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「SAS(R) High-Performance Analytics」により、 ビッグデータの分析時間を数時間から数分へと短縮

「SAS(R) High-Performance Analytics」により、ビッグデータの分析時間を数時間から数分へと短縮
〜SASの超高速分析アプライアンスとリスク管理アプリケーションを12月中旬に提供開始〜


*2011年10月26日に米国SAS Institute Inc.より発表されたプレスリリースの抄訳です。


米国フロリダ州オーランド、「The Premier Business Leadership Series」発
ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下: SAS)は、超高速ビッグデータ分析アプライアンス「SAS(R) High-Performance Analytics」を2011年12月中旬に提供開始(*1)すると発表しました。SAS High-Performance Analyticsは、TeradataもしくはEMC Greenplumの対応データベース・アプライアンス上で、テラバイト単位のデータをほぼリアルタイムに処理します。

世界で最も先進的な分析ソフトウェアと、これを実行するアプライアンスの登場により、企業はこれまでのコンピューティング上の制約から解放され、ビッグデータからよりスピーディにメリットを得られるようになります。SAS Analyticsと革新的なインメモリ・プロセッシングを融合させたSAS High-Performance Analyticsにより、これまでのコンピューティング技術では数時間から数日を要していた分析タスクを、数分以内に完了させることが可能となります。

SAS High-Performance Analyticsは、SAS High-Performance Computing製品群のひとつであり、同ファミリーの製品はすべてリアルタイムに近い分析を実現します。SAS High-Performance Computing製品群には、In-Database分析、グリッド・コンピューティング、インメモリ分析などの機能が含まれます。

米国のある大手小売業では、毎週2億7,000万件以上にもおよぶ店舗別の価格設定を行っています。SAS High-Performance Markdown Optimizationにより、かつて30時間以上を要していた計算が2時間に短縮できました。

迅速な意思決定
IDCのビジネス・アナリティクス部門プログラム・バイス・プレジデントであるDan Vesset氏は、「急速なビジネス環境の変化に対応するためには、『質問』が時代遅れになる前に『答え』が得られるような経営分析が要求されます。意思決定が早ければ早いほど、そこから得られる潜在的価値も高まります。SAS High-Performance Analyticsにより、ビッグデータを含むあらゆるデータをスピーディに分析することでビジネス上の意思決定をより迅速かつ効果的に行い、競争優位を得ることができます」と述べています。

こうしたスピードの向上に伴い、サンプルデータのみならず、すべてのデータを対象とした分析が可能となり、分析の精度も向上します。一部の分析用途ではサンプリングも依然として有効な手法といえますが、SAS High-Performance Analyticsにより、さらに適切な方法を選択することが可能となります。

例えば、大手保険会社では、保険金請求データベースに格納されたすべてのデータを頻繁に分析し、不正申請の検出率を高めることにより、コストの削減が実現します。請求データのサンプルを抽出しただけでは、詐欺の可能性を示唆する異常が見つかることは期待できません。従来型のコンピューティングでは全データの分析には数日間を要していたため、その間に不正申請が受理され、支払いが行われることもありました。しかし、SASの最新の分析アプライアンスでは数分以内に分析処理を行うことができるため、一貫した警戒体制が保証されます。

また、大規模なデータセットの取捨選択を行う場合、分析方法が最適なものではない可能性があります。SAS High-Performance Analyticsでは強力な処理能力により、複雑なデータに対しても最適な方法を選ぶことができます。最適な分析方法を選択することは、最も精度の高い結果が得られることにつながります。

業界トップレベルのSAS Analytics
SASの上席副社長 兼 CTO(最高技術責任者)であるキース・コリンズ(Keith Collins)は、「SAS High-Performance Analyticsは、高度な顧客分析、より迅速な不正検知、リスク管理の最適化、分析アプリケーションの機能向上を実現します。企業にとって、SAS Analytics以上の選択肢は考えられません。このスピードにより、これまでの業務は一変します。データ量によって業務の可否が左右されることはもうありません」と述べています。

「IDC Worldwide Business Intelligence Tools 2010 Vendor Shares」レポート(*2)によると、SASがアドバンスト・アナリティクス市場のトップ企業として、第2位の倍以上となる35%のマーケットシェアを確立していることが示されています。

