ソニーが実施する子どもの教育格差縮小に向けた取り組み「感動体験プログラム」2021年度の社会的インパクト評価の実施報告
[22/09/02]
提供元:PRTIMES
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〜ソニーグループの技術やコンテンツを活用したプログラムが子どもたちの創造性・好奇心の成長に寄与〜
ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、国内における子どもの教育格差縮小に向けた取り組みとして展開する「感動体験プログラム」について、第三者機関によって実施した2021年度の社会的インパクト評価結果を報告いたします。
(感動体験プログラム公式サイト:https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/)
[画像1: https://prtimes.jp/i/24177/68/resize/d24177-68-810e8f2ebb1201bef72b-0.png ]
「感動体験プログラム」とは、ソニーが国内における教育格差縮小に向けた取り組みとして2018年に開始したプログラムであり、放課後の学童、地方や離島の小学校、子ども食堂などにおいて、ソニーの技術やコンテンツを活用したSTEAM※1分野の多様なワークショップを実施し、子どもたちに感動体験を届け、創造性や好奇心の向上を目指しています。※1:Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の略
ソニーは、2020年度より「感動体験プログラム」において特定非営利法人 ソーシャルバリュージャパンによる第三者評価を開始しました。本プログラムの社会的インパクト評価を継続的に行うことで、より効果的なプログラム構築を目指すとともに、その事業成果を発信することにより、子どもの創造性や好奇心などの非認知能力の養成による教育格差是正の可能性について社会全体での検討につなげることを目指しています。この度の第三者評価の結果、2021度の「感動体験プログラム」の単発、長期プログラムともに、参加児童たちのコンピテンシー指標に明確な向上が見られたことが認められました。このことは、プログラムが子どもたちの創造性や好奇心の成長に寄与していることを示しています。
【2021年度 感動体験プログラム 社会的インパクト評価結果】(抜粋)
2021年度の「感動体験プログラム」の社会的インパクト評価結果より、一部を抜粋してご報告いたします。
(報告書:https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/pdf/kando_summary2021.pdf)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.評価のアプローチ
本評価では、「感動体験プログラム」の2つのプログラムである長期プログラムと単発プログラム※2それぞれの参加児童の創造性、好奇心などの非認知能力向上へのインパクトを分析。また、プログラム実施拠点のスタッフを対象に学童運営の質的向上へのインパクト分析も実施。
・ 評価目的 :「感動体験プログラム」の社会的インパクト評価を実施し、
内部外部のステークホルダーに適切な報告を行うとともに、
効果的なプログラム構築のための示唆を得る。
・ 評価方法 :ワークショップに参加する児童と学童のスタッフに対する事前/
事後の質問票調査とそのデータの統計的分析、
学童団体へのアンケートやインタビューによる定性分析
・ 評価対象者 :単発プログラム 参加児童のべ277名、プログラムを実施した45拠点の職員
長期プログラム 参加児童のべ89名、プログラムを実施した1拠点の職員7名
・ 評価実施期間:2020年11月〜2022年4月
・ 評価主体 :第三者機関(ソーシャルバリュージャパン)
※2「長期プログラム」と「単発プログラム」について
感動体験プログラムにおいて従来の「単発プログラム」(1つの拠点に1つのプログラムを提供)に加えて、2021年度より新たな取り組みとして、日本財団「子ども第三の居場所」事業と連携し、1つの拠点で同じ児童に対して半年間のうちに複数のプログラムを行う「長期プログラム」を実施。同取り組みにおいては、児童向けのプログラムに加えて、運営の質的向上を目指し、拠点のスタッフ向けのワークショップ「大人対話会」も行っている。
2.評価結果
・ 児童:
- 複数のプログラムへの参加がコンピテンシー向上に寄与する。(グラフ1)
- 複数プログラムを提供して3か月目以降に中間アウトカムの伸び率が増加する。
- プログラム実施期間が長いプログラムは中間アウトカムのコンピテンシーの伸び率が高い傾向。
長期プログラムと単発プログラムでは、長期プログラムの方がコンピテンシー伸び率がやや高い。(グラフ2)
[画像2: https://prtimes.jp/i/24177/68/resize/d24177-68-50812083e73d10510daa-4.png ]
・ スタッフ:
- 長期、単発プログラムともに児童向けプログラムへのスタッフの満足度は非常に高い。
- 長期、単発プログラム実施拠点のいずれでもスタッフの意識変容の様子が見られ、
長期プログラムの方が意識変容が大きい。
3.総合評価
プログラムの成果:普段体験できない「感動体験」の提供価値
昨年度の評価結果に引き続き、ソニーが実施する社会貢献プログムとして、「自ら考え、自ら行動し、自ら創り出す力をつける子どもの増加」、またその先にある「体験格差を原因とした貧困の連鎖の解消」を目指したプログラムとして、参加児童たちのコンピテンシー指標に明確な向上が見られ、効果的なプログラム提供を行っていることが確認された。2021年度からの力を入れた取り組みとして実施した「長期プログラム」は、単発のプログラム提供よりもより高いコンピテンシー指標の改善があり、意図したプログラム効果が発揮されているといえる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【今後に向けて】
