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■ 夜間撮影に関する調査結果 ■

  「安・近・短」の影響 !? 夜間のレジャースポットが密かなブームに !
         『 カメラの夜間撮影機能の需要は52% 』
〜“暗所でキレイに撮れるカメラがあれば、夜間のレジャーが楽しくなる”は9割超〜


 

 最近のレジャー市場は、不況の影響もあり、いわゆる「安・近・短」の傾向が
依然として続いております。
そういったレジャー市場の中、動物園や水族館、美術館が夜間営業を行うようになり、
日中では見ることのできない数多くの発見や魅力に出会えるエンターテインメント性が
高く評価され、夜間のレジャースポットとして人気となってきています。

 ソニーマーケティング株式会社はこの度、夜間撮影の潜在需要を確かめるため、
複合アミューズメント施設「横浜・八景島シーパラダイス」にて、夜間(18時以降)に、
園内を行楽した20歳以上の男女200人を対象に“夜間のレジャーに関する意識調査”を行いました。

 夜間のレジャーを楽しむための要望として、「暗所でもキレイに撮影できるカメラが欲しい」が、
全体の52%を占め1位となりました。夜間でしか見ることができないキレイな夜景やライトアップ、
イルミネーションなどを目の当たりにすると、誰しも気分が高揚し、カメラのシャッターを切りたく
なるものです。しかしフラッシュがうまく反応しなかったり、ブレてしまったりと、
最高の瞬間をうまく残すことができないという実情がこの結果に結びついたと考えられます。
 また、夜間のレジャーの不満点として、「写真や映像が思い通りにうまく撮れない」が、
全体の約60%を占め、さらに暗所撮影カメラによる夜間のレジャーへの影響については、
「楽しくなる」と思う人が90%を超えることが分かり、暗所撮影機能付きカメラの需要の高さが
浮き彫りとなる結果となりました。
 
 間もなく冬を迎え、レジャー施設以外の場所でもイルミネーションやライトアップが多くなる季節、
暗所撮影機能が付いたカメラで、日中だけではなく夜の思い出もキレイに残すのはいかがでしょうか。


≪“夜間のレジャーに関する意識調査結果”≫
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■ 夜間のレジャーを楽しむための要望で「暗所でもキレイに撮影できるカメラが欲しい」
が全体の52.0%を占め1位に。

 夜間のレジャーを楽しむための要望について質問したところ、全体の52.0%を
「暗所でもキレイに撮影できるカメラが欲しい」が占め、「夜間の入場料を安くしてほしい」(42.5%)や、
「夜間楽しめるアトラクションを増やしてほしい」(39.5%)などを引き離し、1位となりました(図表1)。
夜間のレジャースポットに来たからには、その醍醐味である夜景やライトアップ、
イルミネーションを堪能し、カメラにも収めておきたい、という高い要望が見受けられます。

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■ 夜間のレジャーの醍醐味は「夜景」や「ライトアップ」であるにも関わらず、
約6割の人が、それらを「うまく撮影できない」という不満有り。

 夜間でのレジャーならではの楽しみに関する質問に対する答えとして多かったものは、
「夜景」や「ライトアップ・イルミネーション」となりました(図表2)。
日中では味わえない、夜特有の演出、空間を求めて夜間のレジャーを楽しむ方が多いことが分かります。

 一方、そんな夜間のレジャー利用者が最も不満に感じることは「写真や映像が思い通りに
うまく撮れない」が59.0%を占め、1位となりました。中でも女性20代・30代の約70%が
不満に感じており、夜間の入園料に対する不満(女性20代:18.2% / 女性30代:12.1%)などに比べ、
圧倒的に高い結果となりました。(図表3)

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■ 暗所撮影カメラがあれば夜間のレジャーがより楽しくなると思う。 90.5%

 暗所撮影カメラによる夜間のレジャーの影響度について、全体の90.5%が暗所撮影カメラがあれば、
「もっと楽しくなる」と答えています(図表4)。自分たちの思い出をキレイな夜景やライトアップとともに
ちゃんと残すことができる「暗所撮影カメラ」は最近のレジャー動向にマッチした必需品といえそうです。

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■ 夜間での撮影に関して、男性と比べ女性の方が積極的という結果に。

 夜間の撮影に関して、全体の93.0%が撮影経験があると回答しています(図表5)が、
調査当日に記念撮影を行ったのは、男性では28.4%に留まり、男性は夜間での撮影を諦めてしまって
いるようにも受け取れます。それに対して女性では、40.0%が撮影しており、
特に30代女性では51.3%と半数を超え、夜間のレジャーの思い出をカメラに収めたいという高い意識が
見えてきます(図表6)。

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□ 専門家からのコメント 「夜間の撮影について」 〜夜景評論家 丸々もとお氏

