コロナにより求職医師が2019年比の160〜180%超!2020年4月以降の採用市場では、求人応募が大幅に増え、募集求人数は減少。医師の柔軟な働き方の選択肢が狭まり、働き方改革に逆行する懸念も
[20/08/19]
提供元:PRTIMES
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医師人材総合サービスを提供する株式会社エムステージ(東京都品川区、代表取締役:杉田雄二)は、昨年同月と比較した、2020年4月―7月期の医師の求人応募数と、掲載求人数の変化を公表しました。採用市場の変化について、株式会社エムステージ 取締役で医療経営士1級の吉丸智子が解説します。
※リリース内容、データを省略して掲載しています。全文は添付のプレスリリースよりご覧ください
[画像1: https://prtimes.jp/i/19504/70/resize/d19504-70-686873-0.png ]
■コロナを契機に、求職する医師が増加
2020年4-7月期にエムステージに寄せられた関東圏の医師の求人応募は常勤求人、非常勤(アルバイト)求人ともに大幅に増加し、昨対160〜180%超(4ヶ月平均)の応募となっています。全国的にも同様の傾向がみられますが、特に首都圏で大きく増加しています。
例年は、一般人材業界同様4月の入職を目指して1-3月に動きが活発化し、4月以降は落ちつく流れですが、今年は4月以降も高い応募水準が続いています。
非常勤では、医療機関が感染症予防の為の不特定多数の出入りの抑制、患者数の減少や経営悪化により勤務を抑えたことが原因となっています。コロナを機に契約が終了したり勤務が減った非常勤医師が、新たな勤務先を探して求人応募が増加しました。求職理由としては、給与を補うための求職が増えています。
そのような非常勤の流れを受けて、今後を見越して安定した常勤勤務を探し始める非常勤医師の動きが起こっています。また常勤医師の中にも、常勤先の経営悪化などにより転職の動きが起こりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/19504/70/resize/d19504-70-181469-1.png ]
■コロナを契機に、求人募集を控える医療機関が増加
反対に、2020年4-7月期の医療機関の求人募集は、常勤求人で昨対94%、非常勤(アルバイト)求人で昨対40%に減少。特に非常勤の求人は大幅に減少しています。
非常勤の求人募集を控え、常勤募集に切り替える医療機関の動きが起こったため、常勤の求人は4月こそ控える動きがありましたが、持ち直しています。
1日単位で勤務するスポット非常勤についても、病院、健診ともに求人を控える傾向が続いていますが、健診については6月以降は昨年以上の募集となっています。これは4月以降、健診業務の一時休止が行われていましたが、6月より再開されたためです。またコロナ対策として今までよりも予約の受診者数に制限を設ける等の措置により、健診にかける日数が増えたことも要因です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/19504/70/resize/d19504-70-861206-3.png ]
■今後も採用の常勤シフトが続く。医師の柔軟な働き方の選択肢が狭まり、働き方改革に逆行する懸念も
7月以降は、若手医師や常勤先が安定している医師を中心に様子を見ている傾向がみられますが、定年退職後の医師や40代以上の教育費や生活費が増えている年代の医師は、特に給与を補う非常勤勤務で引続き高い求職傾向にあります。そのような中で複数応募者から選べることも多くなった医療機関では、せっかく雇用するのであればよい医師に来てもらいたい、と採用のハードルが上がっています。これまでは圧倒的な売り手市場であった医師の採用市場ですが、その差が縮まりました。
このような中で、今後は医療スキル以外にオンライン等にも対応できる柔軟性、経営的な目線やコミュニケーションスキルなどがない医師は選ばれにくくなっていくことが予想されます。
医療機関も、今後に合わせた変化が必要です。常勤雇用へのシフトが起こっていますが、常勤での雇用を希望するのであれば、医師が入職したいと思えるような働き方の柔軟性や制度の充実などを早急にはかっていく必要があります。
しかしながら、常勤雇用でカバーできる体制がすぐに整うわけではありません。これまで当直は非常勤でまかなう、週に何日か外来を非常勤に任せる、というように非常勤医師が常勤医師の負担を緩和してきた部分があります。非常勤医師で補えなくなり、常勤医師の負担が増える労働環境にならないよう、医師の柔軟な働き方の選択肢のひとつである非常勤という働き方も完全になくすのではなく、バランスをみて取り入れていく必要があるでしょう。
■「健診&インフルエンザ予防接種特集」について
株式会社エムステージが運営する医師専門の非常勤求人サイト「Dr.アルなび」では、健康診断の一時休止により夏以降に集中している健診や予防接種のスポット求人を積極的に医師とマッチングし、スムーズな健診実施を実現できるよう「健診&インフルエンザ予防接種求人特集」を10月末まで行います。医師が求人を検索する際に、健診や予防接種のスポット求人に限定して閲覧ができるよう利便性を高めます。
