2020年2月における世界のスマートフォン売上は前年比14%減に留まる。
[20/03/30]
提供元:PRTIMES
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カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、コロナウイルス(COVID-19)の影響で市場全体が落ち込んでいる中、世界のスマートフォン売上(セルスルー、小売りベース)の2月実績は昨年比14%の落ち込みに留まり、一定の底堅さをみせたという調査結果を含む最新調査を発表致しました。
また、供給側でみると、世界のスマートフォン出荷額(セルイン)は売上と比較して、少し落ち込んで、昨年比18%ダウンであるが、これも危惧されたほどではありませんでした。
コロナウイルス(COVID-19)の全世界的な流行により、ハイテク産業への影響は前例のないものになっており、2月の世界のスマートフォン販売も落ち込みました。しかし、減少幅は2019年2月と比較して14%に過ぎず、業界が恐れていたほどの落ち込みではありませんでした。
大流行の震源地となった中国では、38%もの大きな落ち込みがありましたが、現在はリバウンドの兆しがあります。そのため、全体として、2月の世界のスマートフォン販売は、消費者が慎重になったのを受けて、世界の多くの市場で落ち込む展開となりました。その中で、昨今のネット通販の成長により、販売が路面店からオンラインにシフトチェンジしていることも見逃せません。中国における路面店の売上は2020年2月に5割以上落ち込んだものの、その一部はオンライン通販でカバーされたため、全体としては、そこまでは酷くはない、38%の落ち込みで留まりました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/59/resize/d33140-59-333543-1.png ]
出典: Counterpoint Research Monthly Market Pulse Feb 2020
スマートフォンの供給を表す2020年2月のメーカー出荷額は、相対的に少ないものでした。但し、中国の春節と重なる2月は従来から製造が少なくなる月であるため、昨年と比べれば出荷額は18%の減少となったが、前述のとおり、業界が危惧したほどではありませんでした。
スマートフォンの需給状況について、カウンターポイント社VP/リサーチディレクターのPeter Richardson氏は以下のようにコメントしています。
「世界のスマートフォン市場は、かなりの部分が買い替え需要で動いている。つまり、人々は、買うかどうかを考えて見極めるタイプの商品である、ということである。そうはいっても、スマートフォンは日常生活の大事な一部になっている。リモートワークの結果、長きにわたって隔絶された状況を余儀なくされている人々にとっては、なおさらである。したがって、コロナウイルス流行の、特に危機の初期の、生活の突然の変化や不確実性の高さに戸惑っていた頃にこそ、購入を先延ばしにした消費者も、やがては買い替えを行う。つまり、売上は完全に消えしまったわけではなく、ただ遅れたのである。」
各社の競合状況に関しては、Samsungのスマートフォンは、中国のサプライチェーンや中国市場への依存度が低いため、業績は安定しており、販売台数ベースで22%のシェアを獲得しました。Appleは、2020年2月前半は中国国内、後半は中国国外からの部品供給の問題によって、売上に影響がありました。一方で、Huaweiは部品供給も需要も中国に大きく依存しているにも関わらず、予想以上に健闘し、1,200万台のスマートフォンを2020年2月に販売し、世界シェアは1%減で踏み留まりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/59/resize/d33140-59-851692-2.png ]
出典: Counterpoint Research Monthly Market Pulse Feb 2020
中国国外での影響について、カウンターポイント社のシニアアナリストJene Park氏は以下のように述べています。
「中国と韓国はゆっくりと回復しつつあるが、世界の他の地域では、最悪の状況を脱するにはほど遠い。コロナウイルスの流行は、その様相においても、規模においても、前例がない。しかし、類似事例を歴史から学び、それを参考にするなら、自信をもって、モバイル通信業界は長期的に見れば、ある程度のダメージを受けつつも、この嵐を乗り切れると言うことができる。」
弊社主催ウェビナー「COVID-19 コロナウィルスのスマートフォン市場に対する影響」の登録は下記リンクよりお願い致します。
https://www.counterpointresearch.com/webinar-covid-19-impact-smartphone-market/
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
Market Pulseは世界の60を超える国の売り上げデータをまとめた月次レポートである。中国、台湾、米国、インド、イギリス、アルゼンチン、香港を含む7か国のスマートフォン産業の分析を行うため、40名を超えるアナリストが従事している。カウンターポイント社の幹部はNEC、Panasonic、NOKIA、Samsung、LG、Vivo、China Mobile、TSMC、Intel、Microsoft、Fordをはじめとするハイテク企業の出身者で構成されている。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