ハイパフォーマンスのためのプラットフォーム
SAS High-Performance Analyticsは、対応するEMC GreenplumとTeradataのシステムが持つ高速処理能力をフルに活用します。

Teradata LabsのプレジデントであるScott Gnau氏は、「多くの大手企業は、ビジネス上の優れた意思決定を実現し、世界トップクラスの業績を収めるには、分析の運用能力が必要不可欠であることを理解しています。当社の並列処理技術と最高のデータ管理機能を活用し、SASとTeradataによるソリューション・ポートフォリオを導入すれば、企業はより迅速に洞察を導き出すことでかつてないほどのビジネス上の価値が得ることができます。Teradataアプライアンスに対応したSAS High-Performance Analyticsにより、アナリストの生産性と能力はこれまで以上に高まるでしょう」と述べています。

EMCのGreenplum事業部製品担当シニア・バイスプレジデントであるScott Yara氏は、「このビッグデータ時代にお客様が競争優位に立てるよう、EMCは未来の分析プラットフォームをいち早く提供することにしました。SAS High-Performance Analyticsは、SASとEMCのこれまでの膨大な共同研究開発の集大成ともいえる製品です。当社の誇る比類のないパフォーマンスと超並列処理に関する深いノウハウは、すでに、お客様に素晴らしいビジネスメリットをもたらしています」と述べています。

さらにYara氏は、「EMCのビッグデータ製品群のお客様がSAS High-Performance Analyticsを利用することで、他のテクノロジーを使用した場合と比べ、比較にならないほど短時間で分析結果を得られるようになります。これは市場には大きなインパクトを与えることになると考えています」と述べています。

SAS(R) High-Performance Risk
同じく2011年12月中旬に提供開始予定(*1)のSAS High-Performance Riskは、業界標準のサーバー・グリッド上でSAS High-Performance Computing技術を使用することで、より迅速なリスク計算を可能にします。

不安定な世界市場と経済の不透明感を背景に、金融機関ではより迅速かつ俊敏な対応が求められています。SAS High-Performance Riskは、市場リスク、カウンターパーティー・エクスポージャー、流動性リスク管理、信用リスク、ストレステスト、シナリオ分析などの各分野で複雑な課題の迅速な解決を実現します。

SASがアジア太平洋地域の銀行と共同で行ったテストでは、10万種類もの金融商品からなる複雑なキャピタルマーケットのポートフォリオを、複数の時間軸、10万以上のシナリオについて30分以内に評価し、日中のポートフォリオ・リスクをオンデマンドで計算することができました。

流動性評価を目的としたバランスシート全体のリスク分析もまた、タイムリーな意思決定のために計算スピードが極めて重要となる分野の1つです。上記とは別のアジアのある銀行では、3,000万もの複雑なキャッシュフロー金融商品のポートフォリオを対象に、5万種類のシナリオについて一連の流動性リスク評価行った結果、SASはこれを8時間足らずで完了させました。これにより、夜間に流動性リスクの再評価を行い、不安定な市場で情報に基づく融資決定を行うことが可能となります。

*1 国内での提供時期は未定です。
*2 出典: IDC, Worldwide Business Intelligence Tools 2010 Vendor Shares , Doc # 228442, June 2011.


<SAS Institute Inc.について>
SASは、ビジネス・アナリティクス・ソフトウェアとサービスのリーディング・カンパニーであり、ビジネス・インテリジェンス市場においても最大の独立系ベンダーです。SASは、高度な分析と将来予測を実現するフレームワークにもとづき、顧客企業の50,000以上のサイトに革新的なソリューションを提供しています。複雑な経営課題を解決するビジネス・ソリューションによって迅速で正確な意思決定を実現することで、顧客のパフォーマンス向上と価値の創出を支援します。1976年の設立以来、「The Power to Know(R)(知る力)」を世界各地の顧客に提供し続けています。本社:米国ノースカロライナ州キャリー、社員数:Worldwide約1万2千名、日本法人約210名(http://www.sas.com/

*SASとその他の製品は米国とその他の国における米国SAS Institute Inc.の商標または登録商標です。その他の会社名ならびに製品名は、各社の商標または登録商標です。
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