「Dr.アルなび」は定期非常勤やスポットの医師求人を専門に扱うことで、医師の多様な働き方を支援していま
す。育児中や介護中であったり複業を持っていたりなど、常勤での勤務を希望しない医師に勤務可能な求人を
届けることで、すべての人が最大限に能力を活かすことのできる医療現場の実現を目指しています。
<健診&インフルエンザ予防接種のスポット求人特集>
期間:2020年10月31日まで
場所:「Dr.アルなび」WEB サイト上
URL:https://arbeit.doctor-navi.jp/sh
■データ概要
※「Dr.転職なび」、「Dr.アルなび」への登録求人数と求人への応募数
※2019年4・5・6・7月と2020年4・5・6・7月を比較
※対象エリア:東京支社、大宮支社が管轄する1都7県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県)
■「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」について
[画像4: https://prtimes.jp/i/19504/70/resize/d19504-70-654251-6.png ]
「Dr.転職なび」:https://tenshoku.doctor-navi.jp/
「Dr.アルなび」:https://arbeit.doctor-navi.jp/
株式会社エムステージが運営する医師向け転職求人サイト、アルバイト求人サイト。会員医師数 20,000 人以上(2020年8月時点)。多様な働き方を推進し、医師の不足・過重労働などの課題解決を目指しています。日本全国の専任担当者が「医師が本当に欲しい情報」にこだわり、詳細な求人情報を収集。質の高い情報を提供することで、医師の求職を支援します。「Dr.アルなび」では、マイページ内で応募から勤務まで完結する独自システムを提供し、年間3万件超のマッチングが成立しています。
■エムステージグループについて
https://www.mstage-corp.jp/
2003年、株式会社メディカル・ステージ(現 株式会社エムステージ)を設立。「すべては持続可能な医療の未来をつくるために」をミッションに、医師の転職や定期・スポットアルバイトの求職を支援する「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」で医師の柔軟な働き方を切り開き、医療機関の採用課題を解決してまいりました。2016年からは企業の産業保健活動を支援する「産業保健サポート」を開始。働く人の健康に寄与し、予防医療の観点から医療費の削減に貢献しています。2019年10月、ブランドリニューアルに伴い、医療経営支援を行う株式会社エムステージマネジメントソリューションズを設立。産業保健・医療人材・医療経営の3つの領域から医療課題の解決を図るグループ体制となりました。
※リリース内容、データを省略して掲載しています。全文は添付のプレスリリースよりご覧ください
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■コロナを契機に、求職する医師が増加
2020年4-7月期にエムステージに寄せられた関東圏の医師の求人応募は常勤求人、非常勤(アルバイト)求人ともに大幅に増加し、昨対160〜180%超(4ヶ月平均)の応募となっています。全国的にも同様の傾向がみられますが、特に首都圏で大きく増加しています。
例年は、一般人材業界同様4月の入職を目指して1-3月に動きが活発化し、4月以降は落ちつく流れですが、今年は4月以降も高い応募水準が続いています。
非常勤では、医療機関が感染症予防の為の不特定多数の出入りの抑制、患者数の減少や経営悪化により勤務を抑えたことが原因となっています。コロナを機に契約が終了したり勤務が減った非常勤医師が、新たな勤務先を探して求人応募が増加しました。求職理由としては、給与を補うための求職が増えています。
そのような非常勤の流れを受けて、今後を見越して安定した常勤勤務を探し始める非常勤医師の動きが起こっています。また常勤医師の中にも、常勤先の経営悪化などにより転職の動きが起こりました。
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■コロナを契機に、求人募集を控える医療機関が増加
反対に、2020年4-7月期の医療機関の求人募集は、常勤求人で昨対94%、非常勤(アルバイト)求人で昨対40%に減少。特に非常勤の求人は大幅に減少しています。
非常勤の求人募集を控え、常勤募集に切り替える医療機関の動きが起こったため、常勤の求人は4月こそ控える動きがありましたが、持ち直しています。
1日単位で勤務するスポット非常勤についても、病院、健診ともに求人を控える傾向が続いていますが、健診については6月以降は昨年以上の募集となっています。これは4月以降、健診業務の一時休止が行われていましたが、6月より再開されたためです。またコロナ対策として今までよりも予約の受診者数に制限を設ける等の措置により、健診にかける日数が増えたことも要因です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/19504/70/resize/d19504-70-861206-3.png ]