また、供給側でみると、世界のスマートフォン出荷額(セルイン)は売上と比較して、少し落ち込んで、昨年比18%ダウンであるが、これも危惧されたほどではありませんでした。
コロナウイルス(COVID-19)の全世界的な流行により、ハイテク産業への影響は前例のないものになっており、2月の世界のスマートフォン販売も落ち込みました。しかし、減少幅は2019年2月と比較して14%に過ぎず、業界が恐れていたほどの落ち込みではありませんでした。
大流行の震源地となった中国では、38%もの大きな落ち込みがありましたが、現在はリバウンドの兆しがあります。そのため、全体として、2月の世界のスマートフォン販売は、消費者が慎重になったのを受けて、世界の多くの市場で落ち込む展開となりました。その中で、昨今のネット通販の成長により、販売が路面店からオンラインにシフトチェンジしていることも見逃せません。中国における路面店の売上は2020年2月に5割以上落ち込んだものの、その一部はオンライン通販でカバーされたため、全体としては、そこまでは酷くはない、38%の落ち込みで留まりました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/59/resize/d33140-59-333543-1.png ]
出典: Counterpoint Research Monthly Market Pulse Feb 2020
スマートフォンの供給を表す2020年2月のメーカー出荷額は、相対的に少ないものでした。但し、中国の春節と重なる2月は従来から製造が少なくなる月であるため、昨年と比べれば出荷額は18%の減少となったが、前述のとおり、業界が危惧したほどではありませんでした。
スマートフォンの需給状況について、カウンターポイント社VP/リサーチディレクターのPeter Richardson氏は以下のようにコメントしています。
「世界のスマートフォン市場は、かなりの部分が買い替え需要で動いている。つまり、人々は、買うかどうかを考えて見極めるタイプの商品である、ということである。そうはいっても、スマートフォンは日常生活の大事な一部になっている。リモートワークの結果、長きにわたって隔絶された状況を余儀なくされている人々にとっては、なおさらである。したがって、コロナウイルス流行の、特に危機の初期の、生活の突然の変化や不確実性の高さに戸惑っていた頃にこそ、購入を先延ばしにした消費者も、やがては買い替えを行う。つまり、売上は完全に消えしまったわけではなく、ただ遅れたのである。」
各社の競合状況に関しては、Samsungのスマートフォンは、中国のサプライチェーンや中国市場への依存度が低いため、業績は安定しており、販売台数ベースで22%のシェアを獲得しました。Appleは、2020年2月前半は中国国内、後半は中国国外からの部品供給の問題によって、売上に影響がありました。一方で、Huaweiは部品供給も需要も中国に大きく依存しているにも関わらず、予想以上に健闘し、1,200万台のスマートフォンを2020年2月に販売し、世界シェアは1%減で踏み留まりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/59/resize/d33140-59-851692-2.png ]
出典: Counterpoint Research Monthly Market Pulse Feb 2020
中国国外での影響について、カウンターポイント社のシニアアナリストJene Park氏は以下のように述べています。
「中国と韓国はゆっくりと回復しつつあるが、世界の他の地域では、最悪の状況を脱するにはほど遠い。コロナウイルスの流行は、その様相においても、規模においても、前例がない。しかし、類似事例を歴史から学び、それを参考にするなら、自信をもって、モバイル通信業界は長期的に見れば、ある程度のダメージを受けつつも、この嵐を乗り切れると言うことができる。」
弊社主催ウェビナー「COVID-19 コロナウィルスのスマートフォン市場に対する影響」の登録は下記リンクよりお願い致します。
https://www.counterpointresearch.com/webinar-covid-19-impact-smartphone-market/
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
Market Pulseは世界の60を超える国の売り上げデータをまとめた月次レポートである。中国、台湾、米国、インド、イギリス、アルゼンチン、香港を含む7か国のスマートフォン産業の分析を行うため、40名を超えるアナリストが従事している。カウンターポイント社の幹部はNEC、Panasonic、NOKIA、Samsung、LG、Vivo、China Mobile、TSMC、Intel、Microsoft、Fordをはじめとするハイテク企業の出身者で構成されている。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/