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マリ:MSF、コナ地域での活動許可を要請

国内の複数の地域で爆撃と戦闘が続くマリ。国境なき医師団(MSF)は、武力紛争の全当事者に対し、人道援助団体が同国中部の都市コナへ入ることを認め、紛争被害者への援助活動を許可するよう要請している。

MSFは現在、コナ地域のニーズ調査と医療・人道援助提供のため、医療チームの現地派遣を目指しており、この承認を得るために、フランス政府および軍と、また、1月14日以降はマリの行政および軍人担当局とも接触を重ねてきた。コナの町への進入路は、これまでのところ、マリ政府軍に封鎖されている。

MSFの活動責任者マリク・アラウナは「繰り返しの要請にもかかわらず、担当局は依然としてコナ地域への進入許可を拒んでいます。戦闘の被害を受けた地域における中立・不偏の医療・人道援助活動の容認は不可欠であり、民間人と人道援助活動を尊重するよう、MSFは全ての紛争当事者に求めます。MSFは何ヵ月も前から、マリ北部の政府軍の統治下にある場所でも、そのほかの武装勢力の統治下にある場所でも活動を続けています。ですが、マリ軍とフランス軍による攻撃が始まり、中立の立場にあるMSFも前線を通過できなくなってしまいました。現在、北部全域が外部からの援助を断たれています」と訴えている。

こうした状況下、MSFは現在も、モプティ、トンブクトゥ、ガオの各州での活動を継続している。モプティ州のドゥエンザでは、武力紛争のため数日間MSFの活動が制限され、物資の補給が止まるなどしたが、地域の患者は、MSFの総合診療所を再び訪れるようになっている。
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MSFでは現在、マリ国内の複数のチームで合計約450人の現地人スタッフと50人の外国人スタッフが活動。同国南部のシカソ州クティアラでも栄養プログラムを展開し、隣国のブルキナファソ、モーリタニア、ニジェールでもマリ人難民に医療を提供している。
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