観客席の雨除けとピッチ上の自然光取得を両立するETFEフィルムを施工
[24/03/29]
提供元:PRTIMES
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観客席に屋根が付いた広島新サッカースタジアム、アメリカ「メルセデス・ベンツ・スタジアム」などで実績ある膜材、国内スタジアム初の事例
膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:能村 祐己、以下:太陽工業)は、このほど竣工した広島市新サッカースタジアム(エディオンピースウイング広島)に、軽くて透明度が高い高機能フッ素樹脂ETFEフィルムを施工しました。観客席の雨除けと芝生の養生に欠かせないピッチ上の自然光取得を両立する本素材は、海外ではアメリカ「メルセデス・ベンツ・スタジアム」(当社アメリカ現地法人のBirdair, Inc.にて施工)や カタール「ハリファ国際競技場」(当社UAE現地法人のTaiyo Middle Eastにて施工)などでも使用されており、国内の大型スタジアムへの採用は今回が初めてとなります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/48808/68/resize/d48808-68-1632a693070c86b432c0-0.jpg ]
エディオンピースウイング広島
南側観客席上部に使用されたETFEフィルム
[画像2: https://prtimes.jp/i/48808/68/resize/d48808-68-ab708a75f86ab5436161-0.jpg ]
エディオンピースウイング広島
玄関部に使用されたETFEフィルム
■高機能フッ素樹脂ETFEフィルムについて
ETFEフィルムはフッ素樹脂をフィルム状に圧延したもので、ガラスに代わる新しい建築表現が可能な材料として注目されており、国内では、有明地区へ移設している新豊洲Brilliaランニングスタジアムの屋根やユニクロ心斎橋のファサードに使用されています。
今回使用したETFEフィルム膜材は、わずか500μm(マイクロメートル)の薄さで、重量874g/平方メートル と超軽量です。ガラスと比較すると製造工程でCO2排出を大きく低減できるほか、輸送による環境負荷も減らすことができる素材です。膜構造の特徴である変形追随性に優れているため、建築躯体への負荷を軽減し耐震性に優れています。
<ETFEフィルムの主な特長>
1. 耐久性
厚さ0.5mmにも関わらず、耐久性は25年程度あり、防炎性能を有しているため、建物の屋根を不燃材料で造り、または葺かなければならない区域である建築基準法22条地域でも用途によって使用可能です。
2. 透明性
紫外線・可視光・赤外線のすべての領域で高い光線透過率(透明・500μm)の可視光透過率86.8%を保持しています。フィルム種類(透明、梨地、ホワイト、ブルー、ドットプリントなど)の使い分けで、透過する光をコントロールできます。
3. 耐震性
ETFEフィルム(500μm)の重さは約874g/平方メートル と一般的な他の建材より軽量なことから、従来の膜構造と同様に、建築躯体への負荷を軽減して耐震性を向上させることができます。また、変形追従性に優れていることから、ガラスのように割れて破片が飛び散ることがなく、内部空間が安全に保たれます。
■大成建設株式会社 設計本部 川野久雄 様、松村秀幹 様、武市章平 様
本スタジアムは欧州を始めとした海外のスタジアム屋根や建築物のファサードに多く使用されているETFEフィルムを日本で初めて屋根に採用しました。観客席上の透明感の高い開放的な屋根は、街や人々との繋がりを生む広島の街なかスタジアムのコンセプトとも合致しています。
スタジアムのみならず、附帯施設も含めて世界基準のスタジアムとして、人々が集う交流の場が完成したことを非常に嬉しく思っています。
■太陽工業 建設事業統括本部 平郡竜志
本案件では鉄骨骨組みをできる限り少なくし、単層ETFEをケーブルで補強する新たなテンション方式ETFE膜屋根を実現することで、雨除けとピッチ上での自然光取得という矛盾した課題の唯一解を生み出しています。天然芝の育成には屋根の妥協を伴う、また、スタジアムの膜屋根は白いという既成概念に、一石を投じる新たな選択肢となり得ると考えています。今後も膜構造の新たな可能性を見いだせるように、日々研鑽に努めたいと思っています。
■広島新サッカースタジアム 建築物の概要
・施主:広島市
・設計・施工:大成建設株式会社、株式会社フジタ、広成建設株式会社、株式会社東畑建築事務所、株式会社環境デザイン研究所、復建調査設計株式会社、株式会社 あい設計、株式会社シーケィ・テック 共同企業体
・運営者:株式会社サンフレッチェ広島(指定管理者)
・施工時期(全体):2022年2月〜2023年12月
・構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・観客席:28,520席
・規模(敷地):49,914.04平方メートル
・規模(建築面積):26,056.26平方メートル
・規模(延べ面積):65,878.00平方メートル
・ETFEフィルムの使用:1538平方メートル
1. スタジアム南側の庇
8m×16m パネル9枚、1m×16m パネル2枚 合計1,200平方メートル
2. 玄関庇 南東と南西の2ヵ所
13m×13m 合計338平方メートル