■今後も採用の常勤シフトが続く。医師の柔軟な働き方の選択肢が狭まり、働き方改革に逆行する懸念も
7月以降は、若手医師や常勤先が安定している医師を中心に様子を見ている傾向がみられますが、定年退職後の医師や40代以上の教育費や生活費が増えている年代の医師は、特に給与を補う非常勤勤務で引続き高い求職傾向にあります。そのような中で複数応募者から選べることも多くなった医療機関では、せっかく雇用するのであればよい医師に来てもらいたい、と採用のハードルが上がっています。これまでは圧倒的な売り手市場であった医師の採用市場ですが、その差が縮まりました。
このような中で、今後は医療スキル以外にオンライン等にも対応できる柔軟性、経営的な目線やコミュニケーションスキルなどがない医師は選ばれにくくなっていくことが予想されます。
医療機関も、今後に合わせた変化が必要です。常勤雇用へのシフトが起こっていますが、常勤での雇用を希望するのであれば、医師が入職したいと思えるような働き方の柔軟性や制度の充実などを早急にはかっていく必要があります。
しかしながら、常勤雇用でカバーできる体制がすぐに整うわけではありません。これまで当直は非常勤でまかなう、週に何日か外来を非常勤に任せる、というように非常勤医師が常勤医師の負担を緩和してきた部分があります。非常勤医師で補えなくなり、常勤医師の負担が増える労働環境にならないよう、医師の柔軟な働き方の選択肢のひとつである非常勤という働き方も完全になくすのではなく、バランスをみて取り入れていく必要があるでしょう。
■「健診&インフルエンザ予防接種特集」について
株式会社エムステージが運営する医師専門の非常勤求人サイト「Dr.アルなび」では、健康診断の一時休止により夏以降に集中している健診や予防接種のスポット求人を積極的に医師とマッチングし、スムーズな健診実施を実現できるよう「健診&インフルエンザ予防接種求人特集」を10月末まで行います。医師が求人を検索する際に、健診や予防接種のスポット求人に限定して閲覧ができるよう利便性を高めます。
「Dr.アルなび」は定期非常勤やスポットの医師求人を専門に扱うことで、医師の多様な働き方を支援していま
す。育児中や介護中であったり複業を持っていたりなど、常勤での勤務を希望しない医師に勤務可能な求人を
届けることで、すべての人が最大限に能力を活かすことのできる医療現場の実現を目指しています。
<健診&インフルエンザ予防接種のスポット求人特集>
期間:2020年10月31日まで
場所:「Dr.アルなび」WEB サイト上
URL:https://arbeit.doctor-navi.jp/sh
■データ概要
※「Dr.転職なび」、「Dr.アルなび」への登録求人数と求人への応募数
※2019年4・5・6・7月と2020年4・5・6・7月を比較
※対象エリア:東京支社、大宮支社が管轄する1都7県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県)
■「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」について
[画像4: https://prtimes.jp/i/19504/70/resize/d19504-70-654251-6.png ]
「Dr.転職なび」:https://tenshoku.doctor-navi.jp/
「Dr.アルなび」:https://arbeit.doctor-navi.jp/
株式会社エムステージが運営する医師向け転職求人サイト、アルバイト求人サイト。会員医師数 20,000 人以上(2020年8月時点)。多様な働き方を推進し、医師の不足・過重労働などの課題解決を目指しています。日本全国の専任担当者が「医師が本当に欲しい情報」にこだわり、詳細な求人情報を収集。質の高い情報を提供することで、医師の求職を支援します。「Dr.アルなび」では、マイページ内で応募から勤務まで完結する独自システムを提供し、年間3万件超のマッチングが成立しています。
■エムステージグループについて
https://www.mstage-corp.jp/
2003年、株式会社メディカル・ステージ(現 株式会社エムステージ)を設立。「すべては持続可能な医療の未来をつくるために」をミッションに、医師の転職や定期・スポットアルバイトの求職を支援する「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」で医師の柔軟な働き方を切り開き、医療機関の採用課題を解決してまいりました。2016年からは企業の産業保健活動を支援する「産業保健サポート」を開始。働く人の健康に寄与し、予防医療の観点から医療費の削減に貢献しています。2019年10月、ブランドリニューアルに伴い、医療経営支援を行う株式会社エムステージマネジメントソリューションズを設立。産業保健・医療人材・医療経営の3つの領域から医療課題の解決を図るグループ体制となりました。