本評価において「単発、長期プログラムともに参加児童たちのコンピテンシー指標に明確な向上が見られた」ことが認められました。また、長期プログラムでは、「同じ児童に複数のプログラム実施を行うことは、一つのプログラムを実施することと比較して、コンピテンシーの向上率の平均値が上回る」という結果も確認されました。この結果を受けて、2022年度は長期プログラムの実施拠点を拡大し、社会的インパクト評価を継続的に取り組んでいきます。また、中、長期的にこの仕組みを多拠点展開することを見据えて、今年度は行政との連携を推進します。これからも子どもたちに「感動」を届け、創造性や好奇心を育む機会を提供するとともに、教育格差縮小に向けた効果的なプログラム開発を展開して、その有効性評価の効果測定と発信に取り組んでいきます。
【イベント開催のお知らせ】
本評価結果の報告を兼ね備えたオンラインイベント「社会課題に企業とNPOはどう挑戦するか〜体験を通じた教育格差への取り組み〜」を、「感動体験プログラム」のパートナー団体である、特定非営利活動法人団体である放課後NPOアフタースクール(以下、放課後NPOアフタースクール)と共同で9月7日(水)に開催します。本イベントでは、より多くの企業やNPO、自治体など、多様なステークホルダーが次世代育成に取り組むことの重要性を広く発信するために開催するものです。
[画像3: https://prtimes.jp/i/24177/68/resize/d24177-68-fa34cf60aaa769cbb665-2.png ]
- 概要
・日時 :2022年9月7日(水)10:30〜12:00
・対象 :企業のサステナビリティ、CSR、CSVご担当者、自治体、
子ども支援団体のご担当者、テーマにご関心のある方
・参加費 :無料
・形式 :オンライン会議システム Zoom(ウェビナー配信)
・お申込み:https://houkago-forum2022.peatix.com/ *申込締切:9/5(月)
- 内容
1.企業、NPO財団 コレクティブインパクトによる教育格差縮小への取り組み
2.社会的インパクト評価の概要と「感動体験プログラム」の評価結果報告
3.トークセッション:活動を通じた所感と今後の展望
■ソニーが取り組む教育支援活動
ソニーは社会貢献活動のスローガンとして「For the Next Generation」を掲げ、次世代を担う子どもたちの教育プログラム「CurioStep with Sony(キュリオステップ)」を国内外で展開しています。2018年には新たな取り組みとして、国内における社会問題の一つである子どもの「教育格差」縮小に向けた「感動体験プログラム」を開始。NPOなどの外部団体とのパートナーシップのもと、小学生の放課後の学童、地方や離島の小学校、子ども食堂などにおいて、ソニーの技術やコンテンツを生かした多様なワークショップを実施しています。
ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、国内における子どもの教育格差縮小に向けた取り組みとして展開する「感動体験プログラム」について、第三者機関によって実施した2021年度の社会的インパクト評価結果を報告いたします。
(感動体験プログラム公式サイト:https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/)
[画像1: https://prtimes.jp/i/24177/68/resize/d24177-68-810e8f2ebb1201bef72b-0.png ]
「感動体験プログラム」とは、ソニーが国内における教育格差縮小に向けた取り組みとして2018年に開始したプログラムであり、放課後の学童、地方や離島の小学校、子ども食堂などにおいて、ソニーの技術やコンテンツを活用したSTEAM※1分野の多様なワークショップを実施し、子どもたちに感動体験を届け、創造性や好奇心の向上を目指しています。※1:Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の略
ソニーは、2020年度より「感動体験プログラム」において特定非営利法人 ソーシャルバリュージャパンによる第三者評価を開始しました。本プログラムの社会的インパクト評価を継続的に行うことで、より効果的なプログラム構築を目指すとともに、その事業成果を発信することにより、子どもの創造性や好奇心などの非認知能力の養成による教育格差是正の可能性について社会全体での検討につなげることを目指しています。この度の第三者評価の結果、2021度の「感動体験プログラム」の単発、長期プログラムともに、参加児童たちのコンピテンシー指標に明確な向上が見られたことが認められました。このことは、プログラムが子どもたちの創造性や好奇心の成長に寄与していることを示しています。
【2021年度 感動体験プログラム 社会的インパクト評価結果】(抜粋)
2021年度の「感動体験プログラム」の社会的インパクト評価結果より、一部を抜粋してご報告いたします。
(報告書:https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/pdf/kando_summary2021.pdf)
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1.評価のアプローチ
本評価では、「感動体験プログラム」の2つのプログラムである長期プログラムと単発プログラム※2それぞれの参加児童の創造性、好奇心などの非認知能力向上へのインパクトを分析。また、プログラム実施拠点のスタッフを対象に学童運営の質的向上へのインパクト分析も実施。