・ETFEフィルム施工時期:2023年8月〜10月
■太陽工業株式会社について
太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。
膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:能村 祐己、以下:太陽工業)は、このほど竣工した広島市新サッカースタジアム(エディオンピースウイング広島)に、軽くて透明度が高い高機能フッ素樹脂ETFEフィルムを施工しました。観客席の雨除けと芝生の養生に欠かせないピッチ上の自然光取得を両立する本素材は、海外ではアメリカ「メルセデス・ベンツ・スタジアム」(当社アメリカ現地法人のBirdair, Inc.にて施工)や カタール「ハリファ国際競技場」(当社UAE現地法人のTaiyo Middle Eastにて施工)などでも使用されており、国内の大型スタジアムへの採用は今回が初めてとなります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/48808/68/resize/d48808-68-1632a693070c86b432c0-0.jpg ]
エディオンピースウイング広島
南側観客席上部に使用されたETFEフィルム
[画像2: https://prtimes.jp/i/48808/68/resize/d48808-68-ab708a75f86ab5436161-0.jpg ]
エディオンピースウイング広島
玄関部に使用されたETFEフィルム
■高機能フッ素樹脂ETFEフィルムについて
ETFEフィルムはフッ素樹脂をフィルム状に圧延したもので、ガラスに代わる新しい建築表現が可能な材料として注目されており、国内では、有明地区へ移設している新豊洲Brilliaランニングスタジアムの屋根やユニクロ心斎橋のファサードに使用されています。
今回使用したETFEフィルム膜材は、わずか500μm(マイクロメートル)の薄さで、重量874g/平方メートル と超軽量です。ガラスと比較すると製造工程でCO2排出を大きく低減できるほか、輸送による環境負荷も減らすことができる素材です。膜構造の特徴である変形追随性に優れているため、建築躯体への負荷を軽減し耐震性に優れています。
<ETFEフィルムの主な特長>
1. 耐久性
厚さ0.5mmにも関わらず、耐久性は25年程度あり、防炎性能を有しているため、建物の屋根を不燃材料で造り、または葺かなければならない区域である建築基準法22条地域でも用途によって使用可能です。
2. 透明性
紫外線・可視光・赤外線のすべての領域で高い光線透過率(透明・500μm)の可視光透過率86.8%を保持しています。フィルム種類(透明、梨地、ホワイト、ブルー、ドットプリントなど)の使い分けで、透過する光をコントロールできます。
3. 耐震性
ETFEフィルム(500μm)の重さは約874g/平方メートル と一般的な他の建材より軽量なことから、従来の膜構造と同様に、建築躯体への負荷を軽減して耐震性を向上させることができます。また、変形追従性に優れていることから、ガラスのように割れて破片が飛び散ることがなく、内部空間が安全に保たれます。
■大成建設株式会社 設計本部 川野久雄 様、松村秀幹 様、武市章平 様
本スタジアムは欧州を始めとした海外のスタジアム屋根や建築物のファサードに多く使用されているETFEフィルムを日本で初めて屋根に採用しました。観客席上の透明感の高い開放的な屋根は、街や人々との繋がりを生む広島の街なかスタジアムのコンセプトとも合致しています。
スタジアムのみならず、附帯施設も含めて世界基準のスタジアムとして、人々が集う交流の場が完成したことを非常に嬉しく思っています。
■太陽工業 建設事業統括本部 平郡竜志
本案件では鉄骨骨組みをできる限り少なくし、単層ETFEをケーブルで補強する新たなテンション方式ETFE膜屋根を実現することで、雨除けとピッチ上での自然光取得という矛盾した課題の唯一解を生み出しています。天然芝の育成には屋根の妥協を伴う、また、スタジアムの膜屋根は白いという既成概念に、一石を投じる新たな選択肢となり得ると考えています。今後も膜構造の新たな可能性を見いだせるように、日々研鑽に努めたいと思っています。
■広島新サッカースタジアム 建築物の概要
・施主:広島市
・設計・施工:大成建設株式会社、株式会社フジタ、広成建設株式会社、株式会社東畑建築事務所、株式会社環境デザイン研究所、復建調査設計株式会社、株式会社 あい設計、株式会社シーケィ・テック 共同企業体
・運営者:株式会社サンフレッチェ広島(指定管理者)
・施工時期(全体):2022年2月〜2023年12月
・構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
・観客席:28,520席
・規模(敷地):49,914.04平方メートル
・規模(建築面積):26,056.26平方メートル
・規模(延べ面積):65,878.00平方メートル
・ETFEフィルムの使用:1538平方メートル
1. スタジアム南側の庇
8m×16m パネル9枚、1m×16m パネル2枚 合計1,200平方メートル
2. 玄関庇 南東と南西の2ヵ所
13m×13m 合計338平方メートル
・ETFEフィルム施工時期:2023年8月〜10月
■太陽工業株式会社について
太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。