界のスマートフォンODM企業とIDH企業のシェア
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/58/resize/d33140-58-453124-2.png ]
出典: Counterpoint Global Smartphone ODM/IDH/EMS Tracker 2019
各社の業績と市場動向に関して、カウンターポイント社のシニアアナリストEthan Qi氏は以下のように述べています。
「スマートフォンODMの分野において、WingtechがHuaqinを抜いて初めて首位となった。これはSamsungなどからの受注増と設計案件獲得とによるものである。一方で、スマートフォンのIDHに関してはLongcheerがWingtechを抑えて首位である。これは、XiaomiがIDHへの委託案件をWingtechから切り替えたことによる。Huaqin Telecomは、主要顧客であるHuaweiからの委託が打ち切られたものの、2019年下期には二桁成長して回復した。国外のOEMやキャリアからの受注が増えたため、Tinno Mobileなど他のODM企業も2019年に成長した。」
「2020年は5Gスマートフォン普及の年である一方、COVID-19(コロナウイルス)の流行によって上半期の状況は不透明のままであることと、スマートフォン企業の淘汰も進んでいるため、ODM/IDH業界の競争は激しさを増すだろう。」とQi氏は付け加えています。
また、新しい市場とその機会についてカウンターポイント社のリサーチVP であるNeil Shar氏は以下のようにコメントしています。
「世界のスマートフォン市場が飽和してきている中で、ODM各社はIoT (Internet of Things)セクターへの業務拡大を加速している。2019年にはHuaqinやLongcheerが担当した民生用のIoT機器が健全に成長した。スマートホーム、タブレットやPC、ウェアラブル、メディカル、移動体のアプリケーションはコンシューマー用途ではホットであり、中国のODM企業にとって2020年の重点領域となるだろう。
さらに、これらODM企業の多くは設計と製造のオペレーションを多様化しており、中国からインド、ベトナム、メキシコに拠点を広げ、各地域に強い主要顧客の要求や各地域の法令に対応している。主要OEM企業やサプライチェーン上の各企業は、地域的にもオペレーション上も、中国への依存を減らそうとしている。」
詳細で包括的な調査報告書 “Global Smartphone ODM/IDH/EMS Report 2019-2020”は、購読者の皆様にリサーチポータル(https://report.counterpointresearch.com/posts/report_view/Individual/1769)にて提供しております。
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/