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JAXAベンチャー 天地人、内閣府 宇宙開発戦略推進事務局「課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクト」の成果報告のお知らせ

宇宙航空研究開発機構 JAXA認定の宇宙ベンチャー 株式会社天地人(東京都港区 代表取締役 櫻庭康人)は、内閣府 宇宙開発戦略推進事務局が主催する「課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクト」の実証実験の成果報告をお知らせいたします。




[画像1: https://prtimes.jp/i/45963/65/resize/d45963-65-236f9e7234097df7006d-0.jpg ]



■プロジェクトの背景

「課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクト」の公募は、企業や官公庁、自治体が抱える課題の解決に資する、衛星リモートセンシングデータの利用モデルの実証を行い、その効果を評価すると共に、実証の成果を実際のビジネスへつなげていくことを目的とした内閣府宇宙開発戦略推進事務局による事業です。

天地人は、豊田市上下水道局水道維持課とチームを組んで企画競争に参加し、採択されプロジェクトが開始されました。天地人はこれまで、衛星データを活用した土地評価コンサルを行ってきました。そこで培った知見を応用させ、「天地人コンパス」という独自のオンラインGISプラットフォームで水道管の漏水に関わる管理業務の効率化を目指したものになります。

令和4年度 課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクト
http://www.uchuriyo.space/model/


■プロジェクトの概要

本プロジェクトは、豊田市上下水道局水道維持課と連携し、衛星データ等を活用した水道管路の漏水リスク評価手法を構築するとともに、漏水調査支援ツールの開発・実証を行ったものです。

国内には約130,000km(全体の17.6%)の管路が法廷耐久年数を超えており、効率的に管路の点検、維持・修繕を実施することが求められています。

しかしながら、現状の手法では経年管の点検・維持・修繕を実施するには、多額の費用を要するうえに、広域、かつ、短期間で行うことは困難とされています。それらの課題に対して本プロジェクトは有効な手段だと考えられたため、本公募に採択され実証実験が開始されました。


■プロジェクトの実施内容

水道事業者が保有する水道管路情報や漏水履歴と、水道管の漏水に関係する様々な衛星データや埋設環境データを組み合わせることで、水道管の漏水リスクを評価しました。

例えば、埋設環境や温度が水道管に与える負荷を機械学習により分析することで、同じ管材や埋設年度でもリスクの高いエリアを絞り込んでいます。また水道管の埋設されている路面状況(地盤変動など)を観測することで水道管の漏水リスクの高いエリアを抽出しています。


■実証の成果結果

・第一回検証評価:都市部・山間部を含めて約3割が漏水(都市部では最大4割)
・緊急分析   :漏水が懸念させる指定エリア(9平方キロメートル)から漏水箇所を特定
・第二回検証評価:都市部・山間部を含めて約3割が漏水

・豊田市からの評価:上記の検証精度に加えて、漏水リスクの評価単位が、従来より進化し100mまで詳細化されたことで、より効率的な作業が行え、調査費用削減が期待できる

※参考(様々な自治体へのヒアリングによる期待効果)
点検費用:最大65%削減
調査期間:最大85%削減


■実用化開発も完了

天地人による漏水リスク評価は、独自の特許出願技術(特願2023-48636 :漏水調査計画支援システム及び方法)です。様々な宇宙ビッグデータと地上データ、そして機械学習の組み合わせにより、高リスク箇所で高い漏水発見率が示されることが特徴です。また水道管管路情報の取り込みや地図機能・印刷機能など基本的なGIS機能も備えています。

水道維持管理業務として、日常的、かつ、継続的に使っていただくことで、リスク評価の信頼性も進化します。

[画像2: https://prtimes.jp/i/45963/65/resize/d45963-65-ed1b60c370e8100929bf-1.png ]

※赤色がリスクが高く、青色がリスクの低い場所を指します。100mメッシュでの漏水リスク評価が可能です。
(画像はデモになります。)


■天地人コンパスについて

天地人コンパスは、地球観測衛星のビッグデータをはじめとする様々なデータをもとに、解析、可視化、データ提供を総合的に行う土地評価サービスです。農業生産から都市開発まで、様々な目的に合わせてカスタマイズすることが可能となっており、ビジネスにおいて最適な土地を宇宙から見つけることができます。

これまで、宇宙から稲の栽培環境をモニタリングし、より美味しいお米の栽培を目指す「宇宙ビッグデータ米」プロジェクトや、キャンプ場候補地を宇宙から衛星で探すプロジェクト、複数の土地の類似性を気象の観点から評価するプロジェクトなどにサービスを活用してきました。

衛星データというと、多くの方が衛星から撮影した写真を思い浮かべると思います。衛星から撮影した画像は代表的な衛星データではありますが、天地人コンパスは、降水量などの気象情報や、3Dマップに代表される地形情報、赤外線によって観測される地表面温度なども世界中のあらゆる場所で取得可能です。

また、天地人コンパスでは、お客さまが元々お持ちの地上データや、実績データなどを重ね合わせて、複合的に分析することもできます。

利用方法
『天地人コンパス』
・料金:無料
・対応言語:日本語、英語
・対応ブラウザ:Google Chromeを推奨、PCのみ対応
・サイトURL:https://tenchijin.co.jp/compass/

お問い合わせ窓口:info-compass@tenchijin.co.jp


■株式会社 天地人 会社概要
会社名:株式会社 天地人
所在地:東京都港区芝公園1-1-1 住友不動産御成門タワー9F
代表者:代表取締役 櫻庭康人
事業内容:衛星データを使った土地評価コンサル
サイトURL:https://tenchijin.co.jp/
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