日本とフランス、150年の「美の往還」をたどる 黒田清輝の師・コランが描いた幻の作品《眠り》も120年ぶりに公開
[20/08/31]
提供元:PRTIMES
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「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」11月14日(土)より開催
ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、2020年11月14日(土)〜2021年4月4日(日)に、日本とフランスの芸術交流をテーマにした展覧会「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」を開催いたします。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本の浮世絵や工芸品は欧米の芸術に大きな刺激を与え、モネやゴッホなど近代を代表する芸術家たちの重要なインスピレーション源となりました。フランスを中心として巻き起こったこの“ジャポニスム”は、欧米のデザインや、伝統を重んじるアカデミックな芸術界にまで広範な影響を及ぼします。
一方、開国を機に欧化政策を進める日本では、黒田清輝をはじめ多くの学生たちがフランスへ留学し、彼らが現地で学んだ美術はその後の近代日本美術の礎となっていったのです。また、萬鐵五郎や岸田劉生といった大正期の画家たちの中には、留学が叶わないながらも、雑誌や画集を通してフランス美術に対する憧れと情熱をふくらませていった若者が大勢いました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-716087-7.jpg ]
歌川広重《名所江戸百景 上野清水堂不忍ノ池》 1856年(安政3) 東京藝術大学 [展示期間:2021年3月7日-4月4日]
[画像2: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-294158-0.jpg ]
クロード・モネ《ヴァランジュヴィルの風景》 1882年 ポーラ美術館
近代化の進む激動の時代、日本とフランスという2つの国は、それぞれに新しい美の基準や感性を模索する上で、互いに必要不可欠な存在であったといえます。本展覧会は、大量のモノや情報、そして人の往来が可能となった時代に、長い歴史の中で培われてきた双方の芸術が織りなした「美の往還」を検証する試みです。
■展覧会概要
会期:2020年11月14日(土)〜2021年4月4日(日) 会期中展示替えあり
開館時間:9:00〜17:00(最終入館は16:30)
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
出品点数:約110点
出展作家:荒木悠、歌川広重、岡田三郎助、葛飾北斎、エミール・ガレ、黒田清輝、古賀春江、フィンセント・ファン・ゴッホ、ラファエル・コラン、ポール・セザンヌ、レオナール・フジタ、クロード・モネ、森村泰昌、安井曾太郎、山口晃、モーリス・ユトリロ、ピエール・オーギュスト・ルノワールなど
■3つのみどころ
1.黒田清輝の師ラファエル・コランによる幻の作品、120年ぶりに公開
数多くの裸婦像を残した黒田の代表作《野辺》には、彼がフランスで師事したラファエル・コランの《眠り》からの影響が指摘されてきました。1900年のパリ万博で黒田が実際に目にしたとされる《眠り》は、長年所在不明とされてきましたが、近年、所在が確認されました。このたびフランスから本作品が初来日し、愛弟子だった黒田の作品ととともに120年ぶりに公開されます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-968251-6.jpg ]
ラファエル ・コラン《眠り》1892年 芸術家財団、パリ (C)Fondation des Artistes / Raphaële Kriegel
[画像4: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-277873-3.jpg ]
黒田清輝《野辺》1907年(明治40) ポーラ美術館
2.国内外から約110点が集結。日本とフランスの「美の往還」をたどる
ポーラ美術館のコレクションには、ジャポニスムと関係の深いモネやゴッホ、フランスで学んだ黒田清輝や岡田三郎助、そしてセザンヌやルノワールと彼らに心酔した安井曾太郎など、日本とフランスの芸術交流を語るうえで欠かせない芸術家が多数含まれています。本展では、当館収蔵作品約80点を軸に、国内外から約50点を借用し、19世紀後半から現代に至るまでの日仏の「美の往還」を辿ります。
*展示替えのため、一度に展示される作品数は約110点となります
[画像5: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-324781-5.jpg ]
フィンセント・ファン・ゴッホ《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》 1888年 ポーラ美術館
[画像6: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-866845-1.jpg ]
ポール・セザンヌ《砂糖壺、梨とテーブルクロス》 1893-1894年 ポーラ美術館
[画像7: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-687561-2.jpg ]
安井曾太郎《ターブルの上》 1912年(大正元)福島県立美術館 [展示期間:2020年12月中旬〜]
3.現代アーティストの視点からあぶり出す、異国に対する憧れと幻想
本展では、森村泰昌のゴッホに扮したセルフポートレート、浮世絵を翻案した山口晃の作品、フランス人の日本滞在記に想を得た荒木悠の映像作品などを、近代の作品と織り交ぜてご紹介します。「日本と西洋」「近代と現代」などの異なる視点から生み出される様々な誤解やギャップをユーモラスに描き出す作品を通し、異文化理解の本質や魅力に迫ります。
[画像8: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-696806-4.jpg ]
森村泰昌《肖像(ゴッホ)》 1985年(昭和60)高松市美術館
[画像9: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-739673-8.jpg ]
山口晃《新東都名所 「芝の大塔」》(制作:アダチ版画研究所)2014年(平成26)ミヅマアートギャラリー (C)YAMAGUCHI Akira, Courtesy of Mizuma Art Gallery
■関連プログラム
講演会やギャラリートーク等のイベント開催に関しては、決まり次第、当館ホームページでお知らせいたします。
■ポーラ美術館について
2002 年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに神奈川県箱根町に開館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたコレクションを核とする展覧会を開催する一方で、同時代の表現も積極的に紹介するなど、さまざまな取り組みを行っている。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめる。
