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リファービッシュスマートフォンのグローバル市場、2019年は1%減少

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、2019年におけるリファービッシュスマートフォンのグローバル市場は、前年比1%減となり1.37億台をわずかに超えるに留まり、19年の下半期、特にAppleの買い替え需要が強かった第4四半期に市場は成長したが、下半期における1%の成長率は、上半期の落ち込みを補うには足りなかったという調査結果を含むRefurbished Smartphone Trackerによる最新調査を発表致しました。




リファービッシュスマートフォン市場動向について、カウンターポイント社のリサーチディレクターJeff Fieldhack氏は以下のように述べています。
「過去4年間で、リファービッシュ市場が通年で落ち込んだのは、初めてのことだ。この傾向は、米国、中国、欧州などの主要市場での新機種販売の低迷に繋がっている。実際2019年には、これらの地域での小売りの合計は前年比6%減少している。高級機セグメントでの機種アップグレードも軟調で、ユーザーは自身の端末を手放さず、買い替えサイクルが長くなっている。先進国では高級機種がリファービッシュ端末の流通量の主要部分である。最大のリファービッシュ端末市場である中国では、2019年に市場は前年比4%減少した。これは、中国経済が低調だったことと、それに、中国のリファービッシュ端末市場におけるエコシステムのプレイヤーにとって利益を上げるのが難しくなってきたこと、という2点が重なった結果である。また、大口の購入者がより慎重になったため、米中貿易摩擦もこの市場に影響を与えた。リファービッシュ端末機のエコシステムにいる中小メーカーは成長したものの、大手には成長が見られなかった。」

[画像: https://prtimes.jp/i/33140/67/resize/d33140-67-146120-1.png ]

▲2019年におけるリファービッシュスマートフォンのグローバル市場の成長率
グローバルで見ると、市場全体では縮小しているものの、インド、中南米、アフリカでは成長がみられる。

新興国市場について、カウンターポイント社のリサーチアナリストVarun Mishra氏は以下のようにコメントしています。
「これらの新興国の経済においては、リファービッシュ、通常の新品端末販売のエコシステム含め全般がまだ黎明期にある。スマートフォンに関しては、リファービッシュ端末機の市場はまだ十分浸透さえしていない。多くのユーザーが値ごろな機種をインターネット通販で探している状況にある。フィーチャーフォンからスマートフォンへの切り替えや、高級機を手ごろな価格でなんとか手に入れたいという強い思いが、これらの地域での成長を支えるだろう。また、インドなどでは混沌としていたリファービッシュ端末機市場が次第に整備されてきており、これによって新たな機会も生まれている。とはいえ、消費者側のリファービッシュ端末機に対する認識を高めること、リファービッシュプロセスの標準化、品質保証体制確立などの努力により、消費者の信頼を得ることがこれら新興国の潜在市場にフルアクセスする上で必要である。残念ながらCOVID-19によって、ここでも2020年の成長が影響を受けるであろう。」

リファービッシュスマートフォン市場におけるその他の重要なポイント:


AppleとSamsungは2019年も引き続きリファービッシュ端末機市場を寡占した。フラグシップ機種の再販価格は高止まりしており、エコシステムのプレイヤー達もそういった機種を好んで扱っている。
Appleは、同社の下取り及び保証プログラムを推進している。サービス事業を強化するという視点でもAppleにとって理にかなった戦術である。同社のサービスを通じたユーザー体験は新機種においてより高くなるため、強力に下取りプログラムを推進することでユーザーの機種アップグレードを促すことができる。
SamsungのGalaxy Sシリーズは同社の主力機種である。同社は積極的に買い取りプログラムや修理サービスのパートナー網整備を行っている。認定中古端末(certified pre-owned)の数は、2019年には驚くほど数が少なかったが、2020年には増加する見込みである。
Huaweiが新機種の販売に強く、ブランド作りに努力していることが、中古及びリファービッシュ端末機市場でのプレゼンスを向上させることに役立っている。しかし、米中間の貿易に何らかの合意がなされなければ、2020年の中国国外での販売やブランド力は米国の取引停止の打撃を受けるだろう。
特に欧米で、修理市場の進化が起きており、その変化に連動して、リファービッシュ産業も立ち上がりつつある。修理する権利法(The Right to Repair bill)が全米25を超える州で可決されたことも、このトレンドを後押ししている。


【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
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