 夜景に関するセミナーや講義、夜景を巡るツアー等を主催していますが、10年ほど前と比較して、
参加者のカメラ保有率が格段に上がりました。また以前は写真好きのコアな層が参加者の中心でしたが、
現在は老若男女問わず、幅広い層が参加しています。これは夜景に関する情報量の増加と、
カメラの性能が上がったことが大きな要因だと考えられます。
 今回の調査で、夜間のレジャーを楽しむための要望として1位になった「カメラの夜間撮影機能」を
求めているとの結果が出ていますが、私のセミナーやツアー参加者からも夜間の撮影に関して
毎回質問を受けています。インターネットやテレビ、雑誌の夜景特集などにより、各地各所の夜景情報を
手軽に得ることができるようになりました。綺麗なものに対する憧れは男女変わらず、
自分が観た綺麗な夜景の思い出を形に残し、誰かに共有したいという想いがあります。
夜景体験を積み重ねることで、「より綺麗に写真で残しておきたい」という想いが強まってきたことが、
今回の結果につながったのではないでしょうか。

 日本人と夜景の歴史は長く、古来より夜景を生活空間のひとつとして取り入れてきました。
平安時代から「お月見」をしながら詩を詠むという行為が行われたり、月を鑑賞することを目的に
造営された桂離宮では月見台と呼ばれるスペースを有しているなど、夜景に対する憧れは今も昔も同じです。
 「夜間での撮影に関して、男性と比べ女性の方が積極的という結果」については、前述の通り、
綺麗なものに対する憧れは男女変わりませんが、価値観が違います。綺麗な夜景を前に男性の多くは
癒しを求めていますが、女性は美しいものに対する想いが男性より全般的に強い傾向にあり、
形として残しておきたいという欲求も深くなるものと考えられます。
 夜間の撮影の醍醐味は、日中の生活では見られない非日常を撮影できるという点です。
特に、日没(薄暮)時がお薦めの時間帯で、北欧では「ブルーモーメント」と称される夜景、
つまり青々と染まる海・山・川を背景にして多数の光粒群が煌めく美しい夜景を撮影することができます。

【プロフィール】
夜景評論家/夜景プロデューサー/夜景コンサルタント
丸々 もとお(まるまる もとお)
日本夜景遺産事務局長

92年『東京夜景』上梓以降、日本唯一の夜景評論家として活躍中。
夜景に関する著作は30冊を超える。新聞・雑誌連載、TV、ラジオ、イベント、講演会活動のほか、
プロデュースからコンサルティングまで活動範囲は広い。神戸・横浜・長崎の夜景観光アドバイザーを歴任。
横浜夜景ミュージアム館長、夜景検定(夜景鑑賞士検定)の総監修、日本夜景遺産事務局長も務める。
香港夜景キャンペ-ン、パリ・モンパルナスタワー夜景イベント等、国内外を問わず活躍中。
現在、横浜ランドマークタワー69階展望台では、同氏のプロデュースイベント「マーメードクリスマス」を開催中。

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□ 専門家からのコメント 「近年のレジャー傾向について」 〜余暇創研 柳田尚也氏

 近年のレジャー傾向は不況の影響もあり、「安・近・短」といわれるような日常型レジャーの人気が
依然として続いています。その中でも注目を集めているのが、動物園や水族館などのレジャースポットの
夜間営業です。夜間のレジャースポットといえば、普通、映画館のレイトショー・ナイトショーや
競馬のナイターレースなどの娯楽施設がイメージされますが、最近では動物園や水族館、美術館など
以前は日中の営業であった施設が夜間に開館したり、さまざまなプログラムを実施するケースも
見られるようになりました。その背景には、従来「社会教育施設」と呼ばれてきた施設においても、
経営環境の変化の中でこれまでの展示のあり方を見直そうという気運の高まりがあります。

 例えば日中では見られない生き物の生態に触れたり、夜の施設空間の魅力を味わえるといった
新鮮なエンターテインメント性が高く評価され、今では夜間のレジャーの人気スポットとなってきています。
 また街の空間の楽しみ方にも変化が出てきました。歴史的建造物をライトアップすることにより、
名所として再生したケースもしばしば見られます。また各地でオープン・カフェが人気ですが、
開放感のある川べりのカフェなどで過ごす夜のひと時は、新しい街の楽しみの一つといえるでしょう。
夜の街の空間演出が増えれば、撮影のチャンスや頻度もまた増えてくるといえます。

【プロフィール】
財団法人 日本生産性本部 余暇創研 主任研究員
柳田 尚也(やなぎた ひさや)

上智大学法学部卒。90年(財)余暇開発センター入職、03年より現職。
余暇需要・産業動向の研究活動に従事。「レジャー白書」の編集・発行に長年携わる。

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