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Linux Foundation、ドローン飛行の相互運用を促進する新たなオープンソースプロジェクト

Linux Foundationのオープン ガバナンスとコラボレーション モデルのもと、民間と公共の利益が融合し、安全で効率的なドローン操作のための飛行相互運用性を向上

オープンソースを通じた大規模イノベーションの実現に取り組む非営利団体である Linux Foundation は 9月18日 (現地時間)、InterUSS プラットフォーム オープンソース プロジェクトをホストすると発表しました。

2019年9月18日サンフランシスコ発 – Linux Foundationは、InterUSS プラットフォーム オープンソース プロジェクト ( https://interuss.org/ ) を新たにホストすることを発表しました。これは、安全、公平で効率的なドローン運用を推進する UAS サービス サプライヤー(USS)が高信頼、安全、スケーラブルな相互運用を実現するためのものです。開始時点でのコントリビューターとして、業界と規制当局から Wing、AirMap、Uber、Swiss Federal Office of Civil Aviation(FOCA)が参加します。

地上の交通における進化と同様に、空も交通量が増えつつあります。世界中の航空規制当局は、変革をもたらし安全を確保する取り組みの一環として、急速に増えつつある多様なドローン運用に対応するために UAS Traffic Management (UTM / U-Space) の実装を進めています。UTMでは、ドローン運用者が安全で規制を遵守した運用を実施できるように、一連のUSS (U-Space Service Providers / USP) がサポートを行います。USSは、重なり合う空域でサービスを提供すること、および飛行計画の戦略的な競合回避やリモート識別などのサービスを支えるためのデータを必要に応じて共有することができ、ASTM International などの組織を通じてデータ共有するために、業界として標準を開発しています。InterUSS プロジェクトでは、標準に準拠したオープンソースの実装に関するコラボレーションおよび開発のためのフォーラムを設置して、UTM / U-Space 環境におけるコミュニケーションを促進します。

InterUSS プラットフォームでは、USS 同士のコミュニケーションが促進されることでさまざまなUTM / U-Space サービスがサポートされ、また、ASTM Remote ID 標準で定義されているDiscovery and Synchronization Service (DSS) が実装されます。これには2つの大きな役割があります。第1に、USS が空域内の飛行や制限について情報を取得するために他のUSSを見つけられるようになります。第2に、そのような飛行および制限を把握していることを証明するように USS に求めるメカニズムが提供されます。InterUSS プラットフォームでは、個人を特定可能な情報を一切要求することなくこれらの機能が達成されており、また、USS は必要なときにのみデータを共有します。InterUSS プラットフォームは、業界が規制当局および標準化団体と調整を進めながら開発しました。このプラットフォームは NASA の UTM テクノロジー機能レベルのデモと FAA (アメリカ連邦航空局) の UTM パイロット プログラムで相互運用を行うフレームワークにもなります。

Linux Foundation の戦略プログラム担当バイス プレジデントの Mike Dolan は、次のように述べています。
「ドローンおよびドローンとの相互運用は、テクノロジー業界全体の中でも最も重要なイノベーション領域です。世界中のドローン運用を前進させるために InterUSS プラットフォームと開発者のグローバルなコミュニティをサポートしていくことを楽しみにしています。」

同プロジェクトは、ドローン分野のさまざまな技術関係者から構成される Technical Advisory Council (TAC) などを含むオープン管理モデルを採用しています。プロジェクトの範囲は、TAC によるレビューと管理のプロセスによって決定されます。

創設メンバーの声 (原文)

AirMap

“The InterUSS Platform enables that any drone operator, enterprise or individual can have safe and equitable access to airspace,” said Andreas Lamprecht, CTO at AirMap. “This open source implementation of the ASTM standard for the Discovery and Synchronization Service represents a huge step forward in nurturing an open, interoperable and diversified market for UAS services.”

Uber

“Drone-based deliveries have the potential to get products to people quickly and conveniently. Rolling out standards-compliant UAS traffic management services intelligently means creating a universal and secure communication protocol that drone operators can use for safely sharing the airspace. We believe this technology should be open. That’s why Uber is proud to join the InterUSS-Platform as a Premier member, as we believe this open project will advance the technology to make safe drone operations a standard feature in our lives,” said Tom Prevot, director of airspace systems at Uber Elevate.

Wing

“Interoperability through open standards is essential for a UTM ecosystem in which each USS can participate and innovate to address the unique needs of their customers,” said Reinaldo Negron, Wing’s Head of UTM. “As a compliant implementation of the ASTM Discovery and Synchronization Service, the InterUSS Platform provides the foundation for that interoperability. Wing is looking forward to continuing our collaboration with industry partners and regulators to build safe and effective solutions for UTM.”

Federal Office of Civil Aviation (FOCA), Switzerland

“From an authority point of view, a close cooperation between industry and regulators is essential to ensure optimal conditions for Switzerland to remain a competitive location for innovation and digitalization in aviation worldwide. The Discovery and Synchronization Service is a key element of the Swiss U-Space Architecture and the development of its open source implementation, the InterUSS-Platform, is an important effort towards interoperability. Joining the Linux Foundation is therefore a logical step forward to ensure that FOCA can effectively perform its role as an enabler and oversight authority.” said Lorenzo Murzilli, Leader of Innovation and Digitalization Unit and Head of the Swiss U-space Program.

Linux Foundationについて

2000年に設立されたLinux Foundationは、1,000を超えるメンバーによってサポートされており、オープンソース ソフトウェア、オープン スタンダード、オープン データ、およびオープン ハードウェアに関するコラボレーションにおいて世界をリードしています。Linux、Kubernetes、Node.jsをはじめとするLinux Foundationのプロジェクトは、世界のインフラに必要不可欠な存在です。Linux Foundationは、ベスト プラクティスを活用し、貢献者、ユーザー、およびソリューション プロバイダーのニーズに対応することにより、サステナブルなオープン コラボレーション モデルを生み出します。詳細については、www.linuxfoundation.org をご覧ください。

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The Linux Foundation はさまざまな商標を登録および使用しています。The Linux Foundation の商標一覧はこちらのページ ( https://www.linuxfoundation.jp/trademark-usage/ ) でご確認いただけます。
Linux は Linus Torvalds の登録商標です。
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