スマートフォン高級機種のベストセラー、5機種のうち4機種がアップル製という結果に
[20/06/23]
提供元:PRTIMES
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カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、スマートフォン高級機種セグメント(卸売り価格400米ドル以上)の出荷は、第1四半期に前年同期比13%の減少となるも、Appleは57%のシェアを獲得したという調査結果を含むMarket Pulse Serviceによる最新調査を発表致しました。
COVID-19の世界的流行によるスマートフォン市場全体の停滞が原因ですが、このセグメントは、世界のスマートフォン売上全体の57%を占めているため、引き続きスマートフォン市場の動向のカギを握っています。
Appleは57%のシェアで高級機セグメントをリードし、これをSamsungとHuaweiが追う形で市場を形成しています。ほとんどのメーカーの売上が落ち込む中、OPPOは、昨年の数量が少なかったこともあり、Reno 3とReno 3 Pro 5Gシリーズが貢献したことで、前年同期比67%成長しました。また、Xiaomiも、Mi 10 5GとMi Note 10シリーズの好調のおかげで、数量が少なかった昨年と比べ10%成長しました。Xiaomiが世界の高級機セグメントトップ5社に名を連ねるのは、2018年第3四半期以降初となります。その他の価格帯と比較すると、高級機セグメントは最も淘汰が進んでおり、トップ3社を合わせたシェアは今四半期に88%に達しました。
地域別でみると、中国を除くすべての地域の高級機セグメントでAppleとSamsungが引き続きツートップを占めています。中国においては、Huaweiがトップを走り、Huawei高級機の90%以上が2020年第1四半期に中国国内で出荷されました。また、OnePlus 7シリーズが好調だったおかげで、中南米と中国を除く地域ではOnePlusも高級機セグメントのトップ5社に食い込むことができました。
図1: 高級機セグメント市場シェア(出荷ベース)地域別メーカーランキング 2020年第1四半期
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/66/resize/d33140-66-975336-0.png ]
機種別では、iPhone 11が相変わらず好調で、2020年第1四半期に高級機セグメントで最も売れた機種となり、ベストセラー高級機5機種のうち4機種がApple製という結果になりました。また、初めて5G搭載機種がこのセグメントのトップ5機種にランクインしました。
図2: 高級機セグメントのベストセラー機種 2020年第1四半期
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/66/resize/d33140-66-536737-2.png ]
5G対応機種は、この四半期に高級機全体の1/5に達しました。Huaweiは中国で積極的なプロモーションを行った結果、中国国内における5G対応高級機全体のうち42%を出荷しました。5G対応機種は低い価格帯の機種にも広がりつつあり、市場の成長を支える存在となってきました。今では、5G対応機種の39%は400〜600米ドルの価格帯で、前四半期の35%から増加傾向にあります。地域別でみると、5G対応高級機全体の63%は中国が占めています。
高級機セグメント全体でみると縮小傾向にありますが、価格帯別にみると、600〜799米ドルの価格帯は前年同期比47%増えて高級機全体の出荷の42%を占めています。これは、この価格帯の3/4を占めるiPhone 11シリーズの効果がその要因となっています。この価格帯は2019年第2四半期以降、着実に成長しており、最初の頃はiPhone XRが成長を支え、現在ではiPhone 11がその成長を支えています。この価格帯セグメントは、Appleが最も強みを持つ価格帯でもあります。Appleは価格弾力性を市場でテストし、やや高めの価格設定が24〜30か月でみた顧客生涯価値(CLV customer lifetime value)を遥かに大きくし得ることに気づいた結果であると言えます。
図3: 高級機セグメントの価格帯(卸値)別シェア(米ドル)と前年比 2020年第1四半期
[画像3: https://prtimes.jp/i/33140/66/resize/d33140-66-388698-3.png ]
今後の高級機種セグメント市場における成長のカギは、Appleの5G対応機種発売によると言えるでしょう。また、高級機セグメントには、COVID-19の影響が最も現れないのではないかと私たちは予測しています。
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
COVID-19の世界的流行によるスマートフォン市場全体の停滞が原因ですが、このセグメントは、世界のスマートフォン売上全体の57%を占めているため、引き続きスマートフォン市場の動向のカギを握っています。
Appleは57%のシェアで高級機セグメントをリードし、これをSamsungとHuaweiが追う形で市場を形成しています。ほとんどのメーカーの売上が落ち込む中、OPPOは、昨年の数量が少なかったこともあり、Reno 3とReno 3 Pro 5Gシリーズが貢献したことで、前年同期比67%成長しました。また、Xiaomiも、Mi 10 5GとMi Note 10シリーズの好調のおかげで、数量が少なかった昨年と比べ10%成長しました。Xiaomiが世界の高級機セグメントトップ5社に名を連ねるのは、2018年第3四半期以降初となります。その他の価格帯と比較すると、高級機セグメントは最も淘汰が進んでおり、トップ3社を合わせたシェアは今四半期に88%に達しました。
地域別でみると、中国を除くすべての地域の高級機セグメントでAppleとSamsungが引き続きツートップを占めています。中国においては、Huaweiがトップを走り、Huawei高級機の90%以上が2020年第1四半期に中国国内で出荷されました。また、OnePlus 7シリーズが好調だったおかげで、中南米と中国を除く地域ではOnePlusも高級機セグメントのトップ5社に食い込むことができました。
図1: 高級機セグメント市場シェア(出荷ベース)地域別メーカーランキング 2020年第1四半期
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/66/resize/d33140-66-975336-0.png ]
機種別では、iPhone 11が相変わらず好調で、2020年第1四半期に高級機セグメントで最も売れた機種となり、ベストセラー高級機5機種のうち4機種がApple製という結果になりました。また、初めて5G搭載機種がこのセグメントのトップ5機種にランクインしました。
図2: 高級機セグメントのベストセラー機種 2020年第1四半期
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/66/resize/d33140-66-536737-2.png ]
5G対応機種は、この四半期に高級機全体の1/5に達しました。Huaweiは中国で積極的なプロモーションを行った結果、中国国内における5G対応高級機全体のうち42%を出荷しました。5G対応機種は低い価格帯の機種にも広がりつつあり、市場の成長を支える存在となってきました。今では、5G対応機種の39%は400〜600米ドルの価格帯で、前四半期の35%から増加傾向にあります。地域別でみると、5G対応高級機全体の63%は中国が占めています。
高級機セグメント全体でみると縮小傾向にありますが、価格帯別にみると、600〜799米ドルの価格帯は前年同期比47%増えて高級機全体の出荷の42%を占めています。これは、この価格帯の3/4を占めるiPhone 11シリーズの効果がその要因となっています。この価格帯は2019年第2四半期以降、着実に成長しており、最初の頃はiPhone XRが成長を支え、現在ではiPhone 11がその成長を支えています。この価格帯セグメントは、Appleが最も強みを持つ価格帯でもあります。Appleは価格弾力性を市場でテストし、やや高めの価格設定が24〜30か月でみた顧客生涯価値(CLV customer lifetime value)を遥かに大きくし得ることに気づいた結果であると言えます。
図3: 高級機セグメントの価格帯(卸値)別シェア(米ドル)と前年比 2020年第1四半期
[画像3: https://prtimes.jp/i/33140/66/resize/d33140-66-388698-3.png ]
今後の高級機種セグメント市場における成長のカギは、Appleの5G対応機種発売によると言えるでしょう。また、高級機セグメントには、COVID-19の影響が最も現れないのではないかと私たちは予測しています。
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/