自動車の安全技術「ESC(横滑り防止装置)」普及活動 「ESC体験試乗会」を本年も開催
[11/08/23]
提供元:PRTIMES
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JAF(一般法人日本自動車連盟、田中節夫会長)は、日本国内における自動車安全技術「ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール:横滑り防止装置)」の全車標準装備化が国土交通省から発表されたことを受け、今後急増が見込まれるESC搭載車のユーザーに対し、正しい装置の理解を啓発するための体験型講習会(「ESC体験試乗会」及び「セーフティトレーニング」)を今年度も実施していきます。
「ESC体験試乗会」は、FIA基金※が世界の自動車クラブと展開している「Choose ESC!(ESCを選ぼう)」キャンペーンの一環として、JAFが日本国内において2009年より展開しており、ESCの製造メーカーであるボッシュ株式会社(東京都渋谷区、取締役社長:織田 秀明)、コンティネンタル・オートモーティブ株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役社長兼CEO:クリストフ・ハゲドーン)、株式会社アドヴィックス(愛知県刈谷市、取締役社長:川田 武司)の協力を得て実施します。
■2011年「ESC体験試乗会」開催概要
・静岡県会場:9月3日(土) 交通教育センターレインボー浜名湖(浜松市北区細江町)
・香川県会場:10月23日(日) Hondaセーフティトレーニングセンター四国(坂出市江尻町)
1.主催:一般社団法人 日本自動車連盟
2.共催:ボッシュ株式会社
コンティネンタル・オートモーティブ株式会社
株式会社アドヴィックス
3.後援:国土交通省
財団法人 全日本交通安全協会
一般社団法人 日本自動車工業会
4.参加料:1,000円(昼食、保険料等の実費)
5.募集:各会場20名
6.条件:普通自動車を運転可能な免許をお持ちの運転歴1年以上の方
また、運転実技型の交通安全講習会である「セーフティトレーニング」においても、ESCの効用を学べる内容を盛り込んだ開催を今年度は全国で29回計画しています(開催計画は、JAFホームページ「地域情報」 http://jafevent.jp/event_info/drive/index.phpをご覧ください)。
JAFは、交通事故(ESCは特に車両単独事故)の防止を目的とした自動車ユーザーへの認知と正しい理解のため、今後とも啓発を展開してまいります。
[関連情報]
■ESC技術について
ESCは、車両の横滑りを効果的に低減させ、衝突回避に貢献する自動車安全技術です。複数のセンサーを介して、コントロールの喪失を検知します。ESCは、1秒間に25回、ドライバーのステアリング操作と実際の走行状況を比較し、両者に違いがある場合で、かつ車両が横滑りし始めた場合に、特定の車輪にブレーキをかけます。ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)と協調動作し、オーバーステア(リアがスライドアウトするケース)やアンダーステア(フロントのグリップが失われるケース)の修正を図ります。ESCはこのようにして車両のコントロールを回復させ、車両の進行方向を修正・維持します(ESCは、各自動車メーカーによって呼称が異なります)。
■ESCの装備化について (※国土交通省報道発表より)
・適応範囲
専ら乗用の用に供する自動車(乗車定員10名以上の自動車、二輪自動車、側車付二輪自動車、三輪自動車、カタピラ及びそりを有する自動車、最高速度25km/h以下の自動車並びに被牽引自動車を除く)に備える制動装置に適用
・改正概要
現在任意装置となっている横滑り防止装置(ESC)及びブレーキアシストシステム(BAS)を備え付けることを義務化する。
・適用時期
新型生産車=平成24年10月1日(軽自動車にあっては平成26年10月1日)以降に新たに型式の指定を受ける自動車
継続生産車=平成26年10月1日(軽自動車にあっては平成30年10月1日)以降に製作される自動車
※FIA基金:FIA Foundation for the Automobile and Society
2001年、FIA(国際自動車連盟)が創設した英国に本部を置く慈善団体(Charity)で、交通安全・環境保全を活動目的とする。2010年11月現在102カ国、163団体が加盟しており、JAF会長の田中節夫は本基金の理事に就任している。