・ 評価目的 :「感動体験プログラム」の社会的インパクト評価を実施し、
内部外部のステークホルダーに適切な報告を行うとともに、
効果的なプログラム構築のための示唆を得る。
・ 評価方法 :ワークショップに参加する児童と学童のスタッフに対する事前/
事後の質問票調査とそのデータの統計的分析、
学童団体へのアンケートやインタビューによる定性分析
・ 評価対象者 :単発プログラム 参加児童のべ277名、プログラムを実施した45拠点の職員
長期プログラム 参加児童のべ89名、プログラムを実施した1拠点の職員7名
・ 評価実施期間:2020年11月〜2022年4月
・ 評価主体 :第三者機関(ソーシャルバリュージャパン)
※2「長期プログラム」と「単発プログラム」について
感動体験プログラムにおいて従来の「単発プログラム」(1つの拠点に1つのプログラムを提供)に加えて、2021年度より新たな取り組みとして、日本財団「子ども第三の居場所」事業と連携し、1つの拠点で同じ児童に対して半年間のうちに複数のプログラムを行う「長期プログラム」を実施。同取り組みにおいては、児童向けのプログラムに加えて、運営の質的向上を目指し、拠点のスタッフ向けのワークショップ「大人対話会」も行っている。
2.評価結果
・ 児童:
- 複数のプログラムへの参加がコンピテンシー向上に寄与する。(グラフ1)
- 複数プログラムを提供して3か月目以降に中間アウトカムの伸び率が増加する。
- プログラム実施期間が長いプログラムは中間アウトカムのコンピテンシーの伸び率が高い傾向。
長期プログラムと単発プログラムでは、長期プログラムの方がコンピテンシー伸び率がやや高い。(グラフ2)
[画像2: https://prtimes.jp/i/24177/68/resize/d24177-68-50812083e73d10510daa-4.png ]
・ スタッフ:
- 長期、単発プログラムともに児童向けプログラムへのスタッフの満足度は非常に高い。
- 長期、単発プログラム実施拠点のいずれでもスタッフの意識変容の様子が見られ、
長期プログラムの方が意識変容が大きい。
3.総合評価
プログラムの成果:普段体験できない「感動体験」の提供価値
昨年度の評価結果に引き続き、ソニーが実施する社会貢献プログムとして、「自ら考え、自ら行動し、自ら創り出す力をつける子どもの増加」、またその先にある「体験格差を原因とした貧困の連鎖の解消」を目指したプログラムとして、参加児童たちのコンピテンシー指標に明確な向上が見られ、効果的なプログラム提供を行っていることが確認された。2021年度からの力を入れた取り組みとして実施した「長期プログラム」は、単発のプログラム提供よりもより高いコンピテンシー指標の改善があり、意図したプログラム効果が発揮されているといえる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【今後に向けて】
本評価において「単発、長期プログラムともに参加児童たちのコンピテンシー指標に明確な向上が見られた」ことが認められました。また、長期プログラムでは、「同じ児童に複数のプログラム実施を行うことは、一つのプログラムを実施することと比較して、コンピテンシーの向上率の平均値が上回る」という結果も確認されました。この結果を受けて、2022年度は長期プログラムの実施拠点を拡大し、社会的インパクト評価を継続的に取り組んでいきます。また、中、長期的にこの仕組みを多拠点展開することを見据えて、今年度は行政との連携を推進します。これからも子どもたちに「感動」を届け、創造性や好奇心を育む機会を提供するとともに、教育格差縮小に向けた効果的なプログラム開発を展開して、その有効性評価の効果測定と発信に取り組んでいきます。
【イベント開催のお知らせ】
本評価結果の報告を兼ね備えたオンラインイベント「社会課題に企業とNPOはどう挑戦するか〜体験を通じた教育格差への取り組み〜」を、「感動体験プログラム」のパートナー団体である、特定非営利活動法人団体である放課後NPOアフタースクール(以下、放課後NPOアフタースクール)と共同で9月7日(水)に開催します。本イベントでは、より多くの企業やNPO、自治体など、多様なステークホルダーが次世代育成に取り組むことの重要性を広く発信するために開催するものです。
[画像3: https://prtimes.jp/i/24177/68/resize/d24177-68-fa34cf60aaa769cbb665-2.png ]
- 概要
・日時 :2022年9月7日(水)10:30〜12:00
・対象 :企業のサステナビリティ、CSR、CSVご担当者、自治体、
子ども支援団体のご担当者、テーマにご関心のある方
・参加費 :無料
・形式 :オンライン会議システム Zoom(ウェビナー配信)
・お申込み:https://houkago-forum2022.peatix.com/ *申込締切:9/5(月)
- 内容
1.企業、NPO財団 コレクティブインパクトによる教育格差縮小への取り組み
2.社会的インパクト評価の概要と「感動体験プログラム」の評価結果報告
3.トークセッション:活動を通じた所感と今後の展望
■ソニーが取り組む教育支援活動
ソニーは社会貢献活動のスローガンとして「For the Next Generation」を掲げ、次世代を担う子どもたちの教育プログラム「CurioStep with Sony(キュリオステップ)」を国内外で展開しています。2018年には新たな取り組みとして、国内における社会問題の一つである子どもの「教育格差」縮小に向けた「感動体験プログラム」を開始。NPOなどの外部団体とのパートナーシップのもと、小学生の放課後の学童、地方や離島の小学校、子ども食堂などにおいて、ソニーの技術やコンテンツを生かした多様なワークショップを実施しています。