・所在地?神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
・TEL?0460-84-2111
ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)は、2020年11月14日(土)〜2021年4月4日(日)に、日本とフランスの芸術交流をテーマにした展覧会「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」を開催いたします。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本の浮世絵や工芸品は欧米の芸術に大きな刺激を与え、モネやゴッホなど近代を代表する芸術家たちの重要なインスピレーション源となりました。フランスを中心として巻き起こったこの“ジャポニスム”は、欧米のデザインや、伝統を重んじるアカデミックな芸術界にまで広範な影響を及ぼします。
一方、開国を機に欧化政策を進める日本では、黒田清輝をはじめ多くの学生たちがフランスへ留学し、彼らが現地で学んだ美術はその後の近代日本美術の礎となっていったのです。また、萬鐵五郎や岸田劉生といった大正期の画家たちの中には、留学が叶わないながらも、雑誌や画集を通してフランス美術に対する憧れと情熱をふくらませていった若者が大勢いました。
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歌川広重《名所江戸百景 上野清水堂不忍ノ池》 1856年(安政3) 東京藝術大学 [展示期間:2021年3月7日-4月4日]
[画像2: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-294158-0.jpg ]
クロード・モネ《ヴァランジュヴィルの風景》 1882年 ポーラ美術館
近代化の進む激動の時代、日本とフランスという2つの国は、それぞれに新しい美の基準や感性を模索する上で、互いに必要不可欠な存在であったといえます。本展覧会は、大量のモノや情報、そして人の往来が可能となった時代に、長い歴史の中で培われてきた双方の芸術が織りなした「美の往還」を検証する試みです。
■展覧会概要
会期:2020年11月14日(土)〜2021年4月4日(日) 会期中展示替えあり
開館時間:9:00〜17:00(最終入館は16:30)
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
出品点数:約110点
出展作家:荒木悠、歌川広重、岡田三郎助、葛飾北斎、エミール・ガレ、黒田清輝、古賀春江、フィンセント・ファン・ゴッホ、ラファエル・コラン、ポール・セザンヌ、レオナール・フジタ、クロード・モネ、森村泰昌、安井曾太郎、山口晃、モーリス・ユトリロ、ピエール・オーギュスト・ルノワールなど
■3つのみどころ
1.黒田清輝の師ラファエル・コランによる幻の作品、120年ぶりに公開
数多くの裸婦像を残した黒田の代表作《野辺》には、彼がフランスで師事したラファエル・コランの《眠り》からの影響が指摘されてきました。1900年のパリ万博で黒田が実際に目にしたとされる《眠り》は、長年所在不明とされてきましたが、近年、所在が確認されました。このたびフランスから本作品が初来日し、愛弟子だった黒田の作品ととともに120年ぶりに公開されます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-968251-6.jpg ]
ラファエル ・コラン《眠り》1892年 芸術家財団、パリ (C)Fondation des Artistes / Raphaële Kriegel
[画像4: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-277873-3.jpg ]
黒田清輝《野辺》1907年(明治40) ポーラ美術館
2.国内外から約110点が集結。日本とフランスの「美の往還」をたどる
ポーラ美術館のコレクションには、ジャポニスムと関係の深いモネやゴッホ、フランスで学んだ黒田清輝や岡田三郎助、そしてセザンヌやルノワールと彼らに心酔した安井曾太郎など、日本とフランスの芸術交流を語るうえで欠かせない芸術家が多数含まれています。本展では、当館収蔵作品約80点を軸に、国内外から約50点を借用し、19世紀後半から現代に至るまでの日仏の「美の往還」を辿ります。
*展示替えのため、一度に展示される作品数は約110点となります
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フィンセント・ファン・ゴッホ《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》 1888年 ポーラ美術館
[画像6: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-866845-1.jpg ]
ポール・セザンヌ《砂糖壺、梨とテーブルクロス》 1893-1894年 ポーラ美術館
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安井曾太郎《ターブルの上》 1912年(大正元)福島県立美術館 [展示期間:2020年12月中旬〜]
3.現代アーティストの視点からあぶり出す、異国に対する憧れと幻想
本展では、森村泰昌のゴッホに扮したセルフポートレート、浮世絵を翻案した山口晃の作品、フランス人の日本滞在記に想を得た荒木悠の映像作品などを、近代の作品と織り交ぜてご紹介します。「日本と西洋」「近代と現代」などの異なる視点から生み出される様々な誤解やギャップをユーモラスに描き出す作品を通し、異文化理解の本質や魅力に迫ります。
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森村泰昌《肖像(ゴッホ)》 1985年(昭和60)高松市美術館
[画像9: https://prtimes.jp/i/26617/71/resize/d26617-71-739673-8.jpg ]
山口晃《新東都名所 「芝の大塔」》(制作:アダチ版画研究所)2014年(平成26)ミヅマアートギャラリー (C)YAMAGUCHI Akira, Courtesy of Mizuma Art Gallery
■関連プログラム
講演会やギャラリートーク等のイベント開催に関しては、決まり次第、当館ホームページでお知らせいたします。
■ポーラ美術館について
2002 年に「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに神奈川県箱根町に開館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたコレクションを核とする展覧会を開催する一方で、同時代の表現も積極的に紹介するなど、さまざまな取り組みを行っている。富士箱根伊豆国立公園という立地を生かした遊歩道では四季折々の豊かな自然を楽しめる。
・所在地?神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
・TEL?0460